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平成12年第1回江別市議会会議録(第1号)平成12年3月2日 6ページ

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6 議事次第の続き 

議案第32号ないし議案第37号の続き

議長(赤坂伸一君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 議事を続行いたします。

議案第38号ないし議案第45号

議長(赤坂伸一君)

  日程第25ないし第32 議案第38号 平成12年度江別市一般会計予算、議案第39号 平成12年度江別市国民健康保険特別会計予算、議案第40号 平成12年度江別市老人保健特別会計予算、議案第41号 平成12年度江別市介護保険特別会計予算、議案第42号 平成12年度江別市基本財産基金運用特別会計予算、議案第43号 平成12年度江別市水道事業会計予算、議案第44号 平成12年度江別市下水道事業会計予算、及び議案第45号 平成12年度江別市病院事業会計予算、以上8件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。

市長(小川公人君)

 ただいま上程されました平成12年度各会計予算案及びこれに関連いたします諸案件をご審議願うに当たり、私の市政に対する基本的な考え方と予算案の大綱について申し上げ、議員各位並びに市民の皆さんのご理解とご協力をお願いしたいと思います。
 私は、江別市の行政を進めるに当たり、日本国憲法を尊重し、公平・公正・平等な行政を基本として、市民とともに考え行動することを約束し、都市像である原始林と石狩川にいだかれたふれあいのまちえべつの実現に向けて全力を傾けてまいりました。
 今年は、2000年という20世紀最後の年であり、新しい千年紀に向かって始動する大きな節目の年でもあります。
 近年、IT(情報技術)革命と称される情報通信技術の高度化に伴い、経済を中心とした世界の一体化が急激に進展しております。我が国においても、取り分け経済構造の変化がもたらした影響は計り知れず、国際的な企業の合併・買収や経営改革に伴う業界再編など、社会経済の世界的規模での構造変革が起こり、こうした波が社会経済における固有の制度や慣習、あるいは人々の生活に大きな影響を及ぼし、従来からなじんできた社会のあらゆる制度の変革が余儀なくされ、その在り方が問われる時代となっております。
 時代のこうした世界的潮流のほかに、我が国は、少子高齢社会への急速な進展や環境重視型社会への移行、あるいは経済再生への対応など、様々な環境変化に直面しております。こうした状況下にあって、来るべき21世紀において我が国が繁栄を続けるとともに、国際社会の発展に寄与していくためには、勇気を持って行財政や経済構造改革、そして金融改革などの6大改革を断行し、新たな発想で今後の地平を開いていく気概を持つことが必要であり、その意味でも2000年は歴史的転換点として大事な年と考えております。
 また、最近の我が国経済は、ようやく緩やかな改善が続いておりますが、このことは一昨年秋以来の財政、税制、金融、法制のあらゆる分野の施策を総動員し、これまで3つの過剰の調整や金融不安、不況の克服に取り組んできた結果であり、引き続き民間需要の本格的な回復や構造改革をより一層推進するための環境整備を行っているところであります。
 このような状況の中、江別市は、内外ともに厳しい環境にありながら、着実な人口の伸びとともに、都市基盤整備等もおむむね順調に推移し、12万人を超える都市として発展をしてまいりましたが、国と地方の新たな役割分担を基本とした地方分権や高齢社会に対応する介護保険制度がこの4月からスタートするところであり、これらを着実に進めていかなければなりません。
 今、自治体は行政の質が問われるときを迎えており、積極的な行政改革の下、地域経営への転換が求められております。
 特に地方分権に関しましては、国、地方を通した行政の基本的仕組みや有様を、新しい時代にふさわしいものに変えていくという、いわゆる構造改革の一つであり、自治体の自己決定権は間違いなく拡大の方向へと進みますことから、そのための行政体制の整備・強化に努めてまいりたいと考えております。
