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平成24年第1回江別市議会会議録(第3号)平成24年3月9日 3ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

石田武史君

 ただいま議長より発言の許可がございましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。
 最初に、インフルエンザの予防接種についてお伺いいたします。
 全国的に、今年度の季節性のインフルエンザについては、厚生労働省のウェブサイトにもございますとおり、平成24年第7週の定点当たり報告数は35.44、患者報告数は17万4,871名となり、第5週の定点当たり報告数の42.62をピークとし2週連続して減少しましたが、まだ高いレベルにあるという報告がなされています。しかし、人口に占める推計受診者数の割合は、2月21日付けの今冬のインフルエンザの発生動向に関する報告によりますと、14歳以下の子供が全体の6割近くを占めていることが分かります。
 インフルエンザにり患するということはどういうことなのか説明しますと、体内へ侵入したウイルスが、細胞に侵入して増殖し、感染状態になるわけであります。そして、ウイルスが増殖すると、発熱、のどの痛みなどの症状が起きます。仮に発症しても、多くの場合は1週間程度で回復するようですが、中には肺炎や脳症などの合併症が現れて  入院治療を必要としたり、残念ながら亡くなられる方もおられるようであります。このような重症化は、特に高齢者や基礎疾患のある方に危険性が高いと言われております。
 インフルエンザの予防については、月並みではありますが、人混みを避けることや、インフルエンザウイルスを体内に取り込まないために手洗いやうがいが重要ということであります。また、流行前のワクチン接種によって一定の効果があるとして、我が国でも年々ワクチンを接種する方が増加しているとの報告がなされております。
 このインフルエンザワクチンの効果に関し、インフルエンザワクチンが先ほど述べたような感染を抑える働きがあることは証明されていないようですが、発症を抑える効果がある程度認められており、65歳未満の成人で70%から90%の発症予防効果があることや、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があるという研究報告もございます。
 このようにインフルエンザワクチンについては、打てば絶対にり患しないというものではありませんが、例えかかったとしても、病気の重症化を防いでくれる効果が認められております。
 これらのことから、予防接種法においては、インフルエンザの予防接種について、65歳以上の方や60歳から64歳の方で心臓などの機能に障がいのある方、免疫の機能障がいのある方などを定期の予防接種の対象としており、その接種費用については、予防接種法に基づき行うインフルエンザ予防接種実費徴収規則などの法令によって調整が図られております。江別市においても、これらの方を対象とした公費負担を実施しており、自己負担金は1,000円とのことであります。
 さて、子供がインフルエンザにり患してしまうと、乳幼児などでは気管支炎や肺炎、中耳炎の合併症になるおそれもあるほか、月齢の低い乳児では、まれにインフルエンザ脳症という死亡率の高い重い合併症を起こすこともあるとのことです。
 子供に対するインフルエンザの予防接種については、関係機関などによってその効果について賛否はあるものの、1歳以上6歳未満の幼児の場合、ワクチン接種により約20%から30%の発病を阻止する効果があるという研究結果もあります。インフルエンザにかかったときに重症になったり合併症を起こす危険性が高いと思われる場合には接種を考えた方がいいかもしれないとして、感染後の重症化を予防する一定の効果はあるものと期待されているところです。
 仮にインフルエンザにり患した場合、新薬の開発により現在ではわずか1日で解熱することができるものの、その後もウイルスを拡散させるおそれが大きいことから、学校などでは出席停止の措置が取られております。学級閉鎖や学年閉鎖などの措置は、インフルエンザのまんえんを防ぐ効果が非常に大きいとされているところです。
 江別市の平成23年度のインフルエンザ様疾患による休校等の措置状況を拝見しましても、今年の1月23日が2学級、27日が2学級、30日が3学年2学級、31日が2学年5学級、2月に入ってからはほぼ毎日のように学年や学級閉鎖が続いております。
 子供のインフルエンザの予防接種は任意接種のため、その接種料金は各医療機関によって様々ではありますが、3歳未満で3,500円から5,000円、3歳以上で4,500円から5,000円くらいとなっております。これは、13歳未満の子供は十分な免疫を付けるために2回接種が有効であると考えられていることからこのような金額になるわけですが、夫婦と小学校や幼稚園、保育園に通う子供が2人という子育て世帯で全員がこの予防接種を受けた場合、約1万5,000円の負担となります。事実、この高額な負担を避けるために料金の安い他市町村の医療機関へ行く家庭もあると聞いております。さらには、高額な予防接種を受けるよりもり患してから受診すれば、結果として、より安価な保険診療で済むという理由から、あえて予防接種をしないという家庭もあるそうです。
