千歳川等の特定都市河川指定について
特定都市河川とは
市街化の進展や自然的条件の特殊性により浸水被害対策が困難な河川を、特定都市河川浸水被害対策法に基づき河川および流域を指定し、浸水被害対策を総合的に進める制度です。
千歳川等を特定都市河川に指定する理由
千歳川流域は広大な低平地が広がっているため、洪水時に石狩川の高い水位の影響を約40キロメートルにわたり長時間受けるという他の地域にはない治水上の課題を有しています。また、今後の気候変動の影響を踏まえると水害の更なる頻発化・激甚化が心配されることから、法的制度を活用し早期に水害への安全性の向上を図ろうとするものです。
特定都市河川指定による水害への安全性の向上
〇河川整備の加速化
・千歳川本支川の堤防整備等を加速化することで、決壊等による被害リスクの軽減を図ります。
・排水ポンプ車等による内水排除を円滑かつ迅速に行うための釜場(水を集めるくぼみ)等を整備します。
・堤防整備の完成に合わせ、排水機場の排水規制の緩和等により内水被害の軽減を図ります。
〇流域における雨水流出抑制対策(雨水浸透阻害行為の許可制度)
・開発などによる浸水リスクを増やさないため、1000平方メートル以上の土地で農地を宅地にするなどの土地を締め固める行為や新たに舗装する行為などを行う場合は、北海道知事の許可が必要となります。
・この行為に伴い、雨水流出を抑制するための調整池などの雨水貯留浸透施設の設置が必要となります。
特定都市河川に指定する河川と流域(イメージ図)
〈国土交通省資料より〉
【指定河川】 千歳川流域 35河川
千歳川、早苗別川、早苗別川放水路、筋違川、東二号川、裏の沢川、旧夕張川、長追川、新長追川、馬追運河、山根川、富志戸川、長沼炭山川、輪厚川、島松川、音江別川、柏木川、ルルマップ川、 仁井別川、南六号川、南九号川、ウレロッチ川、漁川、茂漁川、イチャンコッペ川、モイチャン川、ラルマナイ川、漁太川、嶮淵川、長都川、ユカンボシ川、祝梅川、ママチ川、新ママチ川、内別川
【指定流域】 約1,244キロ平方メートル (江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、南幌町、長沼町)
千歳川等の特定都市河川指定に関する問合せ先
・千歳川流域治水相談窓口(札幌開発建設部江別河川事務所:江別市高砂町5番地)
電話番号:011-382-2358
メールアドレス:hkd-sp-ebetsukasen@gxb.mlit.go.jp
・雨水浸透阻害行為の許可申請窓口(北海道建設部土木局河川砂防課:札幌市中央区北3条西6丁目)
電話番号:011-231-4111(内線29-325)
参考 (関連ホームページ)
・千歳川における「特定都市河川」および「特定都市河川流域」の指定 国土交通省(北海道開発局札幌開発建設部)【外部サイト】
・特定都市河川浸水被害対策法における雨水浸透阻害行為の許可申請について 北海道(建設部土木局河川砂防課) 【外部サイト】
・流域治水の推進 国土交通省(水管理・国土保全局)【外部サイト】
・特定都市河川の指定による流域治水の本格的実践 国土交通省(水管理・国土保全局)【外部サイト】