 また、政策の選択や資源の集中化などにより、行政活動の効率性を高めていくことが必要であり、このため市民と情報を共有し、市民と行政の意識改革を図りながら、評価を踏まえた政策への取り組みを進めていくなど、地域の選択と責任による地域づくりを進めていかなければならないものと考えております。
 取り分け地域づくりにあっては、何より市民一人ひとりの参加と主体的な取り組みが重要であり、自主・自立の精神を基本として、これまで以上に幅広い市民層やボランティア団体、NPOや企業など、多様な主体との連携を強め、協働領域をさらに拡大する必要があります。
 また、市民と行政が本来あるべき行政サービスは何かを不断に研さんしていくなどの積み重ねの中から、江別市の将来のあるべき姿を導き出してまいりたいと考えております。
 私は、この2000年という節目の年は、21世紀への懸け橋となる大事な年であると考え、この時代の大きな変革のうねりの中にあって、これまでの在り方が問い直されている今こそ、21世紀をしっかりと展望し、時代の要請にこたえていくため、確たる姿勢で将来を担う子供たちや市民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりに臨み、勇気ある決断をもって新たな次代への道筋を開拓してまいります。
 このような基本姿勢に立って平成12年度予算を編成したところでありますが、まず国の予算について申し上げますと、財政構造改革の基本的考え方は維持しつつ、景気回復に向けた経済運営に万全を期すこととしており、地方財政計画においても、財政の健全性に留意し、景気回復へ取り組むほか、介護保険の実施をはじめとする地域福祉や生活関連社会資本の整備など、住民福祉の向上に努めることとして策定されております。
 こうした背景の下にある当市の財政状況は、市税が恒久的減税や景気低迷あるいは固定資産税評価替えの影響等から前年度当初額を2年連続下回るほか、地方交付税についても伸びが見込めないこともあり、依然として財政の硬直化傾向が続いております。このため、予算編成に当たりましては、財政体質の健全化に意を用いつつ、経常経費の目標設定による節減や既往の事務事業の見直しを行い、限られた財源の効率的、重点的配分に努め、増大する行政需要に対応するとともに、市民生活に密着する社会資本の整備や福祉施策充実のため、各種基金の活用などにより、新総合計画後期基本計画に基づく計画的な編成に努めたところであります。
 また、使用料及び手数料につきましては、地方分権一括法の施行に伴います各種手数料の条例化のほか、市民負担の公平確保と受益者負担の原則に立ち、使用料について各施設間で取り扱いの異なっておりました年齢による減免の在り方を統一する見直しなどをお願いすることといたしました。
 なお、本年4月から実施されます介護保険につきましては、特別会計を設置し、その事業運営にかかる所要額を計上したところであります。
 その結果、平成12年度各会計予算の規模は、一般会計430億5,000万円、特別会計212億1,470万円、企業会計181億7,665万4,000円、合計824億4,135万4,000円となり、前年度6月予算と対比いたしますと、その伸び率は、一般会計0.9%の減、特別会計13.1%の増、企業会計5.6%の減、合計1.2%の増となるものであります。
 以下、私が進めてまいります6点の基本施策に基づき、予算案の概要について申し上げます。
 第1に、次代に誇れる美しいえべつについて申し上げます。
 私は、えべつの恵まれた自然環境や、優れた都市環境を生かし、地域が持つ歴史や風土、文化などに根ざした、個性豊かで表情のある生活都市を実現したいと考えております。
 このため、まず21世紀に向けた都心づくりとして、野幌駅周辺地区における江別の顔づくり事業を引き続き推進してまいります。本年度は、地域住民等に対しまして詳細な説明などを行うとともに、野幌地区まちづくり支援事業を通じて、関係する権利者、商店街あるいは関係機関との協議を深め、都心地区整備基本計画及び中心市街地活性化基本計画の策定を行います。
 また、まちづくりの基本となります都市計画につきましては、市民参加を基本に、市民まちづくり委員会や市民まちづくりワークショップなどによる都市計画マスタープランの全体構想原案の作成を進めてまいります。
