環境クリーンセンターの燃やせるごみの施設紹介
一般的なごみ処理施設は、ごみを焼却して灰分を埋立する方式ですが、江別市の環境クリーンセンターは、ごみを直接燃やすのではなく、可燃性ごみを熱分解ドラムでカーボンとガスの燃料に変え、溶融炉で燃焼させる「ガス化溶融方式」を採用しています。
ごみ処理過程で発生する熱エネルギーを有効活用しており、発電や施設の冷暖房等に利用するサーマルリサイクル(熱回収)を行っているほか、ごみに含まれる鉄類・アルミ類を取り出すマテリアルリサイクル(再資源化)をしています。
また、溶融炉で発生する灰分は、溶融スラグとして生成しており、路盤材などに活用され、最終処分場への埋立量を最小限としています。
現在のごみの分別方法は、施設の特徴を考慮した分け方となっています。
燃やせるごみ施設詳細フロー図はこちら [PDFファイル/227KB]
熱分解ドラム
全長20m、直径3mのドラムの中で、ごみを450度で間接加熱し、熱分解ガスと熱分解カーボン(炭)に分解しています。熱分解ガスと熱分解カーボンは均質化されていますので、燃焼溶融炉で1300度で安定し燃焼することができます。
燃焼溶融炉
熱分解ドラムから送られてきた熱分解ガスと、熱分解カーボンを燃焼しています。十分な燃焼時間、1300度の高温により、ダイオキシン類など有害物質の発生を大幅に抑制することができます。
廃熱ボイラ
ごみの燃焼により発生した熱エネルギーを回収します。回収された熱エネルギーは発電、施設内の冷暖房等に利用します。
減温塔
排ガスをダイオキシンの発生しない温度まで冷却します。
除塵用、脱塩用バグフィルタ
除塵用バグフィルタは排ガス中の飛灰を取り除きます。脱塩用バグフィルタは塩化水素と硫黄酸化物を取り除きます。
触媒反応塔
排ガス中の窒素酸化物とダイオキシン類を除去します。
溶融スラグ
燃焼溶融炉で灰分を溶融し、スラグを生成しています。
蒸気タービン発電機
廃熱ボイラで発生した蒸気を利用して発電します。