平成12年第2回江別市議会会議録(第2号)平成12年6月14日 8ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
議長(赤坂 伸一 君)
以上をもって坂下議員の一般質問を終結いたします。
一般質問を続行いたします。
稗田議員の行政改革についてほか4件についての質問を許します。通告時間30分。
稗田 義貞 君
ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、質問の順序により質問いたします。
第1回定例会も無事終了しほっとしていたとき、4月2日、小渕内閣総理大臣が順天堂大学病院に入院し、45日間の手厚い看護もかいなく、帰らぬ人になってしまった原因は、過労ということでありました。小川市長も体には十分留意して、市の発展と快適な生活を願っておりますので、よろしくお願いいたします。
次は、行財政改革について。
平成12年5月14日サンデープロジェクトのテレビ放映の中で、地方分権制度をテーマにした菅先生と亀井先生の対談の中で、地方分権に真剣に取り組んでいる市町村に対し、積極的に投資するという内容でありました。我が市はどうであろうと思いながら、意欲ある自治体は伸び、自立できない自治体は衰退することは明らかであります。また、我が市は高齢化が一層進む中で、市税の収入や市民のニーズも大きく変化することは間違いありません。それにしても、長期的に整備した各施設、道路の維持管理については、大きな課題になることは間違いありません。
1番目といたしまして、政策の立案と展開の強化と人事の制度について質問いたします。
時代の環境の変化に対応できる政策を生み出し、それを実行するため職員の質の向上は、先ほどから言われているように重要であります。そのために研修体制のさらなる充実とインセンティブの働く人事制度の確立が急務と思われますが、この今後の展望についてお伺いいたします。
今後の市税等の見通しについてでございます。
国の抱える巨額な債務を考えると、従来のような国からの財源交付に頼ることはできないと思います。自主財源を強化する必要があると思います。その中で、高齢者の方々の比率はさらに高まることは間違いありません。そのときの市税の収入はどうなるかということについてお伺いいたします。
3番目、仮称企画財政部についてでございます。
私は、平成8年第2回一般質問で、企画財政部を設置し担当者の増員について質問したことでありますが、本年4月1日の機構改革で政策室が設置されたことについて前進したと思います。だが、低経済成長は今後も続く状況下において、政策の選択における計画性、優先順位の確立は、極めて重要な課題になってくる中で、行革の今後の見通しと財政と企画の総合した組織作りが必ずや必要になってくると思いますが、市長はその点についてお考えをお聞かせください。
次は、地域の課題についてでございます。
青少年の非行について。
平成12年4月28日金曜日、道新の朝刊で、江別の中学校の校内暴力、教師10人がけがをしたという見出しの中で、その内容は、江別市内の中学校の男子生徒2人が教師へ次々に暴力を振るい、全治3週間の鼻骨骨折をはじめ、10人の教師が負傷したということであります。27日の道教育委員会などで分かったことでありますが、教師10人に対する校内暴力は計17件に及ぶ。99年度すべて労災に当たる公務災害に認定された。教育委員会によると、1校の学校で1年間にこれほどの校内暴力が公務災害に認められたということは、過去には例がないということでありました。
中学校では、当初児童相談所に相談する一方、暴力などの問題行為があれば繰り返し注意し、校内の改善を試みたが、生徒の暴力はやむことなく、学校だけでは生徒の指導をすることは困難と判断し、警察に被害届を出し、2人の生徒を99年までに家庭裁判所の審判を相次いで受け、道内の児童自立支援施設へ引き渡すことになったということであります。
このように、中学生が暴力を振るい、教師10人をけがさせたことに対して、市民はいろいろのことは批判されます。また、事件発生と前後して、名古屋の中学生の5,000万円の恐喝事件、西鉄バスの乗っ取り殺人事件など、父兄の間で井戸端会議の話の中心になっていることは事実であります。
このような現状を打開するため、道徳教育を主体とした明るい教育を進めるべきである。教育長は12年間の長きにわたり職務を遂行されたことに対して、大変ご苦労さまでした。また、教育長は、教育の現場で指揮を取りながら、そして教育行政に携わってこられ、今去るに当たり教育長の胸のうちは、やって良かったこと、積み残して後の教育長に申し送らなければならないこと、数々あると思いますが、その中で率直に教育長のお考えをお聞かせくだされば幸いかと思います。
大麻樹楽園構想についてでございます。
