平成21年第3回江別市議会会議録(第1号)平成21年9月1日 4ページ
6 議事次第の続き
議案第52号
議長(坂下博幸君)
日程第6 議案第52号 江別市民交通傷害保障条例を廃止する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
生活環境部長(伊藤武君)
ただいま上程になりました議案第52号 江別市民交通傷害保障条例を廃止する条例の制定について、提案理由をご説明申し上げます。
この保障制度は、交通事故により傷害を受けた市民の救済を図る目的で、昭和42年10月に条例化し、損害保険会社との契約により事業を運営してまいりましたが、本年2月に、引受け損害保険会社から、現在販売している各種傷害保険商品の中で、類似する補償内容の複数の保険を整理・統合することなどを理由に、商品としての提供について、平成21年度をもって引受けを停止する旨、文書により通知がありました。
これを受けまして、他の損害保険会社で引受けが可能か調査を進めてまいりましたが、各社とも既に契約している自治体との契約は継続するものの、新規での引受けはできないとの回答を受けたところであります。
また、市直営での事業運営の可能性についても検討してまいりましたが、事務の専門性や費用面などから困難なことと判断したところであります。
以上のとおり、この保障制度を維持していくことが極めて困難な状況となりましたことと、さらに、この制度の開始当時に比べますと、自動車保険への加入が促進され、民間保険会社においても、様々な商品が販売されている現状にありますことから、江別市民交通傷害保障条例を廃止するものであります。
なお、附則において、廃止条例の施行期日は、平成22年4月1日からとするものであります。
以上、提案理由をご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第52号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。
議案第53号
議長(坂下博幸君)
日程第7 議案第53号 江別市立病院使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
病院事務長(藤田政典君)
ただいま上程になりました議案第53号 江別市立病院使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由をご説明申し上げます。
まず、市立病院における産科再開後の状況についてでありますが、出産数及び分べん予定者数ともに順調に推移しておりまして、現時点で本年度の目標である100分べんを超える見込みであります。
市といたしましては、身近なところで安心して出産ができる病院をという市民の願いにこたえる環境ができつつあると考えております。
しかしながら、産科医療を取り巻く状況は依然として厳しく、全国的な産科医師の減少を始め、これを原因とする過重労働、あるいは慢性的な赤字体質といった諸問題は解決を見るに至っておりません。
こうしたことから、当院におきましても、本年4月より産科医師の勤務の特殊性を踏まえた待遇改善及び医師の定着化を図るために、特殊勤務手当の一部を改定したところでありますが、このたびの改正では、産科医療を今後とも安定的に維持していくため、助産料及び助産にかかわる1点単価等に関して、妊婦の負担が10月からの出産育児一時金の引上げの範囲内で収まるよう配慮した中で、所要の見直しを行うものであります。
また、人工流産につきましては、これまで手術料相当額のみを定めておりましたが、その費用の明確化を図るため、入院料、診察料、検査料等の経費を包括した定額制に改めるものであります。
それでは、条例の改正内容について申し上げます。
まず、第3条第1項第2号に定める助産にかかわる点数及び額につきまして、1点単価13円ないし1円当たり100分の130を1点単価10円ないし1円当たり100分の100に改めるものであります。
次に、別表の助産料の項でありますが、現在の時間内・時間外・休日深夜の3区分で定めている助産料を一本化して、一律18万円に改めるものであります。
次に、別表の人工流産の項でありますが、現在は、3か月までは2万5,000円、4か月までは3万5,000円、5か月以上では4万5,000円と定めておりますが、これを11週までは10万円、12週から21週までは15万円とし、いずれも、入院料、診察料、検査料等を含む定額制に改めるものであります。
最後に、附則についてでありますが、この条例の施行期日を平成21年12月1日からとするものであります。
以上、提案理由をご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第53号は、生活福祉常任委員会に付託いたします。
議案第54号ないし議案第58号
議長(坂下博幸君)
日程第8ないし第12 議案第54号 平成21年度江別市一般会計補正予算(第4号)、議案第55号 平成21年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)、議案第56号 平成21年度江別市老人保健特別会計補正予算(第1号)、議案第57号 平成21年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)及び議案第58号 平成21年度江別市介護保険特別会計補正予算(第1号)、以上5件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
副市長(佐々木雄二君)
ただいま上程になりました議案第54号 平成21年度江別市一般会計補正予算(第4号)ほか4特別会計補正予算につきまして、提案理由を一括してご説明申し上げます。
初めに、一般会計でありますが、今次補正は、第一に、国の1次補正予算に伴う措置、第二に、国及び北海道の補助負担金の確定に伴う措置、第三に、その他緊急を要するものへの措置を行うものであります。
以下、その概要につきましてご説明申し上げます。
予算書の6ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
