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平成12年第3回江別市議会会議録(第3号)平成12年9月13日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(川村 恒宏 君)

 以上をもって、矢澤議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 上野議員の下水道行政についてほか2件についての質問を許します。通告時間30分。

上野 功 君

 ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。
 まず、下水道行政についてお尋ねいたします。
 災害は忘れたころにやってくる、備えあれば憂いなしということわざがありますが、大麻地区低地の雨水対策について簡略に質問いたします。
 文京台地区の雨水排水の経路を大きく分けると、一つは17丁目側で国道とJR函館本線を横断し、大麻側に流れた後、堤内排水路を経由し、2号樋門から野津幌川へ流れるルートと、もう一つは文京台東町側から国道12号とJR函館本線を横断し、大麻西公園を通過し、通称3番通りと呼ばれている市道大麻36号沿いの開きょに、口径1,000ミリメートル管で流れ込みます。流末は口径1,200ミリメートル管を経由して、16丁目の下水道の1,800ミリメートル放流樋管から野津幌川へ流れるルートの二つがあると思います。
 昨年8月6日と今年7月25日の大雨は、消防署大麻出張所の降雨量観測データによりますと、1時間最大降雨量がそれぞれ35ミリメートルと30ミリメートルが記録されておりますが、昨年と今年の2回とも先ほど申しました建設部土木事務所で管理している開きょでいっ水があり、地元農家の方々はもとより、借地による家庭菜園で秋の収穫を楽しみにしていた市民の方々の作物が流される被害があったことはご承知のことと思います。
 このように、大麻地区の抜本的な浸水解消が今日まで遅れた理由の一つには、少なからず麻別川の整備が当初計画より遅れたためではないかと考えております。麻別川の事業推進のため地元に促進期成会を作り、そこが用地交渉の窓口となり、市担当部局とスムーズに事が進むと思っていたのですが、いざ交渉となると市の思わくどおりなかなか用地を手放していただけず、担当部局のご苦労を思いつつ、地元から出ている議員の一人として心を痛めていたところでございます。幸い、今年度の事業計画では麻別川の整備も14丁目まで完成する予定と聞いており安心しておりますが、当初事業計画どおりにさらに促進されるよう、私も微力ながら地元で努力をしたいと思っております。また、麻別川が14丁目まで整備されますと、市街地からの流れ出る雨水の恒久対策は下水道事業が行う計画になっております。
 今年度事業計画としては、現在既に15丁目通りの道道東雁来江別線の4番通り交差点付近で雨水幹線工事が進められておりますし、10月には麻別川へつながる開水路と吐き口の工事も発注予定と聞いております。一日も早い下水道事業の完成を願うものであります。
 そこで質問ですが、来年度以降の下水道整備計画はどのようになっているのかお伺いします。
 次に、病院行政についてお伺いします。
 1点目、患者対応について。
 平日の対応についてですが、今日診察を受けるには予約制を取り、一般外来の患者さんは診察までの時間が掛かり過ぎるとの苦情を多く耳にしますが、その対応について伺います。
 次に、入院患者の対応についてですが、実例1、今年の1月12日水曜日、A子さんが出産のために産婦人科に入院予定で来院するが、急にベッドが空かなくなり、しばらく待ってくださいと言われ、入院病棟ロビーで待つこと数時間、その後に看護婦の詰所に一時移されるが、部外者ということか、冷たい態度にあきれたとのことですが、もっと温かい対応はできなかったのか。
 実例2、Bさんの話。5月15日、早朝から腹痛で、午前8時30分ころに救急車で病院に搬送され、処置室だと思いますが、本人激痛で意識がもうろうとし、レントゲンとCT検査は覚えているが、その他のことはよく覚えていない。数時間がたち、家族の方の話では、午後3時半ころになり、病状も分からないままベッドの空きがないから他の病院へ紹介しますと言われ、他の病院に移されました。検査の結果、Bさんは盲腸でありました。Bさんは病院のたらい回しだ、市民の生命を守る医療機関がこれで良いのかと言っておりますが、このような事例を踏まえ、今後の病院としてどのように対応してまいるのか、院長先生の考えをお聞かせください。
 2点目、病院財政について伺います。
 新病院が10年12月開院し、外来、入院患者が増加し、診療収益も上向きでありますが、10年度末累積欠損が17億2,700万円と膨らみ、さらに11年度決算の損益が2億7,800万円で、当初予算より損益が多くなっておりますが、その内容について。
 11年度末累積欠損金が20億500万円となり、再建時に緊迫しておりますが、今後の財政見通しについてお伺いします。
 次に、教育行政について伺いますが、先ほどの立石議員の質問と重複する箇所もあるかと思います。高橋教育長が就任以来、非常なお気持ちを持って熱心に教育行政の諸問題について取り組み、その処理解決に努力を続けられておることに深い敬意を表すものであります。教育行政にかかわる諸問題については、それぞれの方々から新任教育長としてのお考えを伺っておりますが、私は教育長としての信念についてお伺いします。
