平成12年第1回江別市議会会議録(第2号)平成12年3月7日 4ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
議長(赤坂伸一君)
塚本議員の一般質問に対する答弁を求めます。
市長(小川公人君)
塚本議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
初めに、野幌地区の高齢者中核センターについてでありますが、さきの第4回定例会におきまして、森好議員のご質問にお答えいたしましたとおり、高齢者保健福祉計画に基づき、本市の在宅福祉サービスの活動拠点でありますいきいきセンターと、江別地区に本年12月にオープンいたします中核センターの2か所を整備いたしたところであり、残る野幌地区につきましては、当面は介護保険の施行状況や地理的な状況を見ながら、さらに近年整備が進みました中核的機能を有する民間の施設の利用なども含めて、総合的に検討してまいりたいと考えますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、野幌地区の児童センター建設の見込みについてでありますが、児童センターの整備につきましては、後期基本計画及び江別市児童育成計画、いわゆるエンゼルプランでありますが、これに基づき計画前に建設をいたしました東光及び麻の実児童センターを含めまして、住区単位に8館を整備すべく、江別住区に平成7年度萩ケ岡児童センター、それから平成9年度には文京台住区に森の子児童センター、それから平成10年度は野幌鉄南住区の東野幌青少年会館を増改築して、児童センター機能を整備したところでありまして、平成12年度につきましては西大麻住区で大麻西小学校の余裕教室を活用しての児童センターの整備を計画をいたしているところであります。野幌住区につきましては、この後の早い時期に放課後児童会の機能を持ちます児童センターを整備すべく検討をいたしており、場所につきましては現在のひまわり児童会から余り遠くならないよう考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、豊幌地区の保育園整備でありますが、6歳未満の児童数は、平成7年以降190人台で推移をいたしており、要入所児童数も40人前後でありますことから、いわゆる分園方式が良いのか、あるいは現季節保育所での保育内容の見直しを行うのが良いのか、検討しているところでありまして、平成12年度中にはその方向性を出したいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、少子化対策についてでありますが、本市におきましても少子化の傾向にありまして、就学前児童数は平成8年10月では6,800人を超えておりましたが、その後減少し始め、本年3月1日では6,500人を割っていますことからも、少子化対策を積極的に進めていく必要があるものと認識をいたしております。
お尋ねの地域間での格差のない子育て支援ということでありますが、後期基本計画並びに児童育成計画に基づき推進をいたしておりまして、認可保育園、幼稚園、児童クラブ、放課後児童会、児童センターの設置数で見ますと、江別地区は15か所、野幌地区が13か所、大麻地区が13か所でありまして、余り格差はないものと、こう思っておりますが、今後とも乳幼児人口の推移や、それから地域のニーズを把握しながら、整備をいたしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、健康教室についてでありますが、健康教室につきましては、国民健康保険事業で実施しており、1教室おおむね7回程度のコースで設定をしており、50人の定員の枠で平成5年度から行っております。これは保健事業の一環として、短期人間ドックや各種がん検診などの健康診査、コンピュータ問診事業、保健婦による頻回多受診世帯の訪問指導などに加えまして行っている事業で、今年度は転倒によって寝たきりになったり痴ほうを防ぐ、そういう観点から転倒予防教室を開催したわけであります。しかし、運動を継続しなければ効果がありませんので、教室終了後、この修了者独自で水歩会、水遊会、こういったサークルを結成して、青年センターや民間福祉施設のプールを借りて活動いたしております。活動場所の確保についてでありますが、できる限り教育委員会や民間施設と連携を取りながら、一般利用者との住み分けの問題、あるいは午前中など比較的空きのある時間の利用、また空きのある時間でできるように配慮して、確保に向けてまた努力をしてまいりたいと考えております。
次に、在宅介護相談所まちなか設置でありますが、この事業は在宅介護支援センターの機能強化を図るため、商店街にある薬局や福祉用具店などに在宅介護支援センターまちかど相談所を設置し、地域住民の身近な所で介護に関する相談や保健福祉サービスの最新情報の提供等を目的として、平成11年度から3か年の予定で創設され、本年1月から実施されたものであります。
