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平成13年第1回江別市議会会議録(第4号)平成13年3月27日 3ページ

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6 議事次第の続き

議案第6号ないし議案第19号及び議案、第28号ないし議案第35号の続き

議長(赤坂 伸一 君)

 これより予算特別委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 以上で、予算特別委員長報告を終結いたします。
 これより議案第6号 江別市議会政務調査費の交付に関する条例の制定について、議案第7号 江別市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について、議案第8号 江別市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第9号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第10号 江別市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第11号江別市議会等の調査等及び公聴会に出頭する者の費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号 特別職の職員で非常勤のものの費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第17号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号 江別市民会館条例の一部を改正する条例の制定について、及び議案第19号 江別市公民館条例の一部を改正する条例の制定について、以上10件に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、議案第6号ほか9件を一括採決いたします。
 議案第6号ほか9件は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第14号 江別市乳幼児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋 典子 君

 議案第14号 江別市乳幼児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、意見を付した上で賛成の討論を行います。
 今回の提案のうち、入院外の対象年齢の1歳拡大については、市民の切実な願いにこたえたものであり、評価いたします。しかしながら、本年4月1日以後に出生した乳幼児に対して所得制限が導入された点については、納得し難いものがあります。
 制度運営の安定化と負担の公平化を図るためとしておりますが、行政の側としては業務が煩雑になるおそれがあります。また、市民においては、所得によって線引きされ、わずかな差で対象から外される者にとって不公平感が生じるなど、子育て中の若い親たちに負担がしわ寄せされることになり、所得制限の導入については見直しを求めるものです。
 日本の人口の約1割を占める東京都においては、今年10月から対象が就学前まで拡充され、所得制限も緩和されるとのことです。また、全国的にも就学前までに対象を拡充する動きが広がっており、子育て支援策として制度の充実が期待されております。
 市長が述べられたように、子供たちの健やかな成長を促し、子供を安心して育てる環境づくりや父母負担の軽減を図ることを実現しようとするなら、所得制限については早急に見直されるよう申し添え、この助成制度がより充実されるよう望む立場から、賛成の討論といたします。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。

宮野 一雄 君

 議案第14号 江別市乳幼児医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場を表明して討論に入ります。
 本改正案には、二つの目途があります。その第1点が、現在の乳幼児医療費助成を、入院についても、入院外の通院についても、それぞれ1歳の拡大を図ろうとするものであります。少子化の時代の昨今、次の時代を受け継ぐ子供たちを社会全体で支え合う体制づくりと、少しでも保護者の負担を軽減して乳幼児の健全育成を目指す内容であり、市民要望も強いものがあり、本議会においても請願が採択された経過もあり、大きな評価ができる内容であります。
 次の2点目の、この制度には一部所得制限を導入しようとするものでありますが、改正条例が制限付きとなりますと、一見後退の改正にも感じますが、決してそうではなく、本制度の安定化と、さらに負担の公平化のために、やむを得ないものと考えますし、また本制度が道費の導入により運営されることから、北海道の制度に準拠せざるを得ない状況にあると思います。
 今、1歳の拡大で、部局の試算では年間約4,500万円を要するとのことであります。今日の厳しい市の財政状況から見て、必要なところに必要なだけの財政執行をすることへ理解をして、賛成の討論といたします。
以上です。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 引き続き、議案第14号を採決いたします。
 議案第14号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第15号 江別市母子家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、及び議案第16号 江別市重度心身障害者医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてに対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋 典子 君

 議案第15号 江別市母子家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、及び議案第16号 江別市重度心身障害者医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論を行います。
 このたびの提案は、主として制度運営の安定化と負担の公平化を図るためとの理由の下、北海道の制度に準拠する形で所得制限を導入するものであり、福祉を後退させるものです。
 これらの助成制度の対象者は他の一般の人と異なり、それぞれ置かれている条件の下で不安定な生活を余儀なくされている方たちであり、社会的弱者への政策として政治の側面から当然見ていかなければなりません。そのために負担軽減策がとられているのであり、保健の向上及び福祉の増進を目的とした助成が行われているのです。
 これらの助成制度に所得制限を導入しようとすることは、国や道に従って福祉切り捨ての市政を進めていこうとするのか、市長の政治姿勢が問われる問題であります。市長は、これらの助成制度の目的が達成されるよう、対象となる方たちの立場に立って制度運営すべきであり、単に道の基準に合わせるのでなく、弱者救済という視点で主体性を持った施策が求められています。
 したがって、このたびの所得制限の導入は撤回すべきであることを申し上げ、反対の立場での討論といたします。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。

