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平成12年第1回江別市議会会議録(第3号)平成12年3月8日 6ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

 一般質問の続き

議長(赤坂伸一君)

 以上をもって宮澤議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 矢澤議員の文化行政についてほか3件についての質問を許します。通告時間30分。

矢澤睦子君

 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い順次質問させていただきます。
 まず、市民ギャラリーの建設について。
 近年、とみに江別市では、市長の絵になるえべつの創造に呼応するかのように、文化協会を中心に市民の文化活動が活発になっております。大変うれしいことです。それらの活動を支えている関係者の方々から切実な悩みを聞かされております。展示部門の適切な発表の場がないということです。今までは公民館のホール、市民会館の会議室などにパネルを設置して対応してきましたが、多目的ホールですので、展示会場としては照明一つ取っても不向きです。
 設営も大変です。特に一番使用頻度が高い野幌公民館のホールなどは、講演会、祝賀会など一日だけ使用したい団体は、1週間通して展示する展覧会が入ると、使用が難しいという状況になっております。個展などの小さな展覧会は野幌公民館や大麻公民館のギャラリーがありますが、絵画、書道、写真、陶芸、生け花、その他の展示部門の団体は大変なご苦労をなさっています。
 そこで提案ですが、旧肥田れんがの建物を活用して市民ギャラリーにできないでしょうか。外観は歴史的建造物として残し、江別芸術祭・文化祭のメイン会場とするのはいかがでしょうか。軽食喫茶コーナーや江別特産の展示即売コーナーも設け、鑑賞して飲んで食べて買って休息できる、市民の集う憩いの場を考えてみました。ゆくゆくは江別市所蔵の芸術作品の常設展示室もできると、なお素晴らしいと思います。是非ご検討ください。
 なお、具体化した場合は、構想段階で市民参加が必要です。市民の要望を吸い上げて、市民に愛される江別市民ギャラリーを切望いたします。いかがでしょうか、お考えをお伺いいたします。
 次に、パークゴルフ場の増設です。
 昨年の3月議会の質問の中に、パークゴルフ場の増設を求める項目がありました。「江別市は、あけぼのパークゴルフ場があり、大変利用者が多く、快適にプレーを楽しんでいる」という答弁をいただいております。しかし、このあけぼののほかに、まだ増設してほしいという要望が切実です。この裏には何があるのでしょうか。
 たまたま今年のマシュマロンピックで、パークゴルフ愛好の方々と一緒に雪像を作りましたので、お話をお伺いしましたら、「あけぼのは狭過ぎるので、是非公認のコースを作ってほしい」ということでした。
 パークゴルフの愛好者は、江別でも急速に増えております。腕が上がると、場所を問わず、南幌、長沼、千歳、苫小牧の方面まで遠征するそうです。江別にそのようなコースがあれば、わざわざ遠征することもありません。手短な場所で気軽にプレーできず、苦労している市民の気持ちがアンケートにも表れています。
 まず、公認のコースの18ホールが作れる土地の確保ですが、ちょうど大麻の樹楽園構想の中にもパークゴルフ場の設営案が載っておりますので、その土地を利用して造成してはいかがでしょうか。200ヘクタールの土地にこの計画がありますが、膨大な案ですので、できることから順次整備していけるよう要望いたします。
 高齢社会の到来で、介護・福祉の充実ももちろん大切ですが、高齢者の健康維持に直接つながることですので、是非最優先で進めていただきたいと思います。
 次に、男女共同参画社会の推進にかかわる窓口について。
 昨年9月議会で共産党の方から、12月議会で公明党の方からこのことについて質問をし、来年度には女性政策の担当窓口の設置を検討するという大変前向きな回答をいただき、胸をなでおろしているところです。しかし、気になるのは、窓口作って魂入れずということになりはしないか懸念しているところです。
 まず、市としての男女共同参画推進に対する基本理念といいますか、なぜ男女共同参画社会を実現しなければならないのか、どうお考えかお答えください。
 次に、市役所に設置を検討している女性政策室は、組織の中での位置付けや権限、対象、規模、さらに関連する部局とのサポート体制が明らかではありません。一人、二人の兼任担当者を置いて、形だけで身動きのとれない部屋になりはしないかきぐしております。女性問題全般から、社会問題になっている子供に対する親の虐待、夫婦間の暴力、女性の労働条件にかかわる諸課題など、オンブズパーソン的機能を持つ女性政策室と考えてよいのでしょうか。お伺いいたします。
