ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 江別市議会会議録 > 本 会 議 会 議 録 の 閲 覧 > 平成18年分の目次 > 平成18年第4回江別市議会会議録(第2号)平成18年12月13日 4ページ

平成18年第4回江別市議会会議録(第2号)平成18年12月13日 4ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

山本由美子君

 議長のお許しをいただきましたので、順次質問いたしますのでよろしくお願いいたします。
 最初に、教員OBの支援による放課後補習授業について。
 今年の第1回定例会で、学校教育と塾とのかかわりにつきまして取り上げさせていただきました。この質問をもう一度、視点を変えてお伺いいたします。
 なぜ塾がこんなに増えているのでしょうか。公教育に満足できない親たちが、子供に通わせているのではないでしょうか。この現実に対して、公教育の責任者としてどのように受け止めているのでしょうか、お伺いいたします。
 このことの結果として、成績の伸びない子供たちは、自分は駄目なんだと自信をなくしてニートや非行につながっていくと新聞に掲載されておりましたが、そういうことが現実に起きていて、また、それが事実であるだけに教育長にお伺いいたします。
 経済的な理由から塾に通えない子供たちが増えてきていると言われておりますが、文部科学省の調べでは、小学校高学年で塾に通っている者が全体の36.5%となり、中学校では全体の51%となっております。同時に、親の収入格差によってテストの結果に差があるということも出されました。この現象は、塾に行けない子供たちに勉強に対して自信を失わせ、それがニートに走らせることにつながっているのではと思えてなりません。親の事情により子供の学力に格差が広がることを防ぎ、勉強したい子供に学習の場を提供することで格差を防ぐことができます。
 かつて、小坂元文部科学大臣は国会で、塾に通っている子とそうでない子との学力の格差を心配している声が出ている。塾に通えない子にも塾と同じように勉強する場をつくる必要があると話されておりました。ところで、昨年度1年間に定年退職された公立の小中学校の教員は6,500人と言われております。来年度からは団塊の世代の教員の大量退職が始まり、2008年度には約1万5,000人に達すると見込まれております。
 そこで、長年教員として活躍し豊かな経験と知識を持つ教員OBに、今一度力を発揮して補習授業を担ってもらいたいと文部科学省ではお話しされております。
 ここで、私から提案させていただきます。
 江別市においても教員OBの力をお借りしての放課後補習授業と、夏休み、冬休み期間中に授業以外に勉強したい子供に教育の場を無償で提供することについて、次世代を担う子供たちの教育に是非実現されるよう、教育長として高度な観点からのご見解をお伺いいたします。
 次に、食育と早寝早起き朝ごはん運動について。
 近年、生きる力をはぐくむ食育ということについて関心が高まっております。江別市の学校給食において、学校栄養士による食の指導も回を重ねて行われてきた結果、残食率は下がってきているものの、依然として17%ないし18%を示していると聞いております。給食を楽しみにしている児童生徒が多い中で、いまだに食欲が進まない児童生徒も多く見受けられると言われております。
 先日、知人からお借りした本に、愛知県西尾市立寺津小学校と寺津中学校の9年間を見通した小中一貫教育の中に、食育科の食教育の試みが紹介されておりました。その特色として、野菜など食材作りを体験すること。健康とのかかわりを意識させること。食に対しての実践力を養うこと。それは、自分たちの食事の現状を見詰め直し、自ら改善し具体策を実践するという3項目です。食は心身ともに健やかな人間形成の上での基本となる大変重要なものであると考えております。家族関係や子供同士の関係に様々な問題が起きている現在、食から家族を見直し、友達関係や社会環境を見詰め直し、改善していく実践力を養うことは大切だと思います。そして、食は生涯を通じて向かい合っていくものと寺津小学校の高橋校長はおっしゃっておりました。
 一方、文部科学省では全国展開している早寝早起き朝ごはん運動を、来年度からは就学前の乳幼児まで拡大することを決めております。専門家の間では、乳幼児期に規則正しい生活リズムが形成されると情緒的に安定すると言われていることから、この運動はいわゆるキレる子供対策として実施し、子供に正しい生活習慣を身に付けさせることを目的として行われるものです。