 次に、環境問題として重要視されている循環型社会への取り組みにつきましては、本年3月より資源物分別収集を全市本格実施し、資源化を中心としたごみの減量化を進めてまいりますほか、環境基本条例に基づき市民啓発や環境教育を推進するとともに、環境管理計画調査事業や生ごみたい肥化を進めるため、電気式処理機等の助成を行います。
 また、ダイオキシン対策としての廃棄物処理施設等の整備につきましては、引き続き調査、論議を深め、早い時期に改めて予算提案をさせていただきたいと考えております。
 次に、地域の都市機能を高め、良好な市街地形成を誘導するため、道路網基本計画に基づき、道央圏連絡道路及び札幌北広島環状線など広域交通体系の整備促進を引き続き要請するとともに、歩行者の安全確保を図る歩道橋の整備につきましては、高砂駅通りが今年度供用開始するほか、江別3丁目通りの整備を継続いたします。
 また、市道幹線として16丁目通りが完了するほか、10丁目通りと野幌旧国道舗装新設工事を継続して実施するとともに、4丁目通りについては整備計画現況調査を実施いたします。さらに、一般生活道路として1番通り舗装新設など8路線を整備いたしますが、このうち国道12号に接続する野幌旧国道歩道造成など5路線が完了するほか、高齢者等、人にやさしい歩道整備事業として、2番通りにれんが舗装を整備いたします。
 なお、道路の維持管理につきましては、引き続き路面凍上改修事業や道路再整備事業を進めてまいります。
 さらに、冬の快適な生活を支える除排雪対策の充実を図るため、歩道ロータリ車を増強するとともに、除雪や自治会排雪路線の延長増を行うほか、融雪施設資金の貸付けを継続して実施いたします。
 次に、花と緑に包まれた潤いのある空間づくりを進めるため、次世代に引き継ぐ緑の保全と創出を図る指針となる緑の基本計画を策定するほか、水と緑の基金の啓発を行い、基金の充実を図ってまいりますとともに、豊幌公園をはじめ野幌台地など2か所の緑地整備が完了いたします。また、引き続き子供たちが参加できる公園づくりや災害に強い公園づくりを進めてまいります。さらに、都市景観の創出として、冬の景観を彩るイルミネーションを設置するほか、市民や学校とともに花のある街並みづくり事業を実施してまいります。
 次に、より質の高い市街地の形成を図るため、大麻土地区画整理組合など3組合に対し助成するほか、住宅資金の貸付けについて、ソーラーシステム等の設備に配慮したエコロジー融資を新設いたします。
 また、市営住宅につきましては、中央団地C棟56戸を完成させるほか、あけぼの団地をはじめとする各団地の環境改善整備事業を進めてまいります。さらに、今後の住宅政策の指針となります住宅マスタープランの策定を完了させます。
 次に、市民の安全と快適な生活環境を形成するため、まず災害に強いまちづくりを推進する河川防災ステーションの整備につきましては、本年度、国において水防センターの整備を行うほか、市では画像情報設備等の調査を実施いたします。
 また、治水対策として、石狩川水系各河川の治水事業の早期完成を含め、その事業促進について国や道に要望あるいは協議を進めるほか、麻別川改修事業を下水道と接続すべく計画的に進めてまいります。
 なお、下水道につきましては、浸水対策として江別地区の貯留管及び野幌、大麻地区の雨水幹線を整備するほか、生活環境の向上のため、工栄町地区及び大麻地区の汚水管きょなどを整備するとともに、経費の節減及び環境への配慮等を図るため、浄化センター消化ガスの有効活用により、ガスコージェネレーション設備を導入いたします。
 さらに、市民の安心感を高めるため、高規格救急車を江別出張所に移動配備し、救急業務の充実を図ってまいりますとともに、上水道につきましては、災害に強いライフラインを確保するため、緊急貯水槽を1基設置するほか、引き続き夕張シューパロダムの建設事業に参画するとともに、配水及び浄水施設の整備や配水管整備により、安全で良質な水道水を安定して供給いたします。
 次に、地域循環バス試験運行につきましては、運行地区を一部拡大し、引き続き調査を実施するとともに、交通安全対策における啓蒙活動や安全教育を徹底し、冬の歩道の安全確保や計画的な歩道の整備を行ってまいります。
 次に、21世紀を担う若々しいえべつについて申し上げます。
