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平成24年第3回江別市議会会議録(第2号)平成24年9月12日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

内山祥弘君

 議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問をさせていただきます。
 昭和41年に建てられた市役所本庁舎の建て替え、あるいは耐震化問題につきましては、これまでも何度か一般質問で取り上げられております。平成20年第1回定例会でも質問され、昨年の震災後の第2回定例会においても、複数の議員によりこの話題が取り上げられております。
 平成20年の質問に対しましては、第5次江別市総合計画後期基本計画の期間の中で検討していかなければならないと答弁されており、それゆえ、あと約1年半となった来年度の第5次江別市総合計画の終了年度を前に、この件についての検討が急がれるのではないかと考えます。また、昨年の震災後の一般質問では、震災の発生及び平成22年度に行われた庁舎耐震診断の結果を踏まえ、本庁舎の耐震化は喫緊の課題であり、平成23年度中に庁内に検討委員会を立ち上げ、改めて平成25年度をめどに一定の方向性を検討して結論を出すと答弁されております。
 また、その検討する方向性の中においては、耐震化だけではなく、分散化されている庁舎の統合など窓口業務等の総合化による市民サービスの向上及び効率的な行政執行などの在り方についても検討することとしております。そしてさらに、市内の公共建築物の耐震化については、平成22年に策定された江別市耐震改修促進計画を基に、第一順位を学校施設、第二順位を本庁舎、第三順位を体育館等の公共施設とし、まずは学校施設の耐震化を最優先に進めなければならないと答弁されているところであります。
 さて、その後約1年が経過いたしまして、先ほど言われておりました学校施設の耐震化、特にれんが校舎の耐震化につきましても耐震診断の手法が可能になり、全ての学校の耐震診断が終了したところであります。それゆえ、学校統合の問題はありますが、学校耐震化の完了の見通しが見えてきたところであります。
 したがって、それでは、その次はどうしていくのかという問題も、もうそろそろ具体的に現実味を帯びてくる頃ではないかと考えます。また、昨年7月に発足した市役所庁舎等の在り方検討委員会では、一部報道等によりますと、庁舎の在り方についての複数案など具体的な検討がなされているとのことであります。
 そこで、まずは1点目として、市役所庁舎等の在り方検討委員会での現在の検討状況について、お伺いいたします。
 2点目に、これまでの答弁によりますと、平成25年度をめどに一定の方向性の結論を出すとされているところでありますが、それでは、その方向性とは一体どのようなものなのか、どれくらいの具体性を持つものなのか、また、スケジュール感についてはどの程度のものとなるのか、改めてその示されるであろう方向性の内容についてお伺いいたします。
 3点目に、これにつきましてもこれまでも何度か議会で取り上げられている課題ではありますが、市役所北側にある江別高校跡地の暫定的利活用について、市役所庁舎の建て替えに関連し、市役所庁舎等の在り方検討委員会の中で、あるいはそれと並行する形で検討するお考えがあるのかお伺いいたします。
 学校耐震化の終了年度及びその後の市の財政も踏まえた庁舎の建て替えなどの実施の時期を推測しますと、少なくともあと5年以上は、当跡地はそのままということが予想されるところであります。もちろん、季節の行事や、ふだんは職員等の駐車場として利用されている面はありますが、せっかく市役所に近く町なかにある広い土地でありますし、また、地域の方々からもより一層の利活用を望む声があるそうですので、防災や市民協働の視点も含めて、江別高校跡地のさらなる暫定的利活用について、検討のお考えはあるのかお伺いいたします。
 それでは次に、国際交流について質問いたします。
