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平成18年第3回江別市議会会議録(第3号)平成18年9月14日 4ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

一般質問の続き

宮澤義明君

 それぞれご答弁を賜りました。
 特に今回質問したやつは、企業においても子育てにおいても、また区画整理事業においても、また病院においても、それぞれが今大事な問題であります。まして、特にこの市立病院の問題は、先ほど言いましたように決着が長引けば長引くほど、元の状態に戻すのは不可能に毎日毎日なっていく、そんな状況と私は思っております。
 その大変厳しい状況の中で、梶井病院長職務代理者については大変ご努力をされて小児科をまとめられて、本当に感謝を申し上げる次第です。まして今、市長も、市民の皆様、患者の皆様に、また議会に対しても、また各関係機関、大学に対しても陳謝を申し上げられ、そして、病院の再建の道筋を示すまではしっかり頑張ると、そういう決意を聞かせていただきました。
 私は、今日の朝起きて、ずっとベランダのところでいろいろ考えたんですけれども、正しく今、ちょっとこの事例に合うのかどうか考えていますけれども、この病院を船に例えると、毎年定期点検、整備を行って、そして毎回多くの乗客を乗せて大航海に出る。そしてまた、帰港し、戻ってくる。そして、そのためには当然、機器も設備も必要。そして、そこには船長がいて、その機関を運営するクルーがいる。それらがきちんとあいまって、初めてこの船が安全な航海ができる、そのように思っております。
 また、そのためには、いかに効率よく安全にその航海ができるか。そのために当然、その船長の選任については、その経営者においては、やはりしっかり管理をされる。これはもう当然のことだと思います。やはり今回も多分そうされたんでしょう。ただ、その中で、今まで船長も船員も補充をしてきた養成機関のそこと、何十年にもわたって、その船長、クルーを送ってきたその場所との、やはり何かの行き違いがそこにあったんだろうと。
 当然、船長も代われば、クルーも代わります。大きく今、動揺しているのは、船長がいない。そして、その船長に従っているクルーの方々も同時に辞められていく。やはりそこのきちんとした方向性を出さないと、そして、今まで数十年にもわたって船長、クルーを送っていただいたその養成学校、そこにやはり一番協力をいただかなければいけない。それが一番の今回、市立病院の維持にも、また、その船が沈没をしないで航海できることにもつながるのかなと。今、正に大海原で大波にもてあそばれて、そして沈没寸前。そこに大船団たる救助船が来なければ、援助の手を差し伸べなければ、今、私たちの江別市立病院という希望丸が本当に沈没しかねない。今そんな状況なのかなと思っております。
 とにかく今まで委員会においては、たくさんのことを質問させていただきました。今ここで述べることは、とにかく市長が先頭に立って、そして市民が、また患者の皆様が、本当にこの病院が、この船が沈没しないで間違いなく経営をできるんだ、航海ができるんだ、そのことをお示しになる施策、これが第一でございます。やはりこれが見えなければ、航海に出た船が戻って来られない可能性だってある。そのために、今はすべての関係機関の方々に協力をいただく。そういうことの前提で、先ほど冒頭の質問で、ちゃんと陳謝をし、そして協力を願う体制をつくるべきだ、そんなことの話をさせていただきました。
 私は今後の責任の取り方がどういうものか、また、どういうふうにやっていくのか、しっかり見守っていきたいと思っております。
 とにかく医療圏として札幌が近い。でも、患者の皆様が、体の悪い皆様が、元気であれば病院には行かないわけです。大変体の悪い方々が病院に診療に伺い、そして自分の命、健康を守っているわけです。これを、じゃあ、2時間も、また3時間も掛けて、また向こうの病院に通い、そして向こうで2時間も3時間も待合室で待って、1日掛けてまたこっちに帰ってくる。大変な重労働です。私のところにも、多くの患者の皆さんとか、そういう方々から、こんな状況を分かっているのかい、あなたも同罪だと、市長と一緒に辞めろと、そんな電話も本当に何本も掛かってきております。私も今その覚悟でやはり市長にお尋ねしましたし、先ほど言った船会社の経営責任者は社長です。そして、その船長も含めて職員の養成学校、そちらも一つの組織です。やはりそこにきちんとした話合いがなければ、ただ、その前にあったこと、そのことのおわび、また陳謝、そしてそのことの理解がなければ、そこからの船長の派遣要請、これはなかなか厳しいのかなと思っております。
