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平成12年第3回江別市議会会議録(第3号)平成12年9月13日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

副議長(川村 恒宏 君)

 これより平成12年第3回江別市議会定例会第7日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は29名で定足数に達しております。

議事日程

副議長(川村 恒宏 君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

諸般の報告

副議長(川村 恒宏 君)

 次に、諸般の報告を事務局長をして報告いたさせます。

 

事務局長(明 孝一 君)

 ご報告申し上げます。
 本日の会議に赤坂議長、堀内議員が欠席、高間議員が遅刻する旨の通告がございました。
 以上でございます。

会議録署名議員の指名

副議長(川村 恒宏 君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、高橋議員、塚本議員を指名いたします。

一般質問

副議長(川村 恒宏 君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 立石議員の公的施設の活用状況と政策評価についてほか4件についての質問を許します。通告時間30分。

立石 静夫 君

 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきたいと思います。
 最初に、公的施設の活用状況やその施設の評価、また有り様について伺いたいと思います。
 初めに、旧野幌屯田兵第二中隊本部についてでありますが、この施設は北海道指定文化財であって、北海道開拓史上貴重な建物で、屯田兵軍政機構としては現存するもので最も古い建物です。市は平成6年に復元修理工事を行ったものであるが、確かに江別の開拓や歴史を肌で感じさせる建物であります。現在の設置場所に関しては歴史的な経緯や周囲の環境も整っていて、木造であるが全く問題ないものと思いますし、忠実な復元であり、資料館として評価できるものと考えております。入館料大人100円、小中学生50円となっておりますが、この入館料の考え方、また活用されている状況と行政としてのこの事業の市民的評価をどのように受け止めているか伺いたいと思います。
 次に、平成8年10月15日開設した旧町村農場について伺います。
 実施設計の費用から土地の購入、施設整備費など5億円以上掛かっているものと思っておりますが、敷地内にかかわるすべての維持管理費などを含め、今日までの事業の総体費は幾ら掛かっているものか教えていただきたいと思います。また、この事業推進に着手するに当たっての根本的な原因と目的、さらに今日的政策評価はどの程度のものと受け止めているか伺いたいと思います。私も第三中学校の卒業生でありまして、農場の芝生で昼食を取ったり、牛舎に入って牛のお尻を撫でたりといったことで、何度となくお邪魔をさせていただいたところでありますが、そのころと10年ほど前の2回、農場内の各施設について説明をいただいたところであります。説明を受けて感心したことは、農場で働く牧童の皆さんが合理的に、また快適に仕事ができるような牛舎であったり、母屋が大変大事な仕事場であることなど、農場の人たちの一日の作業、そして暮らしが分かる施設の説明であって、中学生のときの私としては、農場施設の仕組み、また牧場経営に大きな興味を持ったところです。行政としては、この旧町村農場を貴重な歴史的建造物として、また当時の農場での暮らしぶりを次世代に継承しようとする建物として位置付け推進させたものである。当初に近い姿に復元、整備が完了したとのことで拝見させていただきましたが、外見的には余り変化は見られないが、内装については牛舎も母屋も当時の農場としての暮らしぶりなど、全く説明できる状態ではなく改修され、牛舎については一体何だったのか想像がつかない、母屋に至っては真ん中に最新の大型ユニットタイプのようなトイレが設置され、また牧童の生活や作業に欠かせない裏玄関周辺の間取りもすべて改修されたもので、貴重な歴史的建造物を保存しているとか、次世代に継承するとか、学習の場にするなどと言えるのかどうか伺いたいと思います。また、入場無料とする考え方についても伺いたいと思います。
