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平成15年第1回江別市議会会議録(第2号)平成15年3月11日 6ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(五十嵐忠男君)

 以上をもって、高橋議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 坂本議員の建設行政についてほか4件についての質問を許します。通告時間30分。

坂本和雄君

 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。
 私は、2回目の質問はしないと思います。どうか市長並びに部局の皆さんにおかれましては、実のある明快なるご答弁をお願いいたします。
 私の最初の質問は、江別の顔づくり事業の最新情報についてお伺いいたします。
 私は、建設常任委員であり、そして駅周辺再開発調査特別委員であります。所管の質問で大変申し訳ありませんが、最終議会でもあり、できるだけ大綱の範囲にとどめたいと考えております。
 この江別の顔づくり事業は、地域関係者が自分たちのこととして結成している野幌駅周辺まちづくり促進期成会が長期にわたり真剣に取り組んできた問題であります。最近この期成会が、野幌駅からよく見える向かい側に、真正面に将来のまちづくりのイメージパースと、委員会で皆さんから募集した標語「鉄道高架で江別の都心づくりを早期実現」としてPR看板を設置し、意識の高揚を目指しており、この熱意を表しているのであります。
 1月に建設部より14年度の経過報告として、検討課題、そして着工準備採択を目指す、その区画整理だよりが送付されてきましたが、その中の検討課題についてお伺いいたします。
 このまちづくりを考え始めて10数年の歳月が過ぎようとしておりますが、今この区画整理の該当するところの人たちの世代交代が始まっております。一人で判断できたことが、今ではそのすそ野が広がりまして、一つの問題を解決するにも、多数の意見を集約しなければ解決しない状況になりつつあります。
 また、商店などにおきましても、この二、三年、入替えや閉店が見られるようになりました。時代の流れとはいえ、このような現況も把握していただきたいと思います。
 そして、まちづくり促進期成会や関係地域の方々にも現状をよく説明し、協力を促すことも今後さらに大事なことではないかと思うのであります。
 このようなことから、行政サイドにおいても今後とも積極的に推進され、平成16年度の連続立体交差事業の着工準備採択がなされ、一日も早い都市計画決定に向けて努力され、この江別の顔づくり事業を早期に着工していただきたいと切に思うのであります。
 そして、それは地域住民の願いでもあります。江別市の都心をつくり、将来に悔いのないまちづくりを進めていただき、そして今の我々はもちろんでありますが、次世代のためにも魅力あるまちづくりを希望するものであります。市長のご答弁をお願いいたします。
 次に、農業行政の振興対策について2点お伺いいたします。
 1点目は、認定農家の認定育成についてであります。
 今、農業行政の中で認定農家の育成が急務であります。農家戸数が昭和45年には1,327戸の農家が、今では平成12年には半分以下の632戸に激減しており、江別の農業の将来に黄色信号が点滅しているような感じがしております。
 平成15年1月現在の認定農家は129人で、農家戸数の5分の1弱であります。言い換えますと、10戸の農家のうち2戸しか認定されていないのが現状で、将来、農業経営を維持するには認定を受けることが絶対的な条件で、認定農業者制度は、低利資金の融資、税制の特例、経営相談、機械等の導入、農地集積、農業生産基盤整備、年金の政策支援等の対策が示されて、国の様々な農業政策の支援を受けながら、農業者が経営の目標を数字で明確にした経営の姿を農業経営改善計画として立て、市町村の農業の基本構想に照らして認定し、市町村と農家が計画達成に向けて二人三脚で農業の振興を図る制度であります。
 21世紀における農業充実発展を考えると重要な制度であり、市としても早急に認定農家の育成指導が急務であると思います。市として、農業活性化対策の重要な役割を担っている認定農家制度の促進について、今後の取り組みはどのようにお考えになっているかお伺いいたします。
 2点目は、農業経営の基盤確立についてお伺いします。
