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平成12年第3回江別市議会会議録(第4号)平成12年9月14日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(赤坂 伸一 君)

 植松議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川 公人 君)

 植松議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 少し項目が多くなっておりますので、多岐にわたっておりますが、順次お答えをいたしたいと思います。
 まず、行政執行の在り方についてでありますが、この基本的な考え方は、これまでも申し上げてまいってきているところでありますが、私の行政スタンスとしては市民主体のまちづくり、このことを政策機軸と考えているところであります。
 これからは、政策が達成されていく道筋をいかに市民へ分かりやすく説明するかが求められ、政策の必要性や、あるいは行政活動の内容につきまして、市民理解を得ることがより一層大切になってきていると考えております。
 したがいまして、行政における情報公開と説明責任を明確にするためのシステムづくりをさらに進め、多くの市民の皆さんと協働して市政に取り組んでまいりたいと、このように考えております。
 次に、千歳川の水質についてのご質問にお答えを申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、千歳川は江別市民の重要な水道水源であるとともに、多様な用途を持った貴重な河川であることから、千歳川の水質につきましては定期的に調査を行うとともに、水質の保全に努めているところであります。
 また、市民が川や水辺に親しみを持ち、河川環境の保全に理解を深めていただけるよう、関係団体との連携にも努力をいたしているところであります。
 河川の水質等の保全につきましては、流域自治体等の協力が不可欠でもありますことから、千歳川流域の6自治体及び北海道を含めた関係機関の環境及び水道事業の担当者で構成する千歳川水系水質保全連絡会議を設置し、水質の調査、情報の交換などを定期的に行うとともに、隔年ごとに千歳市から江別市までボートによる川下り調査を実施し、水質の変化、流域の生態系など、河川環境の総合的把握などを行ってきているところであります。
 本年度も、7月26日に川下り調査を実施し、今回より新たに追加したふん便性大腸菌群数を含め14項目について28地点で調査し、現在、各自治体が分担して調査結果の分析を行っているところであります。
 全般的な傾向といたしましては、本流に流入する支流や排水路と水質汚濁等の状況が、おおむね比例する結果となっているところであります。
 このことから、江別市といたしましては、連絡会議などを通じまして、流域の自治体に対し必要な調査、対策などを要請してきているところであります。
 江別市としても、千歳川につきましては2地点で定期的に水質調査を行っておりますが、経年的には、ここ数年間は大きな変化が見られない状況で推移をいたしているところであります。
 また、季節的な変化につきましては、BODでは、2月及び6月に、維持することが望ましい基準とされている1リットル当たり 2.0ミリグラムを若干上回る結果が測定されておりますが、年平均では、いずれも基準値以内となっております。
 今後とも、安全で安心して水辺に親しむことのできる環境の創出に向け、河川への油などの流出防止や、主に農村部における生活雑排水処理のための合併浄化槽設置についての助成措置を引き続き講じますとともに、昨年施行されました家畜排せつ物の管理等に関する法律の効果等も期待できることなどから、千歳川を含め河川の水質保全に一層努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、船着場の設置目的、また何を意図して造られるのかと、こういう趣旨のご質問でありますが、ご案内のとおり船着場につきましては、現在、河川管理者であります北海道開発局、石狩川開発建設部の事業によりまして、千歳川右岸の大川通地先において、河川防災ステーションの建設予定地に併設する形で造成中であります。
 設置の目的等でありますけれども、平成7年の阪神・淡路大震災からの教訓から、陸路、鉄路が寸断された場合における救援物資や資材などの輸送手段として、河川舟運の重要性が再認識されている中、輸送船が着岸し、荷揚げするための施設として、また、河川管理者が適切な治水、防災計画、管理計画の策定及び水辺環境対策などに関し的確な状況把握のため、所有しております河川管理調査船、弁天丸という船がありますけれども、16トンほどの船でありますが、これらが着岸、係留できる施設として設置するものと聞いております。
 なお、この船着場は災害時の活用のほか、平常時においてもリバーセーリングなど、河川スポーツの振興の場としても活用できる施設として、現在工事が進められているところであります。
 次に、自然エネルギーの活用についてでありますが、地球環境保全問題につきましては、大きな今日的課題で、世界的規模でこの地球温暖化防止等の様々な取り組みがなされているところから、自然エネルギーの活用なども、その取り組みの一つであります。
 この自然エネルギーの太陽光、あるいは太陽熱を中心とした生活に密着したところからの活用という考え方につきましては、そういうご指摘につきましては、大変共感するところであります。
