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平成14年第2回江別市議会会議録(第2号)平成14年6月19日 6ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

高橋典子君

 何点かにわたって2度目の質問を行いたいと思います。
 まず、有事法制について伺います。
 市長の答弁の中で、この法案の中身自体について市長の見解等も触れられていたかと思いますが、実際に市長がどのようなアクションを起こすのかということについては、国、国会の動向を注視してまいりたい、そういう答弁に終わったかと思います。
 今回、この問題になっている有事法制の重要な部分というのは、特に武力攻撃事態法案では、今後2年以内に法制度を整備することというふうに定められている部分が残っているところです。その部分の中で一層軍事優先の仕組みが強化され、拡大される恐れがある。こういうところに特に強い不安を抱くわけです。
 先ほどの市長の答弁は、市長という立場での限界なのかとも思いますが、これまで新聞社の行ったアンケートに対し、明確な意思表明をされている首長さんもいらっしゃいます。また、国立市長は、地方自治の推進を基本として、自治体の長としての責務を果たすため、本法案に対する地域住民の不安をしんしに受け止め適切に対応していきたいと44項目にも上る質問書を小泉首相あてに送付したと伺っています。また、6月末には全国市長会が全国会議員と国に慎重に審議するよう要望するとの新聞報道なども目にしております。この際、市長も何らかのアクションを起こすべきではないかと思いますが、さらに何か市長の方からコメントがあれば伺いたいと思います。
 次に、顔づくり事業についてです。
 次世代と共有する社会資本の整備ということで説明されましたが、この中身については駅周辺再開発調査特別委員会などで今後さらに深められていくことと思います。この間示されている縮減案についても新聞報道を見てみましたけれども、区画整理事業の施行区域からマンション3か所を除外する案、これはあくまでも部分的なものでしかないのではないかと思います。全体像をどうしていくのか。今後のことになっていくかと思いますが、見直しした計画を示す時期を遅らせることのないように是非示していっていただきたいと思います。
 特に率直な市民の声を聞きますと、この間、財政が厳しいということで社会教育施設の高齢者への減免を後退させたりですとか、住区会館使用料も無料だった団体に対し、5割減免という形での負担増を行うなど市民に様々なしわ寄せが行われています。一方で、このような大規模な顔づくり事業を行うというのでは、市民から見れば納得できることではないのではないか、こういう声が率直な声として寄せられています。市民が納得できるような見直しを是非作っていって、議会に早い時期にお示しいただきたいと思います。
 この件に関しては、今後是非しっかりと対応していただきたいということで、要望とさせていただきます。
 次に、市営住宅の問題についてです。
 単身者用の住宅ですが、現在、応募実態から見れば、大変厳しい、そういう状態、私たち議員のところにも声が寄せられています。あくまでもやはり困っている人に住む場所が提供されなければならない、保障されなければならないということが市営住宅の役割として言えるのではないでしょうか。新栄団地の建替が今後計画されていますが、その中においてどれだけ単身者用住宅を確保するのか、そういったことをしっかり、この間の動向も踏まえて吟味していっていただきたいと思います。
 また、介護等を必要とする人への住宅確保の問題です。バリアフリー化を進められるということです。もちろんバリアフリーというのも望ましいことではありますが、障害を持った方はそれぞれがどのような状態なのか、どういうことが必要とされるのか。一人ひとりに応じて臨機応変に対応できるようなことが必要かと思います。必ずしも最初からすべてが整ったバリアフリーばかりでなく、開口部の幅や手すりを付ける可能性のありそうな部分をその壁の内側を補強するなど、また、寝室とトイレの位置関係など動線に配慮した間取りですとか、こういった工夫の余地で対応できる部分もかなりあるかと思います。また、団地内に気軽にささいなことでも相談できる福祉や介護制度に通じた専門知識を持った人の配置、相談室ですとかセンター的なスペースがあれば、そういった不安の声を述べられているお年寄りの方たちもいらっしゃいます。バリアフリーといった大きな問題だけでなく、きめ細かな施策の中で対応できる部分を是非くみ上げていっていただきたいと思います。
 また、借上住宅についてです。先ほど助役から決意を伺いました。現在審査中の病院会計、予算特別委員会の中でも民間活用の一定ルールを本年度中に作りたいとの旨の発言があったそうです。市営住宅については既に道内で借上方式を実施しているところの調査を進められているという答弁でした。これらの自治体でどのような問題が生じているのか。問題は生じていないのか。特に市民にとって市が公の責任を果たし切れているのか。しっかり調査していただいて、江別市としての方針を持ってもらいたいと思います。この調査についても早急に検討し、その結果が報告されるということですので、またその機会に議論を譲りたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、教育行政に関して伺います。
 まず、非常勤講師の配置についてです。非常勤講師の配置に関して、高い評価の学校ということの説明がありました。その中で、配置への意欲ですとか、学力向上へのそういった経営戦略、こういったことを持ったところへというお話でした。
 この説明の中で若干不安に思うのが、これまで教育職にあった校長先生たちの中には、必ずしも表現をするですとか外に向かってアピールするのが上手ではない校長先生もいらっしゃるかと、実際のところいろいろな先生方を見ていて思います。もしもそのようなことでアピールがされないというふうに判断され、必要なところに講師が配置されないようなことになっては被害を被るのは生徒たちです。そういうところも教育委員会としてしっかりと実情も見極めて判断されるような努力が必要ではないかと思います。ただ単に校長先生のアピールを見て、どのような取り組みをしているのか、その教育委員会の報告のみで判断されることへの若干の不安を感じますので、そういったことで配慮されるのかどうか、まずお伺いしたいと思います。
