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平成15年第2回江別市議会会議録(第3号)平成15年6月23日 8ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(宮野一雄君)

 以上をもって齊藤議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 伊藤議員の江別駅周辺地区市街地再開発事業についてほか2件についての質問を許します。通告時間20分。

伊藤豪君

 質問をいたします。
 第1のテーマは、江別駅周辺地区市街地再開発事業についてであります。
 先日、駅周辺再開発調査特別委員会が開催され、経済部から今日までの経緯につき改めて報告がありました。私なりに要約すれば、江別駅前条丁目地区に商店街の空洞化現象が起こり、今日では住宅を含めて極度の過疎の状況に陥っているということであります。江別市行政も、コミュニティセンターやシンボルロードなど手を打ってはきましたが、効果を上げるまでには至っていません。しかし、JR函館線の江別駅という市民の足の大事な乗り継ぎの場所であり、さらには、江別市という市民共同体の発祥の地であるという重い意味合いから、何とかしてこの場所を再開発し、再利用しようという長年の江別市民の願望にこたえるべく、行政を中心に試行錯誤しながら今日に至ったと私は受け止めているのであります。この課題の一日も早い前進を願って4点ほど質問させていただきます。
 最初に伺いたいのは、現在、江別市の指導の下に有限会社みらいが事業主体となって建設しようとしている活性化拠点施設、つまり、優良建築物等整備事業でありますが、中核となるべき商業施設が投資採算性の効率の見直しという理由で出店断念を伝えてきました。しかし、中核商業施設を欠いてはこの事業は成り立ちません。何が何でも、代わるべき商業施設を誘致しなければならないと考えますが、小川市長のこの問題についての見通しと決意について伺います。
 第2点として、あわせて確かめておきたい問題は、江別市が振興公社方式なるものを中止し、有限会社みらいを設立させたのみならず、その事業の目的を、商業施設と業務施設の二つの要素に絞ったことについてであります。このことは、江別市は、主要な責任を民間会社に負わせるとともに、この課題から一歩後退したと地域の市民は受け取っているのでありますがいかがでしょうか。何しろこの8年間、小川市政の下で、信託方式、振興公社方式、そして民間会社方式と目まぐるしく変わりましたが、過疎の状況はひどくなるばかりで一つも効果を上げていないという事実があるからであります。市長は、断じてそのようなことはない、必ず江別市が責任を持って江別地域の市民の皆さんのご期待にこたえて実行いたします、というご答弁をお願いいたします。
 第3点、江別市の指導の下に設立された有限会社みらいは、それなりに力のある江別地区の商業者の方々によって出資された会社とはいえ、資本金300万円の小さな会社であります。この会社を事業主体として14億円を超える事業を成功させるには、事業に対する江別市の確実な保証と、現在、中核商業業者を誘致するべく必死になって頑張っている状況を、江別市行政の応援によって乗り越えていく以外に道はないと思います。有限会社みらいを、小川市長は全力を挙げて支える覚悟がお有りかどうか伺います。
 第4点ですが、最初に申し上げたように、江別駅前地域問題は、過疎の状況にあるということは、換言すれば消費人口がないということであり、そのことが根本的に問題であることは火を見るよりも明らかであります。消費者が存在しないところに商店街は成り立たないから、江別の町から商店は次々と消えていったのであります。よその地域からお客さんを呼べる商店街にという議論もありますが、今はその議論の段階をはるかに通り越しております。商店街としての復活に期待をかける時期は過ぎたのではないかと私は思います。それよりは、江別駅前条丁目地域にどう人口を張り付けるのか。その方策を、拠点開発事業と同時進行的に考え実行しない限り、例え拠点施設の中核商業施設が立派に出来上がったとしても、その施設からさえも、早晩、商業者は撤退することになるのではないでしょうか。
 小川市長は、青少年時代を過ごした懐かしい場所と、江別駅前条丁目地域を回想されたことがありましたが、その地域を市長の思い出の中にだけ残すことにならないように、そして小川市長が市長であったあかしをこの地にどのように残されるおつもりか。条丁目地域の人口の増加策についてどのような方策を考えておられ、実行されようとしているのか。3期目の4年間の任期の最初に当たってお聞かせいただきたいと思います。
 第2のテーマは、野幌地区、大麻地区の駅周辺の課題についてであります。
 第1点は、野幌地区の顔づくり事業についてでありますが、いよいよ8丁目踏切の高架事業の着手が目の前に迫ってきました。前々期の江別市議会に会派を超えて鉄道高架議員連盟が作られ、私もその一員に加えていただき、皆様のお供をして道庁やJR北海道の本社に陳情に行ったころから考えますと、まるで夢のようなことであります。運良く行くならば、本年は事業が採択になるかもしれないという状況だそうで、私としては浦島太郎にでもなったような心地がいたします。
