ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 江別市議会会議録 > 本 会 議 会 議 録 の 閲 覧 > 平成15年分の目次 > 平成15年第1回江別市議会会議録(第3号)平成15年3月12日 5ページ

平成15年第1回江別市議会会議録(第3号)平成15年3月12日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(塚本紀男君)

 以上をもって坂下議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 稗田議員の高齢化社会への対応についてほか3件についての質問を許します。通告時間30分。

稗田義貞君

 ただいま議長より発言の許可がありましたので、順次質問してまいります。
 私が初めて質問したのは、昭和62年6月の第2回定例会で、地熱を利用した温泉で理事者の方は反応は鈍かったと思います。それからいろいろと質問してまいりましたが、特に記憶に残るのは、キタキツネを媒介としたエキノコックス、カラスの被害等であります。今回の質問をもって最後といたしますので、よろしくお願いします。
 高齢者対策について。
 我が国は世界一の長寿国となり、平均寿命も女性は84歳、男性は77歳に達し、高齢化率も1994年には14%を超えたが、今や18%になろうとしています。急速な高齢化に対し、社会的にも個人的にも備えは十分でないという感じがしております。
 シニアライフの心配は、何といっても家族と病気、介護に係る公的な保険制度が発足し、安心したかのように見えたが、本年からは公的年金の減額、あわせて医療費の増、介護保険の増になってきたのは事実であります。シニアライフは心身ともに穏やかに過ごせるために、自分の健康は自分で守るという信念に基づき、家族であれ自身も不幸にして病気になった場合に、介護施設にお世話にならなくなった場合には大丈夫でしょうか、お伺いいたします。
 また、数点についても、あわせてお伺いいたします。交付税や税収が大きく落ち込む中で、一般会計より健康増進の施設はどうなるでしょうか。また、健康診断を受けないで大病になって、医療会計に悪影響を与えるのではないかという低所得者に対する社会保障はどうでしょうか。また、健康のために日常的に健康を維持するために、体力づくりし、そのための指導者や助言者は必要と思いますが、その点についてどうでしょうか。また、高齢者の方々は、あらゆる書類を自分で自ら作成し、申請しなければならないという、高齢者の方々は提出する時期を失したらどうしようと非常に心配しているのが事実であります。高齢者の方々が年々増加している中で、今考えあわせると、今こそ高齢者手帳を、速やかに手帳を交付する時期が到来したと思いますが、どのようなお考えであるかお聞かせください。
 次は、アライグマ対策について。
 この表題については、何回か質問してまいりましたが、あと一歩と思っています。
 北海道におけるアライグマが最初に野生化したのは昭和54年、恵庭市において飼育されていた十数頭のアライグマが逃亡し、酪農地帯で定着したのが始まりと言われています。また、平成4年と7年の分布の情報によれば、北大の池田助教授が、平成4年に道央中心であったが、平成13年には道央から日高、道南、道北、道東と拡大しており、我が市においてもアライグマによる農業被害は、10年には192万円、11年には260万円、12年には228万円、合計680万円の多額の金が被害となって消えていったのです。という事実が増えており、その被害を受ける農作物はスイカ、メロン、イチゴ、そして秋のトウキビなどと、野生化のアライグマの農業被害は、その時々に手に入れるものがあれば、何でも無差別に食べて、アライグマの被害の発生は季節を構わんということは事実であります。
 また、野生化アライグマの捕獲頭数は、平成10年に4頭、11年に7頭、12年に58頭、13年に29頭と168頭を捕獲しておりますが、A氏によれば野生化のアライグマによる被害は1年を通じて丹精込めて完熟した、明日は市場に出そうと思っていたイチゴ、トウキビ、スイカが無残にも食い荒されて、被害額は実に平成12年には228万円の被害を被って、どうしたらいいかという嘆きもあります。
 また、支庁アライグマ被害検討協議会が設置されておると思うんですが、その活動状況についてお伺いいたします。市長はこのような農業被害に対してどのようなお考えがあるかお伺いいたします。
 次は、カラス対策について。