 畜産業を営む者による家畜排せつ物の管理に関し必要な事項を定めた家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律が平成11年11月1日に施行され、法律施行規則の第1条、管理基準に平成16年11月1日施行と示されており、施設整備のタイムリミットが2年を割り、酪農経営を営む酪農家の方々には、その対応に苦慮しておるところでございます。先代から引き継いだ酪農経営を続けるか、廃業し離農するかの判断に迫られている実情で、戦後は道内で酪農地といえば江別という言葉で表現されましたが、我が市の基幹産業の重要な位置に示されております。
 酪農も資源循環型社会への移行が求められ、生活環境の保全と安心・安全な食糧を生産するために、家畜排せつ物の利用促進を図ることがクリーン農業を推進するのに不可欠となっており、道内の市町村、酪農振興と基幹産業の育成の立場から、自治体独自の政策で地場産業の育成を図っている市町村が数多く見られ、畜産環境整備リース事業の制度上、国費50%、道費25%、自己負担25%となっており、現在の酪農経営における収支のバランスから見ても、自己負担25%、その負担は大変厳しいと思考されます。市として、その自己負担分相当額に対して無利子貸付制度及び補助制度等による救済措置をお考えいただき、酪農経営規模の拡大、安定経営の制度として取り組んでいただきたいと思います。
 これからは、これらの若い人々が21世紀の農業後継者としてプロ意識を持って取り組み、それをいかに行政が温かく育成するかが重要な課題だと思います。市長のご見解をお願いいたします。
 次は、学校施設の緑化の取り組みについてであります。
 江別市学校教育目標の本文の中に、心の触れ合いを大切にし、豊かな感性を育てるというのがあります。この豊かな感性を育てる場には、豊かな学校環境が大切と思います。
 今、学校施設整備は、量的整備から質的整備が求められております。学習方法や指導方法の多様化に対応できる施設づくり、子供たちの学校生活にふさわしい施設づくりなど、これまで段階的に進めてきておりますが、教育効果を高めるための施設整備はもちろんのことでありますが、環境に配慮した取り組み、学校の緑化など、たゆまず促進していただきたいと思うのであります。
 特に、子供たちが駆けっこや相撲などができる場は少ないように思います。心豊かにたくましい子供たちを育てるために、草原、雑草でもよいと思います。何とか緑の部分の草のある場を提供できないものだろうか。そして、それが雑草の育成過程や種類や名前など遊びながら自然に覚えるのではないかと思います。ビオトープまでとは言いませんが、身近に自然を親しむ場があったらよいのではないか。
 そして、昔から子供は遊びの天才と言われ、遊びの中から創造性が育てられ、人間関係を身に付け、健全なる体力づくりが自然に出来上がるのではないかと思うのであります。今すぐにとは言いませんが、触れ合いの場として計画をされてはいかがでしょうか。お考えをお伺いいたします。
 次に、観光行政についてであります。
 今、北海道への観光客は札幌を中心に1,000万人以上いるとのことですが、それでも航空機の客席などで調べますと、まだまだ30%から35%ぐらいのお客が不足だとのことであります。札幌のすぐ隣の我が市へいかにすれば観光客が足を向けられることができるのかと思うところであります。
 平成11年に原始林と石狩川にいだかれたふれあいのまちを基本構想として観光振興計画が策定され、3年ほど経過しているのでありますが、今、市民はどのように理解し、どのように評価しているかをお伺いいたします。
 次に、防災センターの活用についてであります。
 国道12号線に面し、交通の要所であり、地方から札幌への導線であります所に位置し、江別が誇れる防災の意識の啓発普及の建物であり、市民が防災に関心を持ち合っているまちであることを象徴される建物であります。そして、その場所であります。このような場所を有効に利用、活用しなくてはならないのではないかと思うのであります。
 例えば、建物の中には物産店、食堂など、表には農産物など展示販売をできる直売所などを設置し、市民協働で施設の管理、経営の効率的運用のメリットを最大限に引き出す企画をされてはいかがでしょうか、お伺いいたします。
次に、観光船の運航についてお伺いいたします。
 観光振興基本計画によりますと、平成3年、関係6市町村で石狩川遊覧船計画推進協議会なるものを立ち上げ、石狩川の河川空間を利用して新しい魅力づくりを進めるとあり、川面からの景色を眺め、そして各地の特産物を味わい、見る、飲む、遊び、多様な活動を目指しているとのことであります。