 現在、次期総合計画策定に向けて、えべつ未来市民会議が開催されております。その一環として、江別の未来を担う若い世代を対象とした中学生、高校生、大学生のえべつ未来会議がグレシャムアンテナショップで開催されたところであります。私も一通り傍聴させていただきましたが、若い世代も、自分たちのまちのことをよく見ているのか、大人の市民会議で取り上げられていることとほぼ同様な視点で課題が話し合われていたように思いました。しかし、その中で一つ、大人の市民会議では余り話題になっておりませんでしたが、学生の市民会議では全ての世代で共通して話題になっていたテーマがあり、そのことが私の印象に残りました。それは、国際交流についての関心が高いということです。このことは、これまで市や多くの民間団体、人々が苦労して取り組んできた国際交流の取り組み、まかれた種が、着実に、特に江別の若い世代に根付きつつある証左ではないかと思われるところです。また、昨今の不安定な国際情勢の中で、この江別の若い世代の国際交流への関心の高さは、将来の平和に向けての希望の種であるとも思われるところなのです。さらに、国際交流を通じて広い世界を知ることは、ひいては自分自身を知り、また、ふるさと江別を知り、誇りを持つことにつながるものと考えます。そういうわけで、私としましては、このような江別の若い世代の国際交流への高い関心、好奇心をより一層伸ばしてあげることはできないか、芽を大事に育ててあげることはできないかと考えていたところなのです。
 そこで、質問に入りますが、江別市の国際交流の大きな柱としては、アメリカ・オレゴン州のグレシャム市との姉妹都市交流があります。昭和52年から始まったこの交流は、多くの方々の汗と献身的尽力があり、今年で35周年を迎えました。そこで、今年度、姉妹都市提携35周年記念事業として、相互訪問と記念式典等が予定されておりました。しかし、残念ながら、燃油サーチャージなど航空運賃の高騰もあり、相互訪問が難しいということで、グレシャム市からの申出もあり、今年度予定していた35周年記念事業は見送り、次の周年に持ち越しとなったとのことであります。とはいえ、先ほども述べましたように、中学生や高校生の相互派遣事業により、主に教育分野での交流は継続的に行われており、お互いに着実な成果をもたらしているものと考えます。
 そこで、グレシャム市との姉妹都市交流について、この質問は前回の30周年のときにも一般質問がなされておりますが、改めて、この5年間を振り返り、また、今後に向けましても、グレシャム市との姉妹都市交流の現在の状況とその成果、課題等についてお伺いいたします。
 2点目に、それらの成果や課題等を踏まえ、今後の交流の方向性や考え方についてお伺いいたします。
 次に、3点目の質問ですが、本市では、昨年、フード特区の指定がなされたところであり、その目標は、最終的には、東アジアにおける食の研究開発・輸出拠点を目指すということでありました。私も、前回の一般質問で質問いたしましたが、 その後も国による特区事業の認定など着実に前進しつつあるものと思います。
 しかしながら、将来に向けて、東アジアへの食の輸出拠点、経済活動の活性化を目指すのであれば、その実現のためには、まずは、今から長期の視点を持ってその土台づくりとしての人的交流を積極的に進めていく必要があるのではないかと考えます。特に、長期的な視点という意味では、グレシャム市との交流でも着実な成果を上げつつある次世代を担う若い世代の交流の重要性は決して小さくないものと考えます。
 確かに、現在、東アジアとの関係は、特に政治の分野においてぎくしゃくしているところはありますが、およそ1,000万年前に海で隔てられて以降、地理的に隣同士であり、また、文化的にも、長い歴史の中でお互いに影響を与え合ってきた同士でもあり、東アジアとの関係において将来的な平和を望まない人はいつの時代にあってもいないものと思います。
 そこで、将来の平和に向けての希望の種をまくという意味でも、また、フード特区の目標を成し遂げるための種をまくという意味におきましても、今後に向けて、東アジア地域を視野に入れた多元的な国際交流のお考えについてお伺いします。
 4点目に、市内の外国人と市民の交流の活性化についてお伺いいたします。
 国際交流という意味では、姉妹都市など海外との交流ももちろん大事ですが、もう一方で、市内におられる外国人の方との交流の機会の増進、ひいてはまちづくりへの参加へ結び付けるような観点も大切であるかと思います。
 外からの視点は、自分たちのまち江別をより深く知り、誇りを持つことにつながります。市内の外国人の多くは、大学の留学生として来ており、また、東アジアから来ている方々の割合も多いとのことであります。そういう方々は、主に大学関係の人々との間だけの交流が多く、その他の市民との交流の機会は余り多くはないのではないでしょうか。もちろん、それ以外の目的で江別におられる外国の方もおりますが、そのような方々も含め、市民との交流のさらなる活性化のお考えについてお伺いします。
 最後に3項目目として、平和都市宣言について質問いたします。
