ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 江別市議会会議録 > 本 会 議 会 議 録 の 閲 覧 > 平成25年分の目次 > 平成25年第1回江別市議会会議録(第3号)平成25年3月8日 2ページ

平成25年第1回江別市議会会議録(第3号)平成25年3月8日 2ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第

開議宣告

議長(尾田善靖君)

 これより平成25年第1回江別市議会定例会第9日目の会議を開きます。
 ただいまの出席議員は26名で定足数に達しております。

議事日程

議長(尾田善靖君)

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりであります。

会議録署名議員の指名

議長(尾田善靖君)

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議規則第111条の規定により、鈴木議員、野村議員を指名いたします。

一般質問

議長(尾田善靖君)

 日程第2 一般質問を順次行います。
 星秀雄議員の平成25年度予算編成の考え方について外4件についての質問を許します。一問一答方式、通告時間45分。

星 秀雄君

 ただいま議長よりお許しを得ましたので、ご答弁のほどよろしくお願い申し上げます。
 質問を申し上げる前に、今月2日からの猛吹雪により道東、道北に9名の死亡者が、また当市でも今年の大雪で、2名の事故死等々がございました。深くご冥福をお祈りするとともに、このたびの家屋あるいは農業施設の多くの被害に対し、お見舞い申し上げます。また、市長をはじめ雪対策に関わりました多くの皆さんに対し、敬意を表したいと思います。
 さて、昨年の衆議院の解散において、生活が第一の民主党政権から、景気低迷で明日の希望の持てる経済の再生を国民は選択し、再び自公政権に戻りました。安倍政権の下では、一刻も早い緊急経済対策として10兆3,000億円の補正予算が組まれ、江別市でも年度内では消化し切れないことから15か月予算編成作業となり、市長をはじめ部局の皆さんはご苦労をされたと思います。この経済対策では、一部新聞の経済評論で6月後半にはこの補正の意義は表れるとの記事を拝見しました。衆参両院も議決して国会を通過し、地方の諸手続ということで、当市も昨日、提案された付託案件を可決し、予算執行までの期間を見ると、この効果は6月後半と見るのは妥当と感じますが、市長もそのようにお感じになるのでしょうか。このことについてご意見をお伺いします。
 さて、市長の平成25年度市政執行方針について、質問を申し上げます。
 2月9日付けの北海道新聞の大見出しで、人口減対策に重点項目をとありましたが、この具体策として、子育て支援、親子安心プランなど、ストップ人口減とするとありますが、この人口減の定義は単年度を対象にするのか、あるいは政策定住人口とするのか、この算定基準について、まずお聞きしたいと思います。
 少子高齢化の進行により、かつては15万人都市を目指し、平成16年に前倒しでスタートした総合計画は、今年で終了年になります。明年の平成26年には、市民の多くのご意見を集約して、あるべき江別市の姿として総合計画を作ろうとしています。この人口減は理解しておりますが、私は、まちづくりの観点から見れば、人口13万人を策定基準人口としていくのがコンパクトなまちづくりと思いますが、市民がじり貧する人口減の数値を見るのではなく、設定した目標に向けた人口減対策をするのがベターかと思いますが、このことについてお考えをお聞かせください。
