ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 江別市議会会議録 > 本 会 議 会 議 録 の 閲 覧 > 平成15年分の目次 > 平成15年第2回江別市議会会議録(第2号)平成15年6月20日 8ページ

平成15年第2回江別市議会会議録(第2号)平成15年6月20日 8ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(宮澤義明君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を続行いたします。
 吉本議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 吉本議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 初めに、福祉、暮らしを守る基本姿勢についてのお尋ねでありますけれども、小泉内閣が進める財政構造改革は、歳入が大幅に低下する中で、2010年代初頭までに国の歳入歳出のバランスを均衡させようとするもので、こうした状況を改善するために不良債権処理のほか、社会保障関係経費の見直しや三位一体の改革などを進めようとしております。
 しかし、国と自治体との関係では、重要なことは、地方が実質的に自己決定権を行使できる状況をいかに作り上げるか、つまり真の地方分権を実現できる環境をどう構築するかということであります。そのためには財政的な自主性が確保されることが必須の要件でありますことから、地方財政に大きな影響を与える三位一体の改革には、私も強い関心を持っており、国が進めようとしている補助金や交付税の見直しに当たっては、地方への適正な税源移譲が大前提であることを強く主張してまいりたいと考えております。
 そこで、こうした国の状況下における地方自治体の役割に関する私の基本姿勢についてでありますが、自主・自立のまちづくりに向けて、住民にとって何が必要かという視点から、限られた財源、人材、地域の資源等を活用した行政運営を進めることが重要と考えております。
 今後も行政執行に当たりましては、何を優先して行うべきかについて、市民の皆さんと対話を重ねながら判断をしてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 なお、昨年の老人医療費助成制度改定の際には、市民の皆さんや議会と論議をさせていただきましたが、市単独の優遇制度を維持することは、今日的な財政状況の中では、財源的に極めて困難になっていることを率直にご説明申し上げ、ご理解をいただいたところであります。
 次に、有事法制に対する基本姿勢ということでありますが、私は、市政執行に当たるに際し、基本的な姿勢として、日本国憲法を尊重し、市民本位の行政を行うことを第一としております。また、自治体の長として、市民の生命、身体、財産を守ることが基本的な責務であると認識いたしております。
 有事への備え、特に国民の生命、身体、財産を守ることは国家の重要な使命であり、それに備える何らかの対応策は必要と考えるところでありまして、法制の整備は、有事の際に超法規的に事がなされるのではなく、法の下で対応がなされる、その意味では評価をするものであります。
 ただ、有事法制の全体像としては、住民の避難・誘導などを定めた国民保護法制などと関連する法整備が必要とされております。特に、国民の生命、安全を守る上で重要な国民保護法制は、1年以内の整備が義務付けられているものの、骨子しか明らかになっていない状況にあります。
 これら法制に当たっては、国民の理解、協力が不可欠であることから、国民や自治体の声を十分聞き、国会も含め国民的にも十分な議論を尽くし、国民の理解が得られるものとならなくてはならないと考えるところであります。今後とも、これらに係る国・国会などの動向を注視してまいりたいと考えております。
 同時に、私も含めて国民の一人ひとりが、法が発動される事態を生み出すことのないように、自ら考え行動する努力が重要である、このように考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、江別駅舎のバリアフリー化についてでありますが、平成12年11月に施行された交通バリアフリー法では、旅客施設にあっては2010年までに、1日当たりの平均的な利用者の数が5,000人以上の鉄道駅は、段差の解消、視覚障害者用誘導用ブロックの整備、身体障害者用のトイレの設置等のバリアフリー化を実施するとしております。
 江別駅については、5,000人以上の乗降客がいることから、JR北海道では2010年までに整備を進めていきたいとしておりますが、具体的な年次は未定のところであります。市といたしましても、JR北海道、国との協議を進め、早期のバリアフリー化を要望してまいりたいと思っております。
 また、江別駅の南口の設置については、江別地区は既成市街地に加え、江別東、上江別南地区の新市街地にも人口増加が進んでおり、駅周辺地区の交通拠点整備との整合性を図りながら、駅利用者の利便性の向上を図る必要があると考えているところであり、江別駅前活性化拠点施設整備事業の進ちょく状況等もにらみ合わせながら、JR北海道との協議の場であります江別市・JR北海道連絡調整会議の中で、今後も要望、調整してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、低床式バス導入の拡充についてでありますが、バス事業者は平成27年を目途に、すべてのバスを低床化された車両に代替することとされております。
 現在、市内バスは4社で、約134台の車両が運行されており、そのうちワンステップバスや補助ステップを装備したバスは37台、約28%でありますが、老朽化した車両の更新時期に合わせて順次導入しており、今後もそのような方針とのことであります。
 市は、バス乗降口の段差を解消するために、平成12年度から補助ステップを装備する経費の一部を補助しておりまして、これまでに11台の整備に対し助成をしたところであります。これからもバス事業者と連携をとり、高齢者の方、身体に障害を持っている方々などの利便性、安全性の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 このほかの質問につきましては、保健福祉部長ほかをもってご答弁を申し上げます。