 そして、航海に船長がいなければ、また、きちんとした羅針盤がなければ、その航海の行き先、目的地には着かなくなってしまうのではないかなと、そんなふうに思いますので、今後その船員養成学校から船長を、特にやっぱり病院長がいない。人間の体でも頭のない人間なんて生きておりません。やっぱり病院にあっても、病院長が早急に決まらなければ、病院の職員の方々、ドクターについても、安心して仕事ができないのではないかなと思っておりますので、今後、病院長の確保に向けて、また、そのことのご理解をいただくための方策をしっかりやっていただきたい。このことについて決意をお伺いをしておきたいと思います。
 また、土地区画整理組合につきましては、私も何箇所かの方々からお話も伺いました。そして、当時、もう今の担当部長とか含めて、本当は責任はないんですけれども、でも、その当時の市政の続行性、継続性からいくと、やはり責任の一端はある。そんな意味で今回質問しているわけですけれども、その当時は、やはり地元の方々が進める以上に市の方の意向が強くて、小さい面積でいいという話なんだけれども、いや、この時代は絶対できるからということで、その区画整理事業の面積が大きく広がっていった。そして、それらを市として、行政として認めて、道や国に区画整理事業として上げていった。
 今になって振り返れば、その増やした分だけ今、大変な重荷になっている。まして同時期に四つの土地区画整理組合が発足し、そして、その土地の需要者に対しておこたえをしよう。大変いいことかもしれない。まして、その当時の江別の都市計画では、15万人以上の人口を想定してまちづくりに励んでいた。それが大きく時代が変わった中で、やはりそのことが今、大きく負担になっている。
 北広島の事例を見ると、やはりその土地を購入された方々に負担がいく、いかない。そんな問題で大きくもめたわけですけれども、やはり江別は市民の方々に安心していただけるように、いち早く手を打っていただいて、そして、それは最終的にはすべての市民が負担するような形にならざるを得ないけれども、やはりそれは、私はこの質問でも何度も言っていますように、江別がこういうまちになるんだという明確なメッセージを出してほしい。やはりこの長年の間に、当初は計画したけれども風化していった。私の住む鉄道の南側にすれば、あれ以来、大きな開発なり、そして、都市計画に対する明確な、このまちはこんなに利便性のあるまちになりますよという明確なメッセージがなかなか見えなかった。
 そして、東光町、萌えぎ野、上江別、そして野幌を貫く南大通りについても、いち早く整備されることを願っていたけれども、先ほど質問もしましたけれども、やっと側道の関係で都市計画の変更で今年から来年に掛けて上がる。やっとまた実施設計がされて、来年春までにその実施設計が上がる。形は見えてきたわけですけれども、ただ、やはりそこでも問題になるのが、この上江別の高台地区、そこの開発がない。白地、全く色がついていない。その道路開発計画についても、じゃあ、道道整備事業でいくといっても、なかなかそこに手を下せる状況じゃない。
 そういう状況の中で、上江別ではついこの間、りょーゆーが店を閉めました。そして、長年江別のために頑張っていただいた建設会社も、あの場所から建物が消えました。要するに今、上江別の区画、また東光町、萌えぎ野の区画についても、明確な市からの、これだけ江別市が応援をしていますと、このまちは絶対に住みやすくなりますという明確なメッセージが見えないゆえに、やはりワースト10になったと。やはりこのことをしっかり考えていただきたい。
 そして、やはりこの一連の道路がつながる要因として、この上江別高台地区が何らかの形で、江別のマスタープランにきちんと入っていればいいんですけれども、過去は住宅地として入っていたけれども、それが江別市の計画の中で消えてしまった。北海道だって、江別が取り消した都市計画に対して開発計画なんてできない。当然だと思います。
 やはりそれは江別の都市計画の考え方が一貫していなかった証拠を露呈しているようなもので、それが正しく、この上江別の土地の評価に、デベロッパーに、そして買う方々に明確に反映された結果が、地価の下落率が全国のワースト10に入ったと、そんなことになったのではないかなと思っています。
 とにかく、この土地を購入された方々含め江別の市民一人ひとりに負担が重くのし掛からないように、これについて最善の努力をしていただきたい。これについて、これ以上求めても、今どうこうしますと多分出ないし、今後明確にその方向性については見えると思いますので、これについては要望に切り替えさせていただきます。
 それと市町村合併ですね、これは昨日にいろんなこれからの方向の部分が出されました。やっぱり南幌町については、町民の有権者の方々の50分の1が、やはり検討すべきだと出ました。この町民、市民の意思については、軽んじてはならない。やはりそういう意味では、なる、ならない、市町村合併をする、しないではなく、きちんとした両市民・町民の話合いがあってしかるべきかなと思います。