 また、山形県の南陽市立赤湯幼稚園では、食育の在り方についての研究を始めたということです。食材に関心を持つ、体と食べ物のつながりを知る、みんなと一緒に食べることを楽しむ、おなかがすくリズムをつくる、食文化を知るとした5項目を柱として取り組んできています。そして、おなかがすくような生活リズムを工夫することで残食も少なくなり、早寝早起き朝ごはんの習慣を身に付けるように家庭に働き掛けておりました。
 文部科学省の食生活等実態調査から、児童生徒の朝食欠食状況が報告されているように、小学校では男子、女子ともに16%は、1週間に何回も食べない、ほとんど食べないという実態です。中学校では、男子19%、女子20%は1週間に何回も食べない、ほとんど食べないとなっております。食は命なりと昔から言われております。そして、物を食することへの感謝の心やもったいないという言葉は今や死語になりつつあります。感謝の心、もったいないという気持ちが忘れられているのは私たち大人の責任ではないでしょうか。この言葉は、次世代に引き継いでいく必要があると思いますので、そのことについて教育の現場でどのように取り組んでいくお考えなのかお伺いいたします。
 例えば、最近ある県で、もったいないという言葉を呼び掛けながら知事に当選した女性のことは皆様ご承知のことと思います。
 そこで、江別市では、早寝早起き朝ごはん運動はどれくらい展開されているのでしょうかお伺いいたします。
 規則正しい生活のリズムをつくることによって、子供にとっては決められた時間に行動し、望ましい姿になるのだと思います。市内の小学校の先生に伺いましたら、朝食を取ることで目が覚めます。朝食を抜くと、学校へ来てからも目が覚めずにぼうっとしていることが多いと話しておりました。また、落ち着いて座っていることもできない、学力にも差が付くともおっしゃっておりました。さらに、勉強しているとお昼になるとおなかもすいて食欲も出ると言われました。これらのことから、家庭における取り組みと併せて、是非全校で、より以上に取り組むべきと思いますがいかがでしょうか。教育長のさらなるご見解をお伺いいたします。
 次に、いじめ問題と不登校への対応策について。
 最近、毎日のように報道されています子供に対するいじめによる自殺の多くは学校の中で起こっているとされています。道内でも滝川市の小学校の場合もそうでした。先生は子供と教室以外での接触がないため、理由が分からないということもあるのではないでしょうか。このことが現実の姿であったと思います。
 江別市は児童生徒健全育成事業として、いじめ対策や不登校対策に取り組んでおりますが、事務事業評価表の平成17年度実績によると、いじめの発生件数は40件、いじめの解消率は100%、相談件数は11件となっております。これらいじめの発生件数の数値はとても少ないと感じられ、実態と比べ掛け離れたものとなってはいないでしょうか、まずお伺いいたします。
 また、不登校の児童生徒は84人、再登校率は29%、相談件数は35件となっておりますが、私はこの29%という再登校率の数値は低いのではないかと感じております。これら再登校に至らなかった児童生徒に対する具体的な対応についてはどのようになされているのかをお伺いいたします。
 江別市においては、心の教室相談員やスクールカウンセラーも配置され、他市と比較して後れはないと理解はしておりますものの、例え地味な対応でも一人ひとりに合わせた対応策こそがより効果的ではないかと考えておりますが、今後、この江別市からショッキングなニュースが発生することのないよう、一人でも悩める子供たちに生きる希望を与え続けることのできる、さらなる支援策をどのように考えておられるのでしょうか、お伺いいたします。
 次に、今後の市立病院の対応について。
 この半年以上にわたり、市民に不安を与えている市立病院の健全な運営を回復することは、健康であり続けたいというすべての市民の切なる願いであり、同時に江別市全体の財政運営の上でも極めて重要であり、かつ緊急な課題でありますので、市長に対してお伺いするものであります。
 今年の6月ころから内科医師が相次いで、大量に退職するということがマスコミの報道によって市民の間に一斉に広まり一大関心事になり、とても他人事ではなく、一体、今後どうなるのだろうと動揺を隠し切れずにおりました。市民の皆さんの間では、病院をなくさないでほしい、病院がなくなったら困るとの切実な声が寄せられました。病院は江別に必要だ。ただし、それは市立にこだわることはないとさえ言われておりました。では、公設公営にするのか公設民営にするのか、その辺の判断をすると頭が痛くなる思いで毎日を迎えておりました。