 ある夕食のときに、家内とカラスと生ごみの関係の話をしたが、カラスは非常に雑食性があり、小動物、動物の死がい、生ごみ、他の鳥の卵やひななどを食べる頭の良い鳥ということで意見が一致しました。翌朝8時30分ごろ乗用車が1台、ごみ集積所のネットの上に袋を置いて立ち去りました。カラスは待っていたかのように2羽がおりてきて、早速、知覚をして食い荒らしながら去りました。その乗用車の人がうちを2分前に早く出てネットの中に入れてくれれば解決すると思いましたが、清掃事務所ではどのような指導をしているかお伺いいたします。
 また、日曜日の夕方、札幌で会合がありましたので、JRを利用するため大麻駅で待っていたとき、駅周辺の森にはカラスが数千とも1万羽ともいう鳥が集まってきて、私は身が震えるような気がしました。空は真っ黒になり、カアカア、ガアガアという濁った声を出しながら、集団で不気味な感じを与えました。駅周辺に住む家族は毎日毎日このような悪環境の中で生活しなければならないということで、住みよい明るい生活に逆比例するのではないかと思います。解決策はどうでしょうか。地域の人々は安心な生活を願っているのが事実であり、このような現場に立ち会った人でなければ解決はできないと思います。一晩ぐらい実感を味わってみてはどうでしょうか、市長。
 また、家庭菜園で栽培している主婦は、スイカ、トマト、トウキビなどの完熟したものをカラスにより食い荒されたとき、春先の寒い日に移植し、除草し、そして米のとぎ汁を散布しながら完熟し、食卓に出そうとした矢先の出来事は、実に無残でたまらないと言いました。今一度、野生鳥獣の被害を認識し、駆除なども検討し、市民が安心して安楽な生活を送れることを願っておりますが、市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
 次は、環境に優しい低公害車の導入について。
 市の公用車のうち、低公害車に認定されているのはガソリンエンジンとモーターを動力とするハイブリッドカー1台がありますが、こうした中でハイブリッドカーを市が率先して3台を購入するということでありますが、配車計画はどうなっているか。
 また、公園内の落葉の活用と管理について。
 公園を取り巻く周囲の人々は生きてきた生活環境が違うのか、落葉を気にする人がいるということを聞きました。今、木の芽は日一日と芽が膨らみ、4月から5月上旬には葉が茂り、地域の空気浄化作用をしながら、秋には観葉を眺め、落葉するときには風の吹く方向によって民家の敷地に入ることもあると言われています。風の方向で落葉が敷地内に入れば、アレルギーになるという人もいるとのことを思いながら、今、公園の樹木は何本ぐらいで落葉量はどうなっているかお伺いいたします。
 私は、落葉などを調査研究した、現在、京都大学大学院の農学科の菊沢教授が、本道の山野に自生している北海道の広葉樹林の落葉量調査の記録がありましたので、その中で1ヘクタール当たり3.5トンから4トンとなっており、ヘクタール当たりの成立本数は200本以上と言われています。相当の落葉量になると思います。また、その落ちた葉がどのぐらいで腐るかという調査は、東京大学の堤利夫著の森林の物質循環によれば落葉の分解速度は18か月で完全に分解するということも判明しました。
 シルバー人材センターは市から委託され、公園や河川敷など刈り取った草が3年ほどで完全な緑肥となり、道からの販売許可をとって、グリーンたい肥という名称で1袋400円で販売しており、昨年は3,000袋を完売しており、今年度は5,000袋を販売したいということであります。このように実を踏まえながら公園の落葉をごみに出せば無価値ですが、肥料として出せば有価値の製品で、園芸家に実に非常に好まれることは事実であると思い、このようなことを考えあわせながら、公園から落葉を集積し、どのようにして工場に運搬するかが大事な解決策だと思います。公園の落葉量を気にする人にも明るい住みよい、公園の落葉は貴重な肥料として活用されれば、一挙両得だと思いますが、市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
 また、公園内を通過する通路沿いに犬猫のふん、また空き缶が投げられているので、周辺の住民は大変迷惑しており、行政指導について、私も質問したが、一向に前進がないという情報がありましたので、再度質問し、地域に迷惑をかけないようにするためには、どのような処置をしたらよいかお聞きいたします。
 次は、市昇格50周年記念行事について。