 次に、この対策に人口呼び込みをお考えでありますが、どのような手法で行われるのかお伺いいたします。
 次に、若者の雇用ができ、そのための企業誘致と地場の企業の育成と雇用拡大をどのように推進するのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
 経済政策について、お尋ねいたします。
 IT及び電機産業、自動車関連、2次製品工場も数少ない当市では雇用を見込めませんが、第6次産業を含め、フード・コンプレックス特区に関連するものは、これからの成長産業と認識しております。そこで、この特区事業に関連する企業の誘致で、市としては、基盤整備に多くの投資をしております。その企業進出のめどは付いているのでしょうか、お伺いします。
 また、農産品の付加を高めることからすると、国においては六次産業化法まででき、これらの特区との大きな違いはあるのでしょうか。もっと財政的、税制的、あるいは規制緩和などを、この6次産業にも特区並みの支援策を願うものとして、当市における現状と今後の見通しについてお伺いします。
 快適なまちづくりとは、住み続けてもらうまちとありますが、具体的にお示しをお願いします。昨年の第1回定例会において、空き家・廃屋対策を条例化してはどうかと提案しましたが、角度を変えて申しますと、不使用住宅、あるいは不使用宅地の放置が日増しに増大することについて対策が必要と感じました。権利者はもとより、近所に住む者が不安を抱えながら生活をしています。権利者は、何とかしたいという思いがあっても、不動産業者や民間相談では解決が進みません。行政が相談窓口を開設していくことが急務と思いますが、この件についてお伺いします。
 今年も雪に悩まされました。快適なまちづくりも台無しです。雪処理が大変です。ここで、雪捨場付き住宅のモデル事業を提案したいと思います。宅地内の雪が処理できる庭や野菜園、低木花などを楽しめる面積を確保し、これらに対し、固定資産税や用途変更の支援策を考えてみてはいかがでしょうか、お伺いします。
 最後の質問にしますが、まちづくりの根幹であります都市計画マスタープランの見直しについて、申し上げます。
 当市はJR線を軸にして、五つの駅を中心として栄え、町並みを形成しております。これまで、大麻地区では、高齢化に鑑み、住み替えやまちの在り方を検討しております。野幌地区は、江別の顔づくり事業によって鉄道高架、区画整理、街路事業と、着々と江別の顔として進んでいます。しかし、江別市街地周辺のあるべき姿が明記されておりません。いささか不満を感じるものであります。私は、平成11年の市議会から市政に参加いたしました。住民の皆さんとの約束は、一貫して均衡ある快適なまちづくりをしたい、その思いで12年が経過しました。特に条丁目は、江別市の母町で、かつては2,000世帯があり、江別市の発展の基礎を成したところであります。王子の社宅があり、北電火力発電所や関連会社の皆さんでにぎわい、商業の発祥の地でもあり、まちの要の役場もありました。映画館も3軒もありました。今では、500軒足らずの寂しいまちになりました。ぽつりと街灯が猫影を作っている様です。今住んでいる人たちは、4代目から5代目の高齢者世帯が多く、ますますゴーストタウン化していくのが明々白々であります。
 私の約束どおりにできず、地域の皆さんには大変申し訳ないことになって、深くおわびを申し上げます。ここで、他の地区より遅れているこのまちのまちづくりについて、駅があり、利便性の高いこのまちを再生するためには、市長のリーダーシップが必要と思いますが、お考えとご決意をお伺いいたします。
 以上、1回目の質問とし、再質問のないようなお答えをお願いします。

