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平成15年第2回江別市議会会議録(第3号)平成15年6月23日 7ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(宮野一雄君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を続行いたします。
 齊藤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 齊藤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、電光掲示板による情報案内についてのご質問でありますけれども、現在、市の情報は主に広報、インターネットのホームページによりお知らせをいたしておりますが、お尋ねの文化ホール、公民館等での催し物の開催案内は、これらのほかパンフレット、散らしなどでもお知らせをいたしております。現在の手法で十分であるとは考えておりませんが、ある程度周知されていると認識をいたしているところであります。常々、市民への情報提供は積極的にするべきと考えておりますが、ご質問の各駅に電光掲示板を設けることにつきましては、民間の力でできないものかどうか、この手法等について、今後の検討・研究課題とさせていただきたくご理解を賜りたいと存じます。
 次に、鉄道林の整備についてでありますが、市街地のJR函館本線沿いの鉄道林はおよそ37ヘクタールあり、北海道の環境緑地保護地区に指定されているところでもありますが、野幌原始林や石狩川、そして耕地防風林とともに江別市の緑の骨格を形成しており、市街地を縦断する江別らしい身近で貴重な緑として適切な保全を基本に考えているところであります。
 議員ご指摘の鉄道林の安全面、防犯面については、JR北海道に適切な管理を要請いたしますとともに、今後の管理・保全につきましては、所有者・市民・行政が一体となった総合的な取り組みが必要と考えているところであります。
 また、土地開発公社が保有している鉄道林の公園化につきましては、大麻駅周辺基本構想を踏まえ、緑の保全を基本に最小限度の整備にとどめたいと思っておりますが、整備するに当たりましては、当該用地を市が買い戻すことが必要であり、直ちにこの構想に基づく整備は難しいものと考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 このほかにつきましては教育長からご答弁を申し上げます。

教育長(高橋侃君)