 また、駐車場の入り口はサイロ型のトイレが設置されているが、なぜその場所にトイレがあるのか、北海道のサイロがトイレで良いのかなど、発想が全く分からないわけですが、観光地で民間が利潤目的にでも設置された店舗のように感じられては、継承したり学ぶほどのものはないと考えております。私も時代を感じさせる古い建物を見ることが好きな方でして、旅行に行く機会があれば、その町の歴史的な建物を見ることが多いわけですが、その建て方、使われ方、その時代の暮らしぶり、その家主の人物像やその町の風土、また歴史を味わおうとするものですが、歴史を大事にしている自治体の管理している古い建造物は、そういった観点から特に忠実に原形を保とうと努力されているものがほとんどのように思います。
 また、私も議員として反省をしなければなりません。行政事業の細部の細部まで吟味し、認識することなく大枠的なところで、また感覚で承認してしまう危険性、さらに行政が細部まで説明しない、できない事業についての議員判断等に対し、自分自身に反省を加えるところでもあります。
 次に、旧石田邸、ガラス工芸館について伺いたいと思います。
 この建物は、れんが造りとしては大変に立派なものとして改修する前から見ておりましたが、行政がかかわり、平成6年に移転し、保存、開館となったものであります。そのことで私もその建物の間取りなど、どのような造りになっているのか大変興味を持っておりましたので、開館すると同時に見学をさせていただきましたが、入ってびっくりしたのが本当のところです。外見からは全く想像もつかない状態に中は変ぼうしているわけで、広い割には稼ぎ高の上がらない店舗のようでもあるし、動物園のは虫類が入っているガラス張りの施設のようにも見えたのが当時の感想であります。行政事業としてこういった形がれんが造りの建物を保存していると誇れるものか、市民に何を伝えようとしているのか、またれんが屋敷にガラス工房といったものはマッチしているのか、またガラス工芸作品製作の様子を一般の人が見学できるとなっているが、一般見学者の入館状況や実態について、さらに事業の継続性について伺いたいと思います。合わせて、先ほどの旧町村農場の件で伺った項目についても同じように伺いたいと思います。
 次に、岡田倉庫について伺います。
 本年、行政としてこの建物は敷地含めて買収したものと思っておりますが、現在まで掛けた総費用額をある程度詳細を含めて教えていただきたい。れんがは地場産業の一つであって、行政も育成できるものなら育成しなければならない立場であることは理解しているが、れんがの建物だけを特別強調して保存しようとし、また地震に弱い古いれんがの建物を金を掛け改修し、活用しようとしたところで、窯業関係企業の直接的な育成に余り関係ないのではないかと思う。ばくだいな税金で使用後の価値ないれんがをため込むより、製品を町全体で使用してもらうことの方が育成になるのではないか。古い建物なら木造やブロックなどたくさんあると思うが、その何となく古いレンガ建造物に必要以上に拘っているものは何か、旧岡田倉庫の明快な買収目的、活用事業、そしてその事業に予定される事業費総額も教えていただきたいところです。また、事業目的や事業計画がしっかりしているものならば、ランニングコストなども試算されているものと思いますので伺いたいと思います。行政としての事業目的や優先される事業では特になく、民間活力の導入などといって、安い価格で民間に施設を使用させ、民間がどうにかしてくれる、またしてもらうなどといった形では、最初から行政がかかわるような物件ではないのではないかと判断されるものです。
 次に、北海道林木育種場庁舎について伺いますが、この庁舎には私の母親や叔父、またその父親、じいさんに当たりますが、勤めていたこともありまして、40年ほど前幾度となく訪れた場所でもあります。そのころは建物に対して威厳というか、威風といったものを感じ受けたものですが、その後二、三回は大きな改修、また増築をしているものと思います。行政は平成9年からこの施設にかかわって本年まで3,500万円以上出費していると思われますが、保存活用事業としている明確な事業目的や内容、また改修工事や土地の買収などを含め、予定されているとすればその事業費総額を伺いたい。また、旧岡田倉庫について伺った他の項目についても伺いたいと思います。
 最近は景気が悪く、企業にとっても個人的にも経済的に大変に厳しい時代であります。ただでもらったとしても、置いておくだけで金が掛かるものとか、ランニングコストの負担をしなければならないといった形のものは、結果的に自分の首を絞めていくことになるため、荷物になり、余り財産にもならないようなものの取得については考えるのが当然である。今時の行政事業推進については、特に節税といった観点から考え、冷静に判断するべきと思われますし、推進するならば多数の市民の評価を間違いなく受けるものでなければならないと思います。
 次に、旧ヒダ工場について伺います。