 また、美原大橋のライトアップにつきましては、現在、景観上の問題を含めて風力発電の可能性を研究しているところでありますが、周辺環境等を十分に考慮しながら、慎重に対応すべきものと考えております。
 なお、対応を含め市といたしましても、江別市住宅資金融資制度で、このエコロジー住宅融資を取り上げ、太陽光発電もメニューの中に入れておりますし、また、過去に行った幾つかの調査では、各関係機関の様々な導入プランの研究により、下水熱、あるいは工場排熱の利用、あるいはごみ発電など、幾つかのメニューが提示されております。
 いずれにいたしましても、これからの技術革新の進展に合わせて、さらに新たな熱源も出現してくるでしょうし、もう一つの柱である省エネ技術の発展と合わせまして、今後とも地域独自の取り組みを調査・研究してまいりたいと考えております。
 次に、江別駅前の進ちょく状況についてでありますが、一昨日の星 昭史議員、そして星 秀雄議員のご質問にお答えしているわけでありますが、今日もまた同じ答えになるかと思いますが、事業手法として考えていた公有地信託方式の施行主体となる信託銀行の事業への参画は極めて厳しく、困難な状況であります。今後、早急に決めなければならないことは、事業手法、事業主体の選択でありまして、それには、事業者リスクが最少となるように、より一層事業計画案の精査などを行い、さらに検討を加えるとともに、事業規模、事業内容、資金調達、事業収支の見通し、事業体制などについて、江別市としての内部調整を行っているところであります。
 今後におきましては、この事業手法、事業主体などの方向性がまとまり次第、所管委員会に報告をし、ご論議をいただく中で、市街地再開発事業の推進に向け鋭意努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 最後に、文化論のご質問でありますけれども、一口に文化論と申しましても、大変高尚な芸術論から雑誌、テレビ等にかかわる大衆文化論まで幅広い分野があり、文化論、非常に難しいご質問であります。
 ここで二、三、私の考える文化についての考えを述べさせていただきますけれども、私は、日ごろから文化とは、何か高尚で、難しく、一部の人たちだけで独占する、そういうものではないと考えております。衣食住と同様に人間が本来持っている特質の一つであり、人間が生きていくことから、必然的にわき出てくる感性の表出ということでもあろうかと考えます。
 したがって、文化は、それを紡ぎ出す固有の土地というか、そういうものを離れては成立いたしません。そういった意味では、地域の固有性、つまり自然であるとか歴史、風土、産業など、そこに生きる人々を取り巻くすべてが、文化をはぐくむ一つの源泉と言いますか、そういうことになろうかと思います。
 私は、特に文化については門外漢というか、全くその方面では語る資格がないわけでありますけれども、このことをちょっと私が引用すると申し上げましたら、助役から、固くそれはやめろと言われましたけれども、皆さんご承知のとおり、江別には伊東音次郎という口語歌人がおります、短歌ですけれども。これは、たまたまそういうふうに言われたのは、父君ということで、そういうふうに遠慮されたと思いますが、私は、伊東音次郎という歌集がありますけれども、それは千首以上つづられておりますけれども、その中で三つほどだけは、原稿を見ないでも言える。それをご披露しますけども、そこの飛烏山のところの高台にあるのが、「石狩の原に一すぢ雪のみち晴れりや馬橇の鈴がつゞいた」という、ちょっと語尾が、もしかしたら間違っている。
 それから、もう一つ矢澤三郎さんのところに、一つありますけれども、それは、「やうやうに世のなりわいに慣れてゆくわが身いとしや早起きもする」というのが、これも石碑になっています。
 それから、私は市役所に来る途中歩いていますけれども、あそこの鉄西線と四季のみちのところにもう一つ歌碑があります。これは、「音もなく五月若葉の揺れるやう心の中をうごく明るさ」という歌ですけれども、このように、地域に伊東音次郎は、江別に密着してというか、根を張って、そして世界を見続けきた素晴らしい口語歌人であります。こういったように、その地域の歴史や文化を大切に、そういうところに根差す形の中で、素晴らし作家が生まれるということからも、私たちは、歴史や文化を大切にして、まちづくりを進めていかなければならないとこう思っているところであります。
 就任以来、先ほどもいろいろお話ありましたけども、特にキーワードとして、絵になるえべつということを提唱してきておりますが、私どものまちを取り巻くすべてが美しく調和し、豊かな市民文化をはぐくむまちづくりを、という点を言っているわけであります。
 そういった意味で、特に音楽、芸術、文学、絵画等々、様々な分野において市民一人ひとりが、豊かな感性と文化性を町のあちこちで発揮し、それらがライフスタイルとして根付くところに、文化があるのではないかと考えているところであります。
 このほかにつきましては、市民部長ほかをもってご答弁を申し上げます。
 答弁漏れについて、ご答弁申し上げます。
 大麻西公園の野外劇場についてでありますが、公園の利用、管理上の問題、周辺住民への影響等、ちょっと解決すべき課題がございますので、慎重に今後検討してまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。