議長(尾田善靖君)

 星議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 星議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、15か月予算と補正予算の編成に対する見解についてでありますが、昨年暮れに発足した新政権は、長引く円高・デフレ不況から脱却し、雇用や所得を拡大させ、強い日本経済を取り戻すため、日本経済再生に向けた緊急経済対策を決定し、平成24年度補正予算と新年度予算を一体的に、かつ切れ目なく進める15か月予算を編成することとしたところであります。市といたしましても、人口減少への対応などの政策目標を推進するとともに、市内経済の活性化を図るため、国の緊急経済対策に対応した予算編成を行ったところであります。
 この緊急経済対策による補正予算につきまして、国においては2月26日に成立し、当市においても昨日の本会議で可決いただいたところであります。これから事業実施に向け、本格的に準備を進めてまいります。そこで、経済効果についてでございますが、いわゆるゼロ市債を導入しております当市におきましては、今回の国の経済対策が、工事の発注が早くなることにつながり、市内企業にとりましても有効なものと考えているところであります。また、今回の経済対策が、一時的な効果に終わることなく、民間需要を喚起し、雇用や所得の拡大につながって、経済成長を持続させることになるよう期待しているところであります。
 次に、人口減少の定義と基準についてでありますが、現在の第5次江別市総合計画の基本構想では、政策的に人を誘導する目標人口は設定せず、推計に基づいた計画基準人口を設定しておりますことから、計画期間中はその考え方に基づいて施策を進めているところであります。
 今後の目標人口につきましては、現在策定中の新しい総合計画の中で、その考え方も含めまして検討されることになると考えておりますが、新しい計画策定に使われている人口推計では、目標年次である平成35年に、当市は全国を上回るペースで人口減少が進み、11万5,000人を下回るという厳しい結果となっております。
 このことから、私はこのご指摘の13万人という具体的な目標人口を設定するのではなく、現在の人口を維持していくことが、現実的な政策になるのではないかと考えております。
 次に、人口呼び込み対策の具体的手法についてでございますが、人口呼び込み対策の質問については、快適なまちづくりの項目にある住み続けてもらえるまちづくりの具体策の質問とも関連がありますので、二つ合わせてお答えさせていただきたいと思います。
 まず、新しい市民を呼び込むための対策は、少子化対策をはじめ、地方経済の活性化の観点からも喫緊の課題であることは、さきの市政執行方針の中でも申し上げたとおりでございまして、これまでも様々な対策を実施してきたところであります。そこで、毎年度の年齢別人口の推移を見てみますと、総人口の減少が続きますが、年少人口は出生数に比して10%程度の増加が見られ、それに伴い子育て世代人口も増加していることが判明したことから、子育て環境の充実を図ることが、江別に魅力を感じ、子育てをするまちとして選んでいただけるのではないかと考えているところであります。そこで、平成25年度の取り組みで申し上げますと、子育て広場の拡充、保育所の定員の拡大、特別支援教育の充実、全小中学校への電子黒板導入などの事業を予定しているところであります。同時に、こうした取り組みを市外の子育て中のご両親に知ってもらうため、幅広くPRしていくことも重要なことと考えております。
 一方、今住んでいる方に住み続けてもらうことも重要であり、特に高齢者の健康を維持するための施策を進めることが重要であると考えております。そこで、平成25年度におきましては、健康カード発行事業の活用、ウォーキングによる健康づくり、住み替え相談窓口の設置などの事業を進める考えであります。
 私は、現在進めている子育て対策、健康づくり対策、高齢者対策などと、平成25年度からの様々な取り組みを重層的に進めることで、江別に魅力を感じてもらい、新たに江別に住んでいただき、住み続けていただけるものと期待しているところであります。
 次に、人口減少対策としての若者の雇用と企業誘致についてでありますが、市は、地元雇用による定住人口を増やすため、若者の雇用の場となる企業誘致や地元企業に対する事業拡大の支援に取り組んできているところです。雇用支援の具体的な事例としては、高校生や大学生を対象とした就業意識や能力を高めるため、平成15年度から市内高校生を対象としたビジネスマナー研修や個別カウンセリングなどを通して、人材育成に取り組んでいるほか、平成24年度からは、市内大学生と企業がお互いを知るための交流会事業を開催し、平成25年度からは、市内大学生を対象に、市役所におけるインターンシップを含むモデル事業を実施する予定であります。
 そこで、地元雇用の一例を挙げますと、若者などの雇用を促進するため、平成21年度にえべつみらいビルに情報サービス系の企業2社を誘致し、これまでに、市内の大学卒業生などが正社員として約30名採用されております。今後とも企業に対する支援や若者への就業支援等の取り組みを積み重ねることで、人口減少対策としての若者の雇用に結び付けてまいりたいと考えております。
 次に、江別市都市計画マスタープランの見直しに関連しまして、江別地区周辺の見直しと条丁目の再生についてでありますが、現行の都市計画マスタープランにおける江別地区の位置付けにつきましては、その歴史や文化を生かし、ふるさと、新しさ、自然と人と産業が調和し、人々が快適に暮らせる地域との将来像を定め、特に、江別駅周辺を都市機能が集積した地域の日常活動の拠点と位置付けております。現在、都市計画マスタープランにつきましては、平成26年の見直しに向け検討を進めているところでありまして、その中での論議を尊重するとともに、新たな視点からの見直し結果につきましても、その中に記載しているところでございます。今後、この見直し方針を受け、緊急性や実現性を踏まえ進めることになりますが、重要なのは地元の方々がどういったまちに住みたいか、また、どうしたいかということでありまして、自治会をはじめとした地域の方々のお考えや意見などをお聴きしながら対応してまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でありますが、この他の質問につきましては、企画政策部長外をもってお答え申し上げます。