 本年、行政として歴史的れんが建造物保存活用事業としていきなり旧ヒダ工場にかかわろうとし、4,100万円ほど予算計上しているものであるが、最終的には6億円以上掛かる事業とも聞こえています。この事業の推進に当たっては、民間同様、しっかりとした事業目的、総事業費、収入など全体計画がなされているものと考えております。それらについて詳細も含めてお答えをいただきたいと思います。
 本年になって特に気になる建物として注目しているところでありますが、日増しにひどい状態になってきて、特にれんがの煙突は危なそうで、今となっては完全に朽ち果てた、全く価値のない建物としか目に映りません。壁にもれんがが使用されておりますが、現状の構造では全く危険なもので、再利用できる建物ではないと思います。行政は歴史的れんが建造物と言っているが、どのような基準や判断でれんが建造物とするのか、また、大金を掛けても取得する価値があるとどこで判断するのか、このことは予算特別委員会においても説明がなされたかもしれませんが、ごく最近の考え方も含めて、再度お聞かせいただきたいと思います。
 次に、公的施設の集積、集中化について伺います。
 私は以前にバランスの取れたまちづくりについて質問したことがあります。医療や福祉の充実した地域、行政関係施設の集中した地域、環境の整った完全な住宅地域などであったわけですが、その質問の中でスポーツ施設、レクリエーション施設などが集中化されている地区があっても良いのではないかといった発想で質問させていただいたものですが、本年、会派での視察先の一つとして、そういった事業を推進している自治体に伺ったところであります。予想どおり、行政の効率化、合理化、事務事業の見直しなど、行政改革の一環であり、合わせて市民が半日、また一日過ごせる広さ28ヘクタール、1,800台無料駐車場設置の本格的な多目的大規模公園を目指しているものであります。江別のような生活中心都市の考え方や財政基盤を重視しなければならないまちに必要な施策と考えるところです。そういった場所に文化的な施設や歴史的と思われるような建造物なども合わせて集中させることによって、さらに施設は市民のために充実されますし、管理の面について考えてみても、大きな行政の合理化事業と考えられるわけです。前段質問させていただいた旧施設など、民間もほとんど興味を示さない廃業した後の建物や要らなくなった建物などを、土地を含めてあっちこっちに行政価格で買い上げていったとしても、その地域の活性化にそれほど役に立つ事業ではなく、ただ固定経費などを増大させるような事業の推進と思います。それらと比較、検討していただき、中長期的な考え方でも検討できないものか伺いたいと思います。
 次に、学校施設地域開放事業について伺います。
 この事業の進ちょく状況や今日的な評価をどのように受け止めているか伺いたいと思います。また、体育館などの使用を希望した際の管理側の対応にばらつきがあるように伺っているところであります。正式なスポーツ競技やスポーツ団体でなければ利用できないとしている体育館や、スポーツ競技でなくとも幅広く利用できる体育館があると聞くわけで、多少混乱が起きているようです。また、申込者の個人的な立場や資格などについてもしつこく聞かれることがあるようで、この際、統一された申込者の資格、使用するに対しての制限や基準を明確にしてはいかがかと思います。また、広報えべつなどで広く知らせ、事業推進を図るべきと考えるところであります。
 公的施設の活用状況や政策評価についての質問はここで終わるわけですが、施設だけに限らず、行政だけの都合や行政だけの利になっても、多くの市民には必要ない、ただの税金の無駄遣い、いわゆる市民が損する形の行政事業であれば、要らない公共事業などと判断されるもので、中止する、見直しするなどは、今日民間だけでなく、行政としても当然のことであると思います。行政も市民とともに市民のためのまちづくりを進めるとなっているもので、財政難と言いながら、スクラップを集めている事業が多いように見えてなりません。現状、市長が大きく掲げているスクラップ・アンド・ビルドなのか、スクラップ・アンド・スクラップなのか判断させていただきたいと思いますので、明快に答弁いただきたいと思います。
