地上にいるカラスを保護しないでください
地上にいるカラスを見つけたら
6~8月ごろはカラスの飛行訓練時期です。巣立ったばかりのカラスのヒナはうまく飛べず、地上に下りてしまうことがあります。
着地が下手だったり、障害物にぶつかって落下した場合などでケガをすることもあり、飛び立つまで数時間から数日かかるので、かわいそうに感じるかもしれませんが、周囲で親鳥がヒナを見守り給餌も行っていますので、地上にいるカラスには決して近づかないようにしてください。
人間がヒナに注目したり、近づいたりすると、親鳥がヒナを守ろうと懸命に威嚇を繰り返すことになり危険です。なお、ヒナが自由に飛べるようになると威嚇行為は収まります。
また、ケガをしているカラスのヒナを保護しないようにしてください。
もし人間が保護をしたとしても、ヒナが親鳥から離れてしまうと、ヒナはエサの取り方や外敵から身を守る方法を教わることができず、自然界では生きていけません。さらに、カラスは北海道の傷病鳥獣保護対象外であるため、動物病院で受け入れられない場合があります。
そのため、地上にいるカラスを見つけても、むやみに保護しようとせず見守りましょう。
カラスに襲われないための対処法
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巣やひなをじっと見つめたり、カラスに石などを投げたりしない。
(子育ての時期には警戒心が非常に強いので、刺激するような行為は慎みましょう。) -
カラスが騒いでいたらその場を避ける、または迂回する。
(声などをあげず、急いでその場を離れてください。) -
巣やひなの近くに行くとカラスは鳴き声で警告します。
(回り道するなど巣に近づかないようにしましょう。) -
傘やかばんなどで後頭部を保護する。
腕をまっすぐに上げて動かさずそっと通り過ぎる。
(鳥類は、羽に傷がつくおそれのあるものには近づかない性質があります。)