企画政策部長(鈴木 誠君)

 私から快適なまちづくり、不使用住宅・宅地の相談窓口についてご答弁申し上げます。
 人口減少や住宅需要の低迷の影響から、当市におきましても、使用されていない住宅や宅地が、今後増加していくものと認識しているところであります。このことは、全国的にも同様の傾向にありますことから、国においては、増え続ける空き家を適正に管理し、売却や賃貸、解体などに関する相談窓口を3年掛けて都道府県に設けることが平成25年度政府予算案に盛り込まれたところでございます。具体的には、都道府県と不動産、リフォーム、解体、管理代行などの関連業者で構成する協議会を設け、所有者の相談に対応するとなっております。このため、空き家・空き地の当市の対応といたしましては、今後の北海道の取り組みの動向を注視してまいりたいと考えております。
 次に、快適なまちづくりのための雪対策についてでありますが、宅地内の雪処理につきましては、住宅団地を造成する場合の最低敷地面積の設定や、都市計画法による用途地域で定めている建ぺい率に基づき、宅地内の一定の堆雪場所の確保にも配慮し、積雪地に対応した市街地の形成に努めてきたところであります。
 しかしながら、現実問題として、既成市街地での狭小宅地の存在や住宅の配置状況、駐車スペースなどによっては、堆雪場所が宅地内で十分に確保できない場合もあることは認識しているところでございます。
 いずれにいたしましても、宅地内では様々な利用方法が考えられ、雪捨場としての位置や面積の特定の外、利用の実態を把握することも困難であるため、雪捨場の確保に伴う税制面などの優遇措置は難しいものと考えております。
 私からは以上でございます。

経済部長(加納好春君)

 私から、経済戦略についてのうち、第6次産業の現状と今後の見通しについてご答弁申し上げます。
 第6次産業の現状と今後の見通しについて、六次産業化法の計画認定と総合特区の計画認定との相違についてでありますが、六次産業化法は、農林漁業者等が生産及びその加工又は販売を一体的に行う事業活動に関する計画が対象となり、認定を受けた場合、新商品開発や施設整備等に対し、補助等がなされる制度でございます。現在のところ、六次産業化法の認定申請を行っている生産者等は市内にはおりませんが、個別に相談を受け、関係機関を紹介するなどの支援を随時行っているところです。
 一方、総合特別区域法は、既存の制度を活用するという点で相違はありませんが、総合特区の戦略に合致した取り組みである場合に、国に対し先行して事業採択に向けた協議が可能になり、優先的な措置が行われるものでございます。
 いずれにいたしましても、今後も6次産業化も含め、様々な相談が見込まれますことから、それぞれのケースに応じ、引き続き支援してまいりたいと考えております。

経済部総合特区推進監(安藤明彦君)

 私から、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区の進捗と企業誘致についてご答弁申し上げます。
 初めに、進捗状況でございますが、江別市内におきましては、雪印種苗技術研究所が行う高品質な肥料の製造設備の導入に対し、法人税の優遇措置が適用になったほか、北海道情報大学が行う食の臨床試験に対する国の補助金の獲得、フード特区機構の支援を受けた市内企業による海外への販路拡大など、特区の優位性を生かした企業活動の支援が進められているところです。
 今後も、市内企業や生産者などに対し、特区の優遇制度の活用や関連事業の参画に向け、周知、普及、支援に努めるとともに、特区の規制特例措置として来年度より運用が開始される食品の機能表示制度の活用、特区の目標である輸出などに向けた海外への市場開拓や食品の高付加価値化を進めてまいりたいと考えております。 また、食の臨床試験(江別モデル)に関連して、ボランティアに対し健康カードを発行するなど、市民の健康に結び付ける取り組みも進めてまいりたいと考えております。
 次に、企業誘致の見通しについてでありますが、これまで市が進めてきた食関連産業に重点化した誘致施策への転換や食関連の研究拠点形成に向けた取り組みに加え、フード特区に指定されたことが評価され、コープさっぽろの進出表明に結び付いたものと認識しております。
 今後とも、食関連企業に対し、引き続き、良好な交通アクセスや特区の優遇制度などをアピールしながら、企業誘致に努め、市内の産業集積や雇用拡大を図ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。