矢澤 睦子 君

 議案第15号 江別市母子家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、並びに議案第16号 江別市重度心身障害者医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、共に賛成する立場で討論いたします。
 江別市母子家庭等医療費助成条例は、母子家庭等の母と児童の負担を軽減し、保健の向上と福祉の増進に寄与することを目的とし、重度心身障害者医療費助成条例は、重度心身障害者の負担を軽減し、保健の向上及び福祉の増進に寄与することを目的として実施される事業内容について定めたものであります。
 今回の一部改正は、両条例とも制度運営の安定化と負担の公平を図るため、北海道の制度に準拠し、平成13年10月1日から一部所得制限を導入することと、関係条文の整理をしようとするものであります。
 所得制限の導入は、両制度の将来にわたる安定化を目指すとともに、負担の公平を図るため、厳しい財源状況の中で、本当に必要としている人に必要なサービスを行うという福祉行政の原則に基づくものであり、ばらまき福祉と批判されないためにも、一定制限を設けることは納税者の理解を得られるものと考えます。
 さらに、所得制限については、経過措置を取り、施行時期を10月1日からと配慮がされております。
 新年度、母子家庭等においては2,087人、重度心身障害者においては2,185人が対象と予定されておりますが、今後とも制度の目的に沿って利用者に安心と信頼が高まるよう円滑な事業運営を期待し、議案第15号並びに議案第16号に賛成の討論といたします。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第15号及び議案第16号を起立により一括採決いたします。
 議案第15号及び議案第16号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 議員の皆さんにお願いいたします。
 発言する際は、可能な限りマイクに向かって発言されますようお願い申し上げます。
 次に、議案第28号 平成13年度江別市一般会計予算に対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