まず、2款総務費でありますが、1項2目情報推進費は、国が進める確定申告受付業務の電子化等に対応するため、個人市民税の賦課業務に必要な確定申告支援システムの導入経費等として1,947万8,000円を追加し、11目定額給付金費は、国の1次補正予算により措置されました子育て応援特別手当の事務費として663万9,000円を措置するものであります。
3項2目賦課徴収費は、企業収益の悪化や確定申告件数の増加に伴い生じた市税の過年度還付金の不足分として3,700万円を追加するものであります。
次に、3款民生費でありますが、1項2目老人福祉費は、認知症高齢者等のグループホームに対するスプリンクラー整備費補助として1,366万2,000円を、3目障害福祉費は、障がい者、児童、高齢者など多世代が交流し、共生する中で必要なサービスを受けることができるフレキシブル支援センター事業を展開するため、実施主体であるNPO法人への施設整備費補助として3,000万円を措置するものであります。
2項1目児童福祉総務費は、受給者数の増加に伴う児童扶養手当の追加及び平成20年度決算に基づく国費の返還金として、合わせて1,086万1,000円を追加するものであり、2目母子福祉費は、支給単価の増額改定に伴う母子家庭高等技能訓練促進費の追加及び平成20年度決算に基づく道費の返還金として、合わせて282万6,000円を追加するものであります。
次に、7ページに移りまして、8目子育て応援特別手当費は、国の1次補正予算に伴う措置として、平成21年度において小学校就学前3年間に属する子がいる世帯に対し、子供1人当たり3万6,000円の子育て応援特別手当を支給するための経費として1億440万円を措置するものであります。
次に、5款労働費でありますが、1項1目労働振興費の緊急雇用創出事業は、道補助金を活用し、新たな雇用創出に資する事業を実施しようとするもので、国の1次補正予算に伴い、事業の追加募集がありましたことから、今般、新たに7事業を追加実施しようとするものであります。
初めに、財務諸表作成事業は、地方公会計制度改革に基づく財務諸表整備に当たり、市有財産の評価業務等に必要な臨時職員賃金として34万7,000円を、経済活性化基礎調査事業は、空き地や空き店舗の状況、就業状況等の調査業務の実施に必要な非常勤職員の人件費及び事務経費として505万円を、障がい者就労促進調整事業は、市内事業所における障がい者の雇用実態調査や障がい者の農業体験事業の実施経費として500万1,000円を、地域包括支援センター相談体制強化事業は、介護支援専門員の雇用による介護予防サービス計画作成支援業務等の経費として210万6,000円を、防火安全対策普及啓発事業は、住宅用火災警報器の設置促進を図るための個別訪問指導経費等として558万3,000円を、消防防災基盤強化等事業は、市民救護士講習の開催準備及び火災や救急等の災害統計に係るデータ整備経費等として113万6,000円を、会議録データベース化事業は、決算特別委員会等の会議録データの整備に必要な臨時職員賃金として32万9,000円を措置するものであります。
以上、計7事業によりまして、新たに17名の雇用を見込むものであります。
次に、ふるさと雇用再生特別対策推進事業は、今次補正により、新たに1事業を追加するものでありますが、健康食品臨床試験推進事業は、北海道情報大学と江別市立病院が連携し、先端の医療情報技術を活用した健康食品臨床データ取得事業の実施による雇用創出事業経費として2,272万5,000円を措置するもので、5名のうち4名は新規雇用を見込むものであります。
次に、同じく1目労働振興費の季節労働者通年雇用促進支援事業でありますが、江別市・当別町・新篠津村の3市町村の行政、経済・労働団体等で構成する季節労働者通年雇用促進支援協議会が実施する人材育成事業や資格取得支援事業に対する負担金として20万5,000円を措置するものであります。
以上が歳出の概要でありますが、これに対応いたします歳入につきましては、予算書の5ページ、2の歳入にお戻りいただきたいと存じます。
15款国庫支出金及び16款道支出金は、歳出の事務事業に対応する特定財源として、また、20款繰越金は、今次補正の一般財源として所要の措置を行うものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は2億6,734万8,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額392億8,418万7,000円に加えますと、その総額は395億5,153万5,000円となるものであります。
次に、議案第55号 平成21年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきまして、ご説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
10款諸支出金は、過年度分保険税の還付件数の増加に伴う還付金の追加及び後期高齢者医療制度の創設による高額療養費自己負担額の重複分を本人へ還付するための高額療養費特別支給金として、合わせて455万7,000円を措置するものであります。
また、これに対応いたします歳入につきましては、上段の2の歳入にあります9款繰越金をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は455万7,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額115億7,800万円に加えますと、その総額は115億8,255万7,000円となるものであります。
次に、議案第56号 平成21年度江別市老人保健特別会計補正予算(第1号)につきまして、ご説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
3款諸支出金は、平成20年度決算に基づく国費等の返還金として1億2,788万8,000円を追加するものであります。
また、これに対応いたします歳入につきましては、上段の2の歳入にあります5款繰越金をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は1億2,788万8,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額6,500万円に加えますと、その総額は1億9,288万8,000円となるものであります。
