火遊びによる火災の防火対策について
子どもの火遊びによる火災を防ごう!
子どもの火遊びによる火災が後を絶ちません!
消費者庁と総務省消防庁の調査によると、平成11年から平成20年までの間に「火遊び」による火災が全国で約32,000件発生しています。そのうち、発火源がライターによるものが約17,000件で5割強を占めています。
好奇心いっぱいの子どもたちは、マッチやライターで火を点けるところや、ストーブやコンロに点火する大人の仕草をよく見ています。
子どもたちだけを残して外出したら家が火事になったという悲惨な事故が毎年全国各地で起きています。留守になって親の目が離れた時に事故は起こりがちです。小さな子どもたちだけを残して外出しないよう、くれぐれもご注意ください。
また、日ごろから火の恐ろしさや火遊びの危険性を繰り返し教えるとともに、チャイルドロックなどの安全装置を活用して安全な家庭環境づくりに心がけるためにも、次のポイントに注意し、防火対策に心がけましょう。
子どもの手の届くところにマッチやライターを置いていませんか?
マッチやライターは火遊びのもと。
日本国内では年間約6億個のライターが流通しています。ライターは手軽で便利なことから、多くの人に使用されていますが、子どもの手の届くところに置いておくのは危険です。ライターは施錠できる引き出しの中に入れるなど、置き場所には十分に注意しましょう。
また、ライターだけでなく、マッチも同様に子どもの手の届かないところに置きましょう。
使い捨てライターに関することは、一般社団法人日本喫煙具協会のホームページで詳しく紹介されています。
残った花火などの危険な物が、子供たちの目に届く所にありませんか?
ライター同様、留守などで大人の目が離れた時が事故が起きやすく危険です。不要な花火は処分しましょう。
消火器設置のススメ!~いざという時のために~
消火器は、発生した火災を早期に消火するために非常に効果を発揮します。一般家庭に対して法令による設置義務はありませんが、設置されることをお勧めします。
住宅用消火器・消火用具いろいろ(消防本部1階ホールで展示中)
消火器の放射方法は次の3つの動作のみ! ~非常に簡単です~
- 安全栓を抜く
- ホースを火元へ向ける
- レバーを強く握る
これは、ごく一般的な形状の消火器です。その他、家庭用の消火器はさまざまな形態があり、その消火器に応じた放射方法がありますので、購入した消火器の操作方法をご覧ください。なお、この3つの動作より簡単な操作となることはあっても、難しくなることはありません。
消火器の操作上の注意事項 ~安全に初期消火をするために~
落ち着いて、燃えている火元を狙って消火薬剤を放射してください。この時、「火事だ」と叫び、周囲の人に火災であることを知らせることも、忘れないでください。
狭い室内で放射する場合、室内に消火薬剤が充満して視界がなくなり、逃げ道を見失うおそれがあります。逃げる方向を確認してから使用するようにしてください。
また、屋外では、風上から消火するようにしてください。
そして、初期消火に失敗した場合(消せないと判断した場合)は、無理せず直ちに避難してください。
消火器の最適な設置場所は? ~いつでも直ぐに使用できるように~
消火器の維持管理が不適切だったり、老朽化していたりして外面にさびが発生している状態だと、使用時に破裂し、場合によっては死亡事故につながる場合があります。<消火器の事故についてのページへ> 消火器の維持管理は確実におこなってください。
できるだけ風通しがよく、目に付きやすい場所に設置して、風雨にさらされる屋外に設置する場合には、必ず格納箱等に入れて水滴を防いでください。
台所の流し台や洗面所付近など、水や油にぬれる所や湿気の多い所、ガスコンロやストーブの近くなど、高温になる所には設置しないでください。
消火器の設置場所が決まったら、家族の全員がどこに消火器があるかを知っておくようにしましょう。
消火器の外観チェックのポイント! ~いつでも安全確実に使用できるために~
- 消火器本体の外観にさび、腐食はありませんか?
- 消火器本体にへこみや変形した部分はありませんか?
- 安全栓や操作レバー、ホースは、しっかりしていますか?
- ホースがある場合、ひび割れはありませんか?
- 蓄圧式消火器は、ゲージ圧力の表示が緑の部分(規定値内)にありますか?
- 住宅用消火器、エアゾール式簡易消火具本体に表示されている期限は有効ですか?