ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市政運営 > 計画・施策 > えべつ未来づくりビジョン<第6次江別市総合計画> > 策定関連情報 > えべつ未来中学生・高校生・大学生会議 > 新しい総合計画策定のための「えべつ未来中学生会議」「えべつ未来高校生会議」「えべつ未来大学生会議」開催結果

新しい総合計画策定のための「えべつ未来中学生会議」「えべつ未来高校生会議」「えべつ未来大学生会議」開催結果

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

「えべつ未来中学生会議」「えべつ未来高校生会議」「えべつ未来大学生会議」を開催しました

 平成26年度からスタートする江別市の新しいまちづくりの計画(総合計画)の策定に当たって、将来の江別を担う中学生・高校生と市長の意見交換が7月7日と11日に、また大学生と市長との意見交換が7月12日に、いずれも江別グレシャムアンテナショップで開かれました。

  思わずうなずく意見や厳しい指摘もあり、活発な意見交換が行われました。このあらましをお知らせします。

「中学生市長」のユニークな提案:えべつ未来中学生会議(7月11日)

写真:えべつ未来中学生会議の様子

えべつ未来中学生会議参加者一覧(敬称略)
江別第一中学校2年 出村晴香江別第二中学校3年 渡邉憲成
江別第三中学校3年 目黒日菜野幌中学校3年 柴田健人
角山中学校2年 百瀬廉大麻中学校3年 西村彩香
大麻東中学校3年 菅野龍太江陽中学校3年 平あやめ
中央中学校3年 蝦名潤樹立命館慶祥中学校3年 久保舞華

 会議の冒頭、三好市長は「将来の江別のまちづくりについて、みなさんと一緒に考えていきたい」とあいさつし、次の3つのポイントを 大切にして、新しい総合計画をつくりたいと話しました。

まず第1に人口減少。江別市では平成17年をピークに人口が減少していますが、このまま少子高齢化が進むと、福祉や医療費が増加する 反面、市の収入が少なくなります。そのため、なるべく費用のかからないコンパクトなまちづくりが必要になります。
第2に世界経済の影響。世界経済の動きが江別にも大きな影響を与えるようになる中、江別の人たちの手により市の中で経済が回るようにしないといけません。
第3に災害。江別市は昭和56年を最後に大きな水害に襲われていませんが、この夏の九州での豪雨などを考えると、油断せず、災害に強いまちづくりをしなければなりません。
市内10校から選ばれた10人の中学生たちは、市長の挙げたポイントを含めて未来の江別市について話し合いました。

「将来住んでみたいと思うのはどんなまちでしょうか。」

 最初に声が上がったのが、江別特産の小麦やれんがをアピールして観光客が集まるまちにしたいということ。「れんがが好きなので、歩道もれんがでつくってほしい」「小麦やジュースなど特産品販売で、観光客が集まれる場がほしい」「ハルユタカでつくったパンをブラン ド化して有名にしたい」などの意見がありました。中には、「れんがでお土産用の置物をつくっては」という提案も。建築材以外の利用方法に、周囲の大人たちも思わずうなずいていました。
 観光に力を入れるべきという意見が多く、もっとイベントやお祭りを充実させたいという意見も多く出されました。例えば、「森林公園 でピクニックイベント」とか「さっぽろ雪まつり」のような賑やかなお祭りがあればいいという声や、「えべつやきもの市の開催を2日間だけでなく、週末何回かに分けて連続開催しては」という提案もありました。

 少子高齢化の中で、「子どもや高齢者が安心して住めるまちにしてほしい」という意見もありました。病院や介護などの施設整備、介護 士の確保、バリアフリーな都市機能、そして自然との共生が必要という指摘でした。
若い人たちにとって切実なのは仕事です。「江別でもっと働く場があれば住む人も増える」という意見もありました。
また、江別駅周辺の活性化にも関心が高く、ハルユタカでつくったパンを売る店、コンビニ、雑貨屋やカフェなどを駅や駅周辺につくっ てはというアイデアも出ました。

「もしあなたが市長だったら」

 何人もが国際化を主張しました。「グレシャム市との交流もあるので、海外との交換留学を進めて、小学校に外国人の先生をもっと採用する」「アメリカだけでなく、他の国々とも交流する」などの発言がありました。中には「巨大な風力発電施設を建設する」とか「テレビ関係のディレクターや技術者の養成所をつくる」といった『中学生市長』のユニークな提案もありました。

高校生の多くが江別に愛着を:えべつ未来高校生会議(7月7日)

写真:えべつ未来高校生会議の様子

えべつ未来高校生会議参加者一覧(敬称略)
江別高等学校3年 前田翔江別高等学校3年 渡邊豪
野幌高等学校3年 三浦都和野幌高等学校3年 北川さくら
大麻高等学校3年 高橋拓也大麻高等学校3年 齊藤泰介
とわの森三愛高等学校3年 三科智大とわの森三愛高等学校3年 山田将也
立命館慶祥高等学校1年 東原昴輝立命館慶祥高等学校1年 松平育磨