この事業は介護保険の円滑化を図るため、在宅介護支援センターの設置数が少ない市町村が、在宅の高齢者及びその家族への支援体制の整備の一つとして、在宅介護支援センターを補完することを目的としているものであり、道内では、設置している市町村はいずれも在宅介護支援センターの設置数が少ないところであります。本市の場合は、現在大麻のいきいき、それから東野幌のあかしや、友愛江別、のぞみ、ひだまりの5か所が設置されていて、それぞれの利用者に対して在宅介護に関する相談、指導、助言などを総合的に対応しており、さらに4月には友愛のっぽろ、12月には保健福祉センターの2か所で設置され、また新たな高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画に基づき、市民ボランティアや各種団体で構成する介護相談ネットワークを組織する予定でありますので、これらを活用するなどして当面の間は対応できるものと考えているところであります。
次に、季節保育所の利用状況でありますが、平成11年11月で、北光保育園は定員70名に対し50名が入所、そのうち18名が農家世帯以外であります。それから豊幌季節保育所、角山地区の協和季節保育所、そして野幌季節保育所はいずれも定員は30名で、入所児童数はそれぞれ21名、15名、22名であり、そのうち農家世帯以外のお子さんはそれぞれ17名、11名、17名となっておりまして、4季節保育所を合わせますと108名中63名、比率にしまして58%が農家世帯以外であります。
今後の在り方につきましては、4保育所とも地域的事情がそれぞれ異なり、設置時からの経緯もありますので、運営主体の社会福祉協議会や地域とも協議をしながら、農村地域の子育て支援に努めてまいる所存でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
また、北光保育園の通年保育についてでありますが、昭和61年3月に美原幼保園を廃止し、同じ61年の4月に北光保育園を開設したわけでありますが、美原幼保園では2歳から5歳児を4月から11月までの季節保育を行い、4歳、5歳児についてはさらに12月から3月までの間も、幼稚園同様に保育を行ったものでありまして、北光保育園につきましても同様の取り扱いで現在に至っているものであります。
地域住民の方々への周知につきましては父母会を通じましてお知らせしているところでありますが、今後、社会福祉協議会と手法等を含め協議をしてまいりたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、温泉フォーラムの開催についてでありますが、さきの第4回定例会で堀内議員のご質問にお答えを申し上げておりますが、温泉に対する市民の要望、ニーズの高いことは十分認識をいたしているところであります。しかし反面、周辺市町村が相競って行政単位ごと、自己完結的に温泉作りをしなければならないものかと、広域連携の中でとらえることもできるのではないかと、こういった疑問視をする声もあることもまた事実であります。したがいまして、今後におきまして大いに市民の皆さんと知恵を出し合い、活発な議論を経て、種々の課題について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
このほかにつきましては、助役ほかをもってご答弁を申し上げます。
助役(伊東悠平君)
私の方から1点、道央道の東西インターについてのご質問にご答弁申し上げます。
最初に、西インターの関係でございますけれども、西インター周辺地域の開発計画につきましては、平成5年に約250ヘクタールの地元関係者による市街地促進期成会が発足したところでございます。その後平成7年に、そのうちの220ヘクタールの地権者の方々が、組合方式による区画整理事業として開発をしたいという申し入れがございまして、現在協議を進行しているわけでございますけれども、その後の社会経済状況の変化などにより土地需要の停滞から、地元期成会の方ではこの地域を段階的に開発することとし、現在その開発についてなお協議を進めているところでございます。私どもといたしましては、新総計、あるいは現在道と協議をしております大麻北回り線の整備等を考慮し、土地所有者の自覚と責任、さらには農協などと十分連携を取れる、そういう取り組みの中でまた協議を進めてまいりたい、そのように考えております。
また、東インター周辺地域につきましては道路一体型物流拠点整備を視野に入れ、平成7年度よりハード、ソフト面から諸調査を行い、平成11年度につきましては地質調査を実施するなど、整備計画について検討を進めてまいりました。今後におきましても、地元開発期成会、関係機関と情報を共有化する中で、事業成立の要件について、事業の採算性、軟弱地盤対策、環境問題対策など、種々の抱えております課題の整理、検討を進めてまいりたい。このように考えているところでございますので、そのようにご理解を賜りたいと思います。
教育長(齊藤清司君)
私から、学校教育の中の指導助手制度と、それから放課後児童対策について、ご答弁を申し上げます。
