平成15年第1回江別市議会会議録(第3号)平成15年3月12日 7ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
総務部長(小玉隆君)
私から市制施行50周年記念行事についてお答えいたしたいと思います。
50周年にあわせましては、議員のご質問にございましたように、新江別市史の発刊を予定しているところでございまして、予算等につきまして計上させていただいているところでございますが、その他、事業等につきましては、現時点では具体的にお示しできる段階に至っていないと、こういう状況でございます。
50周年となります平成16年度に向けましては、ただいま記念植樹というご提言をいただきましたけれども、あわせて今後、多くの方々のご意見を伺いながら、それらを参考にさせていただく中で、記念事業のありようも含めまして、市民とその意義を共有できるものとなるよう検討してまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
以上です。
建設部長(斉藤勝幸君)
私から公園内の落葉の活用と管理につきましてお答え申し上げます。
現在、市内には226か所の公園が整備されておりまして、市の木でありますナナカマドなどを中心といたしまして、おおよそ3万2,000本の樹木を管理しております。
緑は都市の豊かさを示します一つのバロメーターと言われておりまして、公園を利用される市民の方はもとより、多くの人々に潤いと安らぎを与えている貴重な財産でございます。これまでもその育成管理に努めてきているところでございますけれども、ご質問の落葉の活用についてでありますけれども、公園の落葉の処理方法といたしましては、ごみと分別いたしまして、市内の農業者の方、それとシルバー人材センターが行っておりますたい肥、腐葉土づくりの材料といたしまして再利用をしているところでありまして、今後とも落葉などの資源の有効活用に取り組んでまいりたいと考えております。
また、公園内の犬猫のふんや空き缶の投げ捨てについてでありますけれども、公園内での犬猫の散歩や運動などにつきましては、今までも飼い主や利用者の方に対しまして看板などで利用のマナーについてお願いしているところでありますが、ペットの飼育管理につきましては、飼い主の方々が責任を持って、まず管理をしていただくというのが原則であると考えております。
市といたしましては、市民の皆さんに快適で安心して公園を利用していただくため、公園の巡視、点検、清掃などを定期的に実施しておりますけれども、今後とも管理の強化とモラルの啓もうについて徹底してまいりたいと考えております。
なお、市民と協働のまちづくりを目指しまして、地域の方々の協力をいただく中で、現在、市内五つの自治会などと協力いたしまして、14の公園のごみ拾い、それからトイレの清掃などの清掃管理を実施していただいておりますけれども、今後さらにこの制度の拡大を図って、快適できれいな公園管理に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
以上でございます。
農業委員会会長(萩原雅司君)
稗田議員のご質問にあります農業の方向性について、また農業委員会の大幅な国庫補助負担金の削減による今後の影響についてでありますが、農林水産省は農業委員会の組織の在り方について農業委員会に関する懇談会を設置し、農業構造改革の推進に対応する農業委員会の活動、組織の在り方を検討中であります。
検討事項の一つに、国庫補助負担金の削減に向けた事務事業の見直しから農業委員会の設置義務の撤廃、交付金の一般財源化等の指摘がある中、このたびの交付金の削減となったものでございます。現在示されている状況の下で、今後は農業委員の定数の見直しを含めた組織改革を進め、優良農地の確保と有効利用、担い手の確保と育成、さらに農地行政の適切な執行に努めていきたいと考えております。
米政策が大きく変わる中で、厳しい農業情勢はご指摘のとおりでございますが、江別市の農業は大量生産大量流通を基本としながらも、雇用を活用する集約的な都市型農業を推進をしてきております。
同時に、地場産農産物の地場消費を拡大する観点から、地域内流通システムづくりの中で農産物直売、直販等の地産地消運動を進め、農業所得の確保を図り、現時点では転作奨励金の維持の方向に向けて運動を図りながらも、でき得る限り転作奨励金を頼りとしない農業経営の実現に向けて努力をしていきたいと考えております。
