平成14年第4回江別市議会会議録(第4号)平成14年12月17日 5ページ
6 議事次第の続き
議案第80号、請願第5号、請願第6号及び陳情第11号
議長(五十嵐忠男君)
日程第15ないし第18 議案第80号 江別市住区会館条例の一部を改正する条例の制定について、請願第5号 「失業対策の拡充と通年雇用安定給付金制度の存続・改善等を求める要望意見書」の提出に関することについて、請願第6号 季節労働者の雇用と生活安定を求める意見書について、及び陳情第11号 循環社会をめざした廃棄物政策を求めることについて、以上4件を一括議題といたします。
環境経済常任委員長の報告を求めます。
環境経済常任委員長(坂下博幸君)
それでは、今期定例会初日に当委員会に付託されておりました議案第80号 江別市住区会館条例の一部を改正する条例の制定について、ほか3件の審査経過と結果を順次ご報告申し上げます。
委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
初めに、議案第80号 江別市住区会館条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
条例改正の趣旨は、平成15年1月の開館に向け、現在、市内8番目の施設として元町に建設中の住区会館を管理・運営するに当たり、同条例に名称及び位置、会議室等の使用料について規定を追加しようとするものであります。
委員からは、使用料について、冬期間は燃料費がかかるが、夏期と冬期では違いはあるのかについて質疑があり、答弁では、過去においては冬期間料金を設定していたこともあるが、現在は全庁的な使用料算定基準に基づき、燃料費を含めて通年ベースで使用料を算定しているとのことであります。
また、他の委員からは、住区会館の名称決定に至る経過について質疑があり、答弁では、当該住区に関係する17の自治会の方々から意見をいただき、また、既存の住区会館名との整合性を図る中で、実際に建物が建つ元町の地名を加え、江別元町地区センターとしたとのことでありました。
以上のような説明、質疑等を踏まえ、採決を行った結果、全員一致をもって原案のとおり可決すべきものと決したのであります。
次に、請願第5号 「失業対策の拡充と通年雇用安定給付金制度の存続・改善等を求める要望意見書」の提出に関することについてと、請願第6号 季節労働者の雇用と生活安定を求める意見書について申し上げます。
審査は、担当部局から国の通年雇用安定給付金制度の概要やこれまでの推移、市内における給付状況について説明を受けながら進めたもので、厳しい経済状況の中、季節労働者の数は年々減少傾向にあるが、冬期雇用安定奨励金及び冬期技能講習助成給付金については、3年ごとの延長を繰り返しながらも、平成16年までの暫定措置となっているとのことでありました。
このほか、審査の内容等につきましては討論に反映されておりますので、その概要を申し上げます。
討論では、請願第5号は一部採択とすべきと、請願第6号は採択すべきとの立場の委員から、長期にわたる不況や雇用情勢の悪化など厳しい経済情勢の中、特に積雪寒冷である北海道の季節労働者については、冬期間に離職を余儀なくされ、その間は国の冬期雇用援護制度を活用しながら生活を維持しているのが現状であり、今回の二つの請願においては、冬期雇用援護制度の存続・延長といった願意については理解できるものである。
請願第5号については、請願事項が二つあるが、議長の権能を考慮した結果、意見書を国に提出する部分のみ一部採択とすべき、また、請願第6号については、採択すべきとしております。
以上のような討論を踏まえ採決の結果、全員一致をもって、請願第5号は一部採択とすべきものと、請願第6号は採択すべきものと決したものであります。
最後に、陳情第11号 循環社会をめざした廃棄物政策を求めることについて申し上げます。
陳情の願意は、ごみの発生・排出抑制にならない容器包装リサイクル法の見直しを求める意見書を国へ提出することと、当市のごみ政策の転換を求め、リサイクルよりもリユースを推進する姿勢を明確にすることを求めているものであります。
審査は、市民部の出席を求め、提出された資料を基に質疑を交わし、進めてまいりました。
説明では、現在、国においては、リサイクルよりも優先度の高い廃棄物の排出抑制・再使用を実効あるものにしていくため、平成15年3月までに排出者責任や拡大生産者責任といった基本的な考え方等についての具体的計画を策定することとされており、当市においても、国の動向などを踏まえ、江別市一般廃棄物処理基本計画の見直しを行い、今年度からスタートしたばかりであり、市民に対して十分周知を進めたい。
基本理念として、循環型社会の形成を目指し、特に、ごみ減量化を明確に基本方針として打ち出して、限りなく排出抑制に向かっているもので、その基本理念や基本方針は陳情者のごみ政策に対する考え方と異なるものでなく、容器包装リサイクル法が他の法律よりも先行して制定され、全国の自治体においてはリサイクルに取り組んできたが、現在はリデュース、リユースが加わり、今後順次、法の整備が図られていくとのことであります。
また、国に対する要望については、一市町村だけの問題ではないので、北海道市長会、全国市長会において要望書を提出しているとのことであります。
このほか、審査の内容等につきましては討論に反映されておりますので、その概要を申し上げます。
討論では、趣旨採択とすべきとの立場の委員から、平成12年6月に成立した循環型社会形成推進基本法は、排出抑制や循環的な利用を優先的に考えようとする基本姿勢を示したもので、従来あった基本的な法律である廃棄物処理法の上位の基本法として制定されたものであり、廃棄物の適正処理の時代から、資源管理、循環型社会に向かって進展してきた。
一方、平成14年3月に発表された江別市一般廃棄物処理基本計画を見ると、基本計画の背景として、循環型都市江別の実現を目指すことを明確に目的として掲げ、基本理念の第1番目には循環型社会の実現に向けた廃棄物処理システム作りを基本方針に据えている。
よって、本基本計画は、陳情の趣旨・願意を包含しており、否定するものではなく、基本理念は正しく循環型社会構築を目指したものであり、また、願意の一つでもある容器包装リサイクル法の改正を求める意見書を国に提出する件については、江別市の単独提出ではなく、広く市民・道民の声として、北海道市長会等の組織を通じて国に提出するべきと考える。