 次に、PFIについてでありますが、行政課題別検討委員会において検討されているものと思うわけですが、その施策の可能性など、委員会の進ちょく状況について伺いたいと思います。特に、青年センターや市民体育館は対象に考えやすい状況と思います。センターの大規模改修のほとんどは見えるところであって、基本的な本体や設備については青年センターも老朽化、市民体育館もそれに近いものと見えますし、江別市も中核都市として道内や管内のスポーツ競技の大会なども担当する必要性や状況で、駐車場だけ見ても大変狭く、バスなどは駐車場内に入れるような状態ではなく、環境が悪過ぎると思います。前段で公的施設の集積、集中化の質問で申し上げたような形で、さらに二つの施設を合体させる合理的な場所でのスポーツ施設を想像するところであります。PFIの多くの合理性や手法については、本年3月の定例会で宮澤議員の質問にもありましたが、行政の答弁としても、そのPFIの利点や効果については理解し、期待しているものとしているわけです。しかし、国庫補助金の対象施設や中間処理施設などでは障害だらけといった答弁であったようだが、青年センターや市民体育館ではどれだけの障壁、障害があるといった答弁になるのか、また、推進できるといったことになるのか伺いたいと思います。
 次に、情報公開制度について伺います。
 私は、基本的に行政が知り得た情報はすべて公開できるものではないかと考えている者の一人なのですが、行政としても市民とともに考え行動する行政を実現するために情報公開制度に取り組んだとしている。しかし、プライバシーの保護や意思形成過程情報など、合理的な理由に基づくものを除くとされている。これはだれにとって、何に対して合理的なことと考えているのか伺いたい。施策や政策の意思を形成している過程ほど、官、民それぞれの考え方について交換するべきであって、そのことが市民とともにまちづくりの形になるのではないかと思います。本年、視察先の自治体では新しい行政事業の発想や推進のための下準備が整った時点で、まち全体に情報として公開し、3年間置いて十分な意見や評価をいただいてから着手する、3年間で評価されなかった施策はあっさり取りやめるといった手法を持ち得ている。意思形成過程中であるとして、行政の考え方を情報として出さず、出したときが定例会中で、その定例会中に事業に着手する決定をしてしまうといったことでは、今後問題を残す結果になるのではないかと思うところであって、制度にある意思形成過程情報などといった文言は必要なく、制度の見直しを行政自ら考えなければいけない時期に既に来ていると思うが、行政事業を市民とともに考えたいとする市長に伺いたい。
 次に、義務教育について伺いたいと思います。
 このたびから新しい教育長となったわけですが、既にいろいろな書き物にPRされているところであって、聞くことも少なくなったところでありますが、二、三点ほど伺いたいと思います。
 教育の現場と言われております学校でありますが、近年特に傷まってきているようで、小中学生の学校内外での行動が取りざたされております。しかし、子供自体の行動は、今も昔もそれほど変わっていないと思います。変わってきたのは大人の行動であって、その反映された姿が子供の現在での姿ではないかと思います。今日までの国の教育方針は高度成長、またバブル時代に形成されてきたもので、経済中心の政治の中で教育政策は後れ、その後日本人は稼ぎ過ぎると言われ、余暇を考えさせられるわけだが、その余暇の過ごし方の中にも教育は取り入れられなかったのではないか。親や先生までが友達感覚など子供のレベルまで下げ、大人が無責任に楽になっているのではないか、結果的に日本の教育の形は開発途上国より落ちてきているように思うところです。
 昨今はペットブームで、多くの家庭でペットが飼われているが、他人には世話などさせず、自分たちでしつけをし、家庭で大事に育てられているようです。また、けがをさせたり病気にでもなって動物病院に連れて行けば、先生に注意され怒られ、深刻な顔をしてうなずいているのを見かける。しかし、人間としての子供を育てることは国任せ、学校任せであって、親もそれが当然といった感覚となっているような気がする。そのような状況で、学級生徒数30人、また20人にしても、先生を2人にしても余り変化はないと思う。現状での学校教育では一般的な教養はある程度教えることができても、一人前の人間として育て上げる力や能力、システム、また時間はないと思います。それをあたかもできるがごとき大ぶろしきを広げ、こたえようとしてきたところに今日の問題は発生しているように思うもので、何か教育的事件が起これば、先ほどのペットの先生とは逆に、学校の先生は謝って事を収めているだけであります。子供を育てることは親の当然の義務であると思うが、それを強調するのではなく、軽減しましょうといったような間違ったサービスを進めてきたのではないかと思います。介護保険制度の考え方ではないですが、教育を地域に戻す、家庭に戻す、親が責任を持つことがごく自然の考え方ではないかと思います。長い教員生活の中で、国の教育方針に対しどう考え、評価していたか、そして今後進めたいとする江別での教育的施策、方針、目標等があれば伺いたいと思います。