 次に、習熟度別指導について質問いたします。
 この習熟度別学習ということ自体、頭からすべてを否定するものではありませんが、またこの習熟度別学習がすぐに習熟度別学級編成になるものでもないとも思っています。また、学力に差が出やすい教科では、子供の必要に応じて学力を身に付けさせるという意味での習熟度別指導は学習権を保障するといった観点での取り組みとも考えられます。ただ、指導の在り方によっては子供に誤ったエリート意識や劣等感を植え付けるなどの危険性もあります。
 文部省時代のものかと思われますが、文部省自身も当時、中学校指導書の中で、実施時期、指導方法、教科の在り方等について、十分検討の上、慎重な配慮の下に実施することですとか、必要な教科について適宜弾力的、流動的に行うことと示されていると伺っております。生徒に劣等感や差別意識を持たせないことが何よりも求められますし、また、生徒や保護者の理解を求める努力をきちんとすること、子供の希望と保護者の理解、承諾の下に行うなどの工夫が必要ではないでしょうか。
 市内では既に習熟度別授業を取り入れている学校もありますが、どのような配慮、工夫がされてきたか。前に指摘したこういった問題は起きていないのか。そういったことについて、これから取り組む学校にも参考になるかと思いますので、もしそういう点がありましたらお聞かせいただきたいと思います。教育委員会として把握されている部分がありましたら、よろしくお願いしたいと思います。
 また、習熟度別学習ですとか、あるいはこの間の一連のアンケートや評価、こういった内容から一般の市民が特に小中学生を持つ保護者の皆さんが心配しているのは、学校が序列化されるのではないかということでした。先ほど教育長はあくまでも学校の序列化というものではないということをおっしゃっていましたが、今後示されてくる学校評価の在り方についても、その扱いが慎重に行われなければ、学校ごとに学校がそれぞれ善意で自分の学校のことを評価し、保護者に示した内容が、また、市内に情報が駆け巡ってあらぬ動揺を招くことにもなりかねないと思います。ですから、こういったことの扱いというのは慎重に行われなければなりません。
 そしてこういったことが進行していくことで、学校の通学区域の自由化、学校選択の弾力化、こういったことに結び付くのではないかという心配もあるわけです。既にこの学校選択の自由化を行っている品川区の例を見ましても、学校によっては入学を希望する生徒に大きな人数の差が出てきて、1クラス維持するのがやっとの学校も出てきている、あるいはこれまでの定員の倍の申込みがある、こういった混乱も生じています。
 仮に江別市内でそのようなことになれば、子供たちにとっても教育上プラスになるどころか、マイナスにもなりかねません。これまで江別市では学校・地域・家庭の協力・協働の体制の中で子供たちを育てていくという、こういった基本的な方針の下に子供たちの教育が行われてきているかと思います。そういう点をあくまでも教育長は堅持されていくのか、その点についてもさらに確認させていただきたいと思います。
 また、学校選択の権利も含めて親の教育権の保障ということについて、一言申し上げたいと思います。
 子供一人ひとりの発達権、学習権の保障をこれは前提にしたものでありまして、あくまで子供の人間的な成長、発達にとって何が最もふさわしい内容、制度なのかを、親あるいは親の集団などが自らが作り上げていくですとか、あるいは要求していく、こういった活動の自由の保障である、こういう認識もされているところです。やはり子供たちの教育効果ということを考えたときに、保護者や地域が一丸となって、そこの地域の子供たちを育てていく。こういった基礎があってこそ、子供たちが伸び伸びと成長していくのではないかと思います。是非教育長の見解を伺わせていただきたいと思います。
 それと、この間の一連の新聞報道なども見ておりまして、また、保護者から寄せられる声なども伺いまして、これまで教育委員会が行ってきた計画から実行までの各事業の取り組みの在り方について伺わせていただきたいと思います。
 これまで計画から実行までの過程の中で、現場の理解を得る努力が行われてきたのかということです。教育というのは子供に直接日々接している先生たちがまず理解し、納得して行われなければならないし、また、保護者の納得や理解がなければ、たとえ行おうとしていることが良いことであっても成功し得ないのではないでしょうか。今回の一連のことを見ていると、到底事前に理解が得られていないのではないか、そういう懸念を持ちます。だから、教職員組合からの質問書が出されたのではないでしょうか。私自身、この質問書の中身は拝見しておりませんが、やはり先生たちも自分たちが行ってきた教育を守っていきたい。そういう熱意から出されたものかと思います。
 私も保護者の方たちからいろいろな声を伺っています。中には、学校評価をするのなら私が評価委員になりたい。そして自分の学校はいい学校だということを皆さんに示したい、このような熱弁を振るわれる方もいらっしゃいます。やはり皆さん、自分の子供の通う学校をいい学校にしていきたい、これは親も教師も同じ立場ではないでしょうか。これまでの新聞報道の中で教師たち、あるいは保護者たちは江別市の学校がばらばらにされていくのではないか、子供たちがばらばらにされていくのではないか、こういう心配を持っているわけです。是非そういう心配がきゆうであるということを教育長の立場からはっきりおっしゃることができるのか、お示しいただきたいと思います。
 また、一斉公開の問題などについても、学校によっては既に校長先生などの方から保護者に対して説明されている学校もあるかと伺います。しかし、まだ、年間行事予定の中には書き込まれているものの、それが一体どういうことなのか、説明が具体的には行われていない。そういう学校もたくさんあります。こういった市が行う事業が学校任せにされていて、市民に対して、特に保護者に対して責任を持った説明がなされていないのではないか。それでやはり保護者の方たちが理解しないうちに新聞報道がある。それで保護者の間に不安が広がっているのではないかと思います。やはりこういった市独自の大きな単独事業を行うに当たっては、その現場、特に当事者の理解を得ながら進めていくことが大事ではないかと思いますが、その点に対して、教育長のお考えを伺いたいと思います。
 以上で2回目の質問といたします。

