6 この時期によくある相談と回答(Q&A)(1歳6か月)
1歳6か月~3歳前のお子さんによくある質問にお答えします。
Q&A
育児面・生活面
Q3 指しゃぶりがなおらない。
成長・発達面
Q1 トイレットトレーニングはどのようにすすめたら良いか。
トイレットトレーニングは早すぎず遅すぎず適切な時期にスタートすることが大切です。個人差はありますが、遅くとも3歳半までに始められるとよいでしょう。失敗しても叱らず、あせらずのんびりその子のペースで進めましょう。
トイレットトレーニングのスタートの3つの条件
(1)ひとりで歩ける
(2)簡単なことばを理解し、片言で話せる
(3)おしっこの感覚が1時間半~2時間くらいあくときに
トイレットトレーニングのはじめ方
おしっこの3つの感覚を体験させましょう。
同時に繰り返し体験することでおしっこの感覚が育ちます。朝や昼寝の前後、食後など生活の節目でトイレに誘います。トイレに誘って偶然出たときが、おしっこを覚えるチャンスです。偶然でも出たときにはほめてあげましょう。
Q2 卒乳をしたいがなかなかやめられない。
卒乳のタイミングはお子さんの成長に合わせて考えていきます。「1歳を過ぎて一人で歩けるようになった。」「食事がよく食べられるようになった。」「コップでお茶等が飲める。」などが卒乳の目安とされています。ちょうど1歳3か月頃が卒乳しやすい時期と言われていますが、お母さん、お子さんの無理のない時期を選んでやめていくことが大切です。
卒乳を初めて数日間は夜寝付きが悪く、泣くこともあり対応が大変だと思いますが、数日経てば自然と離れていきます。
そのため、お母さん自身にも余裕があったり、家族のサポートが得られるタイミングが良いです。
ただし、卒乳の時期が遅くなるにつれて、むし歯の発生が多いことがわかっています。とくに夜間の授乳は、特有のむし歯の症状を引き起こすことがありますので、注意が必要です。
Q3 指しゃぶりがなおらない。
無理にやめさせようとし注意すると逆効果です。
指しゃぶりをするのはどのようなときでしょう。初めての場所で緊張しているとき、かまってほしいときなど場面はさまざまだと思います。まずはお子さんの様子を観察してみましょう。
その上で、手をつないでみたり、おもちゃやお絵かきなど関心を他に向けてみるようにしましょう。
Q4 寝付きが悪く、夜寝るまでに時間がかかる。
夜寝付きが悪い原因はいくつかあります。まずは環境について見直してみましょう。
1.朝の光を浴びましょう
夜に分泌されることで自然な睡眠をもたらす「メラトニン」は太陽の光を浴びることで作られます。
メラトニンの準備ができるまでにかかる時間はおよそ14~16時間と言われています。夜9時に寝るためには、朝7時くらいには起きるのが理想です。なかなか起きなくても朝の日の光だけは浴びさせるようにしましょう。
今後の就園に向けても、早寝・早起きをするという生活リズムを付けておくことは大切です。
2.日中に思いっきり遊びましょう
日中にしっかりと体を動かすことで、ぐっすり眠ることができます。日中に支援センター等に行って思いっきり体を動かしてみるのもよいでしょう。
3.夜寝る前には部屋を暗くし、なるべく刺激を少なくしましょう
就寝前のスマホやゲーム、テレビの使用は刺激となります。液晶画面から出るブルーライトは「メラトニン」の分泌を減少させます。特に寝る1時間前からは使わないように注意しましょう。
電子機器の代わりに、部屋を暗くして、絵本の読み聞かせや子守歌を聞かせてあげるのもよいでしょう。
4.お昼寝の時間を決めましょう
お昼寝の時間が長いと夜の睡眠に影響します。昼寝の時間は昼食後の1時間半~2時間くらいがおすすめです。
Q5 1歳6か月の子どもがことば出ておらず心配。
ことばの発達には個人差があります。この時期は、指さし等人に伝えたい気持ちが育ってきていることが大切です。
ことばを育てる関わりについては「この時期の関わりのヒント(1歳6か月)」を参考に行ってみてください。
ことばが遅くて心配という場合には、健診や電話などでも随時相談を受け付けておりますので、ご相談ください。
Q6 1歳6か月の子どもの歩き方がおかしい。O脚が心配。
この時期のO脚のほとんどの場合は生理的なものであり、あまり心配はありません。
自然に改善されていくことがほとんどです。
転ぶことが多いなど気になるようであれば、健診でご相談にのることもできますのでお気軽にご相談ください。
その他のQ&A
その他、育児についてご質問がございましたら保健センターで直接相談を受けることができます。
下記問い合せ先までご相談ください。
また、公益社団法人 母子衛生研究会ホームページ「赤ちゃん&子育てインフォ」よりQ&Aがご覧いただけます。