以上でございます。
稗田義貞君
答弁ありがとうございました。
私の歩んだ道と、それから執筆者との若干の多少の意見の相違かと思いますが、再度質問いたします。
まず、公園敷地内の空き缶の問題ですけれども、ポイ捨ての条例ができたと聞いておりますが、この条例は平成16年4月1日より施行されるとのことです。その間は周知徹底を図る期間と思いますが、この条例は道、市、道民の責務などと罰則はどうなっているか。この条例に基づいて快適な生活が送られると思いますが、措置はいかがかと思いますので、再度教えてください。
次は、アライグマについてです。
アライグマは雑食性で何でも食べ、植物の摂取に習慣性があり、特に繁殖期には鳥の卵などが大好きと言われております。北アメリカではウミガメの卵の問題もあると思います。また、これと同様に、日本でもアライグマが増え続けており、日本の在来野生の生物は甚大な害を与えられているとのことです。アライグマの天敵となるような動物は日本に存在していないといい、繁殖は非常におう盛で、放置されていると北大の池田助教授は言っています。
ということを考え合わせながら、徹底的に駆除する必要があると思います。アライグマは本年度、A氏によれば、早めに出没し、特にイチゴ、メロン畑に出ており、アライグマも今年で3頭捕獲したということです。駆除に使用したえさはカンカイが非常に良いと言われています。アライグマの繁殖は春と秋に2回出産し、1回には5頭を出産するということです。また、情報によれば、雑食性のため、寄生虫やエキノコックスの病原を持っているといううわさもあります。
いずれにしても、徹底的な駆除を実施することによって、あるところではアライグマの生息は減ったということも考えてみてはどうですか。市長はまた、アライグマ対策の協議会は解散ということですが、アライグマ対策の情報源はどうやって集めるのですか。
それから、カラスの駆除については、毎日、札幌に通勤している人のA氏にお会いしたときから、仕事に疲れて大麻駅で降りたときに、カラスにご苦労さんと言われたときにはうんざりしますと。その人は推計学が得意なものですから、その営巣地と集団の数などを合わせながら、約1,000羽はいるというような友人の話でした。
また、不幸にして元の営巣地に帰らないで、大麻駅の環境を変えているということも事実です。通勤者の 方々はカラスに関心を持っていて、日増しに増えているということも聞きました。またA氏によれば、ネットの中のえさをあさるというようなこともありました。これからはネットに磁石をつけて入らないようにしなければならないというような方策も何か考えられるかどうか、その点もお伺いしたいと思います。
次は、先ほどアロニアの話がありましたけれども、市の担当者とお話ししたとき、苗木の生産流通はスムーズでないということも聞きました。そこで私は以前に勤務していた道立林業試験場にナナカマドの組織培養、14年の間研究して、その成果が世に出たということです。その試験地に私も二、三度研究を見てまいりました。現在ではその研究はなくて、現在では農業センターに委嘱されています。生産家では市場で最も好まれるナナカマドの穂をマルチプルシュートの穂を用い、材料は6月1日に採取し、その当年度から1センチほどの植物性片を取り、蒸法によって殺菌し、6月に培養を開始、翌年の4月には1万5,000本の培養苗木ができたということです。農業でもビニールハウスや露地栽培で、試験に成功したということも聞きました。もう一度この苗木を使用したらどうかと思いますが、市長にお伺いいたします。
以上です。
副議長(塚本紀男君)
稗田議員に申します。ポイ捨て条例については通告、第1回目の質問にありませんので、議長において整理いたします。
それでは、稗田議員の一般質問に対する答弁を求めます。
助役(中川正志君)
私の方からアライグマとカラスに係ります再質問につきましてお答えを申し上げたいと思います。
先ほど第1回目のご質問でも申し上げましたけれども、その中で石狩支庁のアライグマ被害検討協議会の解散理由はどうなのかというような、こういったお尋ねがあったと思いますけれども、石狩支庁が中心となって被害の調査方法、進入防止策、それから駆除の実施方法など、市町村が統一した基準、マニュアル化をもってアライグマ対策を行う目的が達成されたと、こういったことによって解散されたというふうに理解しております。