 次に、障害児の放課後保育について。
 昨年4月に施行された江別市障害者福祉計画21プランについて質問いたします。
 この計画の第4節に保育・教育の充実という項があります。心身に障害のある児童と健常児が保育園・幼稚園で一緒に生活する中で、お互いに刺激し合い、心身の健全な成長発達を促すことを目的としていますとあります。正にこの言葉に尽きる情景が放課後児童会でもあります。
 市の保育園ではこの理念に基づき、市立で3か所、私立で1か所の保育園が12名の障害児を受け入れていますが、なぜ放課後児童会では保育園のように市では受け入れていないのでしょうか。過去に月1回程度、おおぞら児童クラブで受け入れているということは承知しておりましたが、現在は受け入れていないとのこと。なぜ市で受け入れないのでしょう。
 民間の児童会は、半月ほど慣らし保育をしたり、健常児の子供たちへの指導もした上で受け入れていますが、何か命にかかわる事故でも起きたらとか、また、その子のせいで保育に支障が起きはしないかと、何かと不安が多かったのですが、いまだかつて健常児を病院へ連れ込んだことはあっても、障害児は一度もありません。
 計画21プランにも記載されているように、障害児の放課後や夏・冬休みの学校の長期休業時に、健常児との触れ合いの場を是非持たせてほしいと思います。今ある市立の放課後児童会の受け入れやすい場所を選び、順に受入れを進めていくお考えはありませんか。ただし、実現することになりましたら、保育園のように専任の指導員を加配する人員のシステムづくりも必要と思います。
 また、保育園は福祉部管轄で、小学校へ上がると健全育成の教育委員会というシステムには問題があるように思います。障害児を受け入れることにより、相談は児童家庭課へ、書類は教育委員会へとなり、その辺が放課後児童会への障害児受入れのネックになってはいないでしょうか。
 放課後児童会は、言葉を変えると学童保育のことで、保育といえば福祉です。他の市と比較するわけではありませんが、札幌、千歳は昨年、教育委員会から児童家庭課へ移行したそうです。国の方針としては互いに刺激し合う健全育成となっておりますが、分権を進める意味からも福祉部へ移行してはいかがでしょうか。
 ほかにも、児童センターの活用において、運営が教育委員会という仕組みになっているため、児童センターの午前中の活用の在り方を狭めているという記述が市職員研修誌に載っておりました。職員の中にも使い勝手の不自由さを感じているということです。保健福祉部への移行は是非検討していただきたいと思います。
 障害児の保育園での受入れ態勢についてですが、障害のある子を受け入れている保育園は朝8時から午後4時まで。4時に迎えの方が自宅へ連れていき、母親の仕事が終わる5時半までお迎えの方が見ているということですが、一般の子供たちと同じように、母親のお迎えまで園で保育することはできないでしょうか。仕事をしている親は、4時には仕事は終わりません。5時半まで保育を延長することはできませんか。
 障害を持つ子供の親は仕事はできないはずだという社会通念を排除して、能力のある方はどんどん社会で発揮していただきたいと思うのです。そのためにも、障害のあるなしにかかわらず、保育園では健常児と同じ条件で預かるべきだと考えます。今は実際に働いているお母さんはお一人のようですが、改善できましたら、あきらめている親も仕事に出られ、子供も友達と触れ合う時間が長くなり、一番良いと思います。是非善処ください。
 最後に、障害児の親の働く権利の保障についてです。
 障害児の放課後児童会ですが、健常児は小学校1年生から3年生までです。しかし、障害児の場合は4年生以降も、中学生になっても自立できないのが普通です。大人が側面からサポートしなければ、安心して生活できません。今まではどうしていたのでしょう。親の立場で考えると、その困惑ぶりが分かります。今は痴ほう老人の方の介護に目が奪われがちですが、障害児にもデイサービスなるものがあればと考えます。
 私のところでも、小学校2年生のとき入会した子が、今は6年生です。中学校に行ったらどうしたらいいのか、壁にぶつかっています。今後、市の放課後児童会で障害児を受け入れると、3年生で退会させることになるのか。もし6年生まで受け入れるのなら、その先の中学はどうなるのか。知的障害児の知能は小学校1年生程度です。親に仕事を辞めていただくことになるのでしょうか。
 ただ、中学校を出ると、なでしこ作業所や作業所緑志苑などがありますが、ちょうど中間がなく、卒業を目前に不安を抱えています。市として対策を考えられませんか、お伺いいたします。
 以上で私の1回目の質問を終わりますが、是非前向きなご答弁をお願いいたします。

