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(助言者向け)自立支援型地域ケア会議

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年6月1日更新

目的

 江別市では、要介護・要支援の状態になっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの推進に向けた取組を進めています。

 自立支援型地域ケア会議は、地域包括ケアシステムの深化・推進を図るため、様々な専門職の助言を得ることで、高齢者の自立に向けた介護関係者全体のケアマネジメントにおける資質向上と、介護職・専門職同士のネットワーク構築および地域における課題を明らかにすることを目的に開催しています。

会議の内容

 個別の高齢者事例について、ケアマネジャーが作成したケアプランや、サービス事業所が作成した介護計画書等をもとに、各専門職が助言者となり、本人らしい自立した生活の実現に向けて意見交換・助言を行います。

 また、個別ケースの課題を蓄積することで、地域における課題を明らかにしています。

助言の内容

 助言者の方には、以下のような視点の助言を期待しています。

1 専門性を活かした助言

(1)現状分析と予後予測に基づく助言

 疾患や生活状況などの現状把握と予後予測により、目標設定に疑問があれば適切な助言をお願いします。

助言例(リハビリテーション専門職)

 室内歩行の実現を目指していたが、独歩の獲得は困難と予測。現在の運動能力(床から自力で車椅子に移乗可能)を評価し、手すり設置により床移動からトイレ等へ一人で座位移行が可能になると助言。

(2)課題や要因把握のための視点を提供する助言

 生活状況の把握が難しく、課題や要因に関する情報が不足している場合、把握のための視点・方法について助言をお願いします。

助言例(管理栄養士)

 認知症で食事を十分に摂っているか把握できていない事例で、冷蔵庫の中をこまめに見て、買い物の内容とその消費状況から食事状況を把握していくことが大切との助言。

(3)本人の行動変容を促す助言

 受診を拒否する等、生活習慣や行動を見直すことが難しい場合、本人の行動変容を促すような助言をお願いします。

助言例(歯科衛生士)

 歯科受診を拒否していた事例で、「ジンギスカンを食べたい」という本人の思いから、食べられるようになるために、歯医者に行くことをすすめてみてはとの助言。

(4)暮らしの中での注意点

 専門職でなければ気づきにくい生活上の注意点について助言をお願いします。

助言例(薬剤師)

 嚥下状態から、錠剤が大きいため、上手く飲込めていない可能性があるとの助言。

2 『その人らしい生活』を考えた助言

(1)価値観や人生観、本人の能力の評価を交えた助言

 『人はやりたいことがあるから動く』ということが根底にあり、本人がやりたい気持ちにならなければ、専門性を生かした助言も上手く活かされないこともあります。

 価値観や人生観を含めてその人全体を捉え、『その人らしい生活』とは何かを考え、本人の意欲が高まるような助言をお願いします。 

助言例(リハビリテーション専門職)

 外で歩くことが目標になっているが、外に出る意欲が低下し、筋力の低下やさらに歩けなくなってしまう心配があった事例に対し、外でやりたいことをすることが『その人らしい生活』と考え、独歩にこだわらず歩行器を使うなどで、外でやりたいことをする目標への変更を提案。

助言例(管理栄養士)

 もともと調理師で家事が本人の役割だったが、麻痺によって夫が担うようになった事例で、これまでの人生や担ってきた役割を想像し、少しでも調理をすることが『その人らしい生活』と考え、負担のない範囲でできるよう、簡単な間食作りをやってみてはどうかと提案。

(2)専門分野ではない一支援者としての助言

 自身の専門分野以外の助言は、こんなことまで言っても良いのかと、ためらわれる部分もあるかもしれませんが、ケアマネジャーがそれまで気づかなかった、その人らしい生活の新たな視点を引き出すヒントにつながることもあります。

 そのため、職種に限ることなく、本人らしい生活のためにこんなことをしてみたら良いのではないかと、自由な発想を織り交ぜた助言をお願いします。

助言例(薬剤師)

 地域でもっと活躍をしていきたいという事例で、カラオケが好きであれば、カラオケ喫茶からコミュニティ-を広げてみてはとの提案。

助言例(歯科衛生士)

 ひ孫の成長を見るのを楽しみにしているが、年に数回しか会えない事例で、生活に張り合いを持ってもらうため、得意なパソコンを活かして、オンラインでの孫との交流をすすめる提案。それに併せて、本人の楽しみを続けるために残存歯を大切にとの提案。