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平成14年第1回江別市議会会議録(第2号)平成14年3月11日 7ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(五十嵐忠男君)

 星秀雄議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 星議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、市政執行に当たっての私の決意ということでありますが、去る1日の議会の初日に平成14年度の市政執行方針並びに各会計予算の説明の中で申し上げさせていただいておりますけれども、今日の右肩上がりの終えんと、こう言われる今日の社会情勢の中で、聖域なき構造改革を通しての新しい行政システムの構築、あるいは地方分権時代にふさわしい都市経営の在り方が今日求められていると、そういった状況の中で、私自身もこれは避けて通れないという考え方の下、行財政の改革の推進について改めて決意をすると同時に、これからの市政運営に当たって、市民の協力、協働なくしては進められないとこういう意味でも、市民との協働の取り組みについて決意を申し上げてきたわけであります。改めてそういった視点でこの1年間、特に3つの重点テーマを掲げておりますが、この執行に当たって全力を尽くしていきたい、こう思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 それから次に、総合計画に関連したご質問でありますが、次期総合計画は行政と市民が目的と課題を共有する共通の計画とするため、市民意向の反映を軸に策定作業を進めていくことといたしております。
 今年度は、次期総合計画の策定方針を定める策定要領、これの制定を始め、市民提案を行う専門市民組織の公募、専門分野から政策体系や施策構成をアドバイスする政策調整委員への依頼、あるいは将来都市像や必要な施策の方向等の市民意向をリサーチするため実施した市民意識調査とその分析等、14年度から本格化する策定作業のために必要な準備を進めてきております。
今後のスケジュールといたしましては、4月から本格的な策定準備を開始し、基本的には平成15年3月までに素案となるための原案を策定できるよう所要の事務を取り進めてまいりたいと考えております。
 また、星議員ご指摘のとおり、次期総合計画は合併特例法施行下での策定となりますが、現時点は具体的な枠組みを前提とする計画とするには難しいのが現実であります。しかしながら、広域的な施策の連携をにらみながら、仮に合併という新たな枠組みが現実化した場合には、次期総計が地域振興計画としての機能を発揮するよう配慮を行っていくことは必要かと考えております。
 国は地方行政改革の一つとして、全国の市町村の数を現在の約3分の1の1,000に合併するという目標を掲げて、北海道においても平成11年に市町村合併推進要綱を策定し、現在自主的な市町村の合併を推進する機運作りを行っております。合併特例法の期限に定める平成17年3月まで残すところ3年となり、各地で合併に向けた具体的な取り組みが始まっていることはご案内のとおりでありますが、まずは市民に対して、市町村合併とは何か、合併でどういったメリットがあるのか、またどういうデメリットがあるのか等を伝え、共通の認識を持つことが重要なことと考えており、石狩管内の関係課長会議等におきましても所要の検討を進めておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、雇用対策についてでありますが、昨年11月16日に成立いたしました国の補正予算における新たな緊急地域雇用特別交付金の創設に基づき、北海道においては本交付金を財源として基金を造成し、各市町村の実施する事業に対応する、いわゆる緊急地域雇用特別対策推進事業を平成14年度から16年度までの3年間の事業として実施し、緊急かつ臨時的な雇用、就業機会の創出を図ることといたしております。
 北海道の意向調査に基づき、各課から提出された事業の雇用効果等の検討を行うことにより、実施事業の選定とともに北海道との調整を進めることにより、平成14年度においては教育、環境、農業など5事業を実施する予定でおります。
 また、北海道では2月20日に提案されました14年度予算におきまして、地域雇用創出促進事業、新産業創造支援事業、あるいは高校生インターンシップ推進事業などの事業を計画しておりますので、積極的に北海道との協議を進め、これらの事業への適合性とともに、市独自事業も視野に入れながら検討してまいりたいと考えております。
なお、庁内関係課長、ハローワーク江別出張所、商工会議所、工業団地協同組合で雇用対策連絡会議を設置しておりますので、求人求職状況等、雇用状況の分析とともに、本連絡会議を中心に雇用対策事業の検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、特別養護老人ホーム、いわゆる介護老人福祉施設の待機者の状況でありますが、詳細については把握できませんが、聞き取りで約90名程度おり、大部分の方は複数の施設を申し込みしているために、そうした数が多くなっている状況にあると受け止めております。その内容につきましても、介護老人保健施設や病院などに入所又は入院しており、退院する場合において居宅生活ができない環境のため、待機となっていることが多い実情であると理解をいたしております。
なお、道で介護保険施設の待機者の状況を把握するための実態調査を実施する予定となっております。
次に、介護老人福祉施設の整備状況については、全道平均が高齢者人口約92人に対し1床、1ベッドですね、1床で、江別市の状況は高齢者人口約79人に対し1床と、全道平均より上回っている状況にございます。
また、今後の計画でありますが、増床等につきましては、平成14年度に当市の事業計画の見直しとあわせて、次期北海道高齢者保健福祉計画並びに北海道介護保険支援計画において、第2次圏域、札幌圏全体で決められるものでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、介護保険制度は要介護者が在宅で快適な暮らしができるようバリアフリー化を促進させるため、床の段差解消など、住宅改修費、限度額18万円の給付をする制度となっております。介護保険における住宅改修費の利用状況は、平成12年度が158件の1,517万円で、平成13年度が1月末日で196件、約1,910万円と、年々給付サービスの利用者が増加する傾向となっておりますことから、さらに制度の普及に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
このほかにつきましては、建設部長、教育長からご答弁申し上げます。