 これも来年4月に改選期でございます。今すぐどうこうなんてできません。是非とも、この流れが来年の4月以降にきちんとした形で話合いのその端緒となるよう、是非これについても調査・研究をし、やはり行政の継続性からいくとしっかりしていただきたいと思っております。これも要望いたします。
 経済部の企業誘致条例に関してですけれども、今、部長の方から、大体において今の先端産業の状況等お話をされました。是非とも江別が後じんを拝するのではなく、北海道全体の企業が厳しい状況の中で、本来は江別が一番最初に企業誘致条例も含めて札幌市に勝るような形で進めなければいけなかった。でも、それがあってもなかなか企業誘致は、全国の中で沖縄と北海道が一番経済的に厳しいと言われています。
 そうであるならば、いち早くやはりこのことに取り組んで、そして、一つの企業でもやはり誘致ができる。そうすると、そこで働く方々、長年賃金という形で間違いなくその地域に貢献をしていただけます。今、この北海道の求人倍率を見ますと、本当に厳しい状況が続いています。やはりそれを考えれば、これはいち早く、その制度の整備を行い、条例の精査を行い、いち早くやるべき。
 まして江別には、江別駅前の今後のSPCの開発もございます。明確にこういう指針に盛って支援をするんだ、企業誘致をするんだ。その明確な指針がなければ、やはり全国の企業はすごい情報量を持って全国を見ています。その中で江別を選定いただくとなれば、やはりそのことがきちんと担保された状態で見える状態にならなければ、今、江別駅前にある話以外には、なかなかまた厳しいかなと。そういう面で是非、部長、市長を先頭に頑張っていただきたい。そして、そのためにいち早く企業誘致条例を仕上げていただきたい。これは後々になればなるほど、やはり今の都市間競争の中では後れを取ります。これは早くということで、もう一度この件について答弁をいただきたいと思います。
 それと、この企業誘致のための情報、報奨金、これは検討と言っていますけれども、これは全国でも本当に新しい制度かもしれないけれども、江別がどの地域にも競争して勝つ、都市間競争の中で生き残ることを考えれば、やはり私はそのことも含めて考えるべきではないかなと。決して悠長な状況ではない。
 今、経済が復興してきて、過去最高の期間の長い景気回復につながっている。でも、その影響は北海道には本当に及んでいません。そして、この景気が消えれば、またこの北海道の経済、産業は下がります。そういう中で、やはりしっかりとした働く場所、また学校を出た方、また中高年でリストラされた方々が職を求めるとなったら、今の現状だと大変厳しい。そうすると、やはり今、企業にこちらにおいでいただくとしたら、よほど情報がはっきりした形で入ってこないと、またそれをつなぐ方々がいないと、単独ではなかなか難しいというのが現状ではないかなと思っております。
 そういう面では、是非この報奨金制度も含めた、報奨金に限ったことではありませんが、それらを含めた形で、江別に企業を誘致できる条件を是非とも早くお作りをいただきたい。これについて、もう一度ご見解を求めたいと思います。
 それと子育て支援策、江別は全国の中でも子育て支援について、先ほど部長が言われたように大変頑張っていて、住みやすいまちだと言われております。ただ、その中で子供たちに対するいろんな遊び場も含めて、なかなか条件は厳しいかなと。
 そういう中で、中小企業も含めた形で、その地域がすべて子育てに対してそういう意向も意思も持っていて、お互いが自分たちのできる能力の中で子育て支援をできる。そういう環境ができることが、これが江別に住みたいという江別の価値観にもつながり、そのことが先ほど申しました土地区画整理組合、それにもつながり、それがまた企業誘致にもつながる。全部一連が、風が吹けばおけ屋がもうかると、過去にそういう言葉がございました。それと同じようにそれらがすべてつながっていく。やはりどの一つひとつ取っても、今回質問させていただいた項目が全部関連し合って、江別の付加価値を高めるか、おとしめるか、全部つながってまいります。
 この子育て支援についてもまた新しい制度ですので、これについては答弁を求めませんけれども、是非江別の多くの企業、団体、すべての方々に協力願う、そのための推進の機構、人をしっかり意識して配置をしていただいて、そのことを推進できる体制だけはしっかりつくっていただきたい。そして、なるだけ短い中で、そのことの方向性が市民の方にも企業にも見えるような方策をお願いしたい。それは要望にしますので、是非そういうことでお進めをいただきたいと思います。
 以上で2回目の質問を終わります。