 今年も、終戦の日である8月15日に江別市戦没者追悼式が行われ、私も出席し、全ての戦争犠牲者への追悼の意を捧げました。さきの戦争から今年で67年の歳月がたちました。この間、多くの国民、市民の方々の平和への切実たる願いと行動の土台の上に、敗戦からの復興を果たし、世界有数の経済・技術大国へと発展してきました。戦後の復興、繁栄をもたらしたものは、確かに奇麗ごとでは済まされない部分もありますが、国民及び市民の平和への願い、誓いがその礎石であったのは間違いないことではないでしょうか。それゆえ、8月15日の終戦の日は、さきの戦争の終戦の日ではなく、全ての戦争の終戦の日として心に刻み、再び戦争の惨禍を繰り返すことのないよう戦没者に対して平和の誓いを新たにしたところであります。世界では依然として多くの内戦や紛争が絶えませんが、全世界の国民が等しく平和のうちに生存する権利を有することを改めて認識し、世界の平和秩序の実現を目指し、より一層の努力をすることが私たちの責務であると深く決意したところであります。我が国は、戦争による世界唯一の核兵器が使用された国であります。それゆえ、あのような核兵器の惨禍を再び繰り返してはならないという思い、願いもまた、平和への誓いと共に全国民の願いであります。しかし、今なお、世界では多くの核兵器が蓄えられ、人類の生存に深刻な潜在的脅威を与えております。それゆえ、平和と市民の安全こそが地方自治の発展の前提であることにも鑑み、地方自治の立場から、平和への誓いと核兵器廃絶への願いを全世界に訴え、この人類普遍の大義に向かって不断の努力を続けることが重要と考えます。
 ここで、若き日、江別にもゆかりのある町村金弥氏と共に札幌農学校で学んだ内村鑑三の言葉を引用したいと思います。いわく、戦争は人を殺すことである。そうして人を殺すことは大罪悪である。そうして大罪悪を犯して個人も国家も永久に利益を収め得ようはずがない。
 さて、三好市長は、昨年7月に、平和市長会議に加盟する決断をされました。  平和市長会議は、昭和57年に、当時の広島市長の荒木武氏の呼び掛けにより、世界の都市が国境を越えて連帯し、共に核兵器廃絶への道を切り開いていこうと提唱された世界各国の都市で構成された団体であります。その目的は、世界の都市が緊密な連携を築くことによって核兵器廃絶の市民意識を国際的な規模で喚起し、核兵器廃絶を実現させるとともに、人類の共存を脅かす飢餓、貧困、難民、人権などの諸問題の解決、さらには環境保護のために努力することに よって世界恒久平和の実現に寄与することとされております。
 私どもとしては、三好市長が崇高な目的を持つ平和市長会議に加盟したことを高く評価しております。したがいまして、今後、江別市が平和市長会議の一員と してどのような事業や行動を展開していくのか、見解を三点お伺いいたします。
 初めに、平和市長会議加盟後に実施した取り組みとして、今年、庁舎一階ロビーにて、原子爆弾被害の実態を広く市民に知っていただくため、原爆写真パネル展が開催されたところであります。戦争や原爆の被害を知らない若い世代や、改めてその悲惨さを知った市民にとって有意義な事業だったと思いますが、来年度以降も継続する予定はあるのか、また、より多くの市民に知っていただくための工夫等を検討するお考えはあるのか、お伺いいたします。
 2点目に、他の平和市長会議に加盟した自治体では、子供たちに平和に関する標語やポスターなどの作品を募集しコンクールを実施したり、市民有志により実行委員会を設立し、平和の灯火設置や平和の花壇整備事業を行ったり、また、その他にも平和に関する講演会や映画会などを行っているとお聞きしているところであります。そこで、江別市として、今後の平和に関する事業の推進として具体的に検討している事項等がありましたらお答え願います。
 3点目に、核兵器廃絶平和都市宣言の実施についてお伺いいたします。
 この件につきましては、過去の一般質問でも複数の議員が質問しております。
 過去の議事録を読み返しますと、三好市長もそれ以前の市長も、全道及び全国で多数の自治体が本宣言を実施している状況は認識されており、核兵器廃絶と平和な世界の実現に対しては異論がないと繰り返し答弁されているところであります。問題は、市民の間でどれだけ論議がされているか、また、宣言後に中身が伴って実行に移せるかどうかといった懸念が障害となっていたように見受けられます。しかし、昨年、市長が英断をもって平和市長会議に加盟し、また、その事業も実施されているのですから、この機会に是非、市民の皆さんの声を聞きながら、平和を願う都市宣言を実施するべきではないかと考えます。そのことは大変意義のあることでありますし、市民の皆さんの理解と協力もいただけると思いますが、市長の見解をお伺いいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。