建設部長(斉藤勝幸君)

 私から3丁目通り歩車道の再整備計画につきましてお答え申し上げます。
 この3丁目通りのJRの踏切から国道12号までの道路につきましては、昭和46年に車道7メートル、歩道 1.5メートルで整備されているところでございます。その後30年を経過いたしまして、この間の凍上の繰り返しなどによりまして傷みを生じた箇所につきましては、これまで部分的な補修を行ってまいりましたが、十分な状態とは言えず、特に歩道の路面状況につきましては高齢者あるいは障害者などの方々の安全な利用を考えますと、再整備の時期に来ているものと認識しております。
また、このたび3丁目歩道橋が完成しましたことによりまして現在の3丁目通りの歩道を拡幅し、歩行者も自転車も安全に利用できる歩道幅員の確保が必要であると考えておりますので、この通りの整備計画につきましては、道路再整備などの事業の中で検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

教育長(高橋侃君)

 私から教育行政についてのご質問にご答弁申し上げます。
 まず、学校評議員制度の位置付けについてでございますが、学校完全週5日制の実施に伴いまして、子供を中心とする地域の新たな教育的課題に対応して、学校、地域、家庭が一体となって子供たちを見守り、育てる教育活動が求められているところでございます。
 このようなことから、地域で子供を育てる教育環境を充実するため、放課後や週末等における子供の活動として、学校体育施設開放事業とか子供のための読書環境の整備、ふるさと江別を学ぶ郷土学習やコンピュータを使った中学生と高齢者との触れ合い学習、農業や商業などの生活体験学習、子供を見守る地域触れ合い事業、石狩川や原始林等での自然体験学習等々、子供を取り巻く環境をより充実したものにすることを新年度、地域ぐるみ教育活動支援事業として新規に取り組もうとしているところでございます。
 したがって、そのような地域ぐるみで主体的に独自の事業に取り組むところに対しましては、私ども教育行政として事業推進のための母体となる組織づくり等を積極的に推進してまいりたいと存じております。
 また、学校評議員とのかかわり合いについて申し上げますと、現在小中学校9校で評議員を委嘱しておりますが、校長として子供たちの学校での学習・行事における課題、あるいは地域での子供たちの育成における課題、家庭での親子のかかわり合いにおける課題等々について意見をいただき、それらの課題解決に向けて取り組みを進めているところでございますし、期待しているところでございます。
 平成14年度においては、小中学校全校で評議員を委嘱する予定でございますので、総合的な学習の時間や地域における子供たちの育成、地域人材の活用等についても連携を深めながら、評議員の皆さんのご意見をいただく中で積極的な支援協力を得られるように努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、農業体験の場となる学校農園の設置についてでございますが、子供たち自らが農作業を体験することによって、生産や産業にかかわることの厳しさや、作物の育成を通して生命の大切さなど、汗を流して身を持って体験できる素晴らしいものであると考えております。本年度、総合的な学習の時間で農業体験学習を取り組んだ学校は10校でございますが、その中でカボチャなどの作物を栽培した経緯がございます。
 今後、限られた予算の中ではありますが、可能な限り学校農園の設置のため、学校近隣の休耕地等の提供を受けるなど、地域関係者のご協力を得る中で、子供にとって貴重な体験学習の場にふさわしい環境づくりと申しますか、他の市町村には見られない、江別の学校には学校農園があるという江別らしさが評価されるような学校農園設置を含めた環境づくりに向けて、鋭意努力してまいりたいと存じております。
 次に、公的な塾の開設についての見解ということでございますが、新年度からご承知のように新しい学習指導要領に基づく授業の本格的な実施がスタートするわけでございます。各小中学校におきましては、基礎・基本の確実な定着を図りながら、子供たち自ら学び、自ら考える力などの生きる力を育成することに創意工夫をする中で、児童生徒の確かな学力の向上のために、現在新しいカリキュラム作りに取り組んでいるところでございます。
 そこで教育委員会といたしましても、学力向上支援事業として国の雇用施策などとあわせて、市独自に非常勤講師15名ほど配置することで、今般新年度予算においてご審議をお願いしているところでございます。この施策推進の中で、そのほかに学校外の地域における人材の積極的な活用についても対応してまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思っております。
基本的には、確かな学力をつける場は、学校がきちんと責任を持って、一方学校では学び得ない社会性、自然体験、親子の触れ合い等は家庭や地域社会ではぐくむことの境界、これをしっかりわきまえていくことだと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、教職員の社会体験研修制度の導入についてでございますが、教職員にとっても新しい時代における新しい学校作りのために、教えるプロとしての資質の向上がより一層求められているところでございます。そこで、学校の外にも視野を広げて、貴重な体験を積み重ね、その成果を教育の場における充実のため、還元することは大切なことでございます。これまでも道教委の社会体験研修事業の中で、社会福祉施設、ホテル等で短期間で1か月、長期間で1年間の研修について受講させて、例えばフロント業務、障害者の生活指導、カウンセリング、ホテルや各施設での利用者や見学者への案内や解説業務などに携わりまして、社会の構成員としてその視野を広げまして、そういう体験を経て現場への復帰後は新たな学校づくりに効果を上げているところでございます。
 今後においても、道教委に対しまして、制度のさらなる拡充が図られるように要望してまいりたいと思いますし、これらの研修に議員ご指摘のように、でき得れば江別市の教員が数多くこの事業に参加できるように、私ども教育委員会としては促してまいりたいと思っておりますので、この点もご理解をいただきたいと存じます。
 次に、少年非行等に対しての声かけについてでありますが、青少年の問題行動への対応は、父母や学校といった直接その育成に携わる者だけではなくて、地域自治会や関係機関・団体の理解とご協力の下で、市民挙げての取り組みや手だてが必要であることを認識しております。しかしながら、昨今の、ご承知のように核家族化、少子化や情報化等の進展によりまして、子供を取り巻く環境や家庭、地域社会も大きく変ぼうしておりまして、地域での連帯感が希薄になりつつありまして、子供が分け隔てることなく大人から愛情のこもった声かけや注意、指導等を受ける機会が残念ながら少なくなってきている状況にございます。
 このため、私ども教育委員会では、既にご承知のように、昨年度あいさつ運動や地域巡視活動などを織り込んだ江別子供を見守るアクションプラン、これを策定したところでございます。その具現化のために、平成14年度は学校の教員、地域自治会員、PTA会員による共同参画型のプロジェクトを立ち上げまして、本格的に地域の実態に合った取り組みや支援を行ってまいる所存でございます。
 議員からご提言のありましたあいさつ運動や声かけは、今後広報への掲載、パンフレットの作成、小中学生からの標語募集等の啓発に努めるほか、この運動を学校から地域に広げる取り組みを実施してまいりたいと存じますので、この点もご理解とご協力を今後ともよろしくお願いいたしたいと存じます。
 さて、いよいよ相撲の普及・啓発の件でございます。
議員ご指摘のとおり、本市における青少年のスポーツ活動は素晴らしいものがございまして、2月23日、青少年スポーツ賞等の贈呈式を行ったところでございます。相撲競技におきましても、昨年第4回北海道小中学生相撲選手権大会において、江別第三中学校の男子生徒が2位、3位の成績を収めて、国技館で開催されました全国大会に出場しまして、北の湖部屋に宿泊してきたという報告をいただいております。今日、相撲をする子供たちを見る機会が少なくなったことは誠に寂しいことでございますが、当市としましては、毎年7月には江別市子供会地域対抗小学生相撲大会がそこの市民体育館の土俵で行われておるところでございます。
 相撲は礼儀を重んじるスポーツであるとする、議員お持ちの相撲にかける熱き思いとスピリット、全く私も同感でございます。これは教育的に大変意義深いものであると理解しております。かつて相撲王国北海道と言われたころの勢いを今一度思い起こすとともに、スポーツ振興の一つとして、今後相撲連盟やスポーツ振興財団と連携を密にして、指導者の発掘等に努めながら、相撲を通して子供たちに勇気と努力と行動の大切さを学んでもらうための環境づくりに努力を傾注してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