 当市は昭和29年、人口3万4,359名で世帯数6,117戸で昇格し、来年度はちょうど50年の半世紀を迎えようとしております。そのころは幌向村、現在の南幌町と江別町が町村合併をしようとしたときであったとも私は記憶しております。市では市制施行50周年を迎えるに当たり、平成16年度に先史から今日までの足取りを編さんした新江別市史を発刊するに必要な経費として計上されておりますが、50周年記念の行事について、どの程度のことを考えているかお聞かせください。
 また、私は今話題となっている、政府は1997年の温暖化防止京都会議で義務付けられた温室効果ガスの削減率が6%のうち、森林の吸収率が3.9%を目標としている。そのために樹木を初め緑色植物は太陽のエネルギーを使って大気中の二酸化炭素と根から吸い上げる水から炭水化物が造り出される、これは光合成と呼ばれ、できた炭水化物は樹木の成長や生命活動の源として、言わば人間の御飯のようなものだと思って間違いありません。
 家庭に記念となる樹木を植栽することによって、公害のない清らかな空気、明るいまちづくりには家庭からという原点で記念行事を行うべきと思いますが、市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
 仮称森林愛護デーについて。
 私は鉄道林について、市長が進められている協働のまちづくりの観点から質問いたしたいと思いますが、対象物は鉄道林、現在は土地開発公社所有林を想定し、林内の浄化については一向に変わっていないのが事実だと。そこで生態系を主体にして森をどうすべきかという観点で友人に見てもらいました。その友人は「道内最大規模の鉄道林で多くの人工林があり、部分的な自然林も残されているが、林床植物の出現種類は最も多く、ヨーロッパトウヒなど密に植栽されている人口林内は林床は暗く、植生が乏しい」とも言われてました。私もそのとおりだと思っております。森を愛する人々に見てもらい、それから実行委員会を設置し、実行委員会ではどのようにしたら森がよくなるかを真剣に討議してもらい、その項目を整理し、手伝ってくれる人々の了解を得れば実施日を決定し、枝葉整理などに必要なトラック、個人参加者には地下足袋、なた、のこなどを用意してもらい、実施日には多くの市民の参加による協働の精神を生かしながら、森林愛護デーを設置して実行してはどうでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
 次は、地球温暖化防止対策について。
 平成3年3月の定例会に市長は、「過日、江別の上空から市の開発状況を見て、8年前の状況に比して緑が少ないということに驚いた。正に南北の開発が進み、宅造が行われ、従来の畑、山林であった所が全部宅地に変ぼうしたということが大きな原因である」と答弁があり、人口の増加は都市の活力の源泉とは言いながら、一方では緑の喪失という負の資産を負いながら、その重要性を力説しておりました。
 地球温暖化をもたらす二酸化炭素を国内の森林がどれほど吸収しているかについて、森林総合経済研究所北海道支所の試算によると、日本の森林の炭酸ガスの吸収量は4,100トン、炭酸に換算して1年当たりのうち北海道の分は964トン、全国に占める道内の割合24%は森林面積での全国の比率の22%を上回っており、特にカラマツなどの北方樹種がカシ、シイなどの南方系樹種よりも炭酸ガスの吸収が多いと言われております。
 我が市においても、地球温暖化防止対策に必要な措置を講じ、明るい清らかな空気をつくるために努力されていると思いますが、市内の緑量の確保のためにどのようにしようとしているかお伺いします。また将来、温暖化防止対策についてどのようなお考えであるかも、あわせてお伺いいたします。
 次は、新しい農業の方向性について。
 最近ある農業経営者にお会いしたとき、「以前はトラクターで農作業をしながら農業経営について考えることもできたけれども、現在では農作物の栽培をしても、価格的には採算ベースに合わないという状況になってきた」と言われています。すなわち、玉ねぎは生産過剰で価格は暴落し、ホウレン草、長ねぎは中国産の安い価格でスーパーに陳列されている。値段の上からも太刀打ちできず、安定経営のできない状態です。
 また、これまで頼りにしてきた転作料だが、この補償価格が下がると言われており、今後どのような作物を栽培したらよいのか悩んでおります。同時に輸入米の関税が下げられ、輸入しやすくなり、水田農家の経営は大変厳しくなる時期が到来したと思いますが、どうでしょうか。
 また、農業委員会の義務制度が変わり、今年度は交付金で約20%減となる。今後の農業委員会はどのようになるか。農地の規制はどうなるのでしょうか。私たち農業はどう生きたら良いか心配でたまらないということですが、市長はどのような考えであるかお聞かせください。