議長(尾田善靖君)

 内山議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好昇君)

 内山議員の一般質問にお答え申し上げます。
 私からは、国際交流に関連して、平和都市宣言についてお答えしたいと思います。
 国際交流に関連しまして、まず、今後のグレシャム市との交流の見通しについてでありますが、姉妹都市提携35年目を迎えたグレシャム市と江別市は、今日に至るまで友好関係を発展させ、交流事業を続けてまいりました。その中で、教育・文化の交流事業につきましては、事業に参加した生徒に大きな成長が見られるとともに、その後も手紙や電子メールなどで交流を続けている生徒もいらっしゃるとのことです。高校生の交流事業は35年目、中学生は18年目と、継続すること自体が評価されることと思いますが、派遣に応募する生徒も多く、このことは、国際交流の関心の高さを示す成果とも考えております。また、生徒からも国際感覚が身に付いたとの感想もあるなどこれまでの交流事業については高く評価でき、今後も充実した事業展開が図れるようグレシャム市と連携しまして交流事業を進めてまいりたいと考えております。
 また、経済関連の交流につきましては、民間交流が基本であり、経済情勢に左右されることもありますので、継続的な交流は難しい面があるものと考えております。また、今年予定しておりました35周年記念事業は、残念ながら諸般の事情により見送ることといたしましたが、来るべき40周年に向けて協議を進め、両市のきずなを更に深めてまいりたいと考えております。
 次に、フード特区指定を踏まえた東アジア地域との国際交流についてでありますが、市内在住の外国人は、9月1日現在で32か国374名、そのうち、約7割の242名が中国や韓国などの東アジア地域の方という現状にあります。
 そこで、フード特区に関係した具体的な国際交流といたしましては、昨年11月に、北海道情報大学と連携し、中国、韓国など世界各国から研究者を招き、フードサミット2011in江別を開催し、その中で、東アジア地域の食の欧米化に対する健康づくりの在り方などの意見交換がなされ、日本食の健康への効果などが改めて議論されたところであります。アジア各国のし好に合った食品、健康に配慮した食品の開発などについては、フード特区の重要なテーマの一つでありますことから、今後、特区推進機関と連携し、各機関や市内の留学生などの協力も得ながら日本の食の良さを検証してもらうなどして、市場競争力のある商品の創出支援に取り組んでいきたいと考えております。
 いずれにいたしましても、市といたしましては、フード特区の様々な事業の機会を捉え、東アジア地域の方に江別の情報を発信して江別の魅力を理解していただき、継続的な交流に結び付くような積極的な取り組みに努めてまいりたいと考えております。
 次に、平和都市宣言に関連しまして、まず、平和市長会議加盟後の取り組みについてでありますが、戦争の悲惨さ、恒久平和の思いを多くの市民と共有することを目的に、市として初めて、6月にヒロシマ・ナガサキ原爆写真パネル展を本庁舎一階ロビーで開催いたしました。今後も、平和の大切さについての認識を広く市民に共有していただくために写真展を継続し、また、開催場所や期間を拡充する方向で検討してまいりたいと考えております。
 次に、今後の平和に関する事業の推進についてでありますが、原爆写真展を継続して開催するとともに、先進都市の事例等を参考にしながら、平和に関する事業を推進していきたいと考えております。また、毎年8月には、戦争で亡くなられた方を追悼し平和を祈念するために、昭和33年から戦没者追悼式を執り行っており、平成20年からは次の世代を担う子供たちにも参列していただいているところであります。今後とも、より多くの子供たち、市民の方々に参加していただき、不戦の誓い、平和の大切さを広く市民の皆様と共有することができるよう平和のための祈念事業などについて、その進め方や在り方などを含め、議会や関係団体の皆様と協議し、相談申し上げ、検討してまいりたいと考えております。
 次に、核兵器廃絶平和都市宣言についてでありますが、過去の議会において様々な観点から数多くのご論議がされたところであります。平和市長会議に加盟してから1年余りが経過し、その間、平和に関する事業を行ってまいりましたが、不戦の誓い、平和の大切さを広く市民の皆様と共有するためにも、平和都市宣言について、核兵器の廃絶も含めて検討しなければならない時期に来ていると考えております。このことにつきましても、先進都市における宣言の時期、手順、手続などを参考にしながら、議会や関係団体の皆様と協議してまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でございますが、他の質問につきましては、総務部長外をもってお答え申し上げます。