議長(赤坂伸一君)

 矢澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 矢澤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、旧肥田れんが工場の跡利用についてでありますが、昨年の第3回定例会の矢澤議員の一般質問にもお答えをいたしているところでありますが、産業的、歴史的、文化的に貴重な遺産としてのれんが建造物については、その有効活用を図りながら保存をしていこうというものであります。
 当該建造物につきましては、さきに設立認証されましたNPO法人やきもの21による市民参加型の各種事業によるまちづくりの活動の場として、また江別建築士会では保存・補修の技術伝承などの施設としての活用案が出ております。こうしたことから、今後の活用につきましては、セラミックス関連の産業支援事業や、やきものにかかわる事業活動、またセラミックアートセンターの関連施設としての活用など種々検討しておりますが、いずれにいたしましても、広く市民に利用されることが活用のための前提となりますことから、今後ともNPOなど各関係機関・団体とも協議をいたしながら有効活用について調整を進めてまいりたいと、こう考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、男女共同参画社会づくりでありますが、昨年6月に男女共同参画社会基本法が施行されたことによりまして、本格的な男女共同参画社会の実現を促進するための基礎的な条件づくりが行われたものと認識をいたしているところであります。
 この法の成立を待つまでもなく、日本国憲法には個人の尊重と男女の平等がうたわれており、この基本理念の下、男女が互いにその人権を尊重しつつ、責任を分かち合い、性別にかかわりなく、その個性や能力を十分に発揮することのできる男女共同参画社会が実現されなければならないものと考えております。
 当市におきましても、男女共同参画社会の実現促進は市の基本的な政策の一つであるととらえ、具体的な担当窓口といたしましては、仮称でありますが、政策室に市長政策を担当する専門職職員複数による組織を新設し、この職の所管する業務の一つとして男女共同参画を担当させることにより、市の政策の策定や実施に当たって、男女共同参画社会の形成に影響を及ぼすと認められる施策との連携が可能となることから、議員ご懸念されること、そういったことがないよう、政策形成と具体的な実施の連携を十分図ってまいりたいと考えております。
 新たな組織におきましては、法では市町村の努力義務とされております男女共同参画計画の策定を図りますとともに、市民の皆様や関係団体の方々の意見、そしてご協力をいただきながら、この江別市における男女共同参画社会の実現に向けた総合的な施策の推進に取り組んでまいりたいと、こう考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、障害児の保育園での受け入れ態勢についてということでありますが、本市の障害児保育は昭和53年から実施しております。4歳未満の障害を持たれているお子さんにつきましては、心身障害児通園施設あゆみ園やことばの教室等で療育等の機能訓練を行い、その後、就学までの4、5歳の2年間については、保育園または幼稚園で健常児と一緒に生活する中で、お互いに刺激し合い、心身の健全な成長、発達を促し、就学に結び付けていこうとしているものであります。
 保育時間を午後4時としている理由でありますが、保育時間が8時間を超えることによります子供さんの心身の負担や、途中で担当保育士が代わることによります影響等を考慮しているものでありますが、今後、保育時間も含めまして障害児保育の在り方を検討してまいりたいと、こう考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 このほかについては教育長からご答弁を申し上げます。