市長(小川公人君)

 宮澤議員の病院に関連して再質問がございましたので、改めて決意を申し上げたいと存じますが、今ほどいみじくも病院に関して、時間が長引けば長引くほどと、こうおっしゃられましたけれども、正に今一番大事なのは時間であります。一般的に時間は無限大にあるかもしれないけれども、今、置かれた状況は、とにかく非常時の中に置かれている。とすれば、時間との勝負ということは非常に大事ということで、昨日の答弁の中でも、短期日、短期間にという言い方もさせていただきましたけれども、とにかく最小限の時間帯の中で、何とかこの内科医、固定医と言いますか、勤務医について、常勤医について複数の医師確保に何らかのめど、手掛かりを、担保を得たいということで、今、精力的に両大学、そして北海道のご協力もいただいて、ぎりぎりの折衝、打診を継続しているところであります。
 何とかそこに一つのめどを得て、当然に船長のいない船は漂流するだけでありますから、もう職員にとっても病院長不在ということは大事な士気に直結しますので、そこと連動する形で早急に病院長の選任にもこぎつけたいと、こう改めて決意を新たにいたしているところであります。
 いろんな結果、原因ということについては、るるいろんなご議論がありましたけれども、今一番お力をいただきたいのは、議会の皆さん方のそうした、昨日から今日に掛けてもご心配をいただき、何とかまた回復への道をと、こういうエールをいただきました。そんなお力を借りて、一つめど、きっかけをつくりたいと、こう思っておりますので、ご支援のほどよろしくお願いをしたいと思います。

経済部長(久保泰雄君)

 企業誘致条例の改正につきましてお答えをしたいと思いますが、常日ごろ誘致の現場の中で、どういうような状況にあるかということも含めて、ちょっとお答えをしたいと思うんですが、既にご承知のように、企業経営の主流がストックからフローへと変わってきております。こうした流れに我々の取っている施策が本当に対応できているのかという意味では、大いに反省するところがございます。
 具体的に言いますと、ご質問の中でご指摘されましたけれども、現在、江別駅横の事業でコールセンターの誘致を進めているわけですが、その中で、やはり今までの対応ではちょっとできない部分が何点か出てまいりました。それらを踏まえて、雇用ということに焦点を当てて、新しい内容を今、検討しているところでございます。
 それを進めている中で、一つヒントらしきものとしては、こういう民間施設とタイアップをしたような一種の町なか誘致みたいなことをやはり図る必要があるかなと。そういう点で言いますと、リースだとかレンタルなんかに対応する施策を、これまた必要があるのかなということをちょっと感じております。
 ですから、先ほどご指摘の中で、報奨金というのは一例だというようなご指摘がありましたが、我々もそのように考えておりまして、そういう意味では、早急にというご指摘もいただきましたけれども、そのことも踏まえて、できるところから具体的に検討をして取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞご理解をいただきたいと思います。

宮澤義明君

 最後に要望です。
 とにかくこの病院問題、そして区画整理事業の問題、企業誘致、子育て支援、すべてが全部連関した一つのつながりを持っています。どの一つを欠いても、企業誘致につながらない。江別の経済発展につながらない。そして、最終的には、今、私たちが進めようと思っている野幌の鉄道高架など三位一体事業にも悪影響を与えます。
 とにかく今回は、この病院が主たる問題になりましたので、区画整理事業や何かもいろいろまだ本当は話したいこともございますけれども、やはりこれらが一体となって、今申し上げたことを、是非とも一生懸命ご努力をいただいて、そして解決をし、そして江別がこの道央の中で、この北海道の中で間違いなく住みやすい場所だと評価されるような、そういうまちづくりをお願いをしたい。
 そして、特に江別市民にとっては、この病院の問題をしっかり解決していただいて、患者の皆様が、ああ、またちゃんと市立病院に通えるようになったと、私たちの病気をしっかり治してもらえるようになったと、そんなことの言えるような、そういう状態を、この12月までに見えるような形でお進めをいただきたいと思いますので、是非とも市長は本当に孤軍奮闘かもしれませんけれども、頑張っていただきたいと思っております。
 以上です。

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