総務部長(久田康由喜君)

 私から市役所庁舎につきましてご答弁申し上げます。
 まず、市役所庁舎等の在り方検討委員会における検討状況についてでありますが、本庁舎の耐震化につきましては、昨年3月に起きました東日本大震災を踏まえて、災害対策本部機能を有する本庁舎の耐震化の重要性について改めて認識されたところであり、議会におきましても議論いただいたところであります。その議会での論議を踏まえ、昨年7月に、市役所庁舎等在り方検討委員会を設置し、市役所庁舎や災害時に収容避難所となります公共施設の耐震化について検討を行っているところであります。検討委員会では、本庁舎の耐震補強工事の検討や、別館、教育庁舎など分散している庁舎を統合するための増築の検討、あるいは新庁舎の建設など様々な視点から検討しております。
 次に、本庁舎の方向性についてでありますが、先ほども申し上げましたとおり、本庁舎の在り方につきましては、統合型でいくのか、分散型でいくのか、本庁舎の耐震補強工事の手法や増築、あるいは新庁舎の建設など様々な視点で検討しております。また、江別市耐震改修促進計画を基本としながらも、本庁舎の耐震改修工事、増築、新築等につきましては多額の財政負担が生じることから、スケジュール等につきましても、東日本大震災での教訓も踏まえ、慎重に総合的に判断していかなければならないと考えております。いずれにいたしましても、平成25年度をめどに、その進め方や市としての考えをまとめてまいりたいと考えております。
 次に、本庁舎の在り方の検討における江別高校跡地の暫定的利活用の考え方についてでありますが、仮に、新庁舎を建設することとなった場合、現庁舎に隣接している江別高校跡地は建築場所の有力候補の一つと考えられますが、庁舎の建設場所につきましては、まちづくりに大きな影響を及ぼすことから十分な議論が必要であると考えております。そのため、江別高校跡地の利用につきましても、本庁舎の在り方や財政負担、耐震改修計画や震災での教訓などを含め、総合的に判断していかなければならないと考えております。したがいまして、それまでは、市の防災訓練や農業まつり、スノーフェスティバルといったイベント等に利活用を図ってまいりたいと考えております。

