環境マネジメントシステム
印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新
環境マネジメントシステムとは
組織や事業者が、その運営や経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、これらの達成に向けて取り組み、その取組結果を確認・評価し、改善していくこと(環境保全の取組に係るPDCAサイクル)を「環境マネジメント」といい、このための工場や事業所内の体制・手続き等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS)といいます。
環境マネジメントは、事業活動を環境にやさしいものに変えていてくために効果的な手法であり、幅広い組織や事業者が積極的に取り組んでいくことが期待されています。
環境マネジメントシステムISO14001 | 国際標準化機構が定める国際標準規格 |
エコアクション21(EA21) | 環境省が策定したエコアクション21ガイドラインに基づく事業者の為の認証・登録制度 |
北海道環境マネジメントシステム(HES) | 多くの組織が容易に取り組める環境マネジメントシステムとして、(社)北海道商工会議所連合会が中心となり行政機関(北海道・札幌市)の協力を得て制定した環境規格 |
環境マネジメントの必要性
地球環境問題に対応し、持続可能な発展をしていくためには、経済社会活動のあらゆる局面で環境への負荷を減らしていかなければなりません。そのためには、幅広い組織や事業者が、規制に従うだけでなく、その活動全体にわたって、自主的かつ積極的に環境保全の取組を進めていくことが求められます。環境マネジメントは、そのための有効なツールです。
また、組織や事業者の立場から見ても、環境マネジメントにより環境保全の取組を進めていくことには、次のような必要性があると言えます。
1) 消費者の環境意識は急速に高まっています。企業間の取引においてもグリーン購入の動きが活発化してきています。環境にやさしい商品・サービスを提供し、環境にやさしい企業であることが、ますます求められています。将来を見通し、より積極的に環境に取り組むことが、ビジネスチャンスにつながります。 |
2) 地球環境の容量の限界を考えれば、環境保全に対する様々な規制や要請は、今後ますます強化されると予想されます。こうした動きに効果的に対応するには、環境マネジメントにより体系的に取り組むことが必要となってきます。 |
3) 環境マネジメントに取り組むことは、省資源や省エネルギーを通じて、経費節減につながると言われています。また、組織内部の管理体制の効率化にもつながるとも言われています。 |