森好 勇 君

 議案第28号 平成13年度江別市一般会計予算に反対する立場で討論を行います。
 国民の8割、9割が森内閣は即時退陣すべきと声を上げています。KSD疑惑、機密費問題、アメリカ原潜衝突問題の対応だけでなく、森自公保内閣では日本経済のこれからに一層の不安と現状を打開する方向に展望が見えない。この内閣では景気がますます冷え込んでしまうとのことも、支持率を大きく下げている要因になっていると思います。
 政府は来年度予算について、「景気にも財政再建にも配慮した予算」と言っていますが、社会保障予算の削減で国民の負担増を押し付け、不況対策だといっては財政危機無視で公共事業をばらまくという従来型自民党政治では、景気も財政再建にもつながらないことは明らかであります。
 地方財政も借金が増え続けており、財源不足も来年度予算だけで約14兆円となり、地方債と交付税特別会計の借入金等を加えた借金は約188兆円となりました。
 地方自治体の借金が増え続ける要因として、景気停滞による税収減もありますが、起債の緩和と交付税措置という甘い誘導による自治体単独事業によるところが大きな原因になっています。後年次に交付税措置をするといっても、起債のうち30%から60%ぐらいであり、地方自治体は長期にわたり借金返済に追われます。
 江別市の財政構造を見ましても、公債費比率15%の警戒ラインは既に平成9年から超えており、平成13年度見込みは17.1%。財政力指数は平成11年度から0.5を割り、来年度は0.448。地方債残高も平成10年度370億円が3年間で100億円増え、平成13年度見込みで470億円となり、国言いなりでは硬直した財政運営にならざるを得ません。
 自治省内かんは、国も地方も財政状況が極めて厳しいとして、公務労働者の削減、給与水準の適正化、受益者負担の見直しなど、住民サービスの切り捨てを要請する一方で、開発型地方単独事業を押し付ける矛盾したことになっています。江別市の来年度予算を見ましても、自治省の方向での予算編成の傾向にあり、それらを何点か指摘しておきたいと思います。
 一つに、福祉、暮らし、教育予算についてであります。
 総体的に市独自の施策に乏しく、国、道の通達行政の範ちゅうでの予算計上であります。
 介護保険制度がスタートして丸1年になり、利用料の1割負担が重く、利用を手控える実態であるにもかかわらず、軽減措置については消極的姿勢であります。新規施策としての介護慰労金50万円、はいかい高齢者位置検索サービス事業95万円は、国が始めた事業に便乗したものです。一方、長寿祝金の大幅な対象者の削減、長寿記念品の解消など、高齢者に対し、思いやりに欠ける予算となっています。
 また、母子家庭、重度心身障害者への医療費助成に所得制限を設けることなどは、道の言いなりであります。
 教育予算については、本来、無償という教育の原則から逆行し、父母負担が大きくなっています。
  平成9年度の小学校行事費予算は483万円、中学校は342万円が、来年度は小学校で433万円、中学校で298万円。クラブ活動費は平成9年度と比較して、小学校で143万円、中学校で187万円が、来年度は122万円、104万円と毎年減少しています。
 勤労者世帯の可処分所得は、この3年間で月平均2万4,000円少なくなっており、家計に占める教育費が高くなっています。実質賃金が目減りしている現状から、就学援助の基準を1.2から1.3へ戻すことは父母の切実な願いであります。
 少子化対策としては、女性が安心して産み、安心して働き続けられる環境が重要であり、小学校区単位での児童館や学童保育が急がれます。特に、平成14年度から週5日制になることを考えれば、急がれる課題でもあります。
保育園についても、乳幼児保育の拡大、今以上の延長保育、公私格差の解消など、保育環境の一層の充実が求められています。
 学校評議員制度の取り入れ以前に、学校、PTA、父母、地域などの関係を強めることが前提であり、選任に当たっても民主的に慎重にしなければ、形式的、反動的な圧力になりかねません。
 次に、開発関連では、江別の顔づくり、セントラルスクエアや江別駅周辺市街地再開発は、長引く不況、経済低迷の状況からして、民間資本は期待できないと思います。走り出してから採算が取れなくなり、後始末は自治体が責任を負わされることになっているという事例が全国に数多くあります。身の丈に合った無理しない投資計画であるとともに、住民のコンセンサスを十分に取り付けることを重視することが必要であると思います。青写真ばかり描いて、住民をいたずらに惑わすことにつながりかねません。
 防災ステーションに付加価値を高めるということで、教育的・観光的要素を包含するというレプリカや物産コーナー、将来的には展望タワーまで検討するとのことですが、郷土資料館、セラミックアートセンター、林木育種場など、既存施設の有効利用を図ることなど工夫すべきであります。物産コーナーなどは、防災ステーションに併設することは似つかわしくなく、採算性からいっても無理があると思います。
 以上、大まかに来年度予算について述べましたが、国・道言いなりの追従では借金も増え、福祉後退につながることが懸念されます。
 中期財政見通しを見るならば、交付税も削減され、歳入の伸びは期待できない財政状況になっており、多種多様な住民ニーズをはじめ、環境問題にも財源を必要とします。浪費型開発予算、先行き不透明な投資を見直し、生活密着型・福祉型予算に軸足をシフトした効率的財政運営が求められています。国や道の応援団ではなく、地方分権にふさわしく、市民の総監督として市長の力を発揮することを要望して、討論を終わります。
 以上です。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。