次に、議案第57号 平成21年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきまして、ご説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
3款諸支出金は、過年度分保険料の過誤納付に係る還付件数の増加により、188万円を追加するものであります。
また、これに対応いたします歳入につきましては、上段の2の歳入にあります4款諸収入をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は188万円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額11億6,900万円に加えますと、その総額は11億7,088万円となるものであります。
次に、議案第58号 平成21年度江別市介護保険特別会計補正予算(第1号)につきまして、ご説明申し上げます。
予算書の4ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
4款諸支出金は、平成20年度決算に基づく国費等の返還金として7,013万2,000円を追加し、6款基金積立金は、平成20年度決算剰余金の基金への積立てに5,427万9,000円を措置するものであります。
また、これに対応いたします歳入につきましては、上段の2の歳入にあります4款支払基金交付金及び6款繰越金をもって措置するものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じます。
以上の結果、今次補正額は1億2,441万1,000円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額65億200万円に加えますと、その総額は66億2,641万1,000円となるものであります。
以上、一般会計及び4特別会計に係る補正予算の内容につきまして、一括してご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより議案第54号ないし議案第58号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
議案第54号ほか4件については、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
これより議案第54号 平成21年度江別市一般会計補正予算(第4号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第54号を採決いたします。
議案第54号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第55号 平成21年度江別市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第55号を採決いたします。
議案第55号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第56号 平成21年度江別市老人保健特別会計補正予算(第1号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第56号を採決いたします。
議案第56号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第57号 平成21年度江別市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第57号を採決いたします。
議案第57号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第58号 平成21年度江別市介護保険特別会計補正予算(第1号)に対する討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第58号を採決いたします。
議案第58号は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
認定第1号ないし認定第3号
議長(坂下博幸君)
日程第13ないし第15 認定第1号 平成20年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて、認定第2号 平成20年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第3号 平成20年度江別市病院事業会計決算を認定に付することについて、以上3件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
水道部長(鈴木俊和君)
ただいま上程になりました認定第1号 平成20年度江別市水道事業会計決算を認定に付することについて及び認定第2号 平成20年度江別市下水道事業会計決算を認定に付することについて、以上2件につきまして、一括してご説明申し上げます。
初めに、水道事業会計決算についてご説明申し上げます。
平成20年度水道事業の事業概況につきましては、お手元の決算書16ページから20ページに記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
平成20年度の水道事業は、江別市水道事業中期経営計画(第10次水道事業財政計画)の2年目として、災害に強く安定した給水と安全で良質な水道水を効率的に供給するため、引き続き配水区域ブロック化事業や管網整備を実施するとともに、上江別浄水場の取水ポンプ場ポンプ起動盤等の更新などを実施いたしました。
さらに、公的資金補償金免除繰上償還の制度を利用して、高金利時代に借り入れた企業債の繰上償還を行い、将来支払う予定の利息が大幅に軽減されることとなりました。
決算につきましては、収益的収支では、給水収益が予算額を若干下回りましたが、経費の節減など効率的な事業運営に努めた結果、23億8,762万9,423円の収入に対し、支出は20億7,025万4,724円の執行で、収支差引きでは3億1,737万4,699円となり、消費税を整理いたしました当年度純利益は2億9,159万5,659円となったものであります。