 私は、21世紀を担う子供たちが、豊かな人間性をはぐくみ、多様な能力を伸ばすことができる教育環境づくりを進めるとともに、地域との連携を図って、地域ぐるみの子育て支援を進めたいと考えております。
 このため、まず少子化対策と子育て支援についてでありますが、子供を育てる環境づくりや地域社会とのつながりを深めるため、弥生町に子育て支援センターを新設するとともに、子供が安心して遊び、学べる場として、大麻西小学校の余裕教室を活用した児童センターを開設してまいります。
 また、子育てに伴う父母負担の軽減を図るため、同一世帯から複数の子供が幼稚園に在籍している場合に、第2子以降の入園児に対する就園奨励費の助成額を拡大するほか、乳幼児医療に係る歯科通院医療費の助成を3歳未満まで1歳引き上げることとしております。
 次に、学校教育につきましては、児童生徒の豊かな人間性や、自ら学び、考え、生きる力をはぐくむことを目的に、各学校の創意工夫を生かした特色ある教育の充実を図るため、平成14年度から実施の新学習指導要領の移行措置として、総合的な学習の時間への対応を推進してまいりますほか、情報化や国際化に対応するため、小学校6校にパソコンの設置とインターネット接続環境の整備を行います。
 また、次代を担う青少年が国際交流を通して相互理解を深め、国際的視野を広めるため、北海道と友好提携の関係にあります中華人民共和国黒竜江省との小学校交流事業に助成するほか、引き続き中学生、高校生のグレシャム市との国際交流や青少年海外派遣事業などに助成してまいります。
 なお、グレシャム市との交流につきましては、グレシャム市長来訪の返礼と経済交流の充実を目的とした訪問をし、姉妹都市関係を深めてまいります。
 次に、学校施設整備につきましては、江別小学校ほか2校と第二中学校の大規模改造事業を実施するほか、各施設の環境整備を進めるとともに、上江別小学校にプールを設置いたします。このほか、給食センターにつきましては、年度内移転新築に向け整備を進めるほか、安全性に配慮した食器の導入に努めてまいります。
 また、特色ある教育を進めております私学に対しまして、その健全な発展と教育環境の整備を図るため、引き続き助成を行ってまいります。
 さらに、いじめや不登校などの課題に対応するため、家庭や地域との連携のほか、学校全体での対応が重要視されますことから、引き続きスクールカウンセラーや心の教室相談員を配置し、児童生徒の健全育成に努めてまいります。
 なお、本年度より豊幌地区の中学生を対象にスクールバスの通年運行を開始し、遠距離通学の改善を図ってまいります。
 第3に、心やすらぐ健やかなえべつについて申し上げます。
 私は、高齢者や障害を持つ方々が安心して暮らすことができ、生きがいを感じながら生活ができるよう、保健・医療・福祉の連携を強め、総合的な福祉サービスを提供できるまちづくりを進めたいと考えております。
 また、これからの福祉サービスの提供は、行政のみではなく、地域団体や市民ボランティアなど多様な供給主体を整えていくことが必要であり、マンパワーの育成と充実、民間の活力、そして、そこに住む人々が自らの地域は自ら支え合うという自立・セルフヘルプこそ最も大切なことと考えております。
 このため、まず本年4月より実施されます介護保険につきましては、介護保険に係る事業計画の円滑な実施に努めるとともに、安心、充実した制度の実現を目指して努力をしてまいります。
 また、介護保険の実施に当たり、市民の健康づくりと江別地区の高齢者中核センターの機能を併せ持つ仮称保健福祉センターの開設により、サービス提供施設等の充実を行うほか、制度の円滑な実施のため激変緩和策として、現在サービスを受けていて、新たに自立と認定された方に対し、従来受けていたデイサービスやホームヘルプサービスを継続して実施するとともに、高齢者が自立した生活をするための介護予防や生活支援を行う生きがい対応型デイサービスを実施することとしております。
 なお、在宅福祉サービス公社におきましては、介護保険法に基づく事業者の指定を受けるほか、新たに24時間巡回型ホームヘルプサービスの提供を開始いたします。
 さらに、障害のある方々に対しましては、ノーマライゼーションの理念に基づき、自立した生活を送ることができるよう支援してまいりましたが、本年度は当市で開催される全道ろうあ者夏季体育大会に支援するとともに、重度障害者等に対するデイサービスやホームヘルプサービスを実施してまいります。