 その第1点は、教育行政推進に当たり、関係する法令、通達等に準拠した職務権限を執行されることと信じておりますが、特にこの際お尋ねしたいことは、事務の執行に際し、いついかなる相手にどのような場面で遭遇するかを考えたときの対応についてお伺いします。
 第2点目は、現在の教育は大きな課題や悩みを抱えております。いじめ、不登校、学級崩壊等のほか、新聞の社会第一面に大きく取り上げられる青少年の刑事事件が頻発して、教育界のみならず他の行政分野に及ぶ大きな社会問題となり、今年の施政方針演説で時の小渕総理が第一に挙げた課題が、21世紀の教育の在り方を基本方針から検討するということでありました。これを3月に首相直轄の私的諮問機関、教育改革国民会議として発足させ、さらに森首相もこれを踏襲して、先般、その3分科会の審議報告がありました。その中で、教育基本法の改正が必要であるという意見が大勢を占めたとされ、その理由として現行法は、個人や普遍的人類などが強調され過ぎ、国家や郷土、伝統、文化、家庭、自然の尊重などが抜け落ちているということであります。これは私も意とするところでございます。これに対する異論があることはもちろん承知しており、また法制化の行方も知れない現時点でありますが、この大勢意見に対する見解をお聞かせください。
 次に、国旗、国歌にかかわる教育行政執行上の問題についてお尋ねします。
 昨年8月13日に国旗及び国歌に関する法律が公布され、即日施行されました。学校における国旗及び国歌の指導については、法制化の以前から世界平和を期待し、国際化していく社会情勢や世界のリーダー、日本国の国民として児童生徒に国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度をはぐくむために学習指導要領に盛られており、入学式、卒業式に日章旗の掲揚と君が代斉唱が指導されたものですが、その実施率は、平成11年小学校卒業式の国旗掲揚率は全国では99%、北海道は96.9%、国歌斉唱率は全国で89.2%、北海道は45.7%であり、中学校の卒業式の国旗掲揚率は全国では98.6%、北海道は94.5%、国歌斉唱率は全国で87.2%、北海道は36.9%となっております。次に、小学校の入学式の国旗掲揚率は全国では99%、北海道は96.5%、国歌斉唱率は全国で89.2%、北海道は42.4%であります。
 次に、中学校の入学式の国旗掲揚率は全国で98.6%、北海道は93.8%、国歌斉唱率は全国で87.2%、北海道は35.2%となっております。
 次に、平成12年小学校の卒業式の国旗掲揚率は全国で99.7%、北海道は69%、国歌斉唱率は全国で95.4%、北海道は69%、次に、中学校の卒業式の国旗掲揚率は全国で99.3%、北海道は96.1%、国歌斉唱率は全国で93.6%、北海道は60.3%、次に、小学校の入学式の国旗掲揚率は全国で99.6%、国歌斉唱率は全国で94.7%、次に、中学校の入学式の国旗掲揚率は全国で99.4%、国歌斉唱率は全国で94%となっております。
 この国旗、国歌の各学校での実施上の指導は学習指導要領の上では昭和33年に国民の祝日などにおいて国旗を掲揚し、国歌を斉唱することが望ましいと明記された後、平成元年の学習指導要領の改訂で入学式及び卒業式においては国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとすると義務付けられて、平成2年から実施されているものであります。
 さらには、平成10年12月に告示された新学習指導要領では、音楽の時間に国歌君が代はいずれの学年においても指導することとされ、この経過の上に立って国旗及び国歌に関する法律が施行され、施行後の指導要領も到達しているはずであります。この事実経過から、私は国旗掲揚、国歌斉唱はこれからの日本を背負って立つ子供たちに国際感覚等を養わせることに不可欠であり、教育の場でも当然のことと考えているものであります。どこの国においても子供が国家を実感するのは国旗であり、国歌であることに異論を挟む方はいないと思います。
 以上の点から、市内各小中学校における国旗、国歌についての指導教育がどのようになされているのか、その実態と成果について、実施率とともにお聞きします。さらに、今年の卒業式あるいは入学式における国旗掲揚、国歌斉唱に際しての江別市内各教育公務員の対応はいかがなものであったのでしょうか。
 道教委が8月12日にその方針を決定した、いわゆる君が代退席処分についての質問でありますが、江別市内学校での事実の有無と、これがあった場合の処分はどのように考えておられるのかお伺いします。
 次に、社会教育、生涯学習についてお伺いします。
 昨年10月に教育委員会はもとより、市長部局を含めて相当の議論を重ねて実施に踏み切った関係各施設の管理と事業の執行についてでありますが、公社が施設管理の委託先とされているけれども、1年を経過しないうちにその管理の実態は指導命令系統の遠隔化や相違いが引き起こす問題や責任の所在等にあいまいな面がありますし、また事業の執行についても中央集権型の合理化を先行した結果が、職員の士気に影響を及ぼし、市民サービスの低下に連係していることはよく耳にいたします。果たしてこの方法が良かったのかと疑問に感じている市民が、その都度担当の職員に意見を申し上げていることと思いますが、その実態はいかがなものでしょうか。また、施設管理の運営に当たり、改善を要する点についてどのように検討され、市民サービスを徹底されようとしているのかについても、合わせてお伺いします。
 第1回目の質問を終わります。

