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平成14年第1回江別市議会会議録(第2号)平成14年3月11日 6ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(五十嵐忠男君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 一般質問を続行いたします。
 星秀雄議員の市町村合併についてほか3件についての質問を許します。通告時間30分。

星秀雄君

 ただいま議長より発言のお許しを得ましたので、市長の市政方針及び予算案に対してご質問申し上げますので、よろしくお答えのほどお願い申し上げます。
 早いもので、平成11年度地方統一選挙で圧倒的な市民の支持を仰ぎ、勢いのある市政を期待していた小川市政であります。絵になる江別を構築しようと、今日に至っております21世紀の幕開けは必ずしも安易ではなかったのであります。バブルの崩壊をもろに受けて、これによる景気低迷は予想に絶するものがあります。今まさしく大きな課題や問題が山積しているのであります。私も民意を正しく公平に受け止めて市政に反映すべき思いで、無我夢中で既に議員生活3年になりました。この3年間、子や孫たちの夢を育てていく環境づくり、高齢者・老人が安心して暮らせるまちづくり、女性が社会に大きく羽ばたけるそんなまちづくり、さらにはJR線を屋台骨として、南北がバランスのとれたまちづくりをしたいのが一念で頑張ってまいりました。
 そんな矢先、ショックといいますか、苦い思いをしたことがあります。昨年の今ごろか、ちょっと遅れているか、4月かと思いますけれども、定かでないのですけれども、差出人不明、無差別に出された封書でありました。皆さんもこの内容を拝見しているものと思います。市議会議員32名のひぼう、中傷、冷やかしとも言える内容の解釈でありました。私の場合は「この人も市議会議員、笑われ者」と、クエスチョンマークがついていた一人であります。このことは私のことだけでしたら遊び心でということで受け止めますが、せいぜい叱咤激励されたものと受け止めておりますが、他の内容は「力量不足だ、組織の言いなりだ、老害だ、利権あさりだ」などなどと書かれていたのであります。今年になってもこのコピーを見ました。皆さん、言論の自由を履き違えたこんな行為が許されるのでしょうか。先輩議員は、「こんな幼稚な行為は放っておけ、市民は君の行動を見て必ず評価するよ」と慰められていたのであります。でも、この1年間、議会の冒とくは許さじと気にせずにはいられなかったのであります。昨年の米国のテロ事件の後、封書による炭疽金で国民を恐怖に陥れた行為と思想的には何ら変わらない行為であります。この残忍な行為は断じて許されないことであります。この行為者には深く反省を促したいものであります。
 さて、本題に入ります。
 市長の市政方針の中で、美しい、若々しい、健やかで生き生きとしたふるさとの江別、たくましく、市民参加の開かれた江別と6つの基本を柱としております。市民とともに考え、市民の力を信じ、市民とともに歩む行政運営を進めるとあります。13年度は行財政改革により自治体はその責務を明確にして、自主自立、特色あるまちづくりとあわせて市民への良質なサービスを提供していきたいとありましたが、市長は絵になる江別をと市民に語りかけ、市民はまた大きな期待を寄せていたところであります。しかし、必ずしもくっきりと鮮明な色がついた行政ではありません。これは経済が厳しく、不況風の中で地方自治体への影響度を見るときに、市民との協働でのまちづくりや暮らしを守る施策をしなければならないとなっております。
 このような状況の中で、予算ですから市民にはサービスが低下し、痛みは伴っていると思います。道内の市町村でも予算は前年よりマイナスで、当市もマイナス4.1%となっており、知恵を出し、汗をかき、苦労したものと思います。今こそ市長を初め職員の皆さんと私ども市議会は、縮小された予算で最大の行政効果をと、まさしく乾いたタオルを絞り切るようなような思いでアイデアを出し合い、努力の年であると思うが、市長はこれらについてのご決意とかを伺いたいと思います。
