平成14年第4回江別市議会会議録(第2号)平成14年12月11日 7ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
議長(五十嵐忠男君)
ただいまの発言は要望ということにいたします。
以上をもって、鈴木豊実議員の一般質問を終結いたします。
一般質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩いたします。
午後0時06分 休憩
午後1時14分 再開
議長(五十嵐忠男君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
星 秀雄議員の新年度に向けての行政運営についてほか2件についての質問を許します。通告時間30分。
星秀雄君
ただいま議長よりお許しを得ましたので、順次ご質問を申し上げますので、よろしくご回答のほどお願い申し上げます。
年の瀬も迫り、今年は暗い悲しい出来事が多かったようでした。殺傷事件、凶悪な犯罪、そして少年による非行問題、さらには低年齢化している中で、一番信頼されている警察官までに至っていることについて、国民はやるせない気持ちであります。
でも、そんなに沈んだ出来事ばかりではありません。つい最近では、ノーベル物理学賞に小柴さん初め化学賞に田中耕一さんで、同時2名のノーベル賞は、国民がこの快挙に沸いているのであります。会社の一主任の行為が認められ、本人は驚きと戸惑いをしている姿を見ながら、国民に感動を与えた、昨夜が授賞式でありました。本当におめでとうと申し上げたいのであります。
さて、本論に入りますが、今定例会は大きな意義を持つ会議と位置付けたいのであります。平成15年度の予算編成、地方統一選挙と市民の審判を仰ぐ年を迎えます。
そこで、行政運営についてお尋ねしたい。
市長は3月定例会では、市民に協働を求めながら行政運営を進めたいとのことでしたが、必ずしもこの意が十分伝わっていたのだろうか。多少市民へのおごりと対応が若干不足していたのではないかと思われてなりません。3月の定例会の対応、さらには2、3定などの議論を見るときに、むしろ市民へ不安を与えたことは否めないところだと思います。
その一策としてタウンミーティングをやってまいりましたが、承知するところでは、景気低迷による税の落ち込み、交付税の低落からなる右肩下がりの行政運営の理解に終始していると聞いております。もっと早い時点での対話集会が欲しかったでしょう。賢明な市民です。きっと話せば分かる、納得するのであります。しかし、余りにも暗い、明日のない市政ばかりでは市民は納得しません。夢と希望のあることがたくさんあるではありませんか。
市長は、行政改革による様々な手法を取り入れ、人事考課制度や人員の削減計画など大変つらいことでしょうが、有能な職員です。優れた知恵と知識で市民の負託にこたえると信じております。市長とともに汗を流すことを期待しつつ順次お話し申し上げたい。
既に、特別委員会での議会報告がなされておりますので、大綱だけにとどめたいと思います。
顔づくり事業は、粘り強く長い年月が必要と思います。事業手法を含め実現に向けて事あるごとに縮小案が出てきますが、今年はもっと市民への理解を深めることが大事だと思います。
私たち明政会は、この4年間、徹底して駅周辺再開発や鉄道高架事業などを先進地調査してまいりました。高崎市、尾道市、福井市などなど、どの地区を見ても、先人の立ち上げからおおむね長くては20年余はかかっているのであります。明日からでもくい打ち工事が始まるごとくにはいかないのであります。粘り強く実現に向けて市民とともに頑張らなくてはならないと思います。あの四国の皆さんが本州との格差のない生活をしたい、そんな思いで橋を架けよう、そんな夢物語が実現し、今では3橋もあるではありませんか。私はこれが政治だと思います。
次に、江別駅周辺再開発事業は、正に市民との協働の現れと思います。平成16年秋までに、またあの江別駅前がにぎやかに明かりがともる日を、一日も早くと地域住民は大いに期待しているものと思います。
さらには、市長は先人の足跡を尊ぶ市内の歴史ある建造物の保存活用にと心の豊かさを感じておりますが、特に旧ヒダれんが工場の活用に市民の納得のいく運用を期待するものです。
以上、3点の取り組みについて決意と、特に駅周辺再開発事業については、スタッフの強化と実現に向けてスピードアップするものと受け止めておりますが、この点も確認しておきたいと思うのであります。
次に、活力ある健全なまちづくりには、何としても市民一人ひとりが健康でなくてはならないと思います。正に介護保険制度を初め様々な医療制度がある中で、今議論になっている老人医療費無料制度もある程度見直し、健康老人づくりが必要と思います。
寿命は男性74歳、限りなく80歳に、それから女性では84歳が限りなく90歳に近づいております。しかし、おおむね健康体である寿命は男性で71歳、女性で76歳と、6から8年間が、何らかのお世話にならなくてはならないのです。この期間を短縮することが大きな課題でありましょう。
長野県佐久市は6万人強の人口ですが、ごらんのようにピンピン、コロリ、PPKの里としての徹底した健康づくりの意識改革をした手法として、誕生日での検診義務、それから一部屋温室の確保、減塩運動、無通院者の表彰など、医療費を徹底的に減少させて、1人当たりの医療費は年59万円で、道の平均は93万円であります。驚くなかれ、神恵内村では129万円でした。65歳以上の寝たきり率は5.33%ですが、佐久市では3%です。痴ほう率も低く、90歳以上の生存率ももちろん全国一であります。