 私から教育行政につきましてご答弁申し上げます。
 まず初めに、薬物乱用の防止対策でありますが、平成14年度警察白書によれば、薬物の乱用により、平成13年に全国で検挙した犯罪少年は、覚せい剤事犯、大麻事犯及びシンナー等の乱用で4,193人となり、これは前年と比較して463人減少しておりますが、依然として少年による薬物乱用が高い水準で推移している状況でございます。
 道内におきましても、札幌市内の中高生が学校内で大麻を売買していたとの報道は、教育にかかわります者に大きな衝撃を与えたところでございます。
 幸いにして、江別市内にはこうした問題はない状況ではございますが、薬物の有害性や危険性を知らない子供や薬物への抵抗感の希薄さが、昨年7月実施いたしました市民の生活習慣等の実態アンケート調査からも明らかにされておりましたので、十分留意していかなければならないと考えております。その防止策といたしまして、これまでも国や道では、広報やテレビコマーシャル、街頭キャンペーンなどで啓発活動を行い、また、中高生の保護者には薬物乱用防止の啓発読本の配布など、家庭における防止啓発に努めており、学校におきましても、道徳や保健体育の時間などの中で、薬物の恐ろしさや影響を指導しているところでございます。
 特に、平成14年度は市内中学校9校で、道警本部の薬物乱用防止広報車まもるくんを活用した薬物乱用防止教室を開催し、指導の徹底を図ったところでありますし、今年度も江陽中学校において、既に江別警察署のご協力により、全校生徒を対象とした薬物乱用防止教室を開催しております。
 今後におきましても、ご提言のありました薬物乱用防止キャラバンカーの活用も含めまして、多様な方法により薬物の恐ろしさを指導してまいりますとともに、保護者や地域の方々の参加も視野に入れた教室の開催を検討してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、受動喫煙の防止と未成年者のたばこ購入の防止についてでございますが、現在、市内全校で喫煙室やコーナーを利用することで分煙を図り、受動喫煙の防止に努めております。今後につきましても、学校に限らず、子供を取り巻く大人が自ら律することが肝要と考えますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 また、たばこの自販機につきましては、青少年の健全育成への配慮から夜間の利用に自主規制が行われておりますが、なお一層の規制の取り組みを、北海道青少年補導センター連絡協議会を通して、国や道に要請してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、学校図書館についてでありますが、学校図書館は、学校における教育課程の充実に寄与するとともに、児童生徒の健全な情操教育を育成する上で重要な役割を担っております。
 国においても、平成13年12月に、子どもの読書活動の推進に関する法律を制定し、この中で基本的な読書活動の策定や、4月23日を子ども読書の日として定めるなど、読書活動の普及・啓もうに努めているところでございます。
 司書教諭のあるべき姿と地域と学校をつなぐボランティアのご質問でございますが、本年4月から12学級以上の学校に司書教諭が配置され、当市では小学校19校中12校、中学校10校中8校で司書教諭の兼務発令が行われております。司書教諭は、児童生徒用図書の選択・収集・情報提供のほか、子供たちの読書活動に対する指導・相談など読書活動を進める上で大きな役割を果たしておりますことから、将来的には専任の司書教諭の配置が望ましいと考えております。
 しかし、司書教諭の配置がまだ緒についたばかりでございますので、学校の司書教諭を中心に、教職員が互いに共通の認識に立つ中で、今後の学校図書館の在り方を検討してまいりたいと考えております。
 また、地域のボランティアとのかかわりなど創造的、積極的読書活動支援に向けた協議する場を設けることが必要と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、図書館スペースでありますが、習熟度別学習や少人数授業など今日的な授業形態の変化に伴い、各学校では余裕教室や多目的スペースをそれに充てております。しかし、著しく図書館スペースな手狭な所は十分学校と協議して、良好な環境の確保に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
  最後に蔵書数でございますが、当市の平成13年度の学校図書館の蔵書数は、小中学校合わせまして12万8,773冊で、学級数を基準にした標準蔵書数でいきますと、蔵書率は48.6%でありますことから、目下、おおむね60%を目標に学校図書の整備を考えております。今年度は、当初予算で、小中学校合わせまして640万円の予算措置を行うほか、小学校1校の書架等を整備する計画でございます。
 また、今回提案しております学校図書の補正予算を含めますと901万3,000円の図書購入を予定し、その充実に努めているところでございます。限られた予算での学校図書の購入には一定の限度がありますことから、現在、情報図書館で蔵書している図書を月単位で数十冊を希望する学校に貸出しを図っておるところでございます。また、団体等からの寄贈や地域PTA等の古新聞・雑誌等の回収・販売での図書購入のご協力をいただいているところでもございます。
 いずれにいたしましても、子供たちの読書活動を推進する上では、社会全体でその推進を図っていくことは極めて重要でありますので、新たな情報図書館との連携やネットワーク化等、議員ご提言の内容も含め、創意工夫しながら今後検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、江別市独自のブックスタート事業についてでございますが、道内においてブックスタートを実施している市は、全国に先駆け平成13年度から実施いたしました恵庭市を初め留萌市、芦別市、小樽市の4市と承知しているところでございます。このブックスタート事業の実施に当たっては、子供たちの読書活動の推進、子育て支援、地域で子供たちを守り育てるという観点から、図書館や保健センター、子育て支援センターなどと地域のボランティア団体との連携が重要であると基本的に認識しているところでございます。
 現在、保健センターでは、風の子文庫、おはなしなあに、草の芽文庫などの団体がボランティアで、1歳半健診、3歳児健診などの際に、健診の待合時間を活用して、絵本の展示や絵本の紹介リストを配布するとともに、絵本の読み聞かせを実施する中で、親子にとって絵本を通しての語りかけの大切さや楽しさなどについて理解していただこうと実践活動をいただいているところでございます。
 また、情報図書館といたしましても、おすすめ絵本のリストを作成し提供するとともに、児童図書コーナーを設けるなど、またボランティア団体の協力を得て、読み聞かせの活動を展開しているところでございます。
 そこで、議員ご提言にありますように、乳幼児健診時においての絵本や絵本リストの配布につきましては、先進事例における効果や推移など十分に調査してまいりますとともに、市独自のブックスタート事業につきましては、さきに触れました本市の取り組みなどとのかかわりを検証する中で、さらに関係部局や関係者などと検討してまいりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 次に、子供SOSカードについてでございますが、近年、児童や家庭を取り巻く環境の変化等に伴い、子供たちの人権が阻害される事件が多く報道されております。特に児童の虐待は、子供の心や体に大きな傷を残すばかりでなく、尊い命さえ奪ってしまうなど非常に深刻化しており、早期の対応が必要であると認識しております。現在、保健福祉部におきまして、江別市児童虐待及びDV防止連絡協議会の設置が予定されておりますことから、議員ご提言をも含めまして、子供への周知の在り方や相談の受皿につきましても十分連携をとってまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

齊藤佐知子君

 2回目の質問をいたします。
 学校図書の在り方について伺います。
 今いただいたご答弁の中には、学校図書の将来のあるべき姿が見えてこないように思われます。また、蔵書率をおおむね60%を目標に学校図書の整備をお考えとのことでありますが、図書購入の際の選定の在り方、内容の基準についても含めて、是非この機会に学校図書の在り方について教育長の将来像をお聞かせください。

教育長(高橋侃君)

 ただいまの齊藤議員の質問にご答弁いたします。
 質問が短くて、即答弁ということで時間的余裕のない中でご答弁いたします。
 江別の教育の将来像が見えてこないということでございますけれども、大変つらく感じております。私は夢と希望を持てと、教師にも子供たちにも日ごろ言っているわけでございまして、議員からご指摘のその部分については、恐らく、蔵書率60%を目標にしては寂しいという直言かと承りますので、私としては、是非、学校図書館図書標準というものがございまして、例えば、大麻中は、本来1万1,680冊なければならないところを8,244冊しかないわけであります。
 よって、私としては、答弁では60%と言いましたけれども、限りなく100%に近い段階になるよう努力してまいりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 以上であります。

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