北海道遺産「江別のれんが」
「北海道遺産」は、北海道に生きてきた人々の歴史や文化、生活、産業など各分野から掘り起こされた宝物を地域で守り、育て、活用していく中から、新しい魅力を持った北海道を創造していこうという「北海道遺産構想」で象徴として位置づけられています。
次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、北海道民全体の宝物として選ばれたものが「北海道遺産」なのです。
第1回選定分は平成13年10月に25件が決定・公表されました。第2回選定分は平成15年6月から候補の募集が始まり、平成16年10月に27件が決定・公表されました。現在、合計52件が「北海道遺産」に認定されています。
れんがドミノ
ガラス工芸館
旧ヒダ工場
バス停
江別でのれんが生産は、明治24年に始まったと言われています。れんが生産の歴史は、産業として市民生活を支えたほか、文化的にも大きな影響を与え、江別を紹介するうえで、欠かせない存在となっています。
現在、江別産れんがは全国に流通しており、また市内には、学校、サイロ、民家、倉庫など数多くのれんが建造物が現存しています。
このれんがを街づくりに活かそうと、市民団体の活動も近年活発になり、市も歴史的れんが建造物保存活用事業として「旧ヒダ工場」を保存するなど、市民と産学官が一体となった取り組みが行われています。
このような取り組みが評価され、「江別のれんが」は平成16年10月22日に「北海道遺産」第2回選定分として認定されました(認定証の授与は平成16年11月12日でした)。
土のぬくもりが残るれんがは、時代を超えて新しい役割を担おうとしています。“江別に住んでいる”と実感できる「れんがのある風景」をいつまでも守り続けていきたいものです。
認定書 平成16年10月22日
「北海道遺産」に認定