大麻樹楽園構想については過去2回質問しましたが、一向に芽が出ないで今日に至っているというのが現状だと私は思っています。だが、社会構造は大分変化してまいりました。高速道路、道央道を降りて、米里線に新設の構想は浮上しており、4番通りの道路改良工事も計画的に進めているようにお聞きしております。また、下地に当たる麻別川などの河川改修工事も順調に推移しておるとお聞きしておりますが、その整備状況についてお伺いいたします。
また、本年4月の機構改革で企画部政策室が新設され、室長の下に3参事と最も重要な課題に取り組む姿勢ができたことは、本当に良かったと思っております。何事にも部長、室長、参事が一致団結すれば、明日の江別の発展は十分可能だと私は考えております。
平成12年5月28日、平成12年大麻まちづくり総会に出席し、市長、助役は別な会議に出席とのことで、安藤所長が代理出席し、そのときのお話では、地域の課題として大麻樹楽園構想を一日も早く取り上げてほしいとの要望でありました。毎年、自治連の会長は市長に対して要望を出しているとのことであるが、一向に明るい返事がないということであります。私もこの関係については、先輩が発案し作成した関係もありましたので、2回ほど質問しました。そして、今地元は一番この問題で悩まれていることを察しました。また、私たちの住んでいる大麻団地は、全国に先駆けて道の団地として造成されたところであり、そのころの人々は、一人欠け、二人欠け、今では数えるほどしかいなくなりましたが、林業用語でいうとしらかばの老齢過熟林分となったことと思います。現在残っている人々は郷土を愛し、働きたいという気持ちは人一倍あると思います。
また、日本の経済は今は低景況ですが、やや上向きになるということであります。地方分権制度も確立された今日、大麻樹楽園構想をどう構築するか全ぼうを明らかにしていただければ幸いかと思います。市長のお考えをお聞かせください。
空き教室の有効利用について。
ベビーブーム時代も去り、少子化の時代も到来して、はや10数年を過ぎようとしております。現在では、1家族で子供1.25人となっていることで、私たちの住んでいる町でも、子供たちは東京、京都、名古屋に住んでおり、大麻に住む人は少なくなりました。その現象として、小学校の教室が空いてきたのではないかということは事実であります。この事実を踏まえながら、私は平成11年の3定で、このことについて取り上げて検討してほしいということでしたが、その後問題はどうなっておりますか。今、高齢者の方々は、日増しに増えており、その方々は体の寄せ場所がないというのが事実であり、このような現状を踏まえながら、教育長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
次は、木質系たい肥の研究についてでございます。
庭木の枝条、老齢木を整理して、清掃事務所に市内の並木、家庭のせん定の枝条がどのぐらいの量が出るかお伺いいたします。
まず、最初にお伺いいたします。この枝条はごみとして燃やさないで、資源としてチッパーで裁断し、それに木の葉、雑草を混入すれば立派なたい肥となるリサイクルのお話をお聞きしました。腐葉土を入れた木質たい肥は、木の利点である悪臭を吸収し、人々には好まれるたい肥となっております。すなわちこのたい肥は、農家の方々は高級作物栽培には必要になってきております。また、園芸用のたい肥としてもその道は開けると思いますが、このような現状を踏まえながら、清掃事務所のごみとしての品物を資源として活用することは、ごみの量が減り、しかも資源として活用し、雇用増大の一途になるのではないかと思います。
灰、腐葉土入り木質たい肥としても研究し、可能性があれば民間を指導し、企業として仕立てることも到来するのではないかと思いますが、市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
次は、生ごみの資源の活用についてお伺いいたします。
平成12年5月17日、道新の朝刊に生ごみのてんぷらとしての飼料という見出しであったが、内容は次のとおりであります。三井造船は、16日、子会社の三井有機リサイクルが札幌市内のプラントで製造していると。生ごみのリサイクル製品は、農林省から家畜用飼料として適性があると認定を受けたということであります。両社は、今後製品を飼料メーカーに売り込んでいくということと、プラント自体の販売も強化していく方針だということであります。生ごみの再生品が飼料として認定を受けるのは、全国でも初めてという記事でございました。
そこで、我が市の生ごみの現状はどうなっているかについて調査した結果、次のとおりのことが分かりました。家庭用生ごみは平成11年度、1万4,790トン、給食176トン、病院33トン、合計約1万5,000トンとなっております。捨てればごみ、活用すれば資源になり、いかに有効に利用するか等も調査研究したところ、生ごみの処理方法には六つのタイプがあることが分かりました。