 この4年間の小川市長を初め担当部局の方々、そして高間駅周辺再開発調査特別委員長を初め議員各位の長いご尽力に、心から感謝を申し上げたいと思います。百年の大計という言葉がありますが、どうも近年、江別市は、将来の江別市を見通すならば全力を挙げて壁を乗り越えるべき努力をしなければならない事業に取り組むことに、なぜかおくびょうになっているような気がしてなりませんでした。政治の基本的課題は、市民・国民の生命・財産の安全を図り、さらに、生活の不自由・不便を取り除いてその繁栄を図ることであることは、私ごときが申し上げるまでもなく皆様が百も承知のことでありますが、江別市街地の真ん中を貫くJRの鉄路は、江別市の繁栄の大きな要因であると同時に、一方で、市民生活を分断する障害物でもありました。
 しかし、ようやく踏切の課題に手が付けられようとしています。一度実現してみれば、さらに市民の不便を解消する手立てがいろいろと考えられ、江別市は市民の暮らしやすい町に次第に変ぼうし、進化していくことは間違いありません。今回、この鉄道高架事業はもう一つの顔を持っています。文字どおり顔づくり事業であります。この事業は顔のない町と言われる江別市に顔を作りたいという願いと、鉄道高架事業をやりたいならまちづくり事業を一緒に計画展開しなければ認めないという国と道のいわばバブル時代の施策の流れであり、地方自治の分権が叫ばれ、財政的に非常に厳しい今日では、このまま進めるのはいかがかとの思いもあります。しかし、工夫を重ねて何段階にも顔づくり事業を分け、身の丈に合った形で進行を図るなどの方法もあり、国や道も、必ずや理解を示してくれることと思います。あくまでも基本は、8丁目踏切の交通の混乱状態を解消することだと考えます。
 私事を申し上げれば、仕事の必要から1日に何回も踏切を横断する場合もあり、開かずの踏切の解消は日常的に経済活動上、市民生活に大きなプラスになると確信しております。この解決ができれば、江別の顔はおのずから野幌を中心に出来上がってくると私は信じております。この課題の見通しと決意について伺いたいところですが、都合により要望にとどめたいと思います。
 第2点、大麻駅横の鉄道林について。
 江別市土地開発公社が小川市長の指示を受けて、JR北海道から1.5ヘクタールの鉄道林を4億2,500万円で買収してから既に5年余がたちました。バブルの終えんの時期に差し掛かっておりましたが、あの鉄道林を買収し大型ショッピングセンターを立ち上げるはずであった企業も、その後不況の大きな波を被り、もしもこの地点に立地していたら、場合によっては空洞化した建物だけが残ったかもしれないことを思うとき、小川市長の先を見通したかのような英断に、陰ながら大きな称賛の拍手を送った市民も多かったことと思います。
 しかしその英断も、また4億2,000万円余のお金も、その後、市民のために生かされているでしょうか。残念ながら手を付けられず眠ったままであります。貴重な鉄道人工林を大切に保全しようという市長の、あるいは環境保全に熱心な方々の思いは大事にしなければなりません。しかし、多額の市民のお金をかけた財産を、それこそ自然に任せて荒れるがままに放置しておくことは、せっかくの市長のかつての英断を殺してしまうことになってしまいます。そろそろ考えるべき時期に来ていると思います。鉄道林の中はかなり荒れて、風のせいか、また病害虫のせいか倒木も散見される状態とのことです。
 また、一時期、齊藤議員もおっしゃいましたように人が寝泊まりしたり暮らしたりした様子もあると近所の方々の話もあります。このような状態では、使い方、育て方によっては、大麻や江別市民の誇れる緑になるはずの鉄道林が、江別市は宝の持ちぐされでいたずらに駄目にしてしまったと笑われかねません。野幌顔づくり事業の中でも、野幌駅横の鉄道林は大事な都市緑地として大きな役割を果たすことになっています。
 また、将来にわたって江別市内全線の鉄道林37ヘクタールの保全と維持が課題になることは目に見えています。これら将来の課題への実験的な試みとしても、大麻駅横の鉄道林について、大掛かりな公園化の構想を作るのではなくて、少しずつ、周りや林内の草刈りや下枝刈りから始めて、人が親しめる状況を作り出していってはどうでしょうか。次には、樹木の成長に必要な程度の間引きを行う。又は、伸び過ぎを防ぐために、こずえのほど良い高さでしんのカットを行うなど、駅前地域、そして住宅地などと調和のとれた手入れを行い、やがては、人工林でありながら原始林に負けない素晴らしい公園に育てていくことができるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
 齊藤議員への答弁もありましたが納得できません。あのまま荒れさせていいようにも聞こえました。この鉄道林に対してどうされるおつもりか、市長のお考えを伺います。
 第3のテーマは市長の給与についてであります。