星 秀雄君

 それでは、確認と要望事項含めて、2回目の質問を申し上げます。
 市長は、北海道の行政トップマンでありましたから、地方自治法あるいは法令の知識は満杯でございましょうけれども、浅学の私でございます。大変不慣れ、不安、あるいは不学なものですから、途中、理解が得られないかもしれないですけれども、了承願いたいと思います。
 今日は、朝に家を出るときに、電話が2件入りました。新聞で見たぞと。久しぶりに星が質問するんだなということで、傍聴席を見ると、私を支持してくれた人が来ているなと思いました。新聞で見たが、どんな発言をするのかと。丁々発止でやるのではなくて、心の通い合える質問をしたいということで、今日は出席しております。よろしくお願い申し上げます。
 私は、終戦と昔の小学校を経験しているものですから、ことわざにあるとおり温故知新、つまり昔の有様を研究し、後代の政治につなげようと、そういう言葉を大事にして、若干、他の議員さんよりは経験がありますから、古い有様などを語りながら、質問をしてみたいと思っております。
 最初に、今回の補正予算のことについては、十分理解しました。私も、テレビで国会のやり取りを見ていたとき、あるいは新聞等で見たときに、補正予算は6月には効果が出ると。
 (不規則発言する者あり)
 ちょっと静かにしてくれませんか。僕、あまりやじだとかに弱いものですから。気が弱いものですから。なるべく静かにしてください。そのときは、ばらまきだという意見があったものですが、そうではないでしょうと。北海道ですから、全国と同じような効果は6月に出ないにしても、江別市では、雪が消える時期から道路の舗装に関連する予算、補正予算も組まれておりますから、その効果は遅れるかもしれませんけれども、できるだけ早急に皆さんで努力していただきたいということをご要望申し上げておきます。
 次に、人口減対策について、総合計画における人口基準ですが、お聞きして理解いたしました。私は、現状認識を下向きの方向性として察知するのではなくて、市政ですから、むしろ現状認識を上向きにするのが本当ではないのかなということを述べたいのです。
 実は、今回も、13万人を想定するということはちょっと乱暴な言い方をしたと反省していますけれども、政治ですから、下向きではなくて上向きに語ってはどうか、そんな気持ちも私の片隅にあったと思います。13万人と言うと、江別市の人口が12万人ですから、南幌町の人がそっくり江別市に来たようなものですから、乱暴ですけれども、やはりできるだけ上向きな政治志向というものが必要ではないかということを考えて発言したところです。これについては、ご答弁は要りませんけれども、いずれにしても、今後としては下向きな考えでなくて、上向きなことでいきたいと思います。
 (不規則発言する者あり)

議長(尾田善靖君)