一つは、消滅タイプの特徴は微長により消滅させ、メリットとしては処理コストが安く悪臭がないが、デメリットとしては、液肥タイプより製品コストが高く、廃棄物による処理時間がかかる。
2番目として、たい肥タイプの特徴は、微生物により堆肥にする。メリットとしては、ごみを特定すればリサイクルの可能性がある。製品コストが安く操作が簡単である。デメリットとしては、たい肥の利用問題、有機肥料用の特殊処理が必要、においが発生する、廃棄物により処理時間がかかるということであります。
3番目の液肥タイプの特徴としては、微生物による液肥にする。メリットとしては、ごみを特定すればリサイクルが可能である。操作が簡単。デメリットとして、液肥の利用に問題がある。有機肥料用の特殊処理が必要である。液肥が常に出てくるため、2次災害の防止のための処理が必要だということであります。
4番目として、乾燥タイプの特徴としては、高温で熱しチップ状にするため、メリットとしては、ごみを特定すればリサイクルが可能である。操作が簡単である。デメリットとしては、製品コストが高くごみ処理コストが高く、有機質肥料用の特殊処理が必要になってきているということであります。
5番目は、現在使われている焼却タイプは、従来どおりでございます。
6番目、炭、溶鉱炉タイプの特徴は、焼却炉より高温に熱し、減溶、炭化させる。メリットとしては、機械的処理が可能である。発電が可能である。処理能力が高い。デメリットとしては、製品コストが高く、ごみ処理コストが高く、二酸化炭素の排出量が多いため、残りは灰としての処理の問題があるということであります。
前述したように、メリット、デメリットを参考にしながら、市長は生ごみの有効利用に対し、どのような方法で調査研究し、平成何年ごろを実用化のめどとしているかお伺いいたします。
次は、江北地域の振興についてでございます。
今、静かに歴史的背景を考え合せながら発展計画を見ると、「泥炭地を美田に」のスローガンの下に計画され、篠津地域の開発事業は近代的なユニークな発想に基づく工法を初めて泥炭地に取り入れ発足し、篠津運河の自然は極めて厳しく二度、三度に及ぶ計画変更も余儀なくされ、幾多の困難を克服し、血のにじむような努力の集積で20年間に国費、補助事業を合わせ210億円の巨費を投じ、絶え間ざる関係機関と並びに地元住民の努力により、1万ヘクタールに及ぶ水田が造成されたと聞いております。美原地区はこの地域の一部であります。
また、世界銀行の調査団が来道し、昭和29年7月、ラッセル・ドール氏を団長として、世界銀行調査団が来日による調査結果として、世界借款事業の対象として、愛知用水に1,000万ドル、機械開発公団に450万ドル、篠津運河に300万ドル、八郎潟に300万ドルと、おのおのに対し供与する意思があることが明らかになった。当時としては、1ドルは360円、米1俵は3,618円の時代だと私は記憶しております。ある高級官僚は、それまでして世界銀行から金を借りて大丈夫だろうかという心配をした人もいたということもお聞きしております。
また、忘れてはならないことは、この地域は低位、中位、高位の泥炭でその生態系を維持されていたことは事実であるが、食糧増産ということですべて水田地帯になったことも事実であり、この事業に参加した人々は、当時としては少なくとも15町歩ぐらいあれば保存されたのに、現在ではその生態系が維持され、植物を愛好する人のために大いに役立ったのではないかと思われます。
皆様もご存じのように、泥炭地の種類というのは下記のとおりでございます。
低位泥炭は、ヨシ、ハンノキ、スゲ、トクサ、スギナ。中間泥炭として、ワタスゲ、イヌガヤ、ホロムイソウ、ヤチヤナギ。高位泥炭としては、ご存じのように、ミズゴケ、ツルコケモモ、ホロムイスゲでございます。
一般に泥炭の分解は低位ほど進み、高位ほど遅れるが、石狩、天塩の泥炭の分解では比較的高いが、釧路の泥炭は一般的に低いと言われています。また、話題になっています篠津運河は、明治29年に囚人の手によって掘られ、泥炭地の特性としてから、掘っては底土が翌日にはまた浮き上がり、排水の跡が全然なくなったという難工事でありました。たまたま日露戦争で予算が削減され中止となりましたが、同事業が再発され、現在の篠津運河が完成されたとお聞きしている。
このように完成された立派な水田が、生産過剰のため減反政策を余儀なくされ、今日に至っております。水田地帯の場合は、安定的に収量を確保するためには、耕地防風林が必要ということは間違いありません。農家の方々もそれを望んでおります。私も耕地防風林について調査研究した関係上一般質問したが、その結果はどうなっているかお聞かせください。