上野 功 君

 議案第28号 平成13年度江別市一般会計予算の委員長報告に対し、賛成の立場で討論に参加します。
本年は21世紀最初の年であり、期待される13年度予算は435億8,500万円で、前年に比べ1.2%の増と若干の伸びを示しております。
 21世紀の都心づくり、河川防災センター、歴史的レンガ建造物保存活用事業など、21世紀に向けて江別市が生まれ変わる事業が計画されております。未来を担う子供たちに江別の歴史と夢と希望を抱かせる事業となることを願っております。
 市長は市政執行方針で、絵になる、若々しい、健やかなえべつの構築に向け重点テーマを掲げ、IT推進と地域一体となった教育、住民サービスを効率的に向上させ、少子高齢化社会に対する施策、市民参加の行政の推進を掲げ、財政の重点配分と地域経済の活性化や福祉、教育に重点を置かれていることがうかがわれます。当市の新総合計画後期基本計画を着実に実行され、実現に向け進行していることに評価をするものであります。
 江別の顔づくり事業については、財政厳しい中での決断こそ、郷土江別を思う市民の願いであります。
 21世紀の都心づくりは、北海道が事業主体となる連続立体交差事業とともに、土地区画整理事業及び関連する街路事業、中心市街地活性化事業などを進める第一歩となる開発事業であり、全市民が希望し、期待しているものであります。
江別駅周辺地区再開発事業は、長年の検討課題を抱えながらの計画ですが、一定の方向を早く見出していただきたいものであります。
 次に、河川防災ステーション事業ですが、先人が屯田兵として江別に入植し、水害と闘いながら現在の江別の基礎を作った歴史は、子供たちや市民に対して、石狩川から受けた恩恵と自然の恐ろしさなど学習の場として、また観光振興の一環として、複合・多目的施設として防災意識の高揚に意義があります。昨年、一市民から、この計画に賛同し、高額な篤志があり、この思いを受け、一日も早い実現を願うものであります。
 次に、旧れんが工場利活用については、歴史的建造物としての保存活用について、協議会を作り、進めていくとのことですが、古い建物であり、安全第一として調査をし、必要な補強を加えながら活用したいものであります。
 次に、花き栽培技術センターの存続ですが、水田の転作などが進んでおり、欠かせないのが野菜づくりであります。高品質なものが求められておりますが、センターでの花き栽培はもとより、昨年より育苗生産に取り組み、今年、広域合併されたJA道央農協としても、大いに期待する施設として位置付けていくものと思います。
 最後に、行政改革ですが、現状分析し、行政評価による施策と市民への行政サービスを後退することなく取り組む姿勢を期待するものであります。
 意見、要望を申し添え、独自財源の確保対策に一層の努力を期待し、賛成の討論といたします。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。

星 昭史 君

 議案第28号 平成13年度江別市一般会計予算に対して、討論に参加をいたします。
 日本の経済は、バブル崩壊以降、マイナス成長を続け、多額の国債、地方債として残り、さらに少子高齢化社会の進行、経済の低迷による税収の不足と、各自治体の財政状況は極めて深刻な状況であります。アメリカ経済も停滞が明らかになり、日本経済はデフレスパイラルとなり、まさにがけっ縁の状況に立たされている状況です。
 このような状況には、三鷹市に見られる市長のリーダーシップで徹底した行財政改革による質の高い行政サービスを目指すのが常道であると考えておりますし、行政、議会、市民が一体となり、納得のいく財政運営が求められております。
それでは、委員会審議を基に、今年度予算に対する意見といたします。
 まず一つは、企業誘致の積極的な推進による法人市民税の税収の確保、また伸ばす政策を取り入れるべきと考えます。
 当市は、20名以下の中小企業が約90%を占め、商工会議所の統計でも、大多数が経済の低迷により厳しい経営を強いられております。最近は倒産という最悪の結果も続いております。