 お静かに願います。

星 秀雄君

 次に、人口減対策について、これも要望にしておきますが、鶏が先か卵が先かという議論になると思いますけれども、住みやすいまちをつくり、市外から呼び込みたいという市長の思いはわかります。しかし、市内には六つの大学があって、若者という素晴らしい労働資源があるということからも、やっぱり足止めさせて、若者が働く場所を先につくって、それから、自然の摂理でしょうけれども、若者がここで子供を生んで育てていく。そういうことになると、人口減というのは心配ないと思うので、企業が先だと思うのです。順序はどうあれ、私はそれを強く望むものであります。
 私のことを申し上げて悪いのですけれども、息子が一人、既に店を持って岩見沢に行っています。せいぜい孫ぐらいは江別に置きたいと思ったのですが、そのうち一人は大学に進学して日立の方に行ってしまった。もう一人いるのですけども、こちらも東京の方に行かないと、おじいちゃん、江別にはいられないわということになったのですけれども、何とかして置いておきたい。やはり、若者がここにいられるということにしなければならないということです。若者の定着のためには、やはり仕事をつくるんだという思いでいなければならないのかなと思っております。この点についても、よろしくお願い申し上げます。
 そんなことで、若者を定着させる企業を探し出すということを、市長は先に立って、トップセールスで企業の誘致をしてほしいということです。ちょっと乱暴な話で、笑い話になるかもしれませんけれども、むしろ、東京事務所もつくって、向こうで企業を探してきたらいいのではないですかと。いろいろお仕事を忙しくやっている報告は受けていますけれども、それぐらいの気持ちに、なって欲しいと市民は思っているのではないかなと、こう思っております。
 次に、フード特区についての問題、あるいは6次産業の問題ですけれども、これもご答弁はそのとおりでございます。でも、よく見ますと、新規就農の方々もどんどん増えてきています。農業で何とか自活するよりも研究してこういう制度を生かしてやってみたいという芽はたくさんあると思います。それは、市でも把握していると思います。このことは、どうかと思いますけども、例えば、平飼いで鶏を飼っている。卵1個が5円10円の世界ですけれども、その卵の付加価値を高めるために、栄養を与えて、研究して研究して、1個50円から60円の卵を作っても売れる、利用するという現状です。こういう新規の方々の、一生懸命研究している芽を摘むのではなく、吸い上げて、もっと組織的に大事にしてあげていただきたいものだなと思います。
 そういう研究、あるいは試行等の多くを拝見しますが、行政の相談窓口を拡大しながら、これらを一層相談相手に助言してほしいという希望を申し上げて、フード特区、あるいは6次産業の件については、よろしくお願い申し上げます。
 次に、快適なまちづくりについてです。
 不使用の住宅、あるいは宅地等についてです。当市は、約20平方キロメートル、約2,000ヘクタール、宅地にすると70坪から80坪で建てても、7万戸から8万戸が建つ計算です。今、5万1,000戸ですから仮にも2.4人の人口を掛けて12万なにがしとしています。
 (不規則発言する者あり)
 ちょっとうるさいって。
 8万世帯と考えて割り返すと、まだまだ宅地が余る。例えば、このことを調査したわけではないけれども、住宅地図で空き地と空き家に色を塗れば、部分的には真っ黒になるでしょう。特に江別の市街地は、真っ黒になるでしょう。これらをいち早く空き地利用と言うか、そんなものを思いついてどうするかを考えたときに、現実的にこの相談窓口が必要になってくるのではないかと思って提案したのであります。
 もう一点だけご答弁願いたいのですけれども、北海道や国においてこの取り組みをやっているとのことですけども、いち早く相談したいという地域の皆さんがいますから、この対応にいつまで時間が掛かっているのかめどが付かない話であれば、何としても江別で相談窓口が必要ではないのかなと思っているのですが、この点についていかがでしょうか。タイムリミットはあるのか一点だけお聞きしたいと思います。

議長(尾田善靖君)

 星議員に申し上げます。
 一問一答方式ですので、具体的に質問項目を。今のことで言うと、4番目の快適なまちづくりについての(2)の相談窓口のことということで理解しましたので、答弁をさせます。そういうことでよろしいですね。

星 秀雄君

 はい。不慣れでした。

議長(尾田善靖君)

 星議員の再質問に対する答弁を求めます。

企画政策部長(鈴木 誠君)

 星議員の再質問にお答え申し上げます。
 先ほどもご答弁申し上げましたが、相談窓口の設置に関する北海道の取り組みは、3年間で制度化するということになっております。この対応のタイムリミットはあるのかとのご質問ですが、相談窓口の設置に関する取り組みについては、道の住宅担当部局や不動産に関連する業者により構成される、専門性の高い協議会が設置する相談窓口ということです。当市にとっても非常に有効な手法ではないかと考えておりますので、早期の実現について、道に対して働き掛けを行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。