保健福祉部長(宮内清君)

   私の方から、介護保険施策についてのご質問にお答え申し上げます。
 まず、介護老人福祉施設の入所基準でありますが、平成14年8月の国の指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準の一部改正、及び指定介護老人福祉施設の入所に関する指針を受けて、同年11月に北海道老人福祉施設協議会が指定介護老人福祉施設入居優先度判定指針を作成し、これを北海道の指針として、現在入所事務を進めているところでございます。
 この指針の内容でありますが、これまで介護老人福祉施設の入所につきましては申込み順でありましたが、本指針により、要介護度、精神症状・行動障害、介護者の状況などが基本事項として勘案されるほか、介護者の急病により介護の継続が困難となった場合や、家庭内での虐待、災害等により介護体制が著しく低下した場合など、緊急性の高い人が優先的に入所できる仕組みとなっております。
 このことから、現在市内の施設においても本指針を基本として、市、ケアマネジャー、施設の三者が連携し、施設の入所判定委員会に諮るなど、入所の適正化に努めているところであります。
 また、安心して在宅で過ごせる施策の充実についてでありますが、平成15年度を初年度とする第2期介護保険事業計画において、24時間訪問介護利用料の低所得者対策を位置付け、利用者の負担軽減など、在宅サービスの利用拡充を図っているところであり、さらには、安心して在宅生活を送るためのショートステイ等の施設対応についても、市内4施設に61ベッドを整備しており、緊急時には施設と連携して適切に対処してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 以上であります。

教育長(高橋侃君)

 私から、高齢者のスポーツ振興策等ほかについてご答弁申し上げます。
 1点目の高齢者の運動推進についてでございますが、既にえべつ市民健康づくりプラン21が策定され、市民や関係団体、行政とが一体となり、健康づくりを進めていくために、部局が横断的に連携して対応することといたしておるところでございます。
 教育委員会といたしましても、スポーツ振興財団と連携いたしまして多くの事業を実施しておりますが、参加者のおおむね3割が高齢者という状況でございます。今後、高齢化が一層進展する中では、生涯を通じた健康づくりが非常に大切となりますことから、今後におきましても世代を超えてだれもがスポーツに親しむことができる、いわゆる生涯スポーツ社会の実現に向けて、その推進に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 2点目のパークゴルフ場の新設についてでございますが、現在市内には公設のものとして、あけぼのパークゴルフ場と、大麻西公園の2か所で合わせて27ホールを有し、民間のものとして札幌盲学校敷地内に大麻の住民の手作りで造成された施設も含めまして、3か所の108ホールがございます。公設と民間を合わせて5か所の135ホールを有しております。
 そこで、10万人以上の道内都市における公設、民間含めてパークゴルフ場の人口1,000人当たりのホール数比較、これでは帯広の2.48、北見の1.94に次いで、江別は1.09と3番目に高いホール数となっております。確かに議員が述べておりますとおり、利便性の高い地域に設置されることは理想ではありますが、他市と比較してもホール数ではそんしょくないこと、また、今後民間において1か所45ホールの新設計画があることも聞いており、これらの計画の動きを注視するとともに、大いに期待するところでもございます。
 したがいまして、公設につきましては、用地の確保を含め多額の造成費用を要することから困難でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 3点目のあけぼのパークゴルフ場の拡大等についてでございますが、当該パークゴルフ場は平成9年にオープンして以来、利用も年々増加して、昨年度は4万8,000人を超える利用者があり、好評をいただいているところでございます。
 この施設の改善につきましては、民間の新規造成、拡張などの計画の推移を見極め、また現在の利用状況などを総合的に検討いたし、関係部局と協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 4点目のあけぼのパークゴルフ場の料金設定などの問題についてでございますが、現在芝の刈り込みやコースの補修、施肥等のほか、貸出し用具の管理などに所要の経費をかけて、良好な維持管理に努めているところでございます。これらのことを考えますと、今後、受益と負担の在り方について検討していく必要があると考えられますので、無料対象者年齢を60歳以上に拡大することは難しいものと考えているところでございます。
 なお、1回ごとの料金徴収の煩わしさなどのご指摘につきましては、近隣市町村や民間事業者の手法等を参考にしながら、今後検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