 どちらが良い悪いということではなく、そのような結果をじゃっ起しているのだとすれば、確かに予防接種の効果については意見が分かれるところであり、また、予防接種を受けたからり患しなかった子供、予防接種を受けたけれどもり患してしまった子供、症状の程度などの調査がまだまだ不十分だとは考えますが、現段階で少なくとも予防接種を受けやすくする環境を整備する必要があるのではないかと考えます。子供に対するインフルエンザ予防接種料金の一部助成については、インターネットで検索すれば、すぐに多くの市町村がヒットする現状にあります。
 そこで、市長にお尋ねいたします。
 市長が平成24年度市政執行方針でも述べられておりましたように、若い世代と子供たちから魅力のあるまちと思ってもらうためには、江別市で安心して暮らすことができ、子供を生み育てることができる環境を提供することが大切であります。子供の健やかな成長と子育て世帯の経済的負担を減らすことによる子育て環境の充実、そして、インフルエンザにり患することなく元気に過ごしている子供たちのためにも学級閉鎖や学年閉鎖を減少させるべきであると考えます。
 そこで、子供のインフルエンザの予防接種を希望する家庭には、接種料金の一部補助などの措置を講じるべきではないかと考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか。
 次に、大麻駅こせん人道橋についてお伺いいたします。
 大麻駅の札幌市側に設置されている大麻駅こせん人道橋は、昭和42年に建設され、大麻団地側と線路を挟んだ国道12号側とを結ぶ、付近では唯一の道路であります。その後、昭和61年になってから大麻団地側にスロープ部分が増設され、自転車の利用者も容易に大麻駅こせん人道橋を渡ることができるようになった経緯があります。その後、大麻駅こせん人道橋は、大幅に改修されることはなく、平成10年頃に最後の塗装工事がなされたとのことであります。
 大麻駅こせん人道橋は市道となっており、毎日、通勤のためにJRやバスを利用する市民、大麻地区や文京台地区にある学校等へ通う学生たち、大麻駅前のスーパーに買物に通う方々など多くの市民が利用する道路であり、スロープが増設されてからは、自転車を利用する方にとっても通行しやすくなり、自転車の通行量も増加しているように思われます。
 また、大麻駅こせん人道橋につながる国道12号の両側の歩道は、歩道の整備に伴い歩行者と自転車が安全に通行できるように自転車の走行位置が区別されており、さらに、昨年は、大麻団地内の大麻駅東側の歩道についても同様の工事が行われ、長い区間で自転車と歩行者の通行が区分され、サイクリングやウォーキングをする市民にとっても環境の良い状況となっております。
 このように、毎日非常に多くの市民が通行する大麻駅こせん人道橋の現状を申しますと、経年の腐食によるコンクリートの剥離、ひび割れが至る所に見られるほか、階段部分の滑り止めのためのゴムは摩耗により溝がなくなり濡れると滑りやすくなっており、階段両側の壁面はコンクリートとの境界部分にさびと塗装の剥離があります。また、設置されている窓の木枠の部分には塗装の剥がれや腐食により一部内部がぼろぼろになっている部分もあるほか、JR側の窓にはベニヤ板のようなものが打ち付けられておりますが、そこにもひび割れや塗装の剥離が見られます。床面の部分は排水不良からか水はけが悪く、水がたまりやすい箇所があり、通行の際に支障を来しております。この排水不良によって、冬期間は早朝などに床面が凍って滑りやすく非常に危険であるというご意見も伺っております。外壁や支柱の部分も同様に塗装の剥離やさびによりぼろぼろになっている箇所もあります。
 大麻駅は、札幌方面から来た場合、江別市として最初に車窓に映る駅であり、新札幌駅からバスに乗ってきた場合は、国道12号にあるバス停を降り、大麻駅こせん人道橋を利用して大麻団地内へ入ってくることになります。
 奇麗なまちで暮らし、他市の方々にも自慢できるようなまちをつくりたいと考えている市民にとっても、現状の大麻駅こせん人道橋ではなかなか厳しいものがあると言わざるを得ないのではないでしょうか。
 平成21年の一般質問において、市長は、市としてはJR北海道との協議を経る中で駅周辺地域の整備に努めたいとご答弁されております。また、平成24年度市政執行方針では、人に優しいまち江別の実現にはお年寄り一人ひとりがいかに健康で楽しく暮らしていくことができるかが大切である。また、生活道路の整備・改修を進めるとも述べておられます。
 これらのことを踏まえて質問をさせていただきます。
 第一に、市として、大麻駅こせん人道橋の構造上の安全性や通行上の安全性について、どのように、どのような頻度で確認されているのでしょうか。
 第二に、大麻駅こせん人道橋について、高齢者や障がい者の方々が利用しやすいような環境を整備することはお考えでしょうか。
 以上で私の1回目の質問を終わります。

