平成18年第4回江別市議会会議録(第1号)平成18年12月6日 6ページ
6 議事次第の続き
議案第69号及び議案第70号
議長(岡村繁美君)
日程第18及び第19 議案第69号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第70号 江別市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
助役(中川正志君)
ただいま上程になりました議案第69号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第70号 江別市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、一括してその提案理由をご説明申し上げます。
平成16年度から導入された新医師臨床研修制度や大学の独立行政法人化などに伴って、全国的に勤務医の不足が顕著となり、大学から公立病院などへの医師派遣が極めて困難な状況になってきております。
また、医療技術の進歩と患者の関心の高まりに合わせて、医師のリスクも増大しており、職務に見合った医師給与の在り方が議論されております。
このような中で、江別市立病院では医師の確保が何よりも急がれておりますことから、新たに医師を招へいするとともに、長期にわたる勤務の継続を求めるには医師の待遇改善を図る必要があります。このため、江別市立病院に勤務する医師の給与水準と近隣他市の公立病院における水準との均衡を考慮し、職務や責任の度合い、さらには勤務実態を踏まえ、管理職手当、宿日直手当及び特殊勤務手当について、その額を引き上げようとするものであります。
それでは、条例改正の内容について申し上げます。
初めに、議案第69号の職員の給与に関する条例の一部改正は、条例第14条の2第1項に定める宿日直手当の上限額、勤務1回につき3万500円を4万円に、また第15条の2第2項に定める管理職手当の上限額、月額20万円を25万円に改めるものであります。
なお、附則により、本条例を平成19年1月1日から施行しようとするものであります。
次に、議案第70号の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正でありますが、改正条例第1条は平成19年1月1日から施行する改正内容であります。
まず、別表第6項に規定する医療業務手当のうち、業務の困難性や最新医療に対応する調査研究の必要性に着目して支給している、第5号の診療業務及び医学の調査研究に従事した医師手当の上限額20万円を30万円に改めるとともに、これまで上限額20万円に含めておりました診断文書料の2分の1以内の額について、上限額を廃止し、実績に応じて支給しようとするものであります。
また、第8号の救急指定日において救急診療に従事した医師手当、及び第9号の休日当番日において当番診療に従事した医師手当は、これまで宿日直手当として支給しておりましたが、業務内容や手当の性格を考慮した結果、宿日直手当から分離し、新たに特殊勤務手当として位置付け、1回当たりの金額をそれぞれ8万円、5万円に設定しようとするものであります。
続いて、改正条例第2条は、平成19年4月1日から施行する改正内容であります。
別表第6項に規定する医療業務手当のうち、第5号の診療業務及び医学の調査研究に従事した医師手当に、新たに意欲を高める報奨的な仕組みとして、診療収益の実績に応じて月額6万円を上限に支給する診療収益加算を設けようとするものであります。
また、平日の時間外や休日の緊急診療に呼び出された場合に支給している第6号の緊急診療業務のために出動した医師手当は、業務が深夜に及ぶことなどを考慮し、その上限額2万円を4万5,000円に改定するものであります。
さらに、第7号の緊急診療業務に従事するために命令を受けて自宅等で待機した医師手当は、休日には24時間拘束されることもあるため、上限額6,400円を2万円に改めようとするものであります。
なお、条例改正に伴う所要額は、現在の医師数を基に試算いたしますと、平年度ベースでおよそ1億500万円ほどと見込んでおります。
以上、議案第69号及び議案第70号について提案理由と改正内容をご説明申し上げましたが、極めて厳しい経営状況にある江別市立病院の立て直しに向け、医師確保を最優先に待遇改善を図ろうとするものであります。
今後も、市民が江別市立病院に寄せる信頼を早急に回復すべく、全力を注いでまいる所存でありますので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願いを申し上げます。
議長(岡村繁美君)
これより議案第69号及び議案第70号に対する一括質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
上程中の議案第69号ほか1件は、病院対策特別委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。
議案第71号及び議案第72号
議長(岡村繁美君)
日程第20及び第21 議案第71号 平成18年度江別市一般会計補正予算(第3号)及び議案第72号 平成18年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)、以上2件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
助役(中川正志君)
ただいま上程になりました議案第71号 平成18年度江別市一般会計補正予算(第3号)及び議案第72号 平成18年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
今次補正に係る予算編成の基本的な考え方でありますが、第一に、緊急かつやむを得ないものへの措置、第二に、補助事業における事業費確定に伴う措置を行うものであります。
以下、その内容に関してでありますが、まず一般会計補正予算書の6ページ、3の歳出をお開きいただきたいと存じます。
2款総務費でありますが、1項6目企画費は、新篠津村との合併協議会設置に伴う負担金として15万円を措置し、2項1目市民活動費は、宝くじの普及事業として、自治会のみこし整備等に財団法人自治総合センターからの間接補助として240万円を追加するものであります。
次に、3款民生費でありますが、1項2目老人福祉費の老人ホーム施設入所委託費は、入所者の増などにより210万円を追加し、北海道後期高齢者医療広域連合経費は、新高齢者保険制度への移行に伴う広域連合設置等の負担金として180万円を措置するものであります。
2項1目児童福祉総務費の身体障害児補装具等給付費は、給付件数の増等により418万2,000円を追加するもので、4目保育所費の市立保育園公設民営化準備事業は、みどり保育園の公設民営化に向けた引継ぎ保育経費として725万円を措置し、休日保育事業は民間保育所への委託事業により、新たに休日保育を開始することとして、59万2,000円を措置するものであります。