 耕地整備事業と道央圏連絡道路の連携について。
 耕地整備事業と道央圏連絡道路は、現在のところ337号は美原大橋に取り組んでいるが、それ以南の長沼町マオイの丘公園までは白地で決定されていないとのことですが、現在までの作業具合はどうでしょうか。手順はどのように進みますか。今後どのように進めていくのかお聞かせください。
 もし路線が決定されれば二重の公共投資になり、自己負担分がパアになるということも言われていますが、この事業は、道は札幌開発建設部、農地は道農政部が施行するので、二重投資にならないように連携を強化していただきたいと思います。市が中心になって、三者が一緒になって現地を踏査しながら、連携を強化して、安心して農業ができるよう努力すべきと思いますが、市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
 次は、黒い実のナナカマド。
 私は平成13年3月7日に標記の件について質問したが、回答がありました。その内容は次のとおりであります。「平成12年3月に農協女性部、JA、大学、菓子業界、国の研究機関、食品加工センター、普及センターなどいわゆる産学官が中心になってアロニア研究会が発足し、ジャム、クッキーなどの試作品、パンや菓子などへの応用が考えられ、あわせて市でも緑化事業の一環として10年、11年の2年間、市民への苗木あっせんをした経緯もあります。今後、研究会の活動を期待するとともに、将来の農業の活性化につながるようサポートしていきたい」という回答がありましたが、その後2か年の経過と進展具合はどうなっているかお聞かせください。
 次は、ハルユタカの生産拡大と需要開発の方策について。
 本州方面では大評判になっており、NHK、民放でも取り上げられた春まきの小麦ハルユタカは、商品が高品質で豊かな作物であるということも覚えています。有名なハルユタカになるには、苦難の道を乗り越えてきたと言っても過言ではありません。A氏のお話によれば、大幅な転作畑をどうしようかと思いながら栽培したのは12年から13年前のことでした。あるときは収穫量が減少し、病害虫などの対策と土質の管理、作付け時期と収穫時期の関連で失敗しながら徐々に収量を増加してきたとも言われています。皆様の援助でハルユタカのはしゅが決定し、はしゅ器具が成功したので今日のハルユタカができたと言っておりました。
 農家の人々は転作畑にハルユタカをはしゅしようかという機運も高まってきたのは事実です。ハルユタカのはしゅによって大丈夫と言われておりました。また、道中央農業試験場でも本格的に技術提供をしたいという情報もあります。またラーメンの粉とあわせて、タレとして昔捕った川ガニを使用したタレも大好評だという情報もあり、何といってもハルユタカが非常に好評なので、これを起爆剤として大きくなればいいなと私は思っております。
 最近の例では、富良野のラベンダー、北竜町のヒマワリのお祭りでお客を動員し、その経済的な相乗効果は大したものだとお聞きしております。私も本年、雪まつりの後の週の日曜日に、長沼町の馬追山の中腹にあるレストランに行ってまいりました。この場所はNHKで放映されたところであります。次から次へとお客で満杯でした。私たちもそこでハンバーグを食べて帰ったのですが、そのタレはそこで取れたリンゴの汁を主体にしたタレだということで、家内と一緒にまた来ようと言って帰りました。
 北竜町のA主婦は、ヒマワリを栽培したおかげで今日のように大飛躍をしたと思います。何事にもチャレンジ精神を発揮しながら成功させることが必要と思いますが、市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
 私は若いころ、農山村の農林家を訪問したとき、毎日毎日の生活は卵で、月々の生活は牛乳で、年の生活はお米でということで、その間に嫁に行く、婿さんをもらい、家の普請をするときの不意の支出には、人工林の間伐、主伐を行い、是非人工林を植栽すべきと言って普及したことも昨日のように思います。今はバブルの崩壊後、景気は急激に悪化し、これに対処しようとして国債を発行したが、一向に景気はよろしくないのが現実。今では超高齢化の時代に向かって社会は生産人口は減少し、消費人口は増え、市の予算も大幅に収入減となっていると思いますが、みぞうのときを迎えたときに、英知を結集して、このような立派な予算案ができたと思います。私の質問に対しても、英知を結集して前向きの回答をお願いします。
 これをもって第1回目の質問を終わらせていただきます。

次ページ

前ページ