 また、学校である教育現場の出来事であるが、私も何回も入学式や卒業式に出席する機会があったわけですが、君が代の斉唱のときは生徒に起立することを指導している先生が、そのときには指導した先生たちが座ってしまうとか、会場から出て行くとか、またPTA会員の父母の皆さんは座ったままいる。しかし、校長先生、教頭先生、PTA役員は立っている。そういった式典が繰り返されていますが、式典を挙行するということは参加した者全員で協調された形が本来である。これも子供たちの問題では全くなく、社会人と言えるかどうか判断つかないが、大人たちの問題であって、学校の今日的問題の原点のような気もする。子供がこの式典の姿から直接肌で学ぶものは恐ろしいものがある。この際大人たちのエゴでいつまでも解決できないようであらば、子供の教育上、そういった形の式典はすべてやめるべきではないかと思うが、伺いたい。
 もう1点はPTAの活動であるが、すべて事務局は学校サイドで受け持っているものだが、その利点、欠点について感じているものはないか。私としてはPTAの事務局は学校サイドですべて受け持つ必要がないと思っておりますし、組織の中に学校としての在り方など、協議や検討などできる部会や委員会の設置を指導し、その地域として、また地域の父母として学校経営に積極的に参加、協力していただくシステム、本来のPTAを作るべきではないかと思いますが、伺いたいと思います。
 現在、日本での学校教育は学ぶことの将来的な価値観を分かっていない、また必要としない子供や親、また子供たちにまともな人生に向かっての、まずはトライさせようとする行動や責任を持たない親や地域に合わせ過ぎて、さらに学ぼうとする多くの小中学生に全く対応できていないと感じているものです。
 最後の質問になりますが、福祉除雪など、北海道の積雪地帯のバリアフリーについて伺いたいと思います。
 最近では、特に建物に関して語られてありますが、江別のような半年間ほども雪にかかわる地域は、住宅内部などにかかわるバリアフリーよりも先にまちのバリアフリーが語られなければならないと思います。冬期間、げたでも出掛けられるような政策など様々な検討が東北から北海道にかけてなされているわけですが、江別はどのような雪対策を今日までしてきたのかと思うところです。
 先日も話題になりましたが、敬老パス、これについても家から出ても道路に出て行けなければ何の意味もありません。今日までの福祉除雪の現状についてまずお聞かせいただきたいと思います。
 また、福祉除雪の雪は排雪されるのではなく、除雪車の進行方向の次の家の玄関前に置かれていくのではないかとの問題もあるようです。一人はみんなのために、みんなは一人のためにといった主義が成り立てば解消するかもしれませんが、そうなりましたら行政も議会もそれほど必要ない時代と考えるところでして、理想ではあるが、現時点での人間社会においては不可能ではないかと想像するわけです。この問題についてもどう考えているか伺いたいと思います。
 また、核家族といった考え方も流行し、いまだに実践している方も多いようですが、同居していても親は親、子は子といったことで、年老いた親がいるにもかかわらず、玄関前に雪が置かれていても除雪をせずに会社に行ってしまう息子や娘、そして孫、また1日、2日ほど帰って来ない日もある。こういった状況を耳にするわけですが、福祉除雪の対象となる家の条件について伺いたいと思います。
 また、市から除雪を委託されている業者が、委託作業中に個人的に金品をいただき、その家の前に置き雪をしていかないといった大変合理的な形があると伺ったところでありますが、形としては排雪をしているのではなく、雪を押していくだけの除雪をしているのであって、自分の家の直前にそういった個人的契約の形のものがあれば、通常より多くの雪が家の前に置いていかれるといった声もあります。基本的に福祉の対象者は年齢ではなく、全市民や住民のものであって、日常の安定した生活を維持するためにあるものと理解するところであります。家の前には雪を置いていかないとする政策は、積雪地域である江別には最も必要で、早急に求められている福祉事業であると思います。
 10日ほど前に、江崎玲於奈な氏の話を千歳で聞きましたが、教育問題を初め、日本の様々な諸問題を解決するには、また日本の未来を作るためには、今ある問題に手を加え、改善していくといった形ではセカンドランナーから世界のトップランナーにはなれず、今以上に世界から置いていかれる。問題を解消するには全く違う発想や想像力が必要なときに来ている。それには高度な教育の環境が必要といった内容であったが、今後行政の思い切った発想の雪対策、また福祉除雪の考え方を検討していただきたいと思うが、現状、行政サイドではどのような対策を考えているのか伺いたいと思います。
 以上で1回目の質問とさせていただきます。

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