副議長(川村 恒宏 君)

 一般質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩いたします。

 午後0時04分 休憩
 午後1時14分 再開

副議長(川村 恒宏 君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 上野議員の一般質問に対する答弁を求めます。

水道事業管理者(鎌田 米一 君)

 私から下水道行政にかかわりますご質問にご答弁申し上げます。
 来年度以降の大麻地区の雨水整備計画はどのようになっているかとのご質問でありますが、大麻地区の雨水対策を進めるため、平成8年3月に下水道事業計画の変更認可を受けております。その概要といたしましては、当地区の雨水幹線整備延長は約5.7キロメートル、事業費はおおむね30億円、計画期間は10年とするものであります。また、この整備に当たりましては、麻別川の改修計画や道道東雁来江別線の拡幅改良工事との整合を図る中で鋭意実施しているところでございます。
 当地区の雨水対策は長期にわたる事業であり、一足飛びの効果につながりにくいものがありますが、今年度、野津幌川に沿って整備する麻別川に接続の雨水幹線整備が急務でありますので、道道東雁来江別線の九号橋から、市道大麻36号道路までの約760メートルの区間の未施工部分を重点に整備してまいりたいと思っております。しかし、ご承知のとおり、この区間の道道拡幅改良工事は用地取得が難航するなどにより、当初計画より数年遅れております。
 また、雨水幹線工事は、通行車両が多い中での実施のため、現道幅員で2車線確保が必要とされるほか、軟弱地盤でもあることから、工事の難易度も高く、非常に厳しい状況に置かれた中での施工となりますが、この区間の早期完成に向け努力をしてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、大麻地区の雨水対策は、この区間の幹線整備で終わるものではなく、計画どおり15丁目ルートと17丁目ルートの幹線を順次整備し、最終的には文京台東町、南町及び文京台地区をも含む息の長い幹線整備が必要な事業でございます。今後もこれらの雨水幹線が1年でも早く整備が完了し、地域の皆様にご安心していただけるよう取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。

教育長(高橋 侃 君)