 高校生の会議では市内5校から10人の生徒が集まりました。

「江別市の好きなところ、嫌いなところ」

 真っ先に出た「好きなところ」は、市内で必要な物は買いそろえられること。「大きな買い物は札幌だが、日常品はすべて市内でそろう 」と、江別の住みやすさが話題になりました。次に多かったのが自然の豊かさ。「札幌は建物だらけだけど、江別には自然がある」と、札幌ほど都会でもなく田舎でもない江別のよさを挙げる高校生が多くいました。また、治安のよさやれんがの街並みが好きという意見もありました。
  一方、「嫌いなところ」は交通の不便さで、市内を移動するのにバス路線が足りないという不満も。日常品は買えるが、大型スポーツ用品店や大型書店、楽器店などがなく、特別なものは札幌でないと買えないという意見も多くありました。また、道が狭く、雪が積もると自動車がギリギリで走るので危険という意見もありました。

「江別市の強み、弱み」

 「札幌に近いのが強みでもあり、弱み」という意見が複数ありました。札幌に近いのは便利だが、江別がこの巨大都市の陰に隠れてしまって江別を訪れる観光客が少ないこと。特産の小麦「ハルユタカ」や野菜、乳製品を強みとして挙げる高校生も多く、「パンや麺がおいしい 。食糧自給率が高いのが強み」という意見がありました。
  弱みとしては、まちとしてのPR力の弱さを指摘する声が多数ありました。「美唄市に住む僕から見ると、小麦やれんがなどが特産といわれてもよくわからない。もっとアピールするべき」と厳しい意見も。観光施設やホテルがないという指摘もありました。また、「小麦農家にホームスティをしたり、れんが工場で働くなど長期滞在型の旅行はどうか」という提案もありました。

「未来の江別市に対する希望」

写真:三好市長 まず声が上がったのが江別駅周辺の活性化でした。「江別駅周辺に多くの人が集まるようなシンボル的な建物をつくった方がいい」という提案があり、中学生も高校生も江別駅周辺をもっと元気にしたいと思っています。
  江別駅周辺に限らず、「動物園でも植物園でも江別市の名を売れるような目を引く施設があればいい」と、人が集まる施設や場がほしいという意見は共通していました。また、「小・中学校の給食費の無料化を」という提案もありました。


「これからも江別に住み続けますか」

 出席者の大半は「大学や就職は道外と考えているが、できることなら江別に住み続けたい」と愛着を持っていることがわかりました。そのためにも市内で働ける場がもっとほしいという声が多く、三好市長も「食を意識した企業誘致を進め、食品に付加価値をつけて海外にも 展開できるよう企業を支援していきたい」と議論を締めくくりました。

目指すは、大学生が活躍するまち:えべつ未来大学生会議(7月12日)

写真:えべつ未来大学生会議の様子

えべつ未来大学生会議参加者一覧(敬称略)
酪農学園大学3年 野村一誠酪農学園大学3年 村上迪典
北翔大学3年 永野晃康北翔大学大学院2年 山本里絵子
札幌学院大学4年 杉本春香札幌学院大学4年 藤井圭
北海道情報大学4年 川村実里北海道情報大学大学院1年 新川貴彬

江別市の印象(どんなまちだと感じているか)

 江別の悪いところ、見直していく必要があるポイントとして、「街灯が少なくて暗い」「文京台地区と大麻地区の行き来が不便」「特徴が見当たらない」「観光資源が少ない」「特産品のブランドイメージが弱い」といった指摘や江別駅周辺の活性化が必要ではとの意見がありました。  また、市と大学の連携や、大学生同士の交流、学生と地域住民との交流が少ないという印象があるようです。江別に興味・関心が無い学生が多いので、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(ツイッターやフェイスブックなど)を活用した情報発信をしてはどうかという提案もありました。
  江別の良いところは「れんがの街並みがきれい」「日常的な買い物に不自由しない」「JRの駅が多く、交通アクセスが良い」などが挙げられ、今後が期待されるセールスポイントとしては、顔づくり事業による野幌駅周辺の活性化、れんがなどの特産品の有効活用、大学同士の提携や産学官連携の強化など市内4大学の活用が挙げられました。

学生目線でのまちづくり

 まちづくりの方向性としては、高齢者福祉やバス路線の充実、自然と調和する環境に配慮したまちづくり、国際化の推進など、多岐にわたる意見が出ました。また、学生によるまちづくり活動をさらに活発にするため「4大学の学生で構成する学生団体を立ち上げてはどうか」という提案がありました。学生団体とすることで、さまざまな活動を継続的に取り組めるという意見で、その具体的な活動としては、大学同士の交流や地域住民との交流、4大学合同イベントの開催や各大学の特色・研究内容を活用した地域活性化、市主催の行事の企画・運営への参画、さらには高齢者の健康対策などが挙げられました。

どんなまちなら卒業しても住み続けたくなるか

 遊べる公園があって子育てしたいと思えるまち、高齢者が充実した生活を送れるまちに住みたいという意見が挙がりました。また、学生のときに立ち上げたまちづくり活動を卒業後も続けられる仕組みがあれば、学生を江別に引き留めることができ、まちづくりにもっと関わるようになるのではという意見もありました。現実的にはほとんどの学生が就職のために市外へ転出してしまうので、雇用の場が必要との意見も。三好市長も学生との協力や雇用創出は重要との認識から「それぞれの大学の特色を活かして、地域の事業に大学が参入し、雇用が創出される仕組みができれば」と議論を締めくくりました。