星秀雄君

 どうも力強いご答弁ありがとうございました。
 ちょっと1点だけ、合併問題についてお伺いします。
 最近のマスメディアでは、先ほど市長がおっしゃいましたように、市民のもう少し呼び起こしというか、喚起をという私は解釈でございますけれども、既に市民の方が逆に「どこと合併するんだろうね」などということで、茶番的な話になってきております。ですから、やはり合併問題が前に進んでいくという結論が早く見えてこなければならないかと思います。先ほど横の、行政区の課長会議等々があったと伺いましたけれども、これらの内容について、もし知り得ればお伺いしたいのですけれども、まだ所管委員会でも報告があるやに聞いておりませんから、やはりもう少し進んでいく話でなければならないかと、こう感じるわけであります。とくと私は首長で早くその方向付けを見いだしてほしいという質問をしたのですけれども、その段階での話に終わっているようでございますけれども、それらをお伺いしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。

企画部長(笠羽範夫君)

 合併の問題つきまして私からお答え申し上げたいと思いますが、管内の課長クラスで今構成しております会議の中では、具体的な合併の議論はいたしておりません。これは管内の市町村それぞれいろいろな課題を持っておりますので、これから広域行政についてまずどういった方向に進むべきなのか、そういった点を踏まえて、これから具体的な課題に向かっていくのだろうと思いますが、道からもその合併の問題について具体的な指針等も示されておりませんので、とりあえずは広域行政の中で議論がされていくものと、こういうふうに理解をいたしております。
 以上でございます。

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