 また、高齢者や障害のある方々に優しいまちづくりを進めるため、JR大麻駅のエスカレーター等の設置に助成をするほか、高砂駅通り歩道橋のエレベーター設置、路線バス補助ステップ整備経費の助成、市民会館の改修に伴う通路のスロープ化、あるいは公共施設の障害者用駐車場整備を行い、施設のバリアフリー化を推進してまいります。
 なお、引き続きバス停留所における上屋式待合所や、独居高齢者あるいは重度の身体障害者世帯への緊急通報システムの設置を行ってまいります。
 次に、市立病院につきましては、地域の中核病院として市内医療機関との連携を深め、多様化する医療需要に対応した質の高い医療を供給してまいりますとともに、現在、病院にとって厳しい経営環境にもあることから、経営健全化計画に基づき、安定した病院運営に向け一層の努力をしてまいります。
 また、地域の医療保険制度として重要な役割を担っている国民健康保険事業につきましては、主な財源である保険税が景気の低迷で伸び悩む中、保険給付費等の支出も着実に増加し、厳しい状況が続いているとともに、新たに介護保険の導入に伴う影響も考えられることから、その事業運営には十分意を用いてまいります。
 なお、地域における社会福祉活動の中心的役割を担う社会福祉協議会に対しましては、引き続き愛のふれあい事業や季節保育所の運営を支援してまいります。
 次に、女性の社会参画に向けた社会システムの構築が求められていることから、男女共同参画社会の形成を促進するため、担当窓口を設置し、男女が社会の対等な構成員として利益を享受するとともに、責任を担っていく活動等を支援してまいります。
 第4に、生き生きふるさとえべつについて申し上げます。
 私は、豊かな個性や文化の中でゆとりを実感して生活ができ、コミュニティにおけるボランティア活動や生涯学習、あるいは人々との交流を通して自己実現を図ることができる、市民一人ひとりが主人公のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
 このため、少子高齢化や都市化に伴う様々な課題に対応し、地域におけるコミュニティ活動の拠点施設として、西大麻地区に住区会館を整備するほか、引き続き地域が連携して活動ができるよう、自治会活動を支援してまいります。
 また、江別を知り、学び、地域おこしと人づくりを目的に、まちおこし市民大学を開設し、地域の人材を発掘し、市内大学との連携を深めてまいりますほか、市民が自由に学ぶことのできる生涯学習の環境づくりとして、学習講座の内容充実や史跡ガイドブックの発行、並びに子ども読書年に向けた読書環境の充実に努めてまいりますとともに、引き続きふるさと読本の発行や生涯学習推進協議会へ支援してまいります。
 なお、江別双書は、本年度の第10巻をもって最終刊行となります。
 次に、歴史を大切にし、まちの個性や文化づくりを充実するため、まず林木育種場旧庁舎の保存活用につきましては、建物の一部を改修し、当面、市民が休憩所などに利用できるよう、年次的に整備を進めてまいります。
 また、市民の芸術・文化への意識の高揚と関心の高まりにこたえるため、市民文化ホールや市民会館での舞台芸術等の鑑賞機会を提供するとともに、新世紀記念としての第九を唱う市民の会や市民ミュージカルの再演活動に助成するほか、友好都市土佐市との文化交流に助成をしてまいります。
 なお、市民会館につきましては、計画的に大規模改修を進めてまいりましたが、本年度をもって完了となります。
 次に、市民の豊かなスポーツライフを実現するため、年次的に整備を進めてまいりました飛烏山公園多目的市民広場がいよいよオープンいたしますので、2000年市民スポーツフェスティバルを開催し、市民相互の交流を深め、楽しい一日にしたいと思います。このほか、大麻地区のはやぶさ運動公園に設置要望の強い水洗トイレを整備し、施設の充実に努めてまいります。
 また、祭りやイベントは、まちの元気や活力ある地域づくりのきっかけとして期待される一面もあることから、引き続き市民まつり、やきもの市、北海鳴子まつり、マシュマロンピックなどへ支援し、新しいふるさと創造に向けて江別発の祭りを発展させ、より親しまれるイベントにしてまいります。
 第5に、自主・自立のたくましいえべつについて申し上げます。