企画政策部長(鈴木誠君)

 私から国際交流について、グレシャム市姉妹都市交流の現状及び成果外1件についてご答弁申し上げます。
 アメリカ合衆国のグレシャム市と江別市とは、教育、文化、経済の交流と友好親善を深めることを目的といたしまして、昭和52年に姉妹都市提携を結び今年で35年が経過しております。両市の交流につきましては、特に文化・教育関連の交流に力を注いでおります。昭和53年より、高校生相互派遣交流事業として、ホームステイをしながら高校に通い日常生活・学校生活を体験する事業、平成7年からは中学校に通いながら相互の活動・交流を深める中学生海外交流事業を加え、事業開始以来、延べ298名の生徒の受入れ及び派遣がなされております。
 これらの事業の成果といたしましては、江別の次代を担う若者が異文化の歴史や言語などに触れる機会をつくることができたこと、また、市民が外国人の方と接することにより、国際理解の向上と国際感覚を身に付けるきっかけづくりに大きく寄与したものと考えるところであります。なお、去る7月に開催されましたえべつ未来中学・高校生会議におきましては、交流事業に参加した生徒もおり、海外との交換留学も含めた諸外国との相互交流を積極的に進めるべきとの積極的な発言もあり、国際交流が若い世代からも評価されているところであります。
 また、経済関連での交流につきましては、江別市では、市内の企業がグレシャム市の特産品の輸入販売元となり、コーヒーなどを市民へ提供しているほか、両市のやきものに関する交流など相互に地域振興に努めてきたところであります。
 次に、在住外国人と市民との交流の活性化についてでありますが、現在、市内の高校、大学、国際交流に関わる団体で構成されております江別市国際交流推進協議会が中心となりまして、在住外国人の方を対象といたしました語学教室の開催や、市内在住の外国人の方と市民との交流の場である江別世界市民の集いなどを通じまして、親睦や交流を行ってまいりました。また、今年7月には、江別市国際交流推進協議会の活動拠点であります江別国際センターが、市の支援の下、市民がより気軽に立ち寄れる野幌のショッピングセンターに移転になったところです。加えまして、同時に移転しました江別市民活動センター・あいとの共同事業による新たな展開も期待されるなど市民との交流の活性化につながっていくものと考えています。また、市内3地区で開催される市民夏まつりなどより身近な地域行事への参加を通し、江別の文化を理解してもらい、市民と更に親睦を深める取り組みの検討を進めてまいります。今後とも、国際交流団体とも連携しながら、相互交流の活性化のための手法を検討し、実施してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

内山祥弘君

 それでは、再質問をさせていただきます。
 二点の質問及び二点の要望であります。
 まず、1項目目の市役所庁舎について、2点目の来年度内に示されるという庁舎等の在り方について伺います。
 1点目に、示されるであろう庁舎等の在り方の内容については、複数案が示されるのか、それとも一つの案として示されるのかお伺いいたします。
 2点目に、庁舎等の在り方の内容のスケジュールに関連して、学校耐震化後の優先順位など、今後、耐震改修促進基本計画の見直しについては、どのようにお考えなのかお伺いいたします。
 次に、国際交流について、3点目のフード特区指定を踏まえた東アジア地域との国際交流の促進について要望いたします。
 ご答弁によりますと、様々な機会を捉えて江別のPRを進めていくということであるかと思いますが、もちろんそれはそれでいいとして、北海道の中の江別ということを、また、その魅力をPRしても、世界中の競争がある中でどれだけ受け止められるのか分からない部分があります。それゆえ、先ほど1回目の質問で述べましたように、1対1の人としての交流を進めていくことが、長い目で見てより大きな波及的効果があるのではないかと思うところであります。したがいまして、要望といたしますが、今後、グレシャム市と行っているような若い世代の相互交流についてもじっくりと検討していただきますようお願い申し上げます。
 最後に、平和都市宣言について、3点目の平和都市宣言の実施について要望といたします。ただいまのご答弁をお聞きし、大変前向きにお考えいただいていると理解いたしました。したがいまして、なるべく早い時期に、他市の先行事例を調査するなどして、また、市民の意見も伺いながら、具体的な作業に入られることを私どもとしても強く要望し、2回目の質問、要望を終わります。