星 秀雄君

 分かりました。急を要することだということの認識をしていただきたいと思います。
 次に、快適なまちづくりの雪対策について、お聞きいたしたいと思います。
 先ほど、空き地があったり、急を要するような宅地が余っていたりという現状を見て、試行的に提案してみました。今一番、快適なまちづくりに忘れてはならないのは、この雪対策だと思います。北海道は、空気がおいしくてどうとか、緑が豊富とかそういう題目はあるけれども、春が来て活動できるまでには、雪に半年間埋もれている状況です。企業も人もここに住み替えしたくないという現状の姿を見ると、いち早く雪を片付けて、江別に行っても雪は心配ないという、そんなまちづくりが大事ではないかと思っております。
 そんなことで、先ほども申し上げたとおり、余りの土地があって、きゅうきゅうの中に家を建てているのではないのですから、モデル的に雪を捨てられる場所は十分あるという宅地をつくってみたらいかがですかということを提案したかったのです。将来まだまだ続く問題ですから、後々十分議論することが必要かと思います。ご答弁いただいたので、一点だけ、雪を片付けるモデル住宅の実施について要望し、後々この問題を議論していきたいと思いますので、今回のご答弁は了解するものであります。
 次に、江別駅周辺の条丁目の再生について伺いたいと思います。
 今日も、この地権者が見えているのではないかと思いますけれども、自分のまちをどうつくりたいということで来ていると思いますので、十分なご答弁をお願いしたいと思います。
 まず一点は、答弁にありましたけれども、緊急性と実現性を意識してということですが、これは何を意味するのか、どんなことをいうのか、どんな尺度でいうのかなということで、まちづくりにこの問題があるということを、説明していただきたいのと、市長のリーダーシップについて、住民は迷っているよということで、市長のリーダーシップの決意を聞きたいのであります。この二点お願いします。

市長(三好 昇君)

 星議員の再質問にお答え申し上げます。
 まず1点目が、事業に関わる緊急性、又は実現性ということでございますが、行政が進める事業というのは、様々ありますけれども、基本的な政策は総合計画にのっとり、また長期計画、さらには個別の計画に記載しまして、その記載に当たりましては、市民の皆様や議会の承認をいただいて進めているというのが現実であります。
 したがいまして、その問題につきましては、その時々の経済情勢もありますし、社会情勢もあります。10年間の計画であれば、初年度と10年目とでは大きく社会情勢が変わっているということもあります。全てが計画どおり進むかということは、その時々の社会環境や経済環境、さらには時代と言いますか背景を踏まえて判断しなければならないものと考えております。当然、計画に基づいて実施したとしても、行政ですから、単年度で審査をしていただいた上で事業を決定し、進めることになります。そういう意味で、緊急性、実現性ということをお話申し上げたところであります。
 例えば、緊急性で申し上げますと、江別地区の関連ですと、江別駅のこせん人道橋の工事というのは当然計画に入っていたものではありません。しかしながら、地元の皆さんから非常に危険である、日常生活上でも問題があるのではなかろうかと、強いご意見をいただきました。また、各自治会との懇談の席上でも、多くの方から、自治会の会長さんからもいただきました。そういう事業を進める上では、緊急性ということになるのではなかろうかと思っております。そういう意味で、先ほどお答え申し上げたところであります。
 次に、私のリーダーシップということでございます。
 (「一問一答じゃないのか」の声あり)

議長(尾田善靖君)

 リーダーシップについての答弁は、後で聞きます。
 緊急性と実現性についての3回目ありますか。

星 秀雄君

 今回も人道橋には補正予算を組んでいただいて、短縮を図るものと思いますけれども、そんなことをしているということで理解しました。
 以上です。

議長(尾田善靖君)