 札幌周辺の各自治体の人口比率では、地元企業での就労数が一番少ないのが当市であります。そのため、市内高校、大学を卒業しても、地元就職ができない。中高年に至っては、10%の求人しかない実情であります。
税収についても、個人の税収が伸びなければ、租税収入に影響が出てきます。
 現状の打開のためには、四日市市の取り組みのように、企業誘致活動の拡大や条例の検討など、ありとあらゆる手法、手段を取り入れてでも都市間競争に勝てる体制を整え、一社でも多くの企業が誘致できるようご努力をしていただき、一人でも多くの市民が就労の場の確保ができるように、最大のご努力をご期待申し上げます。
 二つ目は、駅周辺、顔づくり事業でありますが、江別駅周辺整備事業は長年にわたる市民要望であり、実現に向け着実な事業推進を願うものであります。しかし、調査会社のデータも大切でありますが、今までの調査活動を生かした費用対効果が出る、市民が納得いく調査を進めていただきたいと思います。また、地元の熟成度、熱意も考慮に入れる必要があると思います。
 また、野幌駅周辺整備事業については、高架事業の調査が順調に進み、南北の交通アクセスがより機能性を増すことは確実で、事業推進にご努力をしていただきたいと思います。
 また、17ヘクタールに及ぶ土地区画整理事業については、行政と地権者がよく話し合い、お互いの理解をもって事業の推進を図っていただきたい。特に駅周辺においては、用地も狭く、権利が錯そうすることから、事業資金の負担を含め、事業の推進が可能かどうかよく見極め、後に禍根を残さないように進めていただきたいと思います。
三つ目として、行財政改革についてであります。
 少子高齢化社会の中で税収が大きく伸びることはますます考えにくく、限られた税財源の重点的配分の中で多種多様な市民の要望にこたえていかなければならず、より効果的な支出を心掛けなければなりません。
 今回、防災センター建設の質疑の中で、上川丸のレプリカ設置について、財政が厳しい折、過大な経費を掛け過ぎではないかとの論議となりました。防災機能に学習・観光機能を取り入れることについては一定の理解を得られましたが、現在計画している予算規模でのレプリカ設置については疑問を抱くものであります。仮に設置がどうしても必要で、この防災設備になくてはならない施設としても、あれだけ大きく、場所も取り、予算を必要とするものではなくても良いのではないかと考えております。多くの市民と議会の理解を得るために、再度検討することが必要ではないかと考えております。
 また、今回新たに導入された制度で、国と地方の責任分担を明確にするため、地方交付税の財源不足を各自治体の判断で赤字地方債を発行して補う制度が設けられました。これからは、今まで以上に市独自の行政判断と、市民に対する行政サービスに対する責任の明確化が求められております。
 今後は特に、行政経費が高くても行政が担わなければならない事業分野と、経費節減効果があり、民間が担う方が効率が良い事業分野との明確な線引き、住み分けが必要で、21世紀の新たな地方自治体の組織、定員、事業、財政運営が改めて問われ続けております。
 今年度の市政執行方針にも、改めて市長はこのことに言及されており、予算書の中にも行政改革経費及び行政評価制度が導入されており、調査の結果が待たれるところであります。また、市長は予算特別委員会の理事者質疑で、「血を流してでも全力で行財政改革に当たる」とも答弁されており、今後の経過をはっきりと見届けさせていただきたいと考えております。
 行財政の効率化は、どの自治体にとっても最重要課題であり、特に当市にとっては財政的にも最優先の課題と考えております。今年度の事業計画の執行の中で行政の効率化、事業形態が大いに論議され、来年度の予算に確実に反映されることを願い、また前段で述べました各重要項目が間違いなく推進され、市民要望にかなうことを願い、なおかつ市長の前向きな取り組みに期待し、平成13年度江別市一般会計予算に賛成の立場を表明して、討論とさせていただきます。
 以上です。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。