 さて、新総合計画が前倒しで検討に入りますが、これらについての進ちょく状況とタイムテーブルをお示しください。市町村合併を視野に入れた検討も含めた計画としなければならないと思いますが、これらについてもご見解を伺います。
 地方分権で市町村に課せられた責務が増大する中で、合併問題は好むと好まざるとにかかわらず考えなくてはならないと思います。響きが悪く刺激の強い表現かもしれませんが、3,000余の市町村が1,000程度にしようとしてマニュアルもできていることから、市町村の行財政を強化することによって、住民の行政サービスが低下することなく、広域的に行政を進めることが本来の目的と理解しております。
 歴史的には明治の合併、7,100の行政区を1,500にしまして、その後市町村制を敷き、これが昭和の合併9,800が4,000となり現在になっているのであります。平成の合併としてただ単なる歴史の流れではなく、構造改革を進めるとどうしても起こり得る現象であります。既に北海道でもこれらの合併支援プランを発表し、不足している社会資本整備には補助金の優先採択や重点投資、生活環境、情報施設整備、教育施設整備の適正配置などの調査支援策もできつつあります。
行政区域では、おおむね40キロメートルとしていることから、少なからずも江別市に関係する市町村があることは明らかと思われます。合併の特例債も、平成17年3月までとなっており、これらのことをせんさくすると、どうしてもマスタープランに検討を加えなくても、これらについては良いのでしょうか。市長は近郊の首長と話合いのできる環境をつくることが必要と思いますが、この点もお伺いいたします。
 一日も早くこの件について、先が見えていくことを望みます。広域的行政はかなり競合していること、情報化に向けて地域格差がなくなっていること、住民のサービスは低下しない交通網の整備や生活へのインフラ整備も良くなってきた。中でもごみ処理、福祉関連対策、消防行政なども合併への道が開ける要素でありましょう。
 一方、行政サービスのばらつき、地域バランスのとれないサービス、市民の声が届かない、文化や伝統が保たれない、財政の差がある等々、デメリットは必ずついて回ると思われますが、あえて提起し、合併問題を研究し、前に進もうではありませんか。
 次に、景気動向が厳しく、生活が大変だとの状況から様々な対応をなさっておりますが、雇用の問題についてお尋ねいたします。
 私事ではありますが、市民相談で失業してしまった、リストラに遭った、どんな仕事でもいい、高校を卒業してもまだ就職ができない等々、毎日がこんな相談なのであります。江別市のハローワークでの資料によれば、10年前は年間の求職者は2,000人程度で、就職も可能だったようですが、昨年13年は五千七、八百人となっております。人口と高齢化で多少、10年前とは比較には値する数字にはなりませんが、再就職ができていないのが事実であります。
 特に当市は建設業を初め不況業種が多く、大変な事態になっているのもご承知のとおりであります。国の緊急雇用対策として13年度補正により当市も対応しておりますが、必ずしも満足しているものではありません。そこでこれらの雇用対策はどのように措置しようとしているのかお伺いします。
 さて、この手法として道、さらには道内数市でワークシェアリングを取り入れていますが、当市もこのようなことについてどのように対応しているのかというお伺いですけれども、前段、午前中の宮澤先生への答弁も承知しておりますので、この点はよろしいと思いますけれども、もし私に対する残しがありましたら触れていただきたいと思います。
 私はむしろワークメイク、つまり仕事を作ることが今一度知恵と行政の支援、援助、助言があったら雇用を創出するものがまだまだあるのではないかと、こう思うばかりであります。その一つには、シルバーセンターでの腐葉土作りなど、一つには農業での雇用創出であります。水田が休耕田になり、畑作、野菜作りとなる中で都市近郊の優位性を生かし、農家での臨時雇用が増えつつあります。JA道央江別、野幌各支所を合わせて、恐らく8万時間と推定しますが、約9,000万円から1億円とも言える賃金であります。JA野幌での雇用について紹介してみよう。都市近郊の雇用システムを立ち上げ近郊の労働力を組織化し、農業への労働を集約し、所得の向上と地域の活性化を、そして消費者との交流を図ることに努力しております。一定の法の制約があるので、ハローワークの指導を受け、JA自ら委託募集し、職業紹介など厚生労働省の許可者となっているのです。毎年野菜作りの専業者も増え、あわせて作付面積も急増しております。こんなところにも雇用の場と努力のあることを認識していただくとともに、これらについても支援、助言が加えられたらさらに雇用が生まれると思います。これにはご答弁は要りませんが、今後さらに推進に向けての議論を所管委員会で行いたいと思います。