次に、4款衛生費、1項1目保健衛生総務費は、夜間急病センターの調剤業務について、社団法人札幌薬剤師会江別支部との協定による院外処方等を実施する負担金として、330万3,000円を追加するものであります。
7ページに移りまして、8款土木費でありますが、4項1目都市計画総務費は、市内二つの民間土地区画整理組合の事業終結に向けた支援策として、公共用地の取得費等に4億8,338万8,000円を措置し、5項1目住宅管理費は、平成18年豪雪の影響による市営住宅の屋根補修の増加等により、修繕費として740万円を追加するものであります。
次に、9款消防費、1項1目常備消防費は、消防の緊急情報システムについて、無停電電源装置の更新費用として262万5,000円を追加するものであります。
次に、10款教育費、4項4目情報図書館費は、図書購入に関し指定寄附があったことにより、5万円を追加するものであります。
以上が歳出の概要でありますが、これに対応いたします歳入につきましては、予算書の5ページ、2の歳入にお戻りいただきたいと存じます。
15款国庫支出金から19款繰入金及び21款諸収入は、歳出の事務事業に対応する特定財源として、また20款繰越金は今次補正の一般財源として、所要の措置を行うものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じますが、以上の結果、今次補正額は5億1,524万円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額383億6,078万1,000円に加えますと、その総額は388億7,602万1,000円になるものであります。
次に、議案第72号 平成18年度江別市基本財産基金運用特別会計補正予算(第1号)につきましてご説明申し上げます。
予算書の5ページをお開きいただきたいと存じます。
3の歳出でありますが、1款1項1目基本財産基金費は、今次一般会計補正予算の土木費中、民間土地区画整理組合対策事業の特定財源として、一般会計繰出金4億円を措置するものであります。
これに対応いたします歳入につきましては、予算書の4ページ、2の歳入にお戻りいただきたいと存じます。
2款繰入金は、歳出に対応する特定財源として基金から繰入れの措置を行うものであります。
次に、1ページにお戻りいただきたいと存じますが、以上の結果、今次補正額は4億円の追加となりまして、これを既定の歳入歳出予算の総額1億8,710万円に加えますと、その総額は5億8,710万円となるものであります。
以上、一般会計及び基本財産基金運用特別会計についてご説明申し上げました。
よろしくご審議、ご決定賜りますようお願いを申し上げます。
議長(岡村繁美君)
初めに、議案第71号に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第71号は、総務文教常任委員会、厚生常任委員会、環境経済常任委員会及び建設常任委員会にそれぞれ付託いたします。
次に、議案第72号に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
上程中の議案第72号は、総務文教常任委員会に付託いたします。
議案第73号
議長(岡村繁美君)
日程第22 議案第73号 平成18年度江別市病院事業会計補正予算(第3号)を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
病院事務長(池田和司君)
ただいま上程になりました議案第73号 平成18年度江別市病院事業会計補正予算(第3号)につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
今次の補正内容は、内科医師等の退職による二つの病棟の休止や外来診療体制の縮小により、患者数が著しく減少したため、収入及び費用に係る既定予算について所要の増減調整を行うものであります。
説明の都合上、予算書の9ページをお開きいただきたいと存じます。
まず、収益的収入ですが、1款1項1目の入院収益は、患者数及び診療単価の減少により16億2,058万9,000円を、2目の外来収益は患者数の減少により4億6,313万円を減額し、合計では20億8,371万9,000円を減額しようとするものであります。
一方、収益的支出では、1款1項1目の給与費は、先ほど議案第69号及び議案第70号に提案しております医師に対する処遇改善のための所要額1,447万円を見込むほか、医師及び看護職員等の退職に伴う減少分を合わせ、2億6,530万7,000円を減額しようとするものであります。
また、2目の材料費は、入院及び外来収益の減少に伴い、薬品費、診療材料費及び給食材料費について5億6,059万9,000円の減額を、さらに3目の経費は、患者数の減少に連動する在宅酸素機器等、医療器械器具等の賃借料や検体検査などの委託料、一部病棟休止に伴う清掃委託、廃棄物処理などの施設管理委託経費などの減少分を合わせて3,320万3,000円を減額し、医業費用合計では8億5,910万9,000円を減額しようとするものであります。
この結果、1ページにお戻りいただきまして、第2条に定めた業務の予定量につきまして、業務量(2)の患者数中、年間延べ患者数を27万8,874人に、1日平均患者数を1,059人に、入院の延べ患者数を6万4,357人、1日平均患者数を176人に、外来の延べ患者数を21万4,517人、1日平均患者数を883人に、それぞれ改めようとするものであります。
次に、第3条の収益的収入及び支出につきまして、病院事業収益は20億8,371万9,000円を減額し、総額を46億255万6,000円に、病院事業費用は8億5,910万9,000円を減額し、総額を60億1,909万5,000円に改めようとするものであります。
次に、第4条の議会の議決を経なければ流用することのできない経費は、職員給与費を31億4,247万8,000円に、第5条のたな卸資産購入限度額は11億3,199万8,000円に、それぞれ改めようとするものであります。
なお、以上の収益及び費用の補正により、平成18年度病院事業会計の純損失額は14億4,206万7,000円を見込むものであり、従来にも増して大変厳しい経営状況を余儀なくされるものでありますが、この難局を乗り切るため、これまでにも増して病院職員一丸となり、江別市民の医療を守るべく努力してまいる所存であります。
以上、病院事業会計につきましてご説明申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。
議長(岡村繁美君)
これより本件に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
上程中の議案第73号は、病院対策特別委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、そのように決しました。