そこで提案ですが、あの幕別町は佐久市に劣らない健康づくりの町であります。1人当たり、1件当たりの医療費は全道では最下位でした。これはやはりパークゴルフを愛好していることに気付いたのであります。当市においてパークゴルフ人口は急増していますが、自らが健康づくりに努力していることがうかがえます。市の遊休地や使用頻度の少ない野球場などを見直して、早急にパークゴルフ場の増設、又は建設計画についてお伺いいたします。
次に、教育問題に入ります。
週5日制も含んだ教育改革で、父母の皆さんの不安の中でのスタートでありました。その解消策とあわせて少人数学級教育あるいは習熟度別の授業、教育の支援事業など、教育タウンミーティングが展開しておりますが、時を得たものと思います。私も参加してみました。あんなに白熱した議論に接して、江別市の子供たちは幸せだなと感じました。自治会や学校評議員の皆さん、そして多くの団体やPTAなど課外カリキュラムに取り組み、さきに報道されましたJA道央青年部の皆さんが、大豆づくりから始まり、豆腐づくりに、大麻泉小学校の子供たちの楽しい姿に触れました。また、網走市では、住民の協力でパンづくりなど新聞で報道されていました。これからはもっともっと協力者が増えるのではないでしょうか。
昨日も報道されておりましたが、土曜広場についてですが、各校の自治会に運営委員会を設け、地域の文化、伝統などを学びながら交流を深めることなど、支援事業として構築しようとしておりますが、私は要望としてお年寄りの接触の機会を増やしてほしいと思います。これは豊かな話、生活習慣、道徳、生きる喜びなど、また昔の遊びなどを通じてコミュニケーションが作られることを期待し、実のあるものと思います。これは答弁要りませんが、そんなことを見る中で、一方、きぐすることはないだろうか。週末行事に参加しない、又は参加できないことによる非行や不登校やいじめの実態はないだろうか。授業についていけないことに起因して、このような現象がないのかお伺いしたいのであります。
全国で13万9,000人の不登校者がいると伺っております。学校での対応はありましょうが、家庭での環境が起因しています。地域の人たちで、結果として声掛けの運動などと深く関心を寄せなければならないと思います。
次に、国旗、国歌についてであります。
この法制は1999年8月に国会で成立したものです。思えば広島県のある中学校の校長と教員が国旗、国歌の意見の相違により、校長が自殺に追い込まれた。にわかに国民世論が盛り上がり、法制化したものであります。既に3年が経過しましたが、記憶に新しいワールドカップのあの国々が掲げる国旗の中に、あの日の丸がまぶしく、美しく見えるではありませんか。また、サポーターは顔に誇らしげに日の丸を描いていたでしょう。また、国歌も世界に誇れるものではないでしょうか。
さて、国旗、国歌の入卒業式などでの対応についてお尋ねします。
全国及び全道の国旗の掲揚率と国歌の斉唱率は96%から99%と伺っておりますが、当市においてはどのような報告がなされているのか、お伺いしたい。
国旗はあるが掲揚とは、どんなことを言うのでしょうか。日の丸が見えて初めて掲揚と言うのではないでしょうか。また、国歌斉唱とは、メロディを流すことが国歌斉唱というものでしょうか。子供たちに教えていないのですから、当然歌えないのです。私の周囲の学校の入卒業式に参加してみました。国歌斉唱に入ったら、教員は自席に座り込み、校長と教頭のみ参加、父母の皆さんだけでその場は終わりました。子供たちは先生の心をもらうのが教育ではないでしょうか。甚だ疑問を感じたのであります。子供たちが動揺せず、また父母の皆さんにこんなこっけいな場面がないように注意を促したいのであります。
次に、私は市内の子供たちが管内でも、あるいはやがて北海道でも誇れるサミットによる組織を作ってみたいのです。昨年の3月定例会で提案してみました。市内の子供たちが自らの手で決まりや生活を話し合い、自校の特徴や特性を取り入れながらあいさつができ、交流ができる子供たちをつくってみたいのであります。今一歩前進した対応を教育長に伺いたいのであります。
最後に、景気対策についてお尋ねします。
2002年補正予算がなくては何としても景気が浮揚しない、様々な議論がありますが、特に我が市では仕事がない、仕事が欲しい、何でこんなにつらいのか、建設業などなどであります。いまだ国での方針は出ておりませんが、公共事業が必要となることは必至と思います。仮に国では1兆5,000億円という中で、当市のこれらの規模や対応などができるものと思いますが、この点について伺っておきたいと思います。
以上、質問を終わります。
思えば、市長は既に2期目を終わろうとしておりますが、立起したときは、市政に新しい風を起こしたいと、市民はどんな風なのか期待したのでしょう。でも、バブルの崩壊から景気の低迷で、むしろ強い不況風を受けてしまったのであります。でも、大きな問題に果敢に挑戦している姿に対しては認めるところであります。やがてはフォローの風も背負いたいと思いましょうが、多くの難問を解決しながら第3ラウンドまでホールアウトを願うものであります。こんな思いを抱いている私であります。何かコメントがあれば伺っておきたい。
以上で終わります。