 教育行政につきましてご答弁申し上げます。
 まず初めに、教育行政を推進する上での事務執行の基本的な考え方でありますが、今日の教育基本法など、教育に関する法律や制度の下で、21世紀を迎えるときに、地域や教育機関、関係団体等と連携し、江別のまちづくりの基盤を作る生涯学習の振興と明日を担う青少年の育成並びに教育改革を進めるに当たり、多様な教育行政手法や運用、指導方法などを用いて教育行政を推進してまいりたいと考えているところでありますので、市民のご協力、ご支援を賜りたいと存じます。
 次に、教育改革国民会議で議論されている教育基本法の改正等の意見についての見解でございますが、今日まで少年の凶悪犯罪やいじめ対策並びに学校制度の改革や教職員の資質の向上対策、さらには高等教育の充実などの課題に対し、いろいろな角度から意見を述べ議論していることは十分承知しているところでございます。
 今月の下旬には中間報告がなされる予定でありますが、今後、こうした意見等が整理されまして、さらに国民的な論議が深められることが大事であると考えますので、現在そのように考えているところでりますので、ご理解を賜りたいと思います。
 次に、国旗、国歌について、学校におけるその指導の実態等についてでありますが、小学校音楽においては、新学習指導要領の移行措置期間中ということもありまして、若干のばらつきがございます。各学校の指導計画などで位置付けられている実態としては、数値的には現在73.7%となってございます。
 また、卒業式、入学式における実施状況については、平成12年3月卒業式における国旗掲揚では、小学校、中学校とも江別の場合は100%、これ強調して100%と申し上げます。国歌斉唱では小学校89.5%、中学校90%であり、また平成12年4月入学式における国旗掲揚では、小学校、中学校ともこれまた100%、国歌斉唱では小学校100%、中学校90%という状況にございます。
 次に、卒業式、入学式における教職員の退席の事実の有無についてでございますが、市内小中学校における教職員の退席により卒業式、入学式が混乱を来したという事実はなかったものであります。また、あった場合の対応はどのように考えているかということでございますが、もしもそのような事態が起こった場合には、北海道教育委員会との連携を図り、対応に当たりたいと存じます。
 しかし、そのような事態が起こることのないように、日々の学校運営の中で、校長、教頭と教職員との信頼関係、意思の疎通を十分に図り、今後においても国旗、国歌に対する正しい理解が深められ、指導が円滑かつ適正に行われるよう指導してまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、公民館委託後の市民サービスについてでございますが、公民館につきましては、生涯学習の推進や施設の有効利用を図るため、事務事業を統合整理し、行政改革推進の視点や市民サービスの向上など、効率的な行政運営に資することを目的として、昨年の10月から施設の管理運営業務を株式会社江別振興公社に委託し、3公民館の事業については教育委員会が一元化して行っているところでございます。
 施設の管理運営業務の委託に当たり、新たに祝日開館を行うなど、市民サービスの向上を図ってきたところでございますが、窓口対応などの一部に改善を要する部分が生じましたことから、教育委員会が主体となり、公社、公民館と定期的な業務打合せ会議を初め、3公民館の取り扱いの統一や公民館教室等の事業にかかわる連絡調整、職員の接遇など、公民館の運営に必要な事項について十分な意思疎通を図りながら、業務の改善向上を図ってきているところでございます。
 今後も、公社、公民館と密接な連携を図り、適切な運営管理の下に市民サービスの向上を図るよう、より一層努力してまいる所存でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

病院長(宮本 宏 君)

 病院行政についてお答えいたします。
 まず、外来患者の待ち時間についてでありますが、現在、外来の再来診療は受付予約制を取り入れており、予約率は診療科によって異なりますが、おおよそ50%となっております。しかし、休診日の翌日やインフルエンザが流行した場合など、初診患者が通常より増加したとき、予約患者さんも診察時間が遅れ、1時間以上お待ちいただくことがあります。
 市立病院では、新病院開院後、外来患者数が従来の1日平均約1,200人台から、今では1,500人となり、特に月曜日は約1,700人から1,800人と、通常よりかなり増加していることから、患者数の多い内科で診察室を昨年から増やして対応してまいりました。さらに、待ち時間の短縮を初め診療体制の充実を図るため、医師の確保について鋭意努力をしておりますが、大学における医師の不足もあり、固定化を図ることが困難な状況にあります。
 こうした中で、患者数が多い眼科、整形外科、内科の3科については大学の協力を得て出張医師の派遣応援をお願いし、診療体制を確保しておりますが、今後とも各科の患者動向を見極めながら、初診患者専門の診察室の設置などを検討してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、入院患者の対応についてでありますが、私は医療の原点はいたわりであることを当病院の理念として運営しておるところであります。特に、医師、看護婦には質の高い医療を提供することを指導しております。
 新病院オープン後、一般病床は満床状態が続いており、平均入院期間も約2週間と短縮されてきておりますが、夜間急病診療所が併設されておりますので、どうしても緊急患者が優先されることになり、入院予約が計画どおり行われない場合もあり、患者さんにはご迷惑をお掛けしていることがあります。このような場合、患者さんにはこうしたことのご理解をお願いしておりますが、その説明が十分に伝わっていなかったようにも思われます。
 私たちの医療に対する患者さんや市民の皆様の評価が、私たちの医療の質を決めるものと考えております。私たちは、さらに医療の質の向上に努めるつもりでありますので、これからも当院に対するご意見、ご要望がございましたら、私たちに直接お知らせくだされば幸いでございます。
 なお、入院に際しましても、地域の病院との密接な連携を図っていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