市長(小川公人君)

 高橋議員の再質問にご答弁を申し上げます。
 有事法制の関連でありますけれども、これまでに私自身に対して、新聞あるいはテレビ局を含めていろいろなアンケート、見解を求められています。私としては首長として地方の自治体のトップとしてのぎりぎりのコメントをさせてもらっているつもりです。例えばこの法に賛成か、反対かと、こう二者択一の報道関係もあれば、賛成、反対、その他と、二者択一で聞かれれば、大上段に何があってもどうでもいいとは言えない。いろいろな実態の中で、先ほども答弁しましたけれども、そのことについては最小限受け止めていかなければならないという答弁もしました。しかし、その他という項目があれば、私はまだ時期尚早というか、国民的な理解ということでは、いろいろ私権がどういうふうに制約されるかとか、あるいはとにもかくにも国民の理解なしに非常時、仮に想定されたとしても、それが有効につながっていくかというと難しいわけですから、そういった面では議論が不十分であるとか、あるいは実際に総理大臣の指示権や代執行権の中身というか、どういうふうに、いつの時点でどういう基準でどうかとか、いろいろ懸念もあるということは申し上げておりますけれども、いずれにいたしましても、今のところ個人でアクションする考えはありません。やはりただ個別というよりも、報道によれば、全国的な動きで、私は、懸念ということでは全国首長皆共通している面がある。そういう意味では全国レベルでそういう動きをすることが最も効果的であると思いますし、そういった流れの中で見守りたいということでご理解をいただきたいと思います。
 以上です。