 リーダーシップについての質問はいいですか。

星 秀雄君

 二つ連記してごめんなさい。聞き方が悪かったのでしょうけども。不慣れです。
 市長のリーダーシップは、待つよりほかないということでございます。結局、条丁目地区の住民の皆さんは、顔づくり事業あるいはいろいろな関係を見ると、自分たちのところが一番おざなりにされたという雰囲気が強いと思います。猫しか歩いていないという現状を見たときに、何としても早く何とかしたいという悲壮な思いでいると思います。私も先ほどいろいろと言ったように、6代の市長は、古田島市長、松川市長など全部言えます。そんなことから言ったら、いろいろな時代のポリシーがあったと思います。特に山田市長は、江別の老人を守ろうということで、60歳から医療費を無料化しようということで、それを政策決定してやっていたのですね。やっぱり、人口も減らないで快適なまちづくりをしたなど、いろいろあると思います。時代的には右肩上がりの時代でしたから、市長もやりやすかったでしょうけれども、これが右肩上がりどころかどんどん落ちていく時代ですから、三好市長におかれましては大変でしょう。でも、地域の住民の意向を十分踏まえてということを、当たり前の真ん中ですけれども、例えば、やっぱり利害関係も多少生むでしょう。小川市長の顔づくり事業も、けんけんがくがくでした。市長は、住み良い快適なまちをつくろうということで、野幌を中心にしてやったということには、それなりにできるまでには、反対論者がたくさんいました。でも、勇断をもってやってきたという経緯を考えると、やっぱり市長は皆さんの意見を踏まえてというよりも、俺はこうやるぞというポリシーを出してほしいというのが願いだと思いますけども、答弁が同じくなるのかどうか知りませんけども、あえて申せば分かったと、俺も汗をかくからお前らも汗をかけということであれば、妥協点かなと思いますけども、市長、そんなお考えはございませんでしょうか。

議長(尾田善靖君)

 リーダーシップの決意についての質問に対する答弁を求めます。

市長(三好 昇君)

 大変失礼いたしました。星議員の再質問にお答え申し上げたいと思います。
 私のリーダーシップということでございますけれども、基本的にはまちづくりそのものは、住民の皆さんと行政、さらには関係機関、関係団体、地域の皆さんと一緒になって、同じ方向を向いて、同じ考え方の下に同じ行動をするということが大変重要なことだと思っております。
 今ほど、星議員の方から条丁目の話がございました。江別市の総意、市民の総意としましては、非常に大事な地域で、マスタープランの中でもいろいろ書かれておりますけれども、歴史的にも非常に重要で、その地域のにぎわいを求めるような地域であろうと思っておりますし、さらには、この江別駅周辺を考えますと、非常に高いポテンシャルを持っている地域であろうと思っております。そこに着目しまして、これまでも水道庁舎、コミュニティセンター、街路の関連、流雪溝、さらにはみらいビルといったところで、皆さんと一緒になりまして進めてきた事業だと思っております。しかしながら、今ほど議員から、猫の影が映るような状況だという話をされましたけれども、そういう思いをされるということは、評価されていないということではなかろうかと思っております。
 したがいまして、この地域のポテンシャル、地域をいかに有効に活用することが、江別が発展する一つの道でもあろうと思っております。そのためには、私ども市職員を挙げて、まずは皆さんと一緒になりまして、汗をかいて事業を進めることが、私は必要だと思っております。どうも今までは、お互いに空回りをしている傾向があったのではないかと思っております。そういう面でいけば、一緒になって進める、そういう時期に来ているという気持ちも持っております。経験豊かな星議員ですので、是非その点は協力していただきまして、まちづくりにご賛同いただき、さらに素晴らしいまちづくりに努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

星 秀雄君

 ありがとうございました。
 本当に涙の出るようなお言葉でありました。皆さんと一緒に汗をかいてみるぞという決意をお聞かせいただいたわけです。市長のまちづくりの意気込みと情熱について理解いたしました。今後もお体に留意されて、頑張っていただきたいと思います。
 最近、私はある新聞の広告にあった、幸せのタネをまくと、幸せの花が咲くというベストセラーをちょっと読んでみました。まだ1巻目ですけれども、岡本先生という方のベストセラーで、まだ途中です。私もこの12年間、多少なりとも種をまいてきたんだなと、そう実感しております。
 今後とも私の提言、あるいは質問等を十分ご理解いただいて、更に花を咲かすんだと、咲いていくんだということを念じながら、あとの2年間頑張って議員生活を送りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

議長(尾田善靖君)

 以上をもって、星議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 石田武史議員の障がい者の就労についての質問を許します。総括質問総括答弁方式、通告時間15分。

次ページ

前ページ