市民部長(武田 信一 君)

 私からは、環境問題のうちリサイクルセンターについてご答弁を申し上げます。
 まず、ことし3月22日に開始した資源分別収集とリサイクルセンターの稼働状況についてでありますが、年度替わりなどの諸事情があったにもかかわらず、市民のご理解とご協力により大きな混乱もなくスタートすることができ、以降もほぼ順調に経過しているところでございます。
 そこで、まず、収集実績と出荷払出し状況について申し上げますと、資源物対象4品目の収集搬入は、4月から8月の間で 416.3トンであり、その内訳は重量比でガラス瓶の割合が46%、ペットボトルが26%、アルミ缶が9%、スチール缶が15%、紙パックは4%となっております。
 この間における特徴的なことといたしましては、ペットボトルの収集が計画量の2倍以上となっており、最近の増加傾向が顕著に現れ、一方、缶、ガラス瓶、紙パックでは、いずれも計画を下回る収集実績となっております。
 また、不燃ごみ量が、前年同期比較で約20%減になっており、この多くが資源物としての分別収集へ回ったものと考えているところでございます。
 また、廃棄物全体量でも、前年同期比較で約3%、 425.4トン減少しており、今後の推移を、なお見守る必要がありますが、ここ数年来の漸減傾向がなお続いている状況にございます。
 次に、収集資源物の処理状況についてでありますが、当初計画のとおり有価物である缶、紙パックについては直接売り払い、売却価格は市場の動向によりますが、直近で申し上げますと、スチール缶トン当たり 3,000円、アルミ缶6万 5,000円、紙パック1万 2,000円となっております。
 また、ペットボトルとガラス瓶については容器包装リサイクル協会に処理を委託し、一定の自治体負担をしながら引き渡しております。
 ご質問のペットボトルでは、今年度の処理経費の1%が自治体負担率と定められており、金額にいたしますと、トン当たり1%相当額に換算いたしますと 888円25銭となっております。残りの99%についてはメーカー、流通などの関係特定企業が、法に基づき負担する仕組みとなっております。
 ちなみに、平成12年度の江別市における負担総額は約90万円程度を予定しているところでございます。
 また、ペットボトルの再資源化ルートでございますが、自治体から委託を受けた容器包装リサイクル協会は、全国各地に設けられたストックヤードや中間処理センターに集荷し、加工原料として中間処理したものを国内の化成メーカーなどに売却し、再製品化されるシステムになっておりまして、道内においては、大阪に本社を有する根来産業が化学繊維に加工し、三笠市の工場でカーペットなどの製品化を図っているのが現状であると承知をいたしております。
 次に、リサイクルの方途、開拓等の取り組みについてでございますが、基本的には容器包装リサイクル法に基づきながら事業を進めてきておりますが、すべてを法に任せるのではなく、市として、これまでも先進的に行ってきた集団資源回収やリサイクルバンク、コンポスター購入助成などの諸施策、また、市民が行うフリーマーケットやアイデア豊かなリサイクル諸事業や運動、民間事業者によるリサイクルショップ等の事業化など、社会全体で、より合理的な手段を追求することが大切であると考えております。
 また、資源循環型社会の構築に向けまして、国におきましては家電リサイクル法など新たな法の施行だけでなく、現行の容器包装リサイクル法等についても、これまでは余り注目されることの少なかったリデュースやリユースなどを重視する見直し作業に着手しているところでございます。
 こうした動向にも留意しながら、当市においても、環境政策の柱として、多様な手段を講じながら取り組むことを求められており、市民の皆さんとともに、江別にマッチした廃棄物処理施策を着実に推進してまいりたいと思っております。
 また、市民の組織化等についてご提言をいただきましたが、既に廃棄物減量等推進審議会にごみ減量化方針を諮問していることや、既存のリサイクル市民団体等との連携を深めることで、今後も、新たな資源化対象物、その他プラスチックや紙、段ボールなどの分別事業について社会的動向などを見極めながら、鋭意進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上です。