 4月の選挙で当選された道内の幾つかの市町村長さん方が、財政難の行政に寄与されるためと思いますが、自らの給与を3割方削減を表明したという報道がありました。苫小牧市、北見市などであったかと思います。新人の市長さんが多いようで、多選の市長さんにそのような動きがあるかどうか私にはよく分かりません。そこで思い出したのは、昨年の市政懇談会かタウンミーティングかで小川市長に伺った新聞報道についての件でした。平成14年7月4日の新聞に掲載された、資産公開条例に基づいて公開された道内34市の市長さん方の所得のリストについて事実かどうかお尋ねしたことがあります。しかし、記事を見ていないのでという市長さんからのお答えでそれ以上のお答えをいただけませんでした。市役所からその後の連絡もなく、一介の市民からのお尋ねにはこの程度の扱いかと少し残念に思いました。
 しかし大事なことなので、ここでその記事を要約しますと、資産公開条例によって公開された34市長の所得を、この記者の方は一つひとつ問い合わせて集計をしてくださったのですが、その結果、最も市長としての所得が多かったのは札幌市長で1,960万円とさすがに群を抜いており、次が帯広市長で1,792万円、3番目が函館市長の1,729万円、そして4番目が小川江別市長の1,650万円とありました。5番目以下、稚内、旭川、岩見沢、小樽、釧路、千歳と続きます。
 それぞれの市の市長の給与が多いか少ないか高過ぎるか安過ぎるかについては、見方や考え方によって意見の分かれるところであります。また、首長の職務は昼夜を分かたず走り回り、場合によっては気乗りのしない会合にも出席してごあいさつも申し上げなければならない場合もあり、大変な心労を伴う激務であります。ですから、もっと高額を支給すべきとする意見もあり、その意見に私は必ずしも反対するものではありません。
 しかし、市民の側からそれらについて判断する場合、正確な情報が得られなければなりません。改めてお尋ねしますが、この報道の江別市長の給与に関する部分は事実でしょうか。記事に間違いはありませんかどうかお尋ねします。第1点として伺います。
 第2点として、市長の給与は現在どのような状況にあるかお尋ねします。
 第3点は、先ほど申し上げましたように、幾つかの市町村では財政難を乗り切るために市長自ら、先頭に立つ意味を込めて給与の3割カットを実行しているようですが、小川市長はいかがお考えでしょうか。昨年は8年間市長をされておられて初めて、市民との対話というか懇談というかタウンミーティングというものを始められました。江別市がいかに財政難に陥っているかを家庭に例えて話をされました。しかし、市民の反応は、私の感じでは、必ずしも芳しいものではなかったように思います。そして、病気のお年寄りの布団をはがすような施策との厳しい評価を下す市民もありましたけれども、高齢者の医療費の補助の一部カットに踏み切られました。
 このような状況にかんがみ、江別市長も他市町村を見習い、3割ぐらいの給与の減額に踏み切られてはいかがかと思いますがどうでしょうか。もし市長がこの決断を下された場合、理事者と議会は車の両輪とよくおっしゃる方もいらっしゃいますし、恐らく、私ども議会もこの決断を座視するわけにはいかないでしょう。議員会長、あるいは会派会長会議などから発議があり、市長に見習っての議会の行動がとられることと思います。私も無所属ではありますが、歯を食いしばって、武士は食わねど高楊枝という下世話にも申しますから、喜んで従う決意でありますことを申し添えておきます。
 次に、多少順序が逆になりましたが、私がこの質問を行うきっかけになりましたのは、さきの選挙の直前にいただいた江別老人クラブ連合会の会長さんからのアンケートであります。市議会議員候補全員に出されたはずですので、私ども議員はその内容を承知しておりますが、市長を初め理事者側はご承知ないと思いますので要点のみ紹介申し上げます。
 老人クラブに参加する会員のほとんどが零細な年金生活者の上、医療費や介護保険料の負担増、加えて年金額の引下げなど、四苦八苦の生活を余儀なくされております。市でも、公共事業の圧縮、福祉の見直し、特別職を初め職員の給与の減額も実施されましたが、一方議会では、定数減は当然としても報酬には何も見直す機運が見えません。市行政の徹底した節減と効率化を求めている市民の声を代弁すべき立場を、残念ながら聖域化しているのではないかとさえ市民の目に映っておりますと、大変厳しいご指摘・ご意見であり、さらに、財政危機に身をもって示すことについてどのようにお考えかご回答をいただきたくと結ばれております。市長は、昨年1年間は老人クラブのアンケートにあるとおり、給与の1割カットをご自分に課し財政に寄与されましたが、今回は本議会に引き続いてのご提案がないのはなぜか。財政危機が回避され見通しが良くなったわけではないと思いますがいかがでしょうか、ご見解を伺います。
 最後に、特別職の報酬は審議会によって答申を受け、それを基礎として決定されておりますが、審議会への諮問案自体は市長が作るものと思います。江別市と同じ規模の自治体の長の給与は、今回の全道的な削減の動きによってかなり下降方向にあると思われますが、その場合、引下げの方向での諮問となるかどうか。時期的には少し早いとは思いますが、お考えがあれば伺います。
 以上でございます。

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