 市立病院の医師があのように大量に退職するということは、もっと早くから何らかの前兆はあったはずと思いながら、どうなるんだろうと疑問に思えてなりません。離島やへき地ならいざ知らず、医師を養成する北大医学部や札幌医科大学の隣町のこの江別で、なぜ今こんな事態に陥っているのかといらだちを覚えるのは私だけではないと思うのであります。全国的に医師不足と言われながらも、民間の大きな病院からは、余り医師不足という声が聞こえてきません。それが、なぜ公立病院に集中しているのかと市民の間では疑問の声が上がっております。私自身も他人事としてとらえておりました。最近になって、残された医師の方と内科外来を支えていただいた医師の方のおかげで医師数が若干戻りましたことにより、市民の皆様は、少しは安どしていることでしょう。ただし、一度壊れたものを少しでも元の形に修復するには、思い切った意識改革と仕組みづくりを最短期間で対処しなければなりません。これからが正に正念場であると言えると思います。
 参考のために申し上げますと、去る11月20日、札幌エルプラザにおいて超党派による勉強会を城西大学助教授の伊関友伸先生を囲んで専門家の意見をお聴きいたしました。その後、JRタワーにおいて、元総務省地方公営企業経営アドバイザーであり公認会計士の長隆先生と、城西大学助教授の伊関友伸先生による、自治体病院経営セミナーに参加いたしました。私がそこで知り得たことはピンチをチャンスにすることでした。
 江別でも、この最悪の事態を乗り越えるために危機管理対策室を設け、以前の準用再建団体のときの経験を基に、今再び、直接かかわる医師、看護師をはじめ市の職員の方は一丸となり早急な対応を行うべきと思います。今、最大のピンチを迎えておりますが、これをすべての部門の見直しのためにお互いに汗を流し、痛みを分け合い、最高のチャンスに変えていかなければなりません。なぜなら、自治体の再建に直面している夕張市のようになりたくないからです。
 江別市立病院は何年も前から赤字経営が続いていたことも承知しております。いまだに建設費93億円の返済にも迫られております。きっと、医師の間からもいろいろと改革を求められていたに違いないと思います。これもそれも見ぬふりをして、問題を先送りしてきちんと対応してこなかったことが一気に噴き出したのだと思います。病院も経営の視点に立って、より質の高いサービスを患者さんの立場に立って提供していくことが求められる時代になってきており、患者が病院を選ぶようになってきております。そのニーズにこたえて生まれ変わっていけるのかどうかということです。
 小川市政も残すところ数箇月となりましたが、フットワーク良い病院の改革をはじめ、約12万人のすべてが健康で明日に夢を持てる安全・安心なまちづくりのために、必ずや素晴らしい結果を出すだろうと市民は大きな期待を寄せておりますので、これまでの経験や知識を生かし、こうなったらどうなるという具体的な道筋を立てて、市民の前に明確に説明していただきたく思います。市長のご見解をお伺いいたします。
 次に、公共施設の管理一元化について。
 市内を見渡すと、随分と古い建物が目に付くようになってまいりました。江別市の学校や市営住宅、青年センターなどは建設されたのが昭和50年前後のものが多く、どれも建替えの時期に来ています。最近では、耐震問題やアスベスト対策などの対応と同時に、ファシリティー・マネジメントと言われる維持保全と延命化のための老朽化対策が重要となってきています。
 ところで、施設の保全の状況は教育部、建設部、健康福祉部、生活環境部など、それぞれに担当部の立場で分散管理を行っている状態です。近年の厳しい市の財政状況の中では、公共施設の将来の維持保全については、少ない予算で効率的に管理しなければならない状態にあります。雨漏りなど、破損があったその都度施設の改修を行うのではなく、危険度の高いものや使用目的を考慮して優先順位を決め、あらかじめ改修計画を立てて、工事の規模、工事の時期などを組み合わせて、より積極的に行うべきだと思います。今までも計画的に実施しているのかもしれませんが、施設の維持保全の担当部を一元的に集約していないところに疑問を感じます。
 行政は止まることなく動き続けております。また、その年その年で予算の配分が変わります。そして、ますます予算を縮小していかなくてはならない状況にあります。国の補助制度を利用するなど、法律や行政のかかわりで決まっているものについてはやむを得ない部分もありますが、通常の施設の維持保全については縦割りの組織ではなく、建設担当部、財政担当部などとも横のつながりを密に取りながら計画的に、早め早めに手立てを行うとともに、将来を見通した長期的な計画を最大限可能にするためにトータル的に管理をし、専門職が携わることによって、より良い効果を発揮できると思います。
 私の提案を含めての考え方を市長にお伺いいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。

