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平成18年第1回江別市議会会議録(第5号)平成18年3月28日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

議案第6号ないし議案第11号及び議案第20号ないし議案第27号の続き

森好 勇 君

 議案第21号 平成18年度江別市国民健康保険特別会計予算について、反対の立場で討論を行います。
 今、格差社会と貧困の広がりが大問題になっています。この間、介護も年金も切捨てが続いた上、増税が押し付けられ、その上、公的医療制度を土台から解体し、人の命も金次第にしてしまう医療制度改革が行われようとしています。こうした中で、社会保障制度としての地域の医療保険制度、国保の充実が一層求められます。
 江別市の国保加入実態について、加入者は人口全体の3割、4万人を超え、世帯数では4割に達しています。年齢的には70歳以上の方が3割を超えていることから、保険給付費は加齢に比例して自然増となることは明らかです。また、所得階層では、所得ゼロ世帯が3割を占めるなど、低所得者層がほとんどを占めています。
 このように、もともと財政基盤がぜい弱な国保制度にあって、国の国保財政への国庫負担金の引下げは更に厳しい運営状況に拍車を掛けています。市としては、国に対し医療制度改悪に反対し、国庫負担を元に戻すよう強く求めるべきです。同時に、一般会計からの繰入れを更に増やし、払いたくても払えない高過ぎる保険税の見直し、独自の減免制度などを検討すべきです。特に医療費の窓口負担は深刻です。様々な事情でこの負担が困難となった市民が、一部負担金の減免及び徴収猶予の制度を十分活用できるよう検討すべきです。資格証明書・短期証の発行は、滞納世帯には制裁となり、市には収納率向上の成績評価となり、調整交付金の増減を左右するというものになっています。4期以上の国保税滞納世帯は全体の13%を超えており、高過ぎる保険税にこそ根本問題があります。滞納世帯に対し、機械的に資格書・短期証の発行はしていないと信じるところですが、個々の事情に配慮した納税相談を充実させ、極力正規の保険証発行に努めるべきです。
 厳しい財政状況の中にあっても、社会保障としての医療保険制度を守るという点では不十分であることを指摘し、反対討論といたします。
 以上です。

議長(岡村 繁美 君)

 ほかに討論ありませんか。

丸岡 久信 君

 議案第21号 平成18年度江別市国民健康保険特別会計予算について、賛成する立場で討論に参加します。
 今年度の予算編成では、国民健康保険の被保険者数は増加傾向にあることから、昨年度比3.1%の増加を見込み、特に退職者医療制度の対象となる被保険者数は前年度比9.5%増を見込み、国民健康保険税収入額を36億9,388万円としております。
 また、時限的措置とされておりました高額医療費共同事業や保険者支援制度が平成18年度以降も継続することとなり、財政基盤の強化が図られるとのことであります。
 道支出金では、平成17年度から三位一体改革の一環として、都道府県調整交付金が創設され、平成18年度は5%から7%に引き上げられることから、昨年度比14.4%の増加が見込まれております。
 保険者支援制度の継続や低所得者にかかわる保険料軽減分に対する支援の増額、さらに65歳以上の一般被保険者のインフルエンザ予防接種について、新たに一般会計からの繰入れが認められることなどによる増加も見込まれております。
 歳出予算では、保険証の更新時などの郵送方式を配達記録郵便とするための費用の増額、保険給付費では、退職者医療制度の対象となる被保険者の増、老人保健制度の対象年齢の段階的引上げに伴い、70歳以上75歳未満の加入者の増加により、前年度比9億3,500万円余、12.6%の増を見込んでおります。
 また、老人保健拠出金は、対象年齢が75歳以上となり、新規の老人医療対象者が平成19年10月まで発生しないこと、公費負担の割合が段階的に引き上げられ、国保などの保険者負担は引き下げられていることから、前年度比4.9%の減を見込んでおります。
 歳入の面では、道支出金や一般会計からの繰入金の増加は見込まれるものの、保険給付費の増加、国民健康保険税の伸び悩みなど、国保財政を取り巻く状況は厳しいものと考えられますが、平成18年度においても現行税率を据え置くとのことであります。
 厳しい状況下にあって、地域保険としての安定した運営に努力されるよう期待いたしまして、予算に賛成の討論といたします。

議長(岡村 繁美 君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第21号を起立により採決いたします。
 議案第21号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第11号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第23号 平成18年度江別市介護保険特別会計予算に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。