吉本和子君

 2回目の質問をいたします。
 最初に、パークゴルフに関して伺います。
 1番目に、あけぼのパークゴルフ場の用地拡大について伺います。
 パークゴルフ場の隣に、今、長い間少年野球場が使われないままになっています。この少年野球場の土地は国土交通省の管轄だと聞いていますが、そういったところへ働き掛けて、用地拡大のため遊休地活用ということで具体的に検討しているのかどうか伺います。
 2番目に、あけぼのパークゴルフ場の管理費の軽減策について伺います。
 お元気な高齢者が長年培った知識や経験は十分地域でも活用されるべきであるし、高齢者の方々も地域で役立ちたいと考えておられます。利用者の間から、芝刈りなど自分たちでできることは協力したい、少しでも修理費や管理費や料金の負担が減り、利用しやすくなるのではないかという意見が聞かれます。あけぼのパークゴルフ場の年間管理費は約1,000万円程度と聞いておりますけれども、経費節減のためにも、これらの方法を検討することについては、市のお考えはいかがなものなのか伺いたいと思います。
 3番目に、生涯スポーツとしてのパークゴルフ場の新設について再度伺います。
 パークゴルフが3世代スポーツとして社会で広く認知されているところはだれもが認めるところです。その世代の中で、特に高齢者にとっての有効性は先ほど述べました。長寿社会開発センターが、高齢者が好むスポーツのタイプについて調査した結果、幾つかの条件が整理されています。まず、基本的には個人型の種目で、仲間と楽しめるもの。次には、ふだん着でできるもの、1年中できるもの、毎日やれる程度のもの、そしてルールが分かりやすく技術的にも入りやすいもの、上達の喜びが得られるもの。正にパークゴルフはこの条件に一致しており、江別市が生涯スポーツとしてとらえるにふさわしいと思います。
 しかし、現在のパークゴルフ場の状況では、身近で気軽にというわけにはいきません。今後予定されているという民間のパークゴルフ場も、遠く角山方面と伺っていますが、乗用車を使い、広域のパークゴルフ場を利用できるのはごく一部の高齢者だけです。江別市は、ホール数では道内3番目と言いましたが、現実には市内の利用者はあけぼのパークゴルフ場に集中している状況です。施設の数やホール数ではなく、多くの高齢者が日常的にパークゴルフに親しめるように、最低18ホール程度のパークゴルフ場が、野幌、大麻各地域にも必要だと思いますが、再度市のお考えを伺います。
 次に、公共交通機関のバリアフリー化について伺います。
 1番目に、江別駅南口改札口の開設に関連して伺います。
 江別駅南口改札口の開設は長年の地域住民の願いであり、特に近年、上江別地域の人口増加に伴い、ますますその必要性が高まっています。そんな中で、現在上江別地域の多くの方が通勤、通学などに利用している南北を結ぶ人道橋は、老朽化が進み危険です。修理等で今後さらに使えるようになるとは思われません。撤去も検討の中に入っていると思いますので、そうであれば、今回の人道橋調査は、新たな南と北を結ぶ具体的な方法も視野に入れてのものなのかどうか伺います。
 2番目に、江別駅のバリアフリー化について伺います。
 江別駅舎内外のバリアは、先ほど申し上げましたようにたくさんありますが、すぐにでも、そして緊急に解決しなければならないものもあります。例えば、駅舎の出入口の2つの階段の1つをなだらかなスロープに、3つのトイレの1つを洋式に、トイレの出入口の段差をとり、手すりを付けるなどです。2010年までとは言わず、緊急に関係する機関との調整、検討のお考えがあるか伺います。
 3番目に、バス路線の充実について伺います。
 バス利用者が少なく、採算の問題があることはかねてより指摘されていることです。高齢化社会の中、今までバス利用が困難だった方々が、安全、便利な市民の足として、積極的に利用できる路線の充実が本当に求められています。現在、バス会社と市は連携を持っているとのことでしたが、これからは利用者、特に交通弱者と言われる人々も含めて、市、バス会社とが共同でバス路線の充実、バス利用の普及拡大に努めることが重要だと思います。市としてのお考えをお聞かせください。