議長(岡村繁美君)

 山本議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 山本議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 私からは市立病院の関係についてご答弁申し上げます。
 思い切った意識と仕組みの改革に関するご質問でありますが、病院経営に当たり、最大の課題は医師確保であり、同時に地域医療における市立病院の果たす役割の再構築が急務であると考えております。特に、日常生活圏内で、各医療機関の連携と機能分担による相互補完がこれまで以上に重要になってくるものと考えております。
 また、現在、市立病院あり方検討委員会におきましても、地域医療及び市立病院の機能に関するご論議をいただいておりますので、基本的な方向性を見極めた上で活路を見いだしていきたいと考えております。
 なお、そういった中長期的方向性を探る一方、お話のピンチをチャンスに、危機管理対策による早急な対策、こういうご質問でありますが、来年度の予算編成に向けましては、病院職員だけでなく関係各部の職員が横断的に協議し、経費削減と収益確保の諸対策について鋭意検討を進めているところであります。
 危機管理対策室の設置につきましても、市立病院あり方検討委員会の推移を見ながら検討いたしたいと考えております。
 なお、医療サービスや接遇の向上につきましては、各種研修や講習会、多数の小集団活動を行っているほか、緩和ケアチームの立上げに向けて認定看護師を養成しており、栄養サポートチームの可能性についても検討中であります。また、医療安全の面でもインフォームド・コンセントに関する勉強会や医療機器操作の講習会等を行っております。
 いずれにいたしましても、医師、看護師、栄養士、臨床工学技士など多くの職員がかかわって医療サービスの改善に努力しているところでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 このほかにつきましては、助役ほかをもってご答弁を申し上げます。

助役(中川正志君)

 私から、公共施設の管理一元化についてのご質問にお答えをいたします。
 これまでも市の施設・設備の維持修繕に当たりましては、施設等の所管部局が専門的技術を有する建設部と連携をいたしまして、老朽度や破損程度を検査し、緊急性に基づき必要な予算措置を講じた上で実施してきたところでございます。しかしながら、破損等の発生後に必要な補修工事を行う事後対応が多いことも事実でありますことから、統一的に工事履歴を管理し、全体的な計画を立てて適切な維持管理を行う予防的な施設保全が重要であると、こういうふうに認識しているところでございます。そのため、引き続き施設の総体的な状況を把握いたしまして、庁内横断的な施設管理に努めますとともに、今後、施設等の総合的管理や専門職の在り方について検討し、施設等の有効活用と経費縮減を推進してまいりたいと、こう考えております。
 また、これらの取り組みにつきましては、施設等を適切に維持管理して、建物等の長寿命化を図るというファシリティー・マネジメントの考え方とも共通するものでありますので、当市の施設の実情に応じたファシリティー・マネジメントの導入について調査研究するため、新年度に向けて関係部等による庁内組織の設置を予定しているところであります。
 ご指摘のとおり、将来建替えの必要な施設も出てまいりますが、厳しさを増す財政状況の中では建替えは大変難しいものと考えておりますことから、従前にも増して経営的な視点に立ちまして、施設等に係る補修費等の管理コストを削減し、施設等の健全維持を推進して長期的な活用を図ってまいりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。

教育長(高橋 侃君)

