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第1回 ヤンマーアグリジャパン株式会社 北海道カンパニー 

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月25日更新

杉山社長と三好市長の写真

企業と行政のトップ同士が対談。企業から見た江別の魅力を聞きます。
家族連れでも楽しめる展示施設を工栄町に構え、農業機械などを販売するヤンマーアグリジャパン株式会社北海道カンパニー杉山宏一社長を三好市長が訪問しました。

【三好市長】杉山社長と三好市長の座談

 お忙しいところ時間をいただきありがとうございます。
また、本年もやきもの市へのご協力感謝します。
ヤンマーさんの事業と関わる江別市の特徴のお話からいたしますと、さまざまな場でどなたにお聞きしましても、みなさん「農業のまち」と言います。
酪農学園大学創設者の黒澤酉蔵さんの話があり、野幌原始林を守った北越殖民社の話もあります。物語がたくさんあるんですよね。

【杉山社長】

 そうですね。私どもが江別に参りましたのは、都市近郊で非常に特色ある農業を展開されていて、地元の農業と企業活動が直結した土地柄でもあるからです。特にブロッコリーの生産がナンバーワンですね。

【三好市長】対談中の三好市長

 さらに、次の発展のため、「農業のまち」だけではなく、農産品を加工してまちづくりをしようということで「食のまち」としてもがんばっています。その象徴が「食の臨床試験システム」『江別モデル』」です。江別市と市内大学、さらには市民ボランティアなどが連携し、臨床試験を通して、健康に良いとされる食材の栄養素に着目し、その機能性を活かした新しい食品づくりが進んでいます。

 例えば、ヨーグルトでも「この成分がここに効くので整腸効果がある」だとか、「眠りやすい」あるいは「気持ちが落ち着く」などという効果があります。また、現在、ボランティアには7,000人を超える登録があり、自身の健康チェックや健康増進にも役立っています。

【杉山社長】

 市長のおっしゃるように、以前でしたら農業そのものが空腹を満たすため、次は栄養のためというような形でしたが、だんだん変わってきまして、今は機能性作物といったジャンルがあります。
そのような食品を作るためのお手伝いをどういう形でやっていこうかということも考えているところです。

【三好市長】

 限られた面積の中で収益を上げようとしたら、高付加価値のものを作らなければなりません。

 北海道は広い面積で大量に作るというイメージですが、それも少し考え方を変えていかなければならないのではないでしょうか。品質の良いものを凝縮してできる仕組みが必要です。それは機械化であり土地の改良であり、そうなるとまさしく、ヤンマーさんの出番となります。

ヤンマーアグリジャパン北海道カンパニー自慢のショールーム

【杉山社長】

 いろいろな意味で私どもがお手伝いできる部分もありそうです。確かに、農業の現場で人手が足りないから、そこで機械は役に立っていますが、ずっと機械が無人の荒野をとろとろ走って作物を作っているという、そんな絵だけは避けたいと思っています。できれば江別もそうですし、北海道の各地で地域のコミュニティが成り立つような、何かそういう動きを作らなければならないなと。一般の消費者が農業に寄せる関心も高める必要があると思いますし。農業機械の販売を通して豊かさを創造していくことが私どもの使命ですが、食育にも取り組んでいます。

 これは今年3月に江別第二中学校の生徒のみなさんに来ていただいた職場探検です。江別の中にはこんな職場があって、こんな農業機械があって、こんなふうに直してるんだよと知ってもらうことができました。

 ほかに、大麻東小の児童のみなさんにも来ていただいて、楽しみながら社会科見学していただきました。農業と農業機械」といったお話をして、農業に少し関心持ってもらえたかなと思います。「ブロッコリーの花はどれ?」という問いかけに、子ども達は「ハイハイハーイ」と手を挙げてくれます。

 江別ってブロッコリーのまちなんだよ、とわかってもらえたかと思います。いわゆる食育の一コマですけれども、お子さんにはやはり農業、食料生産に関心を持ってもらいたいなと思います。

【三好市長】杉山社長と三好市長がヤンマーPR動画を視聴

 ありがたいことです。この4月に江別市は健康都市宣言をしました。先ほど言いましたように、「食のまち」ですから、食から健康を追求しようと。
 健診率を上げるのはもちろんですが、人によって体質に合う食べ物、年齢によって合う食べ物があると思っています。例えば、中学生くらいになると成長期に必要な栄養等、健康教育が必要かと思います。農業や食を通じて健康教育にもご協力いただけたらと思います。

【杉山社長】

 ぜひ協力させてください。これからの日本、北海道の農業に求められているのは、ただ穀物を低コストで
たくさん生産するということではないと思います。江別ならではの知恵を借りつつ、食料が本来持っているパワーを引き出したいと思っています。ともに農業を盛り立てていきましょう。