総務部長(久田康由喜君)

 私から本庁舎の在り方の方向性に関する再質問にお答え申し上げます。
 一つ目の本庁舎の在り方について複数案が示されるのか、それとも一つの案として示されるのかについてでありますが、先ほどもお答えいたしましたように、財政負担や東日本大震災での教訓なども踏まえ、総合的に判断していかなければならないものと考えており、現段階では結論に至っていないことから、方向性を示すことは難しいと考えております。
 次に、江別市耐震改修促進計画の見直しについてでありますが、現計画は平成22年度から平成27年度までの6年間の計画であり、計画に基づき小中学校の耐震改修を最優先で進めているところであります。先ほどもお答えいたしましたが、庁舎等の在り方などにつきましては、東日本大震災の教訓も踏まえて検討することとしておりますことから、その中で総合的に考えてまいります。
 以上でございます。

内山祥弘君

 最後に一点だけ要望と考えておりましたが、ご答弁をお聞きしておりまして、是非ともお考えをお聞きしたいと思いましたので、質問とさせていただきます。
 市役所庁舎についてです。ご答弁によりますと、現段階で具体的な話は難しいとのことですが、一応来年度には一定の方向性が示されるということですし、また、新聞等では一部状況の報道がなされておりましたが、議会に対しては昨年から約1年間委員会等への報告がない状況であります。
 庁舎の問題については、震災の影響や財政面の問題もあり大変難しい問題かとは思いますが、議会にとっても市民の方々にとっても大変重要な問題だと思いますので、市民の意見を聴くなどできるだけ透明性を高めた形で議論を進めていかなければならないと考えます。したがいまして、議会対応と市民の意向の把握について、どのようにお考えかお伺いいたします。

議長(尾田善靖君)

 内山議員に申し上げますが、本庁舎の在り方について、複数案あるいは一つの案で出されるのかという質問の関連で議会との関連を聞いているということでよろしいですね。

内山祥弘君

 はい。

議長(尾田善靖君)

 答弁調整のため、暫時休憩いたします。

 午前11時39分 休憩
 午前11時41分 再開

議長(尾田善靖君)

 再開いたします。
 議事を続行いたします。

市長(三好 昇君)

 内山議員の再々質問にお答え申し上げたいと思います。
 市庁舎の在り方に関する議会との関連ということでございますが、市庁舎の改築に対しては様々な意見があります。そして、他の関係施設と違いまして、補助制度などがありませんので財政負担が非常に大きい状況であります。したがいまして、今後の財政負担の規模、それから新総合計画での様々な事業の想定、全体を見込んでどのような負担で市としてどういう返済が可能なのか、市民の皆様にどういう負担を掛けるのかなど様々なことを検討していかなければならないと思っております。先ほど総務部長からもお答え申し上げましたけれども、市全体の今後の財政状況を十分見据えて、皆様にお示しできるような案となるように現在、検討中でありますので、案がまとまり次第、議会にもご相談申し上げたいというふうに考えているところです。
 以上です。

議長(尾田善靖君)

 以上をもって、内山議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 岡英彦議員の江別市立病院の再建について外1件についての質問を許します。一問一答方式、通告時間45分。

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