 私からご答弁申し上げます。
 まず、教員OBの支援による放課後補習授業についてでございますが、議員からご指摘のありました経済的理由による教育格差につきましては、第3回定例会で清水議員の一般質問にもお答えしておりますが、もし仮に親の所得の格差が江別の子供たちの学力格差を生むようなことがあれば、大いに憂慮に値する問題だろうと認識しております。
 放課後補習授業につきましては、今年度より北海道教育庁において、新たに、児童生徒の学習意欲や学習習慣の育成など確かな学力の向上のための実践的な調査研究事業として、小・中学校学力ステップアッププロジェクトを開始したところでございます。
 江別市ではこれを受けて、この事業にえべつチャレンジ塾として参画して、江北地区の北光小学校、それと江北中学校をモデル校に指定して、現在、計画段階から実践段階に入っているところでございます。具体的には、北光小、江北中が連携して、教員資格を有する地域の人材等を活用した放課後及び休日の学習支援活動を始めているところでございます。
 ご質問の教員OBの活用につきましては、まずは当該事業を拡大させることで、山本議員ご指摘の趣旨に沿うように努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと存じます。
 次に、食育と早寝早起き朝ごはん運動についてご答弁申し上げます。
 食育に関連しまして、食することへの感謝の心、もったいないという気持ちの次世代への引継ぎにつきましては、小中学校でどのように取り組んでいるのかとのご質問でございますが、現在、小学校で6校、中学校では4校が総合学習の中で、もったいないをテーマにして学習を行っているほかに、学校でのごみの完全分別収集や節水運動の取り組みなどによって物を大切にする心の醸成を図ったり、児童生徒がもったいないという気持ちを日常生活の中で生かしていけるような取り組みをしているところもございます。
 また、早寝早起き朝ごはん運動への取り組みでありますが、現在、小学校の8校が取り組んでおり、毎朝全学級で調査を行っております。また、睡眠、朝食の重要性も指摘される中でそれを受けて指導するなど、食の指導を通じて、児童生徒や保護者の理解を深めるための取り組みを実施しているところでございます。
 また、給食センターにおいても、学校栄養職員による食に関する指導の中で、食の重要性を児童生徒に対して指導しているところでございます。
 今後におきましても、こうした運動への取り組みは、一つには次世代を担う我が国の人材育成の観点からも、また、人間としての生き方の根幹をなすものでありますことから極めて重要であると考えております。山本議員がご指摘された中身をしんしに受け止めて、今後は、できれば江別市内のどこの学校でも早寝早起き朝ごはん運動を、市民、あるいはご家庭のご協力も得ながら広げてまいりたいと思いますのでご理解いただきたいと思います。
 次に、いじめ、不登校に対する対応についてでございますが、いじめの発生件数につきましては、平成17年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査によるものでございまして、各小中学校において平成17年度に指導したいじめの件数は40件でありました。また、いじめの解消状況につきましては、当該年度で継続して指導中のものがなかったことから、解消率が100%となったものであります。
 議員ご指摘のいじめの件数が40件につきましては、今回の私どもの調査では167件に上がりましたので、確かに、平成17年度の40件については実態とは、ずれがあるのではないかというように、それを認めざるを得ません。今後につきましては、市教委に心の情報本部を置きましたことから、より精度の高い情報の収集を図ってまいりたいと思いますのでご理解いただきたいと存じます。
 次に、不登校児童生徒への具体的な対応につきましては、不登校児童生徒について、学校基本調査に基づく数値であります市内の不登校児童生徒数は平成16年度は100名、再登校率が28%でありました。平成17年度は84名、再登校率が29%と、依然として憂慮すべき状況にあります。
 このため、教育委員会では文部科学省初等中等教育局長通知の今後の不登校への対応の在り方についてを基本としながら、学校が家庭訪問を強化したり相談に応じるなどするほか、臨床心理士による教育相談の実施、教職経験を有する専任指導員の配置による相談や、スクールカウンセラーの配置を進めるとともに、教科学習を主体としたプログラムの提供を行うスポットケア事業の継続実施、体験活動を主としたケア事業の実施などの取り組みも今後継続、拡充してまいりたいと考えております。
 今後におきましても、こうした事業を継続、拡充する中で、児童生徒の一人ひとりに応じたきめ細かな取り組みをしながら、不登校の児童生徒の個々の状況に応じた適切な支援に努めて、できるだけ多くの子供が早く学校に戻れる環境づくりに取り組んでまいりますのでご理解をいただきたいと存じます。
 以上でございます。

山本由美子君

 ご答弁ありがとうございました。
 ただいまの教員OBのことに関しましては、プロジェクトのモデル校を今後広げていっていただき、教員OBの方には幾らかの報酬を払ってでもやっていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 それと、早寝早起き朝ごはん運動なのですが、一日の始まりはやはり朝からということを習慣付けたいということを私は思っておりますので、それが、またキレる子供の対策につながると思いますので、是非、力を入れて拡大していっていただきたいと思いました。よろしくお願いいたします。
 それといじめなんですが、これは実態が分かりましたので、せっかくたくさんの資料となるものが教育委員会の方に届いているということなので、それを基にして力を入れて今後とも継続して行っていただきたいと思います。
 それと、不登校対策につきましては、よその自治体には恥ずかしくないだけの事業であり、素晴らしいカウンセラーとかが入って支援されているということは他の自治体の議員の方からも聞いております。でも、やはり、これだけの30%くらいの方がまだ何とかなっているかなという状態なので、やはりこれも、急にいろんな方法といっても無理なのかもしれませんが、回数を増やしたり時間を増やしたりということはできると思いますので、やはりそのことも、たった一人の子供のためにでも努力していただきたいと思います。
 それと、先ほどの公共施設のことなのですが、やはり古い建物でも残していただきたいという建物があります。やはり、そういうものは、駄目になってしまってから直すのではなくて、いつまでも保たれるように早めに修繕をして残していただきたい。そういうこともありますので、また、予算の縮減にもなりますので、管理一元化を早い時期に導入をお願いいたします。
 市立病院のことになりますが、市立病院が元の形に戻るということは市民の切なる願いですが、少しでも近づけるように、また皆さん一丸となって、市民に笑顔が戻る日が早く来るように力を入れて対応していただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 以上です。

議長(岡村繁美君)

 それぞれ要望ということでよろしいですか。

山本由美子君

 はい。

議長(岡村繁美君)

 以上をもって、山本議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩いたします。

午前11時50分 休憩
午後 0時59分 再開

次ページ

前ページ