岡村 繁美 君

 ただいまの採決を前に、一部議員の方が退席されていることを大変残念に思う一人ですが、私は議案第28号 平成13年度江別市一般会計予算に対して、賛成の立場で討論いたします。
 最初に、平成13年度予算を取り巻く環境についてでありますが、昨日成立した政府の来年度予算は、一般会 計総額82兆6,524億円で、前年当初比2.7%減で、6年振りの減額予算となり、そのうち国債発行額は28兆3,180億円となり、予算のうちの何と34.3%が借金で、年度末には国と地方を合わせた借金の総額は666兆円まで膨らむこととなるようでございます。
 こうした中、国の地方財政計画は、12年度に引き続き大幅な財源不足14兆200億円が見込まれ、今後その償還のために財政運営の硬直化が懸念されるため、限られた財源の重点配分と経費の効率的支出を基本としており、また財源不足に対応するため、国と地方の責任分担の明確化や、国と地方を通ずる財政の透明化を一層図るとの方針を打ち出し、これまでの交付税特別会計借り入れ方式を見直し、自治体の責任で地方債である臨時財政対策債を発行して対応しなさいというものであります。
 こうした中での市の予算も、勢い国の厳しい財政環境の影響を受けざるを得ず、税収確保のために企業誘致や収納率の向上に懸命に努力いただいておりますが、景気低迷の影響もあって依然厳しい歳入状況にあります。
 一方、少子高齢社会への対応をはじめ、行政に求める財政需要は依然として増大する中、歳出の一律圧縮や事業の見直しなど財源確保に努め、厳しい財政状況の中で財政体質の健全化に配慮しつつ、いかに市民の声を反映させるか、悩み苦しんだことと察するところであります。
 施政方針では、絵になる、若々しい、健やかなえべつという従来からの重点テーマにプラスして、IT推進と地域と一体となった教育を基本施策に掲げたことは、誠に時宜を得たものであり、その政策の選択に当たっては、小川市長は市長就任以来、多くの市民との話し合いの場に足を運び、じかに市民の声を聞いたり、市民円卓会議、市長への手紙などの手法を用いて、市民が今何を望んでいるのか、何を困っているのかなどをくみ取りながら、思いは今そのときの生活に加え、10年後、20年後に江別に住まいをされる市民の皆さんに、その効果が波及的に継承される期待を込められた予算と感じられます。
 限られた財政環境の下での施策事業は、これまでの量的拡大の推進から質的充実への転換を図ろうとする理念の下に、特に次代を担う子供たちの教育環境整備や可能性を伸ばそうとする事業では、学校評議員制度の導入や地域住民による豊幌こども広場の開設など、予算規模こそ小さいものが多いが、新規事業を積極的に取り入れ、今後の事業展開に期待が持てるものです。
 少子高齢化や環境分野などでは、懸案だった乳幼児医療費助成年齢の引き上げをはじめ、高齢者、障害者への各種新規事業の展開、資源回収奨励金増額や、廃棄物の適正処理のための施設整備の継続と環境保全型農業への助成、環境教育の充実など、市民とともに有資源循環型社会への取り組みを強化しようとするものです。
 また、都市整備に関して、江別の顔づくり事業と江別駅周辺地区市街地再開発事業は、どちらも将来の都市像を左右する大事業となることから、計画の合意形成の努力や着実な事業推進に必要な調査は的確に行うべきであり、今後とも時宜を得た情報の開示と議論を経て、一つひとつハードルを超えていくことを期待するものであります。
 河川防災ステーション事業については、昨年の討論でも、事業目的と財政負担の軽減策として、防災機能、学習・観光機能を複合的に計画することの妥当性について明らかにしてきましたが、今回の上川丸レプリカ作製は、我がまちの歴史を切り開いてきた先人が、当時の交通手段としても利用していた外輪船で、江別や石狩川流域の歴史に学ぶ上で、計画全体にインパクトを与える意味からも事業目的に合致するものであり、今後、江別駅周辺地区事業や河川敷利活用事業との連携によって、都市像の具現化を図る上で大いに期待するものであります。
 政策の提案、決定、推進のプロセスに、これまでも情報の開示と市民参画を推進してきましたが、さらに協働のまちづくりをするために、地域イントラネット整備事業をはじめとする情報の総合化への取り組み、地域担当職員制度、政策アドバイザー制度の導入、NPOなどとの協働活動調査など、行政と市民のパートナーシップのすそ野を作るものとして大きく期待するものであります。あわせて今年度、NPOによる歴史的れんが建造物を活用しての姉妹都市アンテナショップが開設されることを、大いに歓迎するものであります。
 全体として大規模な事業こそないが、かゆいところに手が届く、きめ細かな施策に意を用い、新たな行財政システムの構築や、人づくり、地域づくりの支援や、連携、協働を強めていく姿勢は、新世紀を迎えた今、改めて江別の素晴らしさや可能性を引き出そうとする意味で大いに意義があり、都市像を見据えた手だてが感じ取れる予算と評価するものであります。
最後に、行政に求められている需要は、時代の要請にこたえなければならない新たな事業や、人口増加に伴う都市基盤整備、環境対策、高齢者社会事業、高齢化の進ちょくによる負担、生活関連道路など身近な整備要望など、不況対策、農業問題等々、どれを取っても差し迫った対策が必要なものばかりであります。こうした状況において、予算比重枠の大幅な変更は非常に難しいものと判断をいたします。
 13年度予算は、日々の生活と暮らしに必要な支援と、将来にとって今手掛けることが適切と判断した課題に意を用いた、バランスの取れた予算であります。今後も厳しい財政状況が続きますが、財政運営に当たっては、これまでも繰出金や基金活用、そして良質な起債の確保などに意を用いてきていますが、さらに財政の健全性確保に努めていただくよう申し上げて、賛成討論といたします。

議長(赤坂 伸一 君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第28号を起立により採決いたします。
 議案第28号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第13号 江別市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、及び議案第29号 平成13年度江別市国民健康保険特別会計予算に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。

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