森好 勇 君

 議案第11号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、議案第23号 平成18年度江別市介護保険特別会計予算について、反対の立場で討論を行います。
 小泉内閣は、高齢化の進行によって、介護、医療、年金など社会保障給付費が増大することについて、国庫負担金や財界、大企業の保険料負担が増えることを抑制するために、国民、特に高齢者に対し自立、自助、自己責任を強調し、公的責任を投げ捨てる制度改悪を行っています。その中で、厚生労働省は、日本がこれから迎える高齢社会について2015年の実態を示しています。戦後ベビーブーム世代が高齢期に達し、その10年後には高齢者人口は3,500万人、そのうち一人暮らし高齢者が3分の1、特に都市部でその増加は顕著になると指摘しています。さらに、痴ほう性高齢者も、現在の150万人から約250万人へと増加し、家族介護に依拠している現状は早急に改善が必要であり、公的介護制度をはじめとした高齢者福祉の充実こそが重要になっています。
 にもかかわらず、政府が進めようとしていることは、ホテルコストや食費の全額徴収、新予防給付の名による軽度介護者のサービスの切捨てをはじめ、国の公的責任を更に後退させ、高齢者負担を増やすものと言わざるを得ません。だからこそ、今、江別市においては、地方自治体の本旨に基づき、高齢になっても安心して住み続けられるための施策が求められます。
 介護保険事業計画の策定や基盤整備、独自の負担軽減策など、保険者として市内の実態を知り尽くしている市こそが、その裁量でできることです。
 第3期介護保険事業計画において、保険料率は従来の5段階から6段階となりましたが、さらに高額所得者層に対して能力に応じた負担を求める多段階区分にし、低所得者層の負担軽減を図るべきです。利用料については、保険料負担に加え利用料負担が重く、必要なサービスさえ利用控えが起きていることをかねてより指摘しているところです。しかし、食費の全額徴収は、デイサービスやデイケアを利用しながら在宅生活を送っている多くの高齢者に新たな負担を強いることになり、更に利用控えに拍車を掛けることになりかねません。施設入所者などには、国が不十分ながら補足給付を設けましたが、デイサービスやデイケアの低所得者には、一部社会福祉法人等減免制度があるだけの状況で、市独自の早急な対応が求められます。この社会福祉法人等減免制度と同じ条件で、デイサービス、デイケア利用者に食費負担軽減を行ったとしても、560万円程度の予算で可能との試算も出ています。高齢者の健康維持増進のために、栄養に配慮した昼食を取れるよう財政支援を行うべきです。
 評価する点としては、江別市独自の介護保険料の軽減措置が盛り込まれたこと、従来の高齢者保健福祉事業の一方的な切捨てがなかったことなどですが、低所得者への財政支援が少なく、高齢者への温かい施策に欠けたことを指摘し、反対討論といたします。
 以上です。

議長(岡村 繁美 君)

 ほかに討論ありませんか。

坂本 和雄 君

 議案第11号 江別市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第23号 平成18年度江別市介護保険特別会計予算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
 介護保険制度は、平成12年度施行以来6年を経過して、各種サービスの利用は着実に増加していて、市民には広く浸透しているものと思います。3年ごとに介護保険事業は事業計画を見直すこととされていることから、これまでの介護給付実績を踏まえ、今回の法改正で新予防給付事業や地域支援事業などの新たな事業展開を考慮して、今後のサービスの内容はもとより、量、質ともに充実した基盤整備に向けて、平成18年度の今年度から第3期介護保険事業計画が策定されたものであります。
 介護給付費を見てみると、第1期の平成12年度から平成14年度は約118億円、第2期の平成15年度から平成17年度は約150億円、27.1%の増となりました。第3期の平成18年度から平成20年度は約178億円の計画で、18.9%の増となっております。経年ごとに増えているということは、高齢化社会での介護の社会化の理念から見ると、至極当然の結果と思われ、2期目を過ぎてようやく市民にその制度の在り方について理解をいただけるようになったと思われます。
 介護給付費に対する平成18年度からの第3期の介護保険料は、現行よりプラス4.9%の180円増の3,860円と積算されましたが、各市の状況は、江別市より高齢者人口の低い市を除き、大幅に値上げする自治体が多く、道内の非公式の数字では全道平均3,930円と見積もっております。
 しかしながら、他の福祉医療制度がより厳しい中で、保険料を最小限に抑えられたことは、相互扶助の助け合いを基にした保険制度を支える上でやむを得ないものと思います。
 さらに、毎年増加する給付費には、保険料を補う形で一般会計から繰入れをし、平成17年度ではその額も約7億3,000万円になり、全市民がこの制度を支えていることになります。
 一般財源が厳しい状況にありながら、税制改正に伴う激変緩和や保険料率を5段階から6段階設定にするなど、国の制度としての低所得者に配慮した措置はもちろんのこと、江別市独自の軽減措置として、保険料の減免や深夜などの訪問介護利用者に対する利用料の軽減措置などが盛り込まれております。
 今回の見直しでは、介護保険給付費準備基金を取り崩し、極力保険料の増額を抑制することに努めた予算となっており、その努力は多とするものであります。
 以上のことから、今後も市民ニーズやサービスの多様化に速やかに対応できる体制の確立と充実を図るとともに、事業の効率的、安定的な運営に期待を寄せまして、賛成の討論といたします。
 以上。

議長(岡村 繁美 君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第11号及び議案第23号を起立により一括採決いたします。
 議案第11号及び議案第23号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第22号 平成18年度江別市老人保健特別会計予算及び議案第24号 平成18年度江別市基本財産基金運用特別会計予算に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、議案第22号及び議案第24号を一括採決いたします。
 議案第22号及び議案第24号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第25号 平成18年度江別市水道事業会計予算及び議案第26号 平成18年度江別市下水道事業会計予算に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、議案第25号及び議案第26号を一括採決いたします。
 議案第25号及び議案第26号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第27号 平成18年度江別市病院事業会計予算に対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

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