 昨年10月、同僚議員の植松、星議員からの誘いで、市内の千歳川でのカヌーの川下りがありまして、見物のつもりで参加させていただきました。皆さんが大変楽しそうにカヌーを操っておられ、私も泳げないことを知りながら、2人乗りのカヌーに救命胴衣を着用して同乗させていただきました。千歳川の川面から見る上り下りを体験し、その両岸の様子など川岸で見るのとは大分感じが違うのであります。本当に短時間でしたが、非常に良い経験をしました。と同時に、私は子供のころ、石狩川をポンポン船で石狩まで海水浴に行ったことなど思い浮かべたところであります。今思えば、実に濁った川、汚い川と、今でも変わりませんが、石狩までの長い距離でしたが、両岸の様子が思い出の一つとなっております。
 川面から見る両岸の様子、自然の姿、川の蛇行の様子、いろいろな形態が見られるのは何人いるでしょうか。なかなかそのチャンスに恵まれないのであります。
 市民の皆さんも、川の危険ばかりでなく、自然に触れながら、川遊びの楽しさや自然の大きな体験ができないかと考えますと、是非、私は観光船と書きましたが、遊覧船です、遊覧船を運航して、観光ばかりではなく、災害のときにも役立ち、また、子供たちの自然観察の学習などにも役立つのではないかと思うところであります。このようなことを勘案されまして、実行に向けて推進されるよう期待いたします。市長のお考えをちょうだいいたします。
 次に、市職員の民間業界においての社会体験研修についてお伺いいたします。
 道教委と札幌市教育委員会が教員の長期社会体験研修制度を導入して、一定期間体験を希望する教師を民間企業で受け入れてもらい、教師が参加したとの新聞報道がありました。
 市の行政にとっては、人は資源であり、財産であります。これからは資源である人材を十分に活用し、財産価値を高めていくことが何よりも大切なことであると思います。
 自治体の新入職員は、公務員としての心構えなど簡単な研修を受けただけで各部署に配属されているのが現実ではないかと思います。学校を卒業して、社会に接することもなく、社会のことなどもよく分からないままこの職業に就くわけでございますが、素人で本当にその中の無風の中で一生が終わるのでないかという憶測をするところであります。
 よりよい人間形成は、精神面の教育や指導だけでは作り上げられないと思います。いろいろな体験や経験を持つことこそ、個々人として、また社会人として有為な人間に成長するのではないかと思うのであります。
 そこで、提案をさせていただきます。職場において二、三年ぐらい実務を経験してから、3か月でも6か月でもよろしいかと思います。民間企業において住民サービスの現場を肌で知ってもらい、住民の視点で考え、社会人としての当然の対応のできる有能な人材になってもらい、そしてそれが職場に新風を吹き込む効果もできるかもしれません。その経験が将来において必ず役立つものと信じます。
 今、一般民間においては、社内研修などを通して人材を育成し、新しい仕事に取り入れることに必死の努力を重ねています。この意気込みがなければ、企業は落ちこぼれると言われています。
 自治体職員も、企業意識を持って自己の意識改革に取り組まなければなりません。行政は、ハードの行政から、住民サービスというソフトの対策が重要視され、住民と苦楽をともにする行政の活性化が期待されています。それこそ市長が唱えられている協働の精神だと思います。市長のお考えをお伺いいたします。
 最後に、職員のネームプレートについてであります。
 行政視察などで各地の自治体を訪問した際に気が付いたのでありますが、職員の皆さんの胸のネームプレートが写真入りのプレートを付けておられるのが多く見られ、何となく親しみを感じるものであります。お聞きしますと、職員の発想からとか、また市民からのアドバイスだとか、いろいろなお答えがありました。
 本年1月6日から開店いたしました、石狩信用金庫から、さっしんに変わりました。職員の皆さんは今まで小さいネームプレートでしたから、さっしんになりまして写真入りのプレートに変わりました。何となく親しみをわかすような気がいたします。
 支店長さんにお聞きしました。ネームプレートが違うんですが、どうなんですかと聞きましたら、これはやはりお客様からの受けが良くなるように、そしてまた、お客様との対応に対しての責任が職員にあるというような気持ちを持たせるんだという簡単なお答えがありました。
 12万人都市の江別市、これに右倣えと言えば少し後追いの抵抗を感ずるかもしれませんが、発想の転換として研究されてはいかがでしょうかお伺いいたします。
 以上をもちまして、質問を終わります。

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