病院事務長(中川 正志 君)

 私から財政見通しについてお答えをいたします。
 今後における病院経営につきましては、所管委員会にもお諮りしておりますが、平成17年度までの経営健全化計画に基づき進めているところでございます。
 11年度は新病院オープン後、初めての通年決算でありまして、収益、費用ともに今後の病院運営の一つの目安になる決算、このように考えております。
 収益につきましては、一般病床での入院患者が278床満床状態で推移しておりまして、診療単価におきましても、高度医療機器の導入充実により一定の成果を上げておりますほか、外来におきましても、1日平均患者数が1,506人と計画に沿って進んでおり、11年度の収支では3億7,300万円の損失を見込みましたが、決算では9,500万円減の2億7,800万円の純損失となったものでございます。
 11年度以降の純損失の大きな要因といたしましては、費用面におきまして、建物100億円、医療機器15億円の償却費が、旧病院時代でありますと、単年度約2億円程度の償却であったものが、11年度5億円、12年度5億5,000万円と、旧病院に比べますと、3億円から3億5,000万円程度が増加となり、特に医療機器につきましては、償却期間、いわゆる5年間の減価償却となっておりますことから、16年度までのこの四、五年間が大変厳しい期間と考えられます。そのため、毎年の予算編成時に合わせて健全化計画をローリングする中で、議会にもご報告申し上げ、収益の確保策や費用の節減策について努力して、17年度で収支の均衡を図る計画として進めております。
 また、市民医療の確保、経営安定化のための課題の一つに、一般病床の確保という問題がございます。一般的には入院病床に対しまして、外来患者数は2ないし3倍が望ましいと言われておりますが、当院は外来患者数が4倍を超えまして、病床確保に苦慮している状況にありますことから、北海道が定めております現状の二次医療圏、札幌医療圏の設定について、政令都市札幌市を除く医療圏域として見直しができないものか、こういうことも自治体病院協議会等を通じて要請しているところでございます。
 なお、議会初日にも申し上げましたが、現在来るべき21世紀に向けた医療保険諸制度の抜本的改正を含めた論議が行われており、病院経営を取り巻く環境は予測し難い状況にはございますが、今後におきましても、医療の質の高度化や医療を取り巻く諸状況を十分認識する中で、病院事業の健全経営化及び安定化を図りつつ、市民のニーズにこたえられるよう一層の努力を傾けてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

上野 功 君

 教育関係ですが、国歌を歌うときに、教員が起立しなく、着席したままでいるというのは、組合との関係で、組合の申合せか何かがなっているのか、その辺をお伺いしますのと、それから最後にいろいろあったんですが、答弁すべてされたように思いますが、教育長が信念に基づき自信を持ち、目標に向かって推進していただくと同時に、教育公務員に対する信賞必罰について、子供もよく分かる是々非々、事の善悪をわきまえた判断力の生きた教材として例規に照らし、きぜんたる姿勢をもって臆することなく、処理、処分されると信じております。要望として終わります。

教育長(高橋 侃 君)

 2点ほどあったと思いますが、1点目、式当日、教職員の着席したままの事実でございますけれども、これは各学校の校長が校長としての指導を教職員にしておる事実があるんですけれども、実態としては残念ながら教職員一人ひとりの思想信条ということが優先されまして、事実としてそういう状況もございます。校長としては、常々その点については事あるごとに指導しているということは事実でありますので、ご了解いただきたいと思います。
 2点目の私の信念でございますけれども、やはり私は先ほども申しましたように、時代を超えても変わらない価値あるものが教育にはあると思うんです。例えば、正義感や公正さを重んじる心とか、自らを律しつつ他人と協調し、他人を思いやる心とか、人権尊重とか自然を愛する心など、こういうものを子供たちに培うこと、これはいつの時代、どこの国の教育においても大切にされなければならないことであると思うわけです。また、子供たちに美しい日本語をしっかりと身に付けさせることとか、我が国が形成されてきた歴史や我が国の先達が残してくれた芸術、文学、民話、伝承などを学ぶこと、そしてこれらを大切にする心を培うとともに、これからの時代にそれらをまた生かしていくことができることが非常に大切であろうと考えておりまして、私はそういう観点から教育行政を担う立場で今日まで来ておりまして、それが私の信念と理解していただきたいと思います。これぐらいでよろしいでしょうか。終わります。

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