 絡めて、3つ目の雇用創出を提言してみたいと思います。
 今年のお正月に84歳のご両親が倒れた。経験したことのない出来事で入院、病院では2週間程度で退院で、自宅介護、若しくは施設入所を勧められた。どうしようとの友人からの相談でした。介護認定を受け施設への入所の手続を進めました。驚くなかれ2ないし3か月はもとより1年も待つような話でした。初めての出来事で迷うのも当たり前、そこでお尋ねします。こんなに入所待機者がいるのでしょうか。また施設が不足しているのでしょうか。施設単位の事情によっての入所ですから、公平を欠いているのかとも思うのですが、この実態についてお伺いします。
 そこで、在宅介護やグループホームでやむなしの場合、ヘルパーの利用で入所できるまで家庭介護での施設整備で、ここでも雇用創出を生み出すことを考えてはいかがでしょうか。バリアフリー化、玄関、床、暖房施設、壁、洗面、ベッド、トイレなどなど、改良や改修が必要となってくるのです。道の融資制度はありますが、金融機関の預託で難しいようです。そこで当市の独自での基金をつくり、貸付けをしてはどうでしょうか。建築業者で見積もり、施工すれば雇用拡大ができると思います。公共事業が落ち込んでいる今日、これも一つの道かと思いますが、ご見解を伺いたいのであります。
 次に、建設関係についてお尋ねします。
 昨年の第4回定例会で議論になりました3丁目のこせん橋についてであります。私も孫を連れて今年の初もうでに参りまして、そこを渡りました。孫は学校の廊下みたいだ、広いな、ホテルのロビーみたいだなどとはしゃいでいました。地元上江別住民はもとより利用する者にとっては安心して渡り、感謝の言葉を聞いております。30年もたち階段がきつく、鉄の支柱が腐り、け上げの部分が穴があいて危険な古いこせん橋の撤去で、再築のない上での話でしたので、地域の自治会はもとより関係者の力強い要望でできたものであります。大切に安心で安全な自由通路として活用したいものであります。
そこで、せっかくの橋ができ、自転車も渡すことができ、買い物、病院などのアクセスとして、3丁目通りですが、一番町側の歩車道の再整備が必要と見受けられますが、これらについてのご計画があればお示し願いたいのであります。
 次に、教育行政についてご質問申し上げます。
 本年度の主要事業の中で学校評議員の拡大、充実を図ろうとしておりますが、地域に根ざした特色ある学校運営を具現化していく組織として承知しております。さて、いよいよ週5日制の授業で、土、日は完全に学校が閉鎖されるのでしょうが、父母、そして地域、自治会や先生方も多くの課題を見いだし、どのような生活のカリキュラムを作ろうとしているのでしょうか。また評議員とのかかわりあいについてもお伺いいたします。
 この制度によって、子供たちに置き換えれば、1つにはテレビやテレビゲームか漫画、2つには塾通いを強いられ、さらには留守番させられるということでしょう。親の立場にすると、学力が低下するのでなかろうか、あるいは学校へ行っている方が安心だ、そして塾に費用がかかるなどなど、子供に対する心配が増幅しているのであります。しかし、この5日制実施に当たり、文部科学省は子供たちに体験学習の場を、そして自然、理科などの学校でできない学習の環境づくりをすることだと言っております。
 これらの対応策について二、三提言したいと思います。
 それは学校単位に農業体験ができるほ場を作ってはと思います。昨年江別警察署の方々で、市内大麻東中学校の畑作体験で、生きる生命の尊さを学び、親子の触れ合いなど、真剣に情操教育を進め、大きな成果があったことを伺っております。共通の仕事で、子供たちの心の触れ合える協働の力による成果と喜び、自らの手掛けた勤労の喜びがあると思います。このような意味合いから学校農園を実施してはと思いますが、この点についてお伺い申し上げます。