教育長(高橋侃君)

 たくさんのご質問、ありがとうございます。私の能力では限界がございますが、精一杯お答えいたします。
 1点目の校長のアピールの件でございますが、校長には確かに表現の優劣はございます。それを私は問うているわけではございません。問題は校長としての当然持つべき経営者としてのマネジメント、その中身であります。1点目は以上でございます。
 2点目、習熟度別学習についてでございますが、これは決してエリート教育でも何でもございません。子供には、私の経験上、それぞれ能力差がございます。あるいは能力差というか、理解度の違いがございます。例えば一斉授業では十分学習が理解できない子がおります。あるいは内容はある程度理解している、ごく標準的な子供、これは多いのですけれども、それから、一斉授業で学習が分かり切って、もう物足りなくてあくびをしている子供もおります。この3つのタイプをそれぞれタイプ別に分けて学習集団を構成していきますと、結局例えば2学級の学校があるとします。上限40名ですから、1学級40名、40名、ばらします。80名になります。さっきのタイプが3タイプありましたけれども、タイプ別に、少し理解の後れがちの子25名、標準的な子供30名、非常にチャレンジ精神の多い子25名、そうしますと2学級編成が3学級編成にならざるを得ない。よって、担任1人つきますから、2名のところもう1人欲しくなる。これが江別市が考えている非常勤講師の配置であります。
 よって、子の理解度、能力、特性に応じてきめ細かな授業手法を考えているのが習熟度別学習でありまして、決してそれが差別教育でも選別教育でもないということを申し伝えたいと思います。
 3点目、学習権の保障であります。学習権の保障を否定するものは日本人の中にだれ一人としておりません。特に教育行政に携わる者は学習権の保障を大前提にして、今までも行政執行を進めてきておりますので、現場におる先生方もその辺よく理解した上で今回の事業をくみ取っていただきたいと存じます。
 4点目、取り組み状況、経過並びに中身を納得しているのかどうかということでありますけれども、やはり今、国・道を含めて2定を進めているさなかだと思うのですけれども、どこかの市町村では学力低下が懸念されているのに、うちの市では何もやっていないのではないか。教育長、あなた何を考えているのだというところもあろうかと思います。ただし、推論ですよ。江別市は先に進んで困るのだ、止めてくれということではないと思いますけれども、やはり現実に市民の多くの声が学力懸念、懸念と言っている中で、市長をトップにして、いわゆる先駆けて1,000万円投下した。国から2,000万円持ってきた。向こう3年間9,000万円かける。やはりまちづくりは人づくり、人づくりはまちづくり、その具体をやっているではないですか。そういうことでご理解いただきたいと存じます。
 それから、5点目、一斉公開であります。一斉公開については、今開かれた学校づくりの延長線上です。今までは校区だけ、ところが、もっと校区の中でもじいさん、ばあさんも来てもいいよ。そして江別市という大きなエリアで開こうというのが私どもの発想でございます。
 先般の池田小学校、1年を振り返ってという道新の記事にこういうことが書いてございました。「何よりも大切なのは学校と地域の教育だ。犯罪を恐れて、開かれた学校づくりを後退してはならない。地域の人々の目をいつでも学校に注がれて温かく見守っているというメッセージこそが子供の安全を確保する大きな力になる。そして開かれた学校はどんどん開かれていく」というようなことを言っているわけでございますので、もっともっと学校の先生方にも世の中の動き、世間の声を耳に入れて、お勉強していただいて、江別市の子供たちのために頑張っていただきたいと存じますので、ご理解賜りたいと存じます。
 以上でございます。

