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平成24年第1回江別市議会会議録(第5号)平成24年3月26日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

議案第9号ないし議案第23号及び議案第32号ないし議案第39号の続き

高橋典子君

 議案第15号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から討論いたします。
 本条例は、昨年8月に示された使用料・手数料の見直し方針に基づき人件費や物件費などのコスト計算を行い、算定された原価に受益者負担割合を乗じて算出するなどの検討が行われ、今回提案されたものであります。建築関係手数料において大幅な引上げとなった項目はあるものの、多くは50円程度の引上げとなっています。
 しかし、各種の証明手数料等は市民生活に深く関わるだけに、市民への説明と理解、合意の下で進められるべきと考えるところです。また、委員会審査の中で、り災証明の発行については手数料を徴収していない自治体が近隣にあることも明らかにされています。
 手数料については基本方針に示されたとおり、処理に掛かるコストを算定し、受益者負担割合を100%とする考え方が示されたところですが、改めて慎重に検討する必要があると考えます。委員会での答弁の中で、要綱・規則等への反映などにも言及されたところではありますが、現時点において具体的に示されているものではなく、また、条例に書き込まれなければ議会として判断する機会もありません。
 以上のことから、性急に条例改正すべきではないことを申し上げ、本議案についての討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。

内山祥弘君

 議案第15号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場から討論いたします。
 本議案は、平成16年以来改定が行われていない手数料等について、社会情勢などの変化に対応するべく、その改定の基本的な考え方が示された使用料・手数料の見直し方針に沿って改定案が取りまとめられ、提案されたものであります。
 その使用料・手数料の見直し方針における基本方針としては、一つ目に、受益者負担の公平性の確保、二つ目に、算定方法の明確化による内容の透明性の確保が掲げられております。
 江別市自治基本条例の市民自治の精神に鑑み、市民一人ひとりが、改めて行政サービスは税や手数料など自分たちの負担で成り立っていることを知る良い機会となり、また一方で、算定内容の透明性により、自分たちの払った手数料等がどのように使われているのかを知り、考えることによって、自分たちのまちを自分たちで支え、つくっていくという意識の醸成に寄与するものとして、本方針の目的は共有するところであります。
 また、改定案の細かな内容については触れませんが、社会情勢に応じた原価算定方式によるコストの計算、行政サービスの性質別負担割合の設定、激変緩和の措置、国や道の動向など改定内容はおおむね妥当なものと評価いたします。
 ただし、さきの基本方針及び市民自治の精神に鑑み、改定の進め方、すなわち市民への丁寧な説明及び手続という面に関しては、いささか疑問を感じる点がないわけではありません。
 1点目に、今回の使用料・手数料の改定は、単なる社会情勢などへの対応ということだけではなく、料金算定体系の大きな見直しであるということがあります。
 2点目に、委員会審査に提出されたより詳細な手数料の算定原価計算過程の資料において、その算定の基礎となる数値の在り方について議論があったところですが、以前に公表されていた原価算定の資料のみで、市民や議会に対して十分な説明責任を果たし得ていたか疑問が残ります。つまり、適切な原価設定の観点のみで、行政コストの適正化への視点が欠けているのではないかと判断せざるを得ません。
 3点目に、受益者負担の公平性を言うのであれば、今回の使用料・手数料の改定は単に利用者だけの問題ではなく、税を負担する市民全体の問題であります。今回の改定に当たっては、各種団体や審議会等への説明及び市ホームページ等での公表など市民説明・理解に努められたとのことであり、一定の評価をしているところであります。しかし、個人の利用者を含む市民全体への周知、意識喚起に向けた取り組みについては、果たして十分であったと言えるのか疑問に思うところもあります。
 以上申し上げました三点を踏まえ、今後においても随時適切な措置を講じられるよう努め、また、その中で必要があれば、4年後の改定を必ずしも待つことなく、見直し方針そのものを含めた見直しの機会が確保されることを求め、議案第15号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定についての賛成の討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。