 私は、自立が求められる分権の時代にあって、地域経済を担う人づくりとともに、市民がお互い知恵を出し合い、江別の可能性を大きく伸ばし、地に足の付いた活力ある自主・自立の江別経済を築いてまいりたいと考えております。
 我が国の経済は、緩やかな改善が続いているとされるものの、いまだ民間需要に支えられた自律的回復には至っていない状況にあり、当市においても、多くの市民需要にこたえるため、経済の活性化に向けた施策を多角的に展開し、自主財源の確保を図ることが重要となっております。
 このため、まず第二工業団地につきましては、民間活力による開発に併せ、周辺道路や下水道の整備を実施するほか、企業誘致を積極的に進めるため、先端産業等誘致促進条例に基づく助成対象にコールセンター等の情報通信技術等利用施設を加え、その誘致促進に努めてまいりますとともに、RTN計画につきましては、第2期計画区域の環境影響評価書の作成を行います。
 また、れんがとやきもののまちとして、地場産業の振興を含め、市内に残された歴史的、文化的、産業的建造物としてのれんが工場等を保存してまいります。今後は、やきものを中心として、NPO(民間非営利組織)による活用や、セラミックアートセンターとの連携施設としての活用を視野に入れた事業展開を図ってまいります。
 次に、市内商業を巡る環境は、大型店との競合や消費の落ち込みにより極めて厳しい状況にあることから、商店街の近代化や高度化を図るため、商工業近代化資金融資事業による経営の安定・発展を促進するほか、商店街整備や空き店舗の活用などを進めてきた商店街等近代化推進助成事業にソフト事業の助成メニューを追加し、支援の充実を図ってまいります。
 また、江別駅周辺地区市街地再開発事業につきましては、推進計画に基づく核店舗や業務系事業所の誘導を進め、関係者との協議を深めてまいります。
 なお、観光によるまちの活気づくりのため、観光協会に対しまして、まちの新たな魅力を発見する絵になるえべつフォトコンテスト・写真展開催事業に助成を行うとともに、江別の魅力をPRするため、インターネットによる観光情報ホームページを作成し、対外的イメージづくりを進めてまいります。
 次に、農業の振興につきましては、農業の国際化や環境への対応、農業者と消費者、農村と都市の共生に向けて、昨年7月に食料・農業・農村基本法が制定されたところであり、市といたしましても、大消費地に近い江別の特性を生かした都市近郊型農業や地域農業の活性化に向けた施策を進めていく必要があります。
 このため、食料自給率の向上や消費者ニーズに応じた品質向上、あるいは生産出荷の効率化を目指す農業生産総合対策事業を実施するほか、江別産米消費拡大事業や地元農産物地場消費推進事業に支援するとともに、農業者と花き栽培技術指導センターとの連携を深め、花き栽培事業の安定化のため助成を行ってまいります。
 また、資源の有効活用と環境へ配慮する取り組みとして、土づくりに欠かせないたい肥の利用に対し助成し、環境保全型農業の推進を図ってまいります。
 さらに、生産基盤の整備につきましては、上の月地区農免農道、八幡地区の農道整備特別対策事業並びに南美原かんがい排水事業が完了いたしますが、引き続き東江別地区道営ほ場整備事業や排水対策事業等を進めてまいります。
 なお、農業・農村の活性化を目指す江北地区活性化振興計画につきましては、地元検討協議会等と検討課題の論議を深め、施設メニューや施設規模等の検証を行ってまいります。
 次に、景気の低迷により雇用情勢は依然として深刻な状況が続いている中、国は新しい雇用を生み出すことを目的として緊急地域雇用特別交付金事業を実施するところから、当市においても資源物分別指導員設置事業、農村景観づくり事業、ホームヘルパー養成事業、あるいは、れんが建造物保存活用PR事業等を実施し、その活用を図るとともに雇用の安定化に資することといたしております。
 第6に、市民参加のひらかれたえべつについて申し上げます。
 私は、地域に暮らす人々がより人間らしく生活していくためには、地域の課題を市民や企業が行政とともに考え、解決していく協働のまちづくりを実現することが必要であると思います。こうしたことから、幅広く情報を開示し、市民参加の機会をさらに進め、簡素で効率的な行政システムの実現に努めたいと考えております。