高橋典子君

 何点か気になる点がありましたので、再度質問させていただきます。
 まず初めに、前提の問題として一つ、お言葉ですが、申し上げておきたいのが、私も常々感じるところではありますが、教育の関係者の中で使われる言葉が一般の方にとっては耳に違和感を感じる言葉があります。先ほど教育長がおっしゃられた経営という言葉、たびたび出てきましたが、一般の方にとっては経営という言葉を聞くと企業の経営のようなものをイメージします。ただ、学校の現場の中では校長先生初め、一般の先生たちも学校経営、学級経営という言葉として当たり前のように使っている。その言葉を聞いたとき、一般の人にとっては違和感を感じるわけですので、そういった教育界の中での専門的に使われている言葉を利用される場合には、是非注意をして、一般の方が誤解しないような、そういった説明の仕方をされた方がよろしいのではないかと思います。まず一言申し上げたいと思います。
 次に、先ほどおっしゃられた非常勤講師の配置の選定に関して、校長の経営者としてのマネジメント、こういったことが説明されました。確かにこれからの時代、こういった能力が校長に求められるのではないか。この間の動向を見ましてもそういうことは感じております。ただ、現在校長先生をされていらっしゃる方たちはそういった環境の中で育てられてきていない。不得意な方がいらっしゃるのは確かです。急に変えろと言われても、かなりのご年配の方が多いわけですから難しい面もあるかと思います。それが子供にとって不利益にならないような配慮が教育委員会として必要ではないか。教育委員会としてもかなりのところ各学校の実情は把握されていることと思います。その点も加味して、是非ともこういった講師の配置について考えて、判断していただければと思います。
 次に、習熟度の問題です。市内で習熟度別学習を先駆的に取り入れられた学校にお子さんを通わせているお母さんからお話を聞くことなどもありました。決して差別的なという、そういった固定的な評価ではなかったかと思います。それぞれ工夫した取り組みがされており、この習熟度別のグループも固定したグループではなく、その単元の中で、しかもその単元の中のポイントとなる時間においてそういった工夫がされる。そのときそのときでグループは臨機応変に変えられるということで、子供にとっては、また上のクラスにチャレンジしようという意欲も生まれている。そういう声も聞いています。そういったところ、きめ細やかな工夫がされているという点を、是非これから取り組まれる学校にも伝えていっていただきたいと思います。教育長自身、よくご存じの部分かと思いますが、そういった点も是非上手にお示しいただきたいと思います。
 次に、学校現場の理解ということです。これは今の先生たちが理解が後れているだとか、そういう問題ではないと思います。こういった重要なことを進めていく際に、それを本当に成功させようとするなら、これを実施する人たちが本当に合意して、理解して、よし、やろうという気持ちにならなければ成功しないのではないか、そういうことを申し上げているわけです。
 恐らく先生たちも子供たちが勉強が分かるようになる、それはだれしもが望むことです。保護者の方たちも同様です。それに向けての授業だということ、その方法も含めてきちんと説明され、納得されれば、変な不協和音などは聞こえないはずです。これだけの大きな事業を取り組まれるわけですから、慎重に段階を踏んで理解を得ながら進める。期間として限られた中で大変な部分もあったかとは思いますが、そういったことについて配慮が必要ではないかと思います。今後もまだいろいろなことが起きるかと思いますが、教育長の基本的なスタンスとして、そういった手順の踏まえ方、お考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。

教育長(高橋侃君)

 時間がまいりましたので、手短にご答弁申し上げます。
 先ほど来、校長論が出たのですけれども、校長先生は年配というのですけれども、私はそれ以上の年配者であります。そういうことで、何を言いたいかというと、今の校長先生方は一生懸命お勉強されている。そしてそれが子供の幸せにつながっていっているんだという根幹の部分は変わらないわけです。それを私どもは尊重した上で支援しようという姿勢でございます。
 あと、きめ細かなという部分ですけれども、議員ご指摘のように、今後きめ細かな配慮、あるいは手順、行程を踏みながら、多くの教師、それから、地域住民の方々とともに意見を交換し合える場の設定、それから、私どもの説得と責任と踏まえながら合意形成を図ってまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

議長(五十嵐忠男君)

 以上をもって高橋議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問の途中でありますが、暫時休憩いたします。
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午後0時03分 休憩
午後1時13分 再開
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