齊藤佐知子君

 議案第15号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論に参加いたします。
 使用料・手数料の改定の基本的な考え方として、社会情勢に合わせてできるだけ定期的に原価計算を行うとの趣旨で、受益者負担の原則と公平性の確保、そして算定方法が明確化されたとのことです。今回の見直し対象は、18条例、1規則、1要綱です。昨年3月より庁内議論を重ね、市民説明においても223団体に説明をするなど可能な限り周知に努め、利用料金の算定方法の透明性と施設利用の公平性確保に意を尽くされたものと考えます。
 委員会では、東日本大震災のようなときには、被害者届出証明について、市長が認めたものは減免の対象となるとの考えを示されました。同条例は経過の中で、個々の利用者の理解を得るために、様々な機会を捉え周知に努めるとのことであり、理解するものです。
 理事者質疑でも、市長は、過去の慣例に捉われることなく、使用料・手数料対象施設の原価の透明性を市民に示すことと、このようにコスト計算をすることで次の政策への基準となり、市民理解のスタートにもなるとの見解を述べております。また、この条例は市民のための条例であり、また、市民の施設利用の拡大を図るものであり、子供や高齢者の利用を抑制するものではなく、4年ごとに柔軟に点検していくとの見解が示されたことには理解をいたします。
 今改定によって公正・適正に運用いただき、多くの市民の声を聞く態勢と各施設の利用拡大が図られますことを期待し、議案第15号 江別市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場での討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第15号を起立により採決いたします。
 議案第15号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第16号 江別市勤労者研修センター条例の一部を改正する条例の制定について、議案第17号 江別市陶芸の里条例の一部を改正する条例の制定について、議案第18号 江別市農村環境改善センター条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第21号 江別市公民館条例の一部を改正する条例の制定について、以上4件に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、議案第16号ないし議案第18号及び議案第21号を一括採決いたします。
 議案第16号ないし議案第18号及び議案第21号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第19号 江別市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋典子君

 議案第19号 江別市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場から討論いたします。
 本議案は、昨年8月に示された使用料・手数料見直し方針に基づき人件費や物件費などのコスト計算を行い、算定された原価に性質別負担割合を乗じて算出するなどの検討が行われ、今回提案されたものであります。
 都市公園についての改正点は、有料公園施設であるテニスコートの個人使用についての見直しであり、全天候のコートを体育施設個人使用に準拠し料金を定め、クレーコートはその50%に設定されております。特に大きく異なるのは、使用単位の1回をこれまでの入場から退場までとしていたところを、公園施設についてのみ2時間と定めようとしている点にあります。
 この差異について、委員会審査では、体育施設は共用であることが理由として述べられておりましたが、体育館のテニスコートはこれまでどおりであり、しかも大麻西公園や新町公園のテニスコートは受付場所から離れているなど、利用する場面での利便性の問題も含めて、十分な検討がされたとは考えられません。  長時間にわたる使用についての言及もありましたが、委員会資料ではごく一部に限られ、実態から見れば受付での調整で十分対応可能なものと考えられます。
 見直しに関する基本方針に、利用しやすさや利用率の向上なども課題とされているところですが、それであれば利用実態をよく把握した上で検討されるべきと考えます。
 なお、今回の改正に当たって、負担の公平性や算定方法の明確化などが前面に出されておりますが、このことによりコスト意識ばかりが重視され、公共施設の設置目的や政策が軽んじられるのではないかと危惧するところです。
 市の施設の運用に当たっては、市民の利用が増え活動が活発になることを重視すべきであることを申し添え、本議案に対する討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。

野村尚志君

 議案第19号 江別市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について、委員長報告のとおり賛成の立場で討論に参加いたします。
 本条例は、有料公園施設のテニスコート及び全天候テニスコートの個人使用料をそれぞれ改めるとともに、高齢者の使用区分を新たに設け、さらに、1回の使用時間を2時間とするよう改めるものであります。
 委員会審査において示されておりました受益者負担の公平性確保と使用料・手数料見直し方針、さらには、2時間制にすることにより利用しやすさと利用率向上を図るとした方針に対し、理解するものであります。
 今後も利用者の声を聞き、実態に合った利用区分や料金の在り方に対し、随時調査を行い必要に応じて改定するなど市民サービスの向上につながることを期待し、議案第19号 江別市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について賛成の立場での討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第19号を起立により採決いたします。
 議案第19号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第20号 江別市体育施設条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋典子君

 議案第20号 江別市体育施設条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論いたします。
 本条例も都市公園と同様に、使用料・手数料の見直し方針に基づき算定され提案されたものですが、原価計算による算定の外、政策的判断による改定の提案も盛り込まれ、65歳以上の高齢者については大人料金、あるいは一般の50%で設定されています。その一方、これまでの高齢者の登録クラブに対する9割減免が廃止されることは問題であると考えます。
 特にあけぼのパークゴルフ場の使用料について、これまで1人当たり1ラウンド実質20円だったものが60円になることについて、高齢者区分を設けたこととのバランスの調整や、これまでの差が大きいことに対する不公平感などを説明されておりましたが、高齢者が団体をつくって活動することに対する理解が十分ではないと考えます。
 江別市高齢者総合計画では、地域交流の促進を図ることで、社会的孤立感を味わうことのない環境づくりが必要であるとしており、そのことからも、僅かな年金で暮らしている方たちの仲間づくりを支援し、誘い合って体を動かし交流を図るなど心と体の健康づくりに対して政策的に支援策を講じるべきであり、高齢者への9割減免については重要な施策として継続すべきであること、コースのレイアウトからも健康増進のための施設としての政策化が必要と考えます。
 また、江別市行政改革推進委員会においては、体育館の使用料について、スポーツ振興の視点から大学生に対する政策を求める意見も出されていたところですが、そのことの反映も見られません。
 以上のことから、本条例について、更に政策的な検討が必要と考えられることを指摘し、反対の立場での討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。

内山祥弘君

 議案第20号 江別市体育施設条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論いたします。
 本議案の体育施設の使用料については、使用料・手数料の見直し方針の算定方法に基づき、また、近隣他市との比較を考慮した上で改正されたものであり、使用料の設定及び料金区分の見直しや減免制度の在り方の見直しなど基本的な点について賛同するものであります。
 また、団体使用の9割減免の廃止については、団体の利用者と個人の利用者の公平性を図る観点や基本方針の受益者負担の原則、高齢者区分の新設、また、改正後の使用料もそれほど大幅な増加とはならないことから、妥当なものと理解いたします。
 以上、議案第20号 江別市体育施設条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第20号を起立により採決いたします。
 議案第20号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第32号 平成24年度江別市一般会計予算に対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

高橋典子君

 議案第32号 平成24年度江別市一般会計予算について、反対の立場で討論いたします。
 平成24年度の地方財政計画においては、臨時財政対策債による財源補填などにより、地方一般財源総額は平成23年度と同水準が確保されたとしており、当市の一般会計予算は前年度当初比で1.5%増の約392億4,000万円となっております。
 提案された予算の内容は、地域から切実な要望が出されていた消防署江別出張所への救急隊24時間配置のための施設改修、江別太小学校や江別第一中学校の改築のための基本設計や江別第二小学校の実施設計など学校の耐震化の取り組み、新たに大学生・高校生と市内企業による合同就職面接会の開催により地元で学ぶ学生の市内企業への就職支援、子育て中の家庭の医療費負担を軽減するため、入院時のみではありますが、自己負担について3歳から小学校修了前までは初診時一部負担金への軽減が図られるなど、一定の評価すべき内容も盛り込まれています。
 しかしながら、市内経済の状況や市民の暮らしの様子を見ると、自治体の役割である住民福祉の向上を図る予算としては、決して十分とは言えないと考えるところです。
 かねてから指摘しているように、国民健康保険税や介護保険利用料の軽減等のための繰り出しについては、いまだに検討されておりません。
 また、就学援助について、平成22年度からクラブ活動費やPTA会費、生徒会費が国の補助基準に加えられているにもかかわらず、当市の支給費目に加えられていないことは、制度の目的に照らしても認められないものです。
 リフォーム・新築等プレミアム建設券の発行事業については、新年度予算に計上されませんでした。こうした事業は、地域経済活性化のためにも、経済波及効果を検証しながら一定期間の継続が求められると考えるところです。新年度については、江別商工会議所において1,000万円規模の事業が行われるとのことですが、市の姿勢が問われるものと思います。
 障がい者の就労支援についても、知的障がいを対象とする特別支援学校高等部の誘致についても、更に取り組みを充実させる必要があるものと考えるところです。
 RTNパークへの食品関連企業誘致に関しては、緑地面積割合等の規制緩和が今後検討される予定となっておりますが、北海道立野幌森林公園を後背に控え、周辺は農業地域であることから、将来を見据えて環境に配慮したまちづくりを基本とする姿勢が求められることを指摘しておきたいと思います。
 そして、江別の顔づくり事業では、事業が進むにつれて徐々に市民の中に関心が高まってきているところでもあり、進捗状況に合わせ市民全体を対象とした説明会を開催することは、市民参加のまちづくりを実現させるためにも必要なことと考えます。事業規模の大きさからも、将来に禍根を残すことのないよう最善を尽くすことが求められます。
 職員の定数管理については、これまでも指摘してきたところですが、立て続けに行われる学校の改築等への対応や権限移譲に伴う業務量の増加、非常時の備えなど、職員数の充足は重要な課題です。高齢化に伴う需要増などから消防職員体制の充実も計画的に行われるべきであり、将来、先細りしていくような職員構成では、住民のニーズに応えることが難しくなるのではないかと危惧するところです。
 以上のことから、平成24年度一般会計予算は不十分なものと考えることから、本議案について反対であることを申し上げ、討論といたします。

議長(尾田善靖君)

 他に討論ありませんか。

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