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平成17年第4回江別市議会会議録(第5号)平成17年12月21日 6ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

議案第91号ないし議案第94号

議長(岡村繁美君)

 日程第22ないし第25 議案第91号ないし議案第94号の指定管理者の指定について、以上4件を一括議題といたします。
 環境経済常任委員長の報告を求めます。

環境経済常任委員長(清水直幸君)

 ただいま上程されました議案第91号 指定管理者の指定についてほか3件に関する審査報告を申し上げます。
 委員会の開催日は、お手元に配付の付議事件審査結果報告に記載のとおりであります。
 審査においては、担当部局から4施設について、指定管理者公募に係る提案概要、選定委員会の選定結果報告、さらに、公募導入をする勤労者研修センター及び葬斎場の2施設については、所管課の意見、選定基準による採点結果の資料に基づき説明がありました。
 主な質疑の概要を申し上げますと、勤労者研修センターでは、NPO法人が指定管理者となる可能性に関する質疑があり、答弁では、NPO法人単独での経営は4年の指定期間を考えると難しい面もあるが、今回の指定において、企業と地元NPO法人が連携する形が示された。今後においては、より地元との協働が図られるような提案がなされるよう期待しているとのことであります。
 葬斎場では、一次選定と二次選定の結果についてどのように考えているのかとの質疑があり、答弁では、一次選定において、F団体は地元の企業として市とのこれまでの信頼関係などを生かして円滑な移行を図ろうとし、また緊急時の対応などが評価され、高い点数となった。
 一方、株式会社東洋実業は、選定委員会による二次選定において、具体的に示した提案内容や実績が総合的に評価され、選定に至ったとのことであります。
 また、選定基準における地元企業に関する項目の必要性についての質疑では、サービスの向上とコストの縮減という指定管理者制度の趣旨から難しいものと考えると答弁され、指定管理者の在り方については、選定委員会から付された意見を今後市全体として検討していくのではないかとしております。
 次に、討論の状況でありますが、葬斎場に係る議案第92号について討論されたものであります。
 まず、反対の立場の委員からは、選考過程において、行政側に一次選考、二次選考の二段階方式で決定するとの説明が不足しており、応募した団体、議会、市民にとって選考基準が不透明であり、地元の優位性など混乱した要因の一つとなったのではないか。魅力的な具体性や将来性、そして実績・経験も客観性の一部として得点に加え、内部審査と外部審査の総合得点をもって判断することが分かりやすかったのではないかと考える。
 今後審査をする上で、選定基準あるいは得点配分にも検討・改良の余地があることを指摘して、反対すると述べられております。
 同じく反対の立場の別な委員からは、直営で運営している施設は基本的に直営を維持すること。指定管理者を指定する場合は、社会福祉法人や市民による自治組織、NPO法人などの非営利団体など、市民協働の視点も含めて検討していくべきであると考える。
 現在の運営は、市民にもおおむね好評であると認識しており、利用時間の拡大などについては職員の勤務時間帯の調整などで工夫する余地があり、改善する課題があれば市として努力するべきとして、反対すると述べられております。
 一方、賛成の立場の委員からは、今回の選定結果は、火葬業務のノウハウがあり、事業モデル全体として優れた提案をしたことから、選定委員会が良しと判断したものと思う。
 今後は、選定委員会から出された意見に加え、1点目に施設運営に適合する地元業者の育成、2点目に地元雇用者の確保、3点目に修繕や消耗品、燃料などの資材は可能な限り地元からの調達を図り、地域経済の進展に寄与すること、4点目として市民サービスの低下を招かないよう資質の向上に努めることを要望し、賛成すると述べられております。
 同じく賛成の立場の別の委員からは、意欲や能力を持っている団体であっても、今回の選考のように経験や実績が重視される傾向であれば、なかなか参入できないと懸念する。今後は選定基準をより明確にし、一次選定が必要かどうかも含め、さらなる透明性の確保が必要であると考える。
 地元企業が1社も選ばれなかったことは、行政が応募に係る環境整備を十分に行ってこなかった結果であり、今後は、地元団体が指定管理者を担えるような環境づくりも不可欠であると強く申し上げ、賛成すると述べられております。
 また、同じく賛成の立場の別の委員からは、葬斎場の指定管理者には、安定的で堅実な運営、経験、実績などが特に求められており、選定委員会の選定結果は妥当な結果と受け止めている。今後は、地場の市民団体、NPO法人、企業が応募できる環境整備と育成に意を用い、地場の期待とそれに伴う地域の活性化にこたえられるよう強く申し上げ、賛成すると述べられております。
 以上の討論を経た後の採決では、葬斎場に係る議案第92号については賛成多数により、それ以外の議案第91号、議案第93号及び議案第94号の3件については全員一致により、いずれも可決すべきものと決したものであります。
 委員会の審査経過と結果につきましては以上のとおりでありますので、よろしくご決定くださいますようお願い申し上げます。