議長(宮澤義明君)

 ただいま吉本議員からの2回目の質問がございました。バス路線の充実については、低床バスの導入については質問がございましたけれども、1回目の質問にその分が入っておりませんので、その分については答弁ありませんので。

市長(小川公人君)

 江別駅の交通関係の再質問でありますけれども、先ほどもお答え申し上げておりますけれども、必要性ということはもちろん、そういったニーズがあるということは承知しておりますけれども、先ほどもお答えをいたしておりますけれども、特に南、上江別方面を含めて人口増加が進んで、利便性の向上ということで必要性があると、このように考えておりますけれども、どうしてもそこだけの話ではなく、必要性と同時に、先ほど申し上げましたけれども、駅前の活性化拠点施設の整備の進ちょく状況、そういったことも無視する中でその部分ということになりませんから、やはりその辺もにらみ合わせながら、JRとの協議の場で、今後もそういったことについて要望していきたいということを申し上げさせていただきましたので、そのようにご理解をお願い申し上げたいと思います。

建設部長(斉藤勝幸君)

 私の方から、江別駅構内の人道橋の調査について、架け替えを考えた調査なのかということのご質問にお答えをいたします。
 今年度、江別駅構内の人道橋の調査を実施いたしますけれども、現在の調査項目として考えておりますのは、人道橋本体の耐久性の調査のみということで、南口とか駅周辺の関連という調査は含まれておりません。
 以上でございます。

教育長(高橋侃君)

 質問にお答えいたします。
 1点目の件でございますが、パークゴルフにつきましては、これまで党派を問わず、幾人もの議員さん方から質問を受けて今日まで来てございます。それほど大きな課題と受け止めて、今後とも大所高所より鋭意検討させていただきますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 2点目にかかわりましては、官と民のかかわりで触れたいと思いますけれども、ご承知のように経済が現在底冷えしております。今こそ民の活力の活用と支援を、行政としてはその視点をなくしてはいけないという状況にございますので、むしろ民間のパークゴルフ場新設と聞いておりますので、これを大事にし、期待しているところでございます。
 3点目でございますけれども、ない袖は振れぬという言葉がございます。何がないのかといいますと、1つはパークゴルフ場、この土地が少なくとも2ヘクタールほど用地が必要でございます。この土地の取得がまず難しいということ、これが1点でございます。2点目は、造成費用が1パークゴルフ場につき最低でも5,000万円かかるという現実がございます。そういうことを考えまして、今、喫緊の課題ということは分かりますけれども、今後とも前質問事項同様に、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

吉本和子君

 先ほど路線バスの問題が出ましたけれども、私は低床式の路線バスの充実のことをお話ししました。ご答弁お願いします。

議長(宮澤義明君)

 今の吉本議員の最初の質問は、路線バスに低床バスの導入をという質問であったと思います。今、2回目の質問は、バスの路線の拡充をということで聞かれましたので。
 暫時休憩いたします。

 午後1時27分 休憩
 午後1時27分 再開

議長(宮澤義明君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

市長(小川公人君)

 再質問で、路線というふうに受け止めましたので、ちょっとお答えの部分外れましたけれども、とにかく低床バスの拡充というご質問だったかと思いますけれども、これまでも市で11台補助をしてきましたけれども、これは相手がありまして、会社もこの装備をするためには、市も助成しただけではなくて、会社も負担が伴うわけですね。ですから相手があって、必ずしもそういう制度を用意しても、その会社からの受け止めがないと進まないということもあった。いずれにしても、今後バス会社、事業者と連携をとって、そういう高齢者なり障害者のニーズがあるということですので、安全性の向上に努めていきたいということで申し上げておりますし、また、そういう事業者の意向の中では、行政としても受け止めていきたいと考えておりますので、そのようにご理解をいただきたいというふうに思います。

次ページ 

前ページ