教育長(齊藤清司君)

 矢澤議員の一般質問にお答えをいたします。
 まず、スポーツ振興について、なかんずくパークゴルフ場の新設につきましてご答弁を申し上げます。
 あけぼのパークゴルフ場は、オープンして3シーズン、3年が経過しました。今年は、今年度ですが、3万人を超える多くの方々のご利用をいただいています。とても繁盛しているわけですが、今後も快適にプレーを楽しんでいただけますように、コースの維持管理に努めてまいりたいと考えております。
 パークゴルフ愛好者は相当広域的に行動され、多くのコースでプレーを楽しんでおられるようでございますが、この一方、身近な所でプレーを楽しみたいという思いから、コースの新設要望も多く寄せられているところでございます。
 ご承知のとおり、パークゴルフ場を新設するためには1.5ヘクタールから約2ヘクタールの土地が必要で、コース造成等、多額の投資が必要でございます。これらの投資に対し、愛好者数を把握するとともに、設置効果やコストなどを考慮しながら、ご提案の趣旨も十分に踏まえまして、地域的なことも含めて検討してまいりたいと考えておりますので、何とぞご理解を賜りたいと思います。
 それから、障害児の放課後児童会でございますが、とても切実なご提言でございまして、これにお答えしたいと思います。
 障害を持たれた児童の公立の放課後児童会の受入れについて、障害の程度にもよりますが、指導員の体制や施設の整備など多くの課題等があり、直ちに実施することは難しく、これらの課題等を整理し、解決に向けて段階的に検討していきたいと考えているところでございます。
 しかし、障害を持つ父母からの強い要望もありましたので、昨年、江別市独自の補助制度を設けまして、3年生以下の児童が3人以上、または6年生以下の児童を6人以上受け入れている民間の児童会に対しまして支援しているところでもございます。したがいまして、今後もこの補助要綱に基づき支援してまいりたいと存じております。
 また、受入れの年齢制限でありますが、児童福祉法に準じて健常児の場合は3年生までといたしておりますが、障害を持つ児童につきましては、江別市独自の施策として6年生まで拡大しているところであります。今のところ、ご指摘の中学生までを対象としていませんが、今後の課題として受け止めさせていただき、研究してまいりたいと思います。
 最後に、放課後児童会の所管でありますが、児童会は学校を終えて帰宅しても親等が就業等で不在な児童を対象に開設いたしているもので、放課後の生活等において教育的観点から、その業務を教育委員会で対応しているものであります。したがいまして、今後も青少年の健全育成とのかかわりもあることから、基本的に教育委員会が所管していきますが、子育てのかかわりや障害者福祉計画21プランとの絡みもありますので、運営や管理等につきましても、保健福祉部と十分連携を取りながら対応してまいりたいと考えておりますので、何とぞご理解を賜りたいと思います。
 以上でございます。

矢澤睦子君

 ご答弁ありがとうございました。2回目については要望にしておきたいと思います。
 ただいま教育長から答弁いただきました障害児の保育園での受入れについて、障害児の放課後児童の保育について、障害児の親の働く機会の保障については、私が申し上げるまでもなく、障害児の取り巻く生活環境は大変厳しい状況にあり、また、その子の将来に大きな不安があることに対する問題の大きさ、課題の複雑さについては、答弁の中での共通認識に立てるものと理解をいたしました。
 しかし、問題は結果であります。いくらこの場で共通認識に立っても、また論議を交わしても、これが実現に向けて一日千秋の思いで待ちこがれている関係者には議論よりも実行であります。障害児の保育園での受入れや放課後児童会での受入れの実現に一日も早い実行を強く要望いたします。
 ノーマライゼーションの実現に向けて、社会的弱者を大切になさる市長さんの強い思いをもっと前面に出した政策をアピールしていただきたいです。私もこの問題については一定のこだわりを持っておりますので、今後の推移を見守り、再度質問させていただきたいと思います。ですが、昨日の塚本議員の言葉にありましたように、前回の答弁と同じということにはならないようにお願いいたします。
 よろしくお願い申し上げて、終わりといたします。

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