さらには、学識経験者や各種団体の代表者を交え、審議会としてまとめられた本基本計画について、いかに市民に周知して協力していただき、基本理念の具現化に向けて事業を推進することが重要な課題であると考えられるので、循環社会を目指した廃棄物政策を求める陳情については、その願意をくみ取り、趣旨採択とすべきとしております。
以上のような討論を踏まえ採決の結果、全員一致をもって趣旨採択とすべきものと決しております。
委員会の審査経過と結果につきましては以上のとおりでありますので、よろしくご決定いただきますようお願い申し上げます。
議長(五十嵐忠男君)
これより環境経済常任委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で、環境経済常任委員長報告を終結いたします。
これより議案第80号 江別市住区会館条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第80号を採決いたします。
議案第80号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、請願第5号 「失業対策の拡充と通年雇用安定給付金制度の存続・改善等を求める要望意見書」の提出に関することについて、及び請願第6号 季節労働者の雇用と生活安定を求める意見書についてに対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、請願第5号及び請願第6号を一括採決いたします。
委員長報告のとおり、請願第5号は一部採択、請願第6号は採択することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、請願第5号は一部採択、請願第6号は採択することに決しました。
次に、陳情第11号 循環社会をめざした廃棄物政策を求めることについてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、陳情第11号を採決いたします。
陳情第11号は、委員長報告のとおり、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、趣旨採択とすることに決しました。
議案第81号ないし議案第84号
議長(五十嵐忠男君)
日程第19ないし第22 議案第81号 平成14年度江別市一般会計補正予算(第3号)、議案第82号 平成14年度江別市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第83号 平成14年度江別市下水道事業会計補正予算(第1号)、及び議案第84号 平成14年度江別市病院事業会計補正予算(第1号)、以上4件を一括議題といたします。
これより議案第81号ないし議案第84号に対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
高橋典子君
議案第81号、82号、83号及び84号について、一括して反対の立場で討論いたします。
今回提案された補正予算は、一般会計においては、総務費では、職員の産前産後休暇、育児休暇の増加による代替職員の雇用増等の費用を追加するものです。
民生費では、重度心身障害者医療費は、受診件数増や医療制度改正による自己負担の変更に伴う助成額の増加と、また、特別障害者手当等給付費や身体障害者等ホームヘルプサービス事業、知的障害者施設入所委託費等申請件数や利用者、対象者の増加によるもののほか、子育て支援センターが設置されることに伴う事業費補助の追加などです。
教育費では、主に新1年生の就学援助認定児童数の増加による扶助費の不足分の追加等であります。
これらのものは、各種制度の利用見込みの増など、福祉にかかわる内容であり、必要なものとして賛成する部分もあります。
しかしながら、議案第71号にありました江別市職員の給与の改定、期末手当の減等が各議案に含まれております。これは人事院勧告に従い、この制度の発足以来初めての給料の引下げとなるものです。期末手当の減等も含め、給与の引下げは、民間労働者の給与、地域最低賃金、生活保護基準、年金などにも波及し、景気を一層冷え込ませることにつながります。
また、不利益不そきゅうの原則を崩し、さかのぼって適用させることは、労働者の基本権を守る立場から認められるものではありません。
したがって、議案第81号、82号、83号及び84号について反対であることを表明し、討論といたします。
議長(五十嵐忠男君)
ほかに討論ありませんか。
坂本和雄君
議案第81号 平成14年度江別市一般会計補正予算ほか3件について、賛成の立場で討論に参加します。
一般会計補正予算は、先ほど可決されました職員の給与条例に関する給与の減額に関する補正予算が主な事柄ですが、そのほかには、重度心身障害者の医療費の自己負担の扶助に6,660万円余り、知的障害者の施設入所者の増加に対して、委託費として3,050万円余り、さらには、児童手当受給者の所得制限に対して、手当の増額と社会福祉及び児童福祉関係への増額補正も含まれていて、緊急かつ重要な案件と理解をし、賛成といたします。
議長(五十嵐忠男君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第81号を起立により採決いたします。
議案第81号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第82号を起立により採決いたします。
議案第82号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第83号を起立により採決いたします。
議案第83号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第84号を起立により採決いたします。
議案第84号は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
議事の途中でありますが、あらかじめ時間の延長をいたします。