 このため、地方分権時代に対応した行政組織の整備や見直しを進めるほか、市民に見える政策形成や事業評価制度の導入について、設置されている検討会で論議するとともに、バランスシートについては、作成に向け検討を行うこととしております。
 また、地域との連携を深め、地域実態をより把握し、地域からの提言等を受ける地域担当職員制を3地区で試行し、その検証をしてまいります。
 さらに、市民サービスの向上を目的として、本年10月より野幌鉄南地区に証明交付窓口を開設いたします。
 なお、地方分権や市民ニーズの高度化、多様化に適切に対処するため、行政自ら意識や組織の変革を行うことが必要であり、地域の実情に沿った個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現するため、引き続き積極的に行財政改革を推進してまいります。
 以上が予算編成方針に基づき措置いたしました歳出予算の概要であります。
 次に、主要な歳入の見込みにつきましてご説明申し上げます。
 まず、市税につきましては、昨年度実施されました恒久的減税の平年度化や景気低迷による所得の減少、あるいは固定資産税評価替えの影響等から、115億2,400万円、前年度6月比2.5%の減少となりました。
 なお、恒久的減税の影響額につきましては、昨年同様、地方特例交付金、減税補てん債等で措置されますが、税収の的確な把握と徴収に総力を挙げ努力をしてまいります。
 次に、地方交付税につきましては、地方財政計画や市税あるいは発行公債費の見積り額を参考に、122億3,500万円、前年度6月比4.4%の増となりましたが、6月補正後の財源を一部保留したため、結果としてやや高い伸び率となったものであります。
 また、市債につきましては、38億8,640万円、前年度6月比16.2%の減となりましたが、発行に当たりましては、将来の財政負担を踏まえ、地方交付税措置のある有利な地方債の活用を基本に計上したところであります。
 以上、各会計予算案の大綱について申し上げました。
 私は、市の行政を進めるに当たり、すべての施策の底流に絵になるえべつを掲げ、広くご意見をいただきながら、自らの方向性を示し決断してまいります。
 また、これからの自治体は、それぞれの自治体の意欲と能力によって地域の発展に差が生じることとなります。このため、時代の先端を切り開く政策自治体であることが求められるとともに、市民とともに時代の変化に対応した意識改革と協力、支援が必要となってまいります。市民、行政が自らの責任において、自主・自立の中、新しい江別の創造に向かって力強くその一歩を踏み出したいと思います。
 議員各位並びに市民の皆さんのご理解とご協力をお願い申し上げ、平成12年度各会計予算案の説明といたします。
 以上であります。

議長(赤坂伸一君)

 これより議案第38号ほか7件に対する一括質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。
 ただいま上程中の議案第38号ほか7件については、14名をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、そのように決しました。
 お諮りいたします。
 ただいま設置されました予算特別委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により、稲垣議員、岡村議員、尾田議員、春日議員、清水議員、鈴木豊実議員、鈴木真由美議員、高間議員、稗田議員、星 昭史議員、星 秀雄議員、宮澤議員、森好議員、矢澤議員、以上14名を指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、そのように決しました。
 ただいま設置されました予算特別委員会の正副委員長互選のため、暫時休憩いたします。

午後2時11分 休憩
午後2時29分 再開

議長(赤坂伸一君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。
 この際、報告いたします。
 先ほど設置されました予算特別委員会の委員長に高間議員、副委員長に鈴木真由美議員が互選された旨の報告がありました。

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