議長(岡村繁美君)

 これより環境経済常任委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 質疑なしと認めます。
 以上で、環境経済常任委員長報告を終結いたします。
 これより議案第91号、議案第93号及び議案第94号の指定管理者の指定について、以上3件に対する一括討論に入ります。
 討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 討論なしと認めます。
 引き続き、議案第91号、議案第93号及び議案第94号を一括採決いたします。
 議案第91号、議案第93号及び議案第94号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
 (「異議なし」の声あり)
 ご異議なしと認めます。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、議案第92号 指定管理者の指定についてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

森好勇君

 議案第92号 指定管理者の指定について、反対の立場で討論に参加いたします。
 この案件は、葬斎場を株式会社東洋実業に指定管理しようという内容です。
 指定管理者制度は、小泉構造改革の流れの中で、自治体の在り方を変える、官から民への一環として位置付けられています。これまでの直営の施設にあっても、公の施設の管理状況全般について点検し、指定管理者制度を積極的に活用されるよう指示しています。しかし、指定管理者制度は、経費節減・効率性を最重点に民営化し、もうけ追求の株式会社に任せることは、住民サービス向上を目指す自治体の公的責任を放棄し、サービスの切捨て、後退につながりかねません。
 日本共産党は、現在市の直営で運営している施設は、基本的には直営を維持すべきだと考えています。公の施設を指定管理者にする場合は、住民の福祉増進に寄与する目的に沿った社会福祉法人、市民による自治組織、NPO、公社などの非営利団体に限定し、市民協働の視点を含めて検討していくべきです。
 一次選定をした所管課の採点結果はF団体が高く、選定委員会で逆転した唯一の指定です。現行の葬斎場は、非常勤職員で、遺族の心情に配慮した対応がなされており、評判の良い運営がされています。
 選定委員会では、東洋実業を選定した理由に、道内で13市町村の火葬場運営管理を行い、火葬業務に関するノウハウが十分としていますが、その発想は大きいことはいいこと式であり、従来の直営で行って何ら不自由なく利用していた施設を、利益を目的にする民間企業に丸投げすることには同意できません。葬斎場は特異な公の施設で、身内・知人・友人が最期のお別れをする厳粛なところであります。このような施設は、行政が責任を持って運営管理し、親族と共に見送る姿勢が必要であると考えるものです。
 この際、要望として、高齢者・障がい者のためにも控室の一部を洋室化・バリアフリー化など検討すべきと考えます。
 最後に、指定管理者を地元企業にという声がありますが、このことは心情的に分かるところですが、指定管理者とは別問題で、地元企業育成・技術向上などは、経済部、商工会議所などが連携して行うべき課題であると思います。
 以上で反対討論といたします。

議長(岡村繁美君)

 ほかに討論ありませんか。

坂本和雄君

 議案第92号 指定管理者の指定について、江別市葬斎場に係る指定について、賛成の立場で討論に参加します。
 江別市葬斎場における指定管理者の指定の手続は、条例第4条及び第7条の規定に基づき、平成18年4月1日から指定管理者となる団体の選定を終えたことから、議会に議案として提出されたものであります。
 葬斎場の一次選定における選定基準の採点結果からうかがえることは、総合評定の点数を比較すると、今回選定された団体は次点になった団体より総合点で7点低くなっているが、次点団体は緊急時の対応、応援体制、指揮命令系統において高い配点を得たが、他市町村での同じような施設の管理実績では選定された団体の評価が高く、客観的に見ても大きな違いは認められない。
 指定管理料を比較すると、次点団体は年間で約90万円の差があるが、選定委員会でのプレゼンテーションの内容によると、火葬業務に対する理解やこれからの業務の在り方に対する具体的な提案が乏しく、総事業費の積算も市が提案した予算に準拠したもので、指定を受ける者として独自の管理運営業務が明確でなかったと評されています。
 また、指定管理者に選定された業者については、管理料が高いものの、この施設で働く職員の技能を生かし、処遇についても具体的な改善提案があり、さらに火葬業務に関するコスト・パフォーマンスが明確で、これらは事業を継続する上で不可欠な前提条件でもあります。道内では、既に13市町村の火葬場の管理運営の経験もあり、葬斎場の業務については十分なノウハウもあり、経費面も含めて全体として優れた諸