まず初めに、指導助手制度についてでございますけれども、ご承知のとおり現行40人学級の下で、学力の低下やいわゆる学級崩壊、こういったものを防ぐために、教室に2人の教師を配置することで指導のゆとりを生み出して、きめ細かな指導体制を施すための手法であります。国では複数教師によるチームティーチングが制度化されておりまして、道内では公立小中学校の3分の1に当たるおおむね730校に、また江別市では16校に各1名が配置されているところであります。
仰せの群馬県の太田市などで実施しておりますところの指導助手制度は、国の制度に上乗せして非常勤講師を配置しているものでありまして、これには多額の予算措置を要しているところから、道内の自治体においては単独実施にはいまだ至っていないところであります。
しかし、このような状況の中で、道教委は平成12年度から全道6学級以上の小学校の1割に相当する90校に、1学期間非常勤講師の配置を検討中でございまして、ご質問の趣旨は十分に理解されておりますので、これからのチームティーチング制度の拡充について、国及び道に対しまして一層働き掛けていくとともに、今後私どももこの制度改善の推移を見ながら、財源確保等を含め努力してまいりたいと思いますので、ご理解のほど、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
次に、放課後児童会、取り分けひまわり児童会の環境整備についてでございますけれども、現在錦山天満宮の境内内にある木造の建物をお借りして、40名の児童が利用しているところであります。この施設は老朽化しているところから、環境的には他の施設と比較しますと十分ではないと認識しておりますが、位置的に学校に近いから、また指導員の努力により活動や指導内容に工夫を凝らすなどしまして児童から親しまれ、父母からも安心して預けられるというご意見をちょうだいしているところであります。
ご指摘にありましたプレハブなどによる新たな施設の建設につきましてでありますが、先ほど市長が申し上げました児童館の建設との絡みもありますので、教育委員会といたしましても早い時期での設置を期待し、この間の対応といたしまして、財政的なこともございますので、現在の施設の維持管理に十分配慮いたしまして、万全を期してまいりたいと考えておりますので、この点につきましてもご理解をいただきたいと存じます。
また、豊幌地区に児童クラブを設置してはとのことでございますけれども、私どもも豊幌の地区の方々から要請を受けているところであります。地域の置かれている状況からしまして理解されますので、現在小学校の余裕教室の活用や、先月開館いたしました豊幌住区センターとのかかわりをも含めまして、小学校と協議をしているところであります。したがいまして今後自治会やPTAも交えて協議をし、開設に向けて努力していきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
塚本紀男君
2回目の質問をさせていただきます。
ただいま各所管からいろいろとご答弁ありまして、どうもありがとうございます。
今、最後に教育委員会の方から、ひまわり児童会というか、ひまわりのことなんですけれども、これ平成7年に私、質問してるときと同じ答えなんです。たしか議長の所の町内にあるんです。議長が遠慮して言わないのかなと思ってあれしたんですけれども。今、ああいう物置すらないという所でやっている。教育とは何だ。やはりいい環境で育てるということが教育ではないですか。野幌にないから建てろということではないんです。我慢するものはやっぱり我慢しなければならないと思うんです。
例えば児童館、森の子児童館、萩ケ岡児童館。萩ケ岡児童館、1億円かかっています。そして萩ケ岡児童館、あそこに建てて、江小のそばへ建てて、そのときは学生も多かったでしょう。その学生がみんな今、上江別へ行って、上江別から児童館に来る、踏切渡って来る方もいますでしょう。だけれども利用度はやっぱり下がると思います。やはり今、何を市民が要求して、何が利用できるのか。そういうこともやはり考えていただかなければならない。
また、今、平成12年度に大麻西に児童館を造るという形で今、計上されています。これは予算委員会ですから余り質問するつもりもないですけれども、小学生が減っている所に児童館なぜ必要なのか。そうであれば老人の増えている所であればそこに利用するという、そういう考え方もできるのではないだろうか。今、二小は教室が足りなくて、通学区の一部、リーセント住吉の自治会の子供たちが泉小に通っています。これは学校がないから、仕方なしにやはりそういう形でやっているんです。だからその自治会長さんが言われます。その地区の子供たちの交流はなかなかできなくて困ると。自治会だけで子供たちの交流をするしかないんだと。
建てるということはいいことだと思います。ですけれども、今、一番学校の中で生徒が今、多いというのは二小、二中だと思うんです。そこに何もない。何もないって、現在あります。ですけれども、あそこの所に小学校のそばに屯田兵舎の敷地があるはずです。そこにでもプレハブ建てれば、プレハブなら1,000万円以内でできると思います。ですけれども、やはり待たせるのであれば、目標を持った待たせ方もこれ必要じゃないですか。一応私はそういうふうに思います。