また、この協議会が解散したことによる影響でございますけれども、アライグマの農作物被害防止の対策に関する情報につきましては、JA道央農協、それから当市を初めといたしまして、北広島市、恵庭市、千歳市とで組織いたしておりますJA道央農政連絡調整協議会の中での情報交換を、従前より一層密として対応してまいりたいと考えておりますが、先ほど申し上げました道の方におきましても、移入種対策検討委員会の専門家の指導もいただきながら対応を講じてまいりたいと、こう考えているものでございますので、ご理解賜りたいと思います。
それから、カラス対策でありますけれども、これはもう先ほど申し上げました。我が市だけでなくて全道的各地の問題ではなかろうかと思いますが、一つはごみの対策といたしまして、視覚による部分が相当ごみを荒らすということが言われておりまして、そういった残飯類ですとか、カラスのえさになるものについては、黒い袋で出すことによって相当被害が防げると、こういった報告もなされているところでございます。つきましては、そういったごみの出し方をしていただくこととあわせて、各自治会等でネット等を最大限に利用して、このカラスの生ごみ対策をしていただくことによって実効が図れるものと、このように考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
私からは以上でございます。
経済部長(久保泰雄君)
私から黒い実のナナカマドに関しますご質問についてご答弁を申し上げます。
植物の組織培養につきましては、従前より注目しているところでございますが、選抜された優良品種の大量に生産できるものという画期的な技術であるというふうに認識をしております。特に稗田議員のご指摘のとおり、茎頂点培養につきましては、道立林業試験場での研究により、果樹、花木の生産に実用化されておりますことから、ご提案のバイオ技術によるアロニア苗の大量生産につきましても、アロニア苗の需給動向を十分に踏まえまして、道立林業試験場などの試験研究機関の協力を得ながら、今後の研究課題として取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
以上でございます。
稗田義貞君
アライグマとカラスの相関関係について、ちょっとお聞きいたします。
アライグマが住むようになってからは、キツネ、ネズミがいなくなったというお話も、アライグマに襲われたアオサギが営巣地を放棄して、見晴台に移転されたということは平成8年のことと思いますが、そのようにしてアライグマによって営巣地がどんどんどんどんと食い荒らされていると思います。
それで、私も分かりませんけれども、カラスも以前には森林公園を営巣地にしていたのではないかと思います。また、カラスの問題については、日増しにこの話題が大きくなっております。私が考えるのには、アライグマを徹底的に駆除を行われれば、やがてはアライグマが住まなくなったときに、カラスは頭の良いカラスですから、必ずやアライグマの後に自分の営巣地を作るのでないかと思っております。
また、このようにあの大麻の駅周辺、それからバス通勤者が毎日毎日のように、この話を聞くたびに大変だということです。今こういうことでカラスが営巣地を変えていただければ、そこに住む人々の毎日毎日が笑顔で迎えて生活できるのではないかと思うのです。市長もやがて立候補されるということを聞いていますが、地域の話題になっていることを積極的に取り組んではいかがかと思いますが、再度質問して終わります。
市長(小川公人君)
カラスについてのお答えは、助役からるるお話し申し上げておりますけれども、正直申し上げまして、かの有名な石原都知事も手を焼いている。なかなか全国的にもいろいろな懸念があって対応していますけれども、決定打ということがありませんけれども、しかし今ご指摘のいろいろな市民生活に影響を与えているということは事実でありますから、ご指摘の点について受け止めさせていただいて、今後もいろいろな、学習能力のあるカラスということですけれども、人間がそれに負けていたのではちょっとあれですから、よりいろいろな知恵をいただいて、また対策について努力をしなければならないものと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。
副議長(塚本紀男君)
以上をもって稗田議員の一般質問を終結いたします。
一般質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩いたします。
午後0時09分 休憩
午後1時14分 再開