経済部長(河上 義之 君)

 私から、野幌原始林の緩衝地帯の確保にかかわります第2期RTN開発計画との関係についてお答えいたします。
 RTN第2期事業につきましては、現在、北海道環境影響評価条例に基づく環境アセスメントの手続を鋭意進めているところでございます。
 この環境アセスにおきましては、自然環境にかかわります諸要因について調査評価の上、必要な保全措置を講ずるものとしております。原始林に対する林縁部につきましては、林帯への影響を避けて保護するために緩衝緑地帯としての対応が必要となっております。
 いずれにいたしましても、環境アセスが求められる厳密な対応を経た上で、今後のRTN第2期の開発計画が進められていくものでございますので、そのようにご理解をいただきたいと存じます。

建設部長(高田 末雄 君)

 私から、2点についてお答えを申し上げます。
 初めに、広域農道の完成後における基線道路及び西3号道路の閉鎖についてでありますが、ご案内のように、この道路沿いにはパークゴルフ場や森林の家、そして自然休養林登満別園地などの施設があり、また、瑞穂の池に連絡する道路として江別や札幌など、多くの市民に利用されているところであります。
 また、少数ではありますが、地域住民の方も住んでおられることから、今後なおこれらの利用者の利便を考慮していかなければならないものと考えております。
 なお、今後、広域農道の整備がなされた場合には、交通や道路の利用状況などを見る中で、公園を管理している北海道とも十分連携を図りながら、今後の在り方について検討してまいりたいと思っております。
 次に、れんが歩道が視覚障害者には歩きにくいとのご質問についてでございますが、現在、歩道用に使用しておりますれんがにつきましては、目地にかかる角の部分を面取りしたものとないものとがございます。面取りがないれんがを使用した場合には、車両等がこれに乗ることによりまして、れんががたわみ、ぶつかり合って角が欠けますことから、現在他市におきましても、同様に、面取りをしたものを使用することが主流となっております。
 今後におきましては、歩きにくいとのご意見を少しでも軽減する観点から、この面取り部分を小さくするなど製造において工夫ができないものかどうか、企業側と協議を進めるとともに、施工方法についても、この点十分注意をしてまいりたいと思っております。
 以上であります。

教育長(高橋 侃 君)

 教育行政を推進するに当たっての基本的な考え方について、ご答弁申し上げます。
 21世紀を目前にして、江別の子供たちがたくましく生きる力を付けるために、江別市が持つ自然、風土、文化、歴史、人材などの優位性を生かして、学校、家庭、地域とが連携する中で、充実した教育行政を推進してまいりたいと考えているところでございます。
 特に、平成14年度からは、学校完全週5日制が施行され、豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚の育成、またゆとりのある教育活動や特色ある学校づくり、さらに、総合的な学習の時間を設けるなど、新しい学習指導要領の下で教育を進めていくものでございます。
 こうした教育、学習活動がスムーズに移行していくために、校長が強いリーダーシップを発揮するよう指導し、合わせて地域の教育資源を有効に活用すべく地域に協力と支援、理解を求める中で、開かれた学校運営に努めてまいりたいと考えております。
 社会教育の面では、地域と連携した青少年の育成活動の推進や、市民の手による自主的な文化・芸術活動、スポーツに親しまれる機会の創出など、生涯学習社会の構築に向けて努力してまいりたいと考えているところでございます。
 次に、青少年の健全育成にかかわる家庭教育の充実についてでございますが、近年、都市化、核家族化、少子化、地域におけるつながりの希薄化などにより、子育てに自信を持てない親など、家庭での教育力の低下が指摘されてございます。
 家庭での教育は、すべての教育の出発点でありまして、基本的な生活習慣や規範意識、善悪の判断、他人を思いやる気持ちや豊かな人間性をはぐくむためにも、家庭の果たす役割は極めて重要でございます。
 これまでも、親を対象に家庭教育の重要性にかんがみ、学校PTAや公民館などの事業の中に取り入れてきましたが、どちらかと言えば、ご指摘のとおり女性、母親の参加が多いことから、家庭でのしつけや養育などに関し、父親の影響力も大きいため、事業の持ち方も含め、内容の充実に今後努めていきたいと考えているところであります。
 また、最近、PTAの中に「親父の会」など、各種のボランティア的な組織が増えている状況にもありますので、その活動を期待しているところでございます。
 いずれにいたしましても、家庭の教育力の向上に向けて学校を初め関係機関や団体とも連携し、地域の協力を得て努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

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