確かに今の指導助手の件についても予算が付かないという形、それも分かります。4,800万円です。今年の新予算の中に豊幌のスクールバスの運行があります。これ1,500万円載っております。豊幌の中学生を高砂駅で降ろしたら350万円しかかからないです、年間。汽車賃だけだったら350万円で済むはずです。スクールバスがいいとか悪いとかじゃないです。これはもうスクールバスそうやって出してしまうと、これもう一生涯そういう形で毎年1,500万円ずつかかっていくと思います。豊幌の中学生はそういう形で環境が良くなるんですから、それに文句を言うわけじゃないです。
ですけれども、この豊幌地区というのは大変問題のある所で、そういうふうにして今度JRに乗るお客さんが少なくなると、あそこの駅は町内で管理しているんです。お金を出し合って管理しているんです。そして江別駅から切符の売り上げの手数料をもらって、掃除料をもらってやっているんです。これ350万円少なくなったら手数料も減るわけです。そうしたら町内のやっぱりそういう負担も増えるわけです。そういう地区によって連動したそういうものもやはり考えていただかなければならない。ただ教育行政だけでなく、やはりほかの部局とのやはりそういうつながりも必要ではないかなというふうに思います。
例えば、この少子化の子育て支援、地域の格差ですね。保育園は民生部です。そして幼稚園がないから保育園へ行くというのが、これは当たり前だと思うんですけれども、幼稚園へ行くということになると、これ教育委員会なんです。そして幼稚園も保育所もないから季節保育所へ行くといったら、これ社会福祉協議会です。放課後児童会は教育委員会、それから児童館は保健福祉部、児童クラブは教育委員会。そういう教育に関しては、一つの地区に幼稚園がなければ保育園、保育園がなければ季節保育園でも、そういう形のやはり連携が必要でないかなというふうに思っております。
そのほかに保育の関係につきましては、一時保育だとか時間外延長保育、子育て支援センター、障害者の教育、そういう部分もあると思いますけれども、そういうものをやはりある程度、地区ごとの考え方をしてもらう。やはり今、何が市民が望んでいるのか。何が一番あれなのか。ただ児童館建てればいい、何年なったら建てます、何年なったらどうしますということは、私はいつ建てるんですかと聞く必要もなかったです。16年になれば建てれるのは当たり前なんです、公約なんですから。ですけれども余りにも惨めだというか、そういう部分もありますので、4年前に質問してもまた同じ答えが返ってきて、それだけ財政も苦しいんでしょうから、それはそれで仕方ないというふうに思います。
それと、東西のインターなんですけれども、西インターのことについては私の所管ですのでこれは触れませんけれども、西インターについては一回も調査費というのはゼロなんです。東インターについては、平成10年に108万円、それから平成12年、今度新しく136万5,000円が計上されております。そういう形でやっているんですけれども、いろいろな地区の問題はあろうかなと思いますけれども、やはりインターの周辺を開発することによって、市の財政も潤う部分もあろうかなというふうに思います。
今は大変かもしれません。だけれども、5年、10年、15年後を考えると、そこに張り付いた法人から固定資産税なり、そういう形では返ってくるわけです。今、苦しいからできないというのも分かりますけれども、10年、20年後の江別市を考えると、やはり宝の持ち腐れという感じを受けますので、どうかできるだけ前向きに検討してもらいたいです。助役さんから答弁がありましたのは、平成7年に助役さんから受けてる答弁とそっくりです、これは。まあ、それだけ進んでいないということも認識します。ですけれども、これやはり一つの江別の宝といいますか、原資になる所ですので、やはり大変問題は多い所だと思いますけれども、どうか前向きに検討をしていただきたい。
これも東インターは経済部で、西インターは建設部という形で分けていること自体に、また前に進まない部分もあろうかなというふうに思います。これ私が思うんですから、勝手に思うんですから、それはそれでいいんですけれども。要望です。
そういうことで、保育、そういう形のものも一連、保健福祉部だとか教育委員会だとか、そういう形の枠を取った形の中で進めてもらえれば大変市民にとっても分かりいいのではないかなというふうに思います。
市長の新年度の市政執行方針で述べられているように、公平、公正、平等な行政運営を目指しているということでありますので、それに期待をするんですけれども、要望として、これからの少子高齢化社会を迎えるに当たり、行政の責任とそれから市民の責任、また自主、自立できる社会を目指して、目標を持って我慢させる必要があろうかなというふうに思います。余裕があるから造る、要望があったからするのではなく、必要かつ緊急、利用効果などを考えていただいて、行政の縦割りの弊害を起きないように行政運営を進めていただくことを要望して、2回目を終わります。