また、資本的収支では、収入の2億7,257万8,060円に対し、支出は12億337万2,328円の執行となり、収支差引不足額9億3,079万4,268円は減債積立金、過年度分損益勘定留保資金などをもって補てんいたしたものであります。
以上、水道事業会計決算の概要を申し上げましたが、今後ともより一層安全な水道水の安定供給のために水質管理の強化に意を注ぐとともに、効率的な事業運営による健全経営の確保に努めてまいりたいと考えております。
次に、下水道事業会計決算についてご説明申し上げます。
平成20年度下水道事業の事業概況につきましては、お手元の決算書16ページから20ページに記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
平成20年度の下水道事業は、江別市下水道事業中期経営計画(第9次下水道事業財政計画)の2年目として、引き続き安全で快適な生活環境を確保するため、浄化センターの既設系汚泥処理電気設備の更新及び管理本館建築付帯設備の更新等を実施いたしました。
また、合流式下水道改善事業として、浄化センターの滞水池機械設備工事を実施いたしました。
決算につきましては、収益的収支では、下水道使用料が当初予定を若干下回りましたが、経費の節減など効率的な事業運営に努めた結果、28億1,774万5,022円の収入に対し、支出は25億6,993万1,194円の執行で、収支差引きでは2億4,781万3,828円となり、消費税を整理いたしました当年度純利益は2億2,948万122円となったものであります。
また、資本的収支では、収入の11億2,407万150円に対し、支出は25億59万7,761円の執行となり、収支差引不足額13億7,652万7,611円は減債積立金、過年度分損益勘定留保資金などをもって補てんいたしたものであります。
以上、下水道事業会計決算の概要を申し上げましたが、今後とも安全で快適な生活環境整備を進めるため、より効率的な事業執行に努め、健全な財政運営を図ってまいりたいと考えております。
両事業会計の詳細につきましては、決算報告書、財務諸表及び監査からの決算審査意見書をご参照いただきたいと存じます。
以上、認定第1号及び認定第2号を一括してご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、認定賜りますようお願い申し上げます。
病院事務長(藤田政典君)
ただいま上程になりました認定第3号 平成20年度江別市病院事業会計決算を認定に付することにつきまして、その概要をご説明申し上げます。
決算の概況につきましては、決算書の16ページから21ページに記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
平成20年度は、新たな経営健全化計画の初年度として各種の取り組みを推進いたしました。
重要課題である医療体制整備では、10月までには内科医が12名となったほか、産婦人科医1名が着任したことにより、休止病棟の一部再開や産婦人科外来診療の拡大を図ることができ、前年度に比べ、患者数及び診療収益が大幅に増加いたしました。
経営的には、前年度末の不良債務を長期債へ振り替えるための公立病院特例債の発行が認められたことから、不良債務残高及び資金不足比率が大幅に減少しております。
しかしながら、平成20年度単年度で約2億9,000万円の資金不足が生じており、引き続き厳しい経営状況となっているものであります。
そこで、市立病院の利用状況でありますが、1年間の入院患者は8万6,498人、外来患者は19万5,169人、合計28万1,667人で、1日当たりでは1,036.9人となっております。
次に、収益的収入及び支出でありますが、まず、事業収益では、前年度に比べ入院、外来ともに患者数が大幅に増加したことから、決算額は50億9,340万5,306円で、予算額を913万8,306円上回り、100.2パーセントの執行となったものであります。
一方、事業費用では、患者数、診療体制などとも関連して、費用全体では前年度に比べ増加しておりますが、給食業務及び中央材料室業務の委託化など費用の縮減に取り組み、決算額は55億8,387万6,468円で、9,517万2,532円の不用額を生じ、98.3%の執行率となったものであります。
この結果、収支差引きでは、予算額と比較いたしまして1億431万838円圧縮されたものの、経営再建の途上にあるため、損益計算における当年度純損失は4億9,816万6,739円となり、当年度未処理欠損金は64億1,510万4,635円となったものであります。
次に、資本的収入及び支出でありますが、収入では、医療器械器具購入のための企業債と公立病院特例債、出資金などを合わせまして、決算額は12億3,992万7,000円、また、支出では、企業債の償還、医療器械器具の購入などにより、決算額は5億5,181万5,888円となり、公立病院特例債の関係から、収入が支出を6億8,811万1,112円上回ったものであります。
以上が決算の概要でありますが、当面の課題といたしましては、不良債務解消に向けた単年度資金不足の解消であり、そのためにも総合内科医と内科専門医の充足強化に努めるとともに、産婦人科医の複数体制の確保、さらには、その他診療科医の維持増員など医療体制整備を推進する中で、地域の中核病院としてその機能の確保に向けて取り組むことが重要であると考えているところであります。
なお、決算状況の詳細につきましては、決算報告書、財務諸表及び監査委員からの決算審査意見書をご参照いただきたいと存じます。
以上、認定第3号につきましてご説明申し上げましたので、よろしくご審議の上、ご認定賜りますようお願い申し上げます。
議長(坂下博幸君)
これより認定第1号ないし認定第3号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
ただいま上程中の認定第1号ほか2件については、9名をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
ただいま設置されました決算特別委員の選任については、委員会条例第6条第1項の規定により、齊藤佐知子議員、清水直幸議員、鈴木真由美議員、諏訪部容子議員、相馬芳佳議員、角田一議員、野村尚志議員、干場芳子議員、吉本和子議員、以上9名を指名いたします。
ただいま設置されました決算特別委員会の正副委員長互選のため、暫時休憩いたします。
午前11時02分 休憩
午前11時19分 再開