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ドメスティック・バイオレンス(DV)とは何か

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 単に殴る、蹴るなどの身体に対する暴力だけが、「暴力」だと思われがちですが、あらゆる暴力を用いて、相手を支配(コントロール)しようとする態度や行動も暴力です。
 さまざまな形態の暴力が重なって起こる場合も多くあります。

暴力の形態

身体的暴力

 殴ったり蹴ったりするなど以下の具体例以外にも考えられます。
 (1)足で蹴る、(2)げんこつで殴る、(3)首をしめる、(4)平手でうつ、(5)刃物などの凶器を体につきつける、など 

精神的暴力

 罵声(ばせい)を浴びせたり脅したりするなど言動などにより相手の心を傷つけることが考えられ、これが原因で心的外傷後ストレス障害(PTSD)に至ることもあります。
 (1)大声でどなる、(2)無視する、(3)殴るふりやものを投げつけるふりをして脅かす、など 

経済的暴力

 生活費を渡さないなどの家庭における経済的な暴力も考えられます。
 (1)生活費を渡さない、(2)働かずに借金を重ねる、など 

社会的暴力

 家族や友人などとの交際を制限するなど、本人の行動を過度に制限します。
 (1)手紙・電話の監視、(2)行動や発言の著しい監視・制限、など 

性的暴力

 嫌がっているのにもかかわらず、性的行為を強要するなどが考えられ、身体的暴力と精神的暴力を含んだものが多く挙げられます。
 (1)嫌がっているのに性行為を強要する、(2)避妊に協力しない、(3)見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる、(4)中絶を強要する、など 

子どもを利用した暴力

 (1)子どもに暴力を加えたり暴力を見せる、(2)「子どもに危害を加える」と言って脅す、(3)子どもに相手を非難させたり、中傷することを言わせる、など