また、転作畑は積極的に上水はいらないし、また今日転作率が約56%と言われており、いかに転作畑を上手に利用し、実収を上げるか頭の痛いところということであります。この地域は、名実ともに泥炭地を基盤にした土地改良を重ねた水田と転作畑を両立することが第一と考えられますが、地理的条件を加味しながらこの地域の農家の人々が安心、安全に農業に打ち込める具体的な方策についてお伺いいたします。
次は、農協合併についてお伺いいたします。
最近、近郊の市農協と我が市の2農協が合併するという話題が高まってきたことは事実であります。北農中央会では、昭和36年3月31日付け法律第48号で、農業協同組合合併助成法が施行され、これに基づき全道農協数が250組合あったんですが、現在192組合で、来年の3月31日には、同法律の最終年日には37組合にしたいということであります。
そもそも農協は、昭和22年11月19日、法律第132号に基づき管理運営されています。時代の変化とともに平成8年6月21日、法律第94号で一部改正され今日に来ておりますが、農協は戦後国民の食糧増産を供給するため、生産手段としての方法で農民の経営安定させるために手段を検討し、普及してまいりましたが、今日では食糧も全世界市場で市場を左右することになってきたのは事実であり、この事実を踏まえながら能率的に運営するため、農業協同組合合併助成法が昭和36年3月31日、法律第48号で施行され、平成11年7月16日、法律第87号で改正された。
その中の目的として、適正かつ能率的に事業経営を行うことができる農業協同組合を広範に育成し、農民の協同組合の健全な発展に資するため、農業協同組合の合併に援助、合併にかかわる農業協同組合の事業経営の基礎を確立するには必要な助成等の措置を講ずるということであります。農業協同組合の合併促進を図ることになって、第3条では合併経営の計画を提出し、昭和40年12月31日及び農業協同組合合併助成法の一部改正の法律により平成13年3月31日までとなっており、また、助成として政府は、予算の範囲内において政令の定めるところによって、都道府県に対し補助金を交付することになっておりますが、農協法第64条では、解散及び清算の手順があります。この合併するために、農協の名称、経営の内容、出資比率などの要件と、またどのような補助金を受けるか、そして道央圈にふさわしい農協というのはどういう農協を指すのか、市長のお考えをお聞かせください。
次は最後になりますが、野幌森林公園の活用について伺います。
野幌森林公園は、昭和43年北海道開拓記念として造られ、北海道立自然公園に指定され、公園の標高は海抜30から80メートルで、公園の中ほどにやや小高い丘が南北に走り、全体的には緩やかな傾斜となっております。面積は約2,051ヘクタールとなっております。
雪解け後はフクジュソウ、エゾリュウキンカの黄色の花がほころび始め、5月になると木は一斉に芽を吹き出し、美しい花が咲き、8月末になるとツルニンジン、エゾトリカブトなど秋の色が吹き出し、瑞穂の池には水鳥の群れが飛来し、羽を休めていますが、瑞穂の池が凍るころになると南国へ飛び立っていきます。そうしますと公園は冬の眠りに入っていきます。
このような公園の利用者数は、年間100万人の人が利用されるのが現状です。このような都市公園がほかにあるだろうかと思い、調査研究してみたところ、南ドイツのシュヴァルツ・ウアルト、すなわち黒い森、オーストリアのウィーンの森、そして野幌森林公園が3大都市公園であることが判明いたしました。
この公園は8億6,000万円の巨費を投じ、遊歩道のほかに施設を整備しており、そのうち3億3,000万円で仮称自然誌ふれあい交流館の建設中であり、平成13年の早い月にオープンするとのことであります。この自然学習の拠点としては次のことが挙げられます。
森林公園の生物や自然誌等に関する展示、野幌森林公園をはじめとした道内の自然公園に関する情報の収集、提供、観察会や講演会の行事が開催されると考えられております。ようこそふれあい交流館へ。2は、野幌森林公園の自然を尋ねて。3番、野幌森林公園の自然を楽しむに当たって。4番、今、森林公園の上空から見た森林、自然観察コーナーなどであり、我が市にこのような世界的な立派な森林交流館があり、しかもガイド付きであり、そして小中学生の課外活動と自然を愛好する中高年層の生涯学習を体験する研修の場として利用することと、一方では記念塔及び開拓の村に年間100万人の人が訪れ、その人方がふれあい交流館を訪れるための人道、すなわち沢に歩道を造り、そして橋を造るのに着手すると聞いております。完成すれば、帰りは文京台から帰るという方策に商業の振興につながるのではないかと思いながら、今からその準備に到達する時期が来たと思います。市長はどのようなお考えであるかお聞かせください。
これをもって第1回目の質問を終わります。