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子宮頸がんの予防接種

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年4月19日更新

子宮頸がん予防接種(HPVワクチン)の勧奨が再開になりました

 HPVワクチンは、平成25(2013)年4月から定期予防接種として実施していますが、接種後に多様な症状の報告が相次いだことから、国の通知により、同年6月から予診票の個別送付などの積極的な接種勧奨を差し控えていました。

 その後、国の検討部会でHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことや、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められ、国は令和4年4月から積極的勧奨を再開することにしました。このことを受けて、市では対象の方へ、順次ご案内をお送りします。

 また、積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から令和7年3月31日までの間、再度接種の機会(キャッチアップ接種)が設けられることになりました。対象者など詳細は以下のページよりご確認ください。

 子宮頸がん予防接種(HPVワクチン)のキャッチアップ接種

子宮頸がんとHPV(ヒトパピローマウイルス)感染症について

 子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。子宮頸がんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。

 子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。HPVは一般に性交渉を介して感染することが知られており、200種以上のタイプ(遺伝子型)があり、子宮頸がんの原因となるタイプが少なくとも15種類あることが分かっています。

 HPVに感染しても、約90%の確率で、2年以内にウイルスは自然に排除されるとされています。しかし、ウイルスが自然に排除されず、数年から数十年にわたって持続的に感染された場合には、がんになることがあると報告されています。

 子宮頸がんで苦しまないために、私たちができることは、HPVワクチンの接種と子宮頸がん検診の受診の2つです。

江別市 集団検診 インターネット予約

市内の病院・医院で受診できる検診 各種がん検診・骨粗しょう症検診・肝炎ウイルス検診

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について

 現在国内で定期接種できる子宮頸がん予防ワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)と、4価ワクチン(ガーダシル)があります。

 間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。接種するワクチンによって接種のタイミングが異なります。

種類 対象 標準的な
接種年齢
回数 標準的な間隔

サーバリックス

(2価)

小学6年~高校1年
相当の女子
中学1年の間 3回

2回目:1回目の接種から1か月
3回目:1回目の接種から6か月

ガーダシル

(4価)

2回目:1回目の接種から2か月
3回目:1回目の接種から6か月

 現在、日本ではシルガード(9価)ワクチンも予防接種として認可されておりますが、定期接種の対象ではありません。今後、定期接種の対象とするか、厚生労働省の審議会で検討中です。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の効果

 HPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます

 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを調べる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。

副反応(予防接種によって起きる副作用)

HPVワクチン接種後には、多くの方に接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。また、極めて稀ですが、重い副反応が起こることがあります。副反応は一時的で、徐々に改善していくことが多いですが、改善しない場合や重篤な場合は、接種した医療機関の医師や周りの大人に相談しましょう。

発生頻度 サーバリックス ガーダシル
50%以上 疼痛・発赤・腫脹、疲労感 疼痛
10%~50%未満 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛など 腫脹、紅斑
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱など 掻痒・出血・不快感、頭痛、発熱
1%未満 注射部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 硬結、四肢痛、筋骨格硬直、腹痛、下痢
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 疲労、倦怠感、失神、筋痛、関節痛、嘔吐など

 まれに起こる重い副反応としては、下記のとおりです。

・アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー

・ギラン・バレー症候群:両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気

・急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐(おうと)、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気

・複合性局所疼痛症候群(CRPS):外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気

<痛みやしびれ、動かしにくさ、不随意運動について>

 ワクチンを受けた方に、広範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思ってないのに、体の一部が勝手に動いてしまうこと)などを中心とする多様な症状が起きたことが報告されています。ワクチンを受けていなくても、こうした症状がある方もいることが分かっています。

接種をお考えの方は必ずお読みください

  下記説明文およびリーフレット「小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」をご覧になり、接種について検討してください。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種説明文(定期接種用) [PDFファイル/167KB]

小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版) [PDFファイル/3.15MB]

小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版) [PDFファイル/4.28MB]

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ [PDFファイル/1.27MB]

 

 

厚生労働省ホームページで、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンに関する情報をご案内しています。 

厚生労働省ホームページ

子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A(厚生労働省)

HPVワクチン接種後に症状が生じた場合の相談窓口

  HPVワクチンの接種を受けた後に痛みやしびれ等の症状が生じた方や、その保護者からの、多岐にわたる相談に対応する窓口が設置されています。

北海道子宮頸がん予防ワクチン総合相談窓口

副反応が生じたことによる医療や生活の悩みに関すること全般

学校生活など教育の悩みに関すること
保健福祉部感染症対策局感染症対策課 教育庁学校教育局健康・体育課
連絡先:011-204-5253 連絡先:011-204-5752

<北海道の相談窓口:子宮頸がん予防ワクチン接種後に症状が生じた方に対する相談窓口(北海道ホームページ)

 

<厚生労働省相談窓口:感染症・予防接種相談窓口>

 厚生労働省では、子宮頸がん予防ワクチンを含む予防接種、その他感染症全般についての相談窓口を設置しています。

 詳しくは、厚生労働省の感染症・予防接種相談窓口(厚生労働省ホームページ)をご確認ください。

接種料金

 無料

接種場所

江別市が定める予防接種実施医療機関

子宮頸がん予防ワクチン接種医療機関はこちらのページでご確認ください。

注意事項

 接種の際には、母子手帳、予診票をお持ちください(転入などで江別市の予診票がない場合は、保健センターまたは実施医療機関でお渡ししています)。

※江別市が定める医療機関以外での接種は、特別な事情がある方に限ります。江別市発行の接種依頼書が必要になりますので、必ず事前に保健センターまでお問い合わせください。

予防接種による健康被害救済制度について

予防接種による健康被害救済制度(江別市ホームページ)

 

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