 この土、日、2日間の生活で様々な子供たちの生き方がありましょう。スポーツクラブで、家庭での触れ合い活動、自治会活動への参加などがありましょうが、もう一つ考えなければならないのが塾だと思います。きっと塾通いがますます増えていくと思うのであります。民の力で学力の向上はありましょうが、公の立場での塾が開けるようにしてはと思います。その手法として、大学生や教職OBの方々の力を借りてプラン作りが必要と思いますが、どのようなご見解をお持ちかお伺いいたします。
 3つ目に入ります。3つ目には、中教審の答申では生きるを養う教育で、自ら課題を見いだし、自ら学び行動し解決する資質や能力を見いだすとありますが、単なる知的伝達型から探求表現型教育を目指している。これらに対して老人の介護や弱者への支援活動、ボランティア活動の積極的参加支援も組み入れることも必要であろう。どんな状況であれ、カリキュラムに携わる教職員の皆さんは知を伝えるばかりでなく、社会活動の仕組みや社会の認識などの違いを見いだすために、一定期間民間企業で学んでもらう制度を作ってはどうかと思います。これは先ほど春日先生も触れられておりますけれども、私は教員の立場をということで表現しておりますけれども、よろしくお願いします。この制度は、これからの5日制が始まることによってなおさら必要性を感じたからであります。
 次に、昨年道内の少年犯罪で、前年より38人多く、5,547人のうち107人が殺人、強盗、依然凶悪化していると道警少年課のまとめであります。当市においては、昨年は低減しておりますが、この防止対策として江別署を初め関係のたゆまない努力に敬意を表します。
さて、この2月17日の道新で内閣府が発表した世論調査で、少年非行、見て見ぬふりをしているとの見出しで拝見しました。そこで不良行為を注意せず、放置する人が3人に2人はいると発表しております。また、これらの予防活動に参加する意欲をただしてみたら、できないというか、ないといった答えの人が40.5%だそうです。大人の対応としてこんな状況で良いのでしょうか。
例でございますが、私は週二、三回犬の散歩で出掛けまして、朝子供たちの登校時に、歩道を逆行しながら、「おはよう」と大声をかけてみました。子供たちの半数は声が出ていなかったようであります。これこそ昨年の第4回定例会で坂本議員のあいさつ運動の紹介があったように、おはよう、こんにちは、おばんですの声が出てこない。小声でもいいからあいさつをし、相手に伝わる、そういう運動をする必要があると思います。こんなあいさつ運動がやがて見て見ぬふりをするとの汚名がなくなると思います。未来のある宝物としての青少年の育成に市民全体が勇気と努力と行動が必要と感じますが、教育長はどう市民にこれらの協力を求めようとしているのかお伺いするものであります。
 最後の質問に入ります。
 当市における昨年の青少年のスポーツは素晴らしい成績を残していることは当市の誇りでもあり、これらの伝統をさらに継続されることを望みます。そこで、私たちのスポーツで、今では古いとも言われますが、どうして相撲競技がなくなっていくのでしょうか。どんな学校でも土俵があり、開校記念日や学級対抗、広くは管内の大会が行われたものであります。市長もまわしをつけ、裸の大将の姿を見た記憶があります。忍耐、体力、徳育、頑張りのきく精神など、これこそ今日の市長があるのもこの相撲道のことではないかと思います。もう一度国技でもある相撲を学校に取り入れ、元気の出る北海道を作ってはと思います。かつては北海道は相撲王国で多くの横綱と力士を出していますが、今では皆無のようなものですが、協会の理事長に北の湖元横綱がなり、もう一度北海道の名声を戻したいと、そう頑張っております。当市も多くの愛好者や数々の記録、功績、そして相撲の歴史があることも御存じと思います。活気のある、元気の出るまちづくりに、もう一度相撲を普及し、啓発してみてはいかがと思いますが、教育長に伺います。あまり形容語を使うことが下手ですので、聞き苦しかったと思いますけれども、私の第1回目の質問にさせていただきます。ありがとうございました。

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