議長(尾田善靖君)

 石田議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(三好昇君)

 石田議員の一般質問にお答え申し上げます。
 まず、子供のインフルエンザワクチン接種費用の助成についてでありますが、予防接種制度において、市として公費負担により接種を勧奨していくためには、国の有効性・安全性の評価を経て、予防接種法に基づき市町村が実施すべき定期接種に位置付けられるなど国として推奨されるものであることが不可欠であると考えているところであります。
 当市においては、予防接種法の定期接種となっている高齢者を対象としたインフルエンザワクチン接種費用について公費助成しておりますが、子供へのインフルエンザワクチンの定期接種化については、国において検討が重ねられた結果、平成17年3月の予防接種に関する検討会中間報告書において、発病及び重症化を防止するための有効性は限定的であり、個人の判断で任意に接種を行うべきものと結論が出されておりますので、市といたしましては公費助成による接種勧奨は現段階では難しいものと考えております。
 なお、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種部会において、任意接種のワクチンのうち定期接種化すべき優先度の高いものについて、有効性等の評価・検討が行われておりますので、市といたしましては、それらの動向を見極めたうえで対応してまいりたいと考えております。
 私からの答弁は以上でございますが、この他の質問につきましては、建設部長をもって答弁いたします。

建設部長(久田康由喜君)

 私から道路の環境整備・安全についてご答弁申し上げます。
 大麻駅こせん人道橋は、JR函館本線をまたぎ、国道12号に設置された横断歩道橋に接続する構造となっており、大麻駅こせん人道橋部分は江別市で、横断歩道橋部分は国で管理を行っている状況にあります。
 点検の頻度につきましては、月に1回程度の日常点検を実施しておりますが、平成22年度に実施した直近のけたや床版などの構造に係る点検では、大規模改修の必要がないことを確認しております。なお、今後とも、水たまりや階段の滑り止めの摩耗など修繕が必要な箇所については速やかに対応してまいります。
 いずれにいたしましても、大麻駅こせん人道橋は、大麻地区と文京台地区をつなぐ重要な施設として、JR北海道や国と連携し、適正な維持管理に努めてまいりたいと考えております。
 次に、高齢者や障がい者の方々が利用しやすい人道橋の整備についてでありますが、現在、江別市では橋梁長寿命化修繕計画の策定を進めており、この計画に基づき、大麻駅こせん人道橋を含め、市で管理する橋りょうの適正な維持管理に努めてまいりたいと考えております。
 また、大麻駅周辺は、平成17年策定の江別市交通バリアフリー基本構想の中で、重点整備地区に位置付けられておりますことから、JR北海道や国と連携しながら、安全で快適な環境整備に努めてまいりたいと考えております。 
 私からは以上でございます。

石田武史君

 ご答弁ありがとうございます。
 一部前向きなご判断を頂戴したのではないかと思われますし、市長のお考えについてもお伺いいたしましたので、私としては要望を簡潔に述べさせていただきたいと思います。
 まず、インフルエンザの予防接種につきましては、第一に、国が対応するとのことで、有効性や安全性を評価し、その後、定期接種に位置付けられなければ、市としては公費負担による接種の助成は難しいとのことでありました。しかし、国では、定期的に予防接種することが望まれると述べながら、予防接種法上の疾病区分をいまだに二類疾病としているなどその姿勢に甚だ疑問もございます。市長におかれましては、市政執行方針で何度も子育てに関して述べられているのですから、何とぞ今後とも前向きにご検討されるようお願いしたいという要望でございます。
 次に、大麻駅こせん人道橋について、月に1回程度の日常点検を実施しているとのことでありましたが、やはり市民や利用者の立場に立って丁寧に点検を実施するよう望むところでございます。また、橋梁長寿命化修繕計画の策定が進んでいるとのことであり、その結果に期待いたします。
 人に優しく、安全で安心して利用できる施設とするために外観を奇麗にしたり、通路内を広告掲示に活用するなどトータルとして周囲との整合性を踏まえた景観づくりにもご配慮いただきたいと思います。
 これで、私の要望を終わります。

議長(尾田善靖君)

 以上をもって、石田議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 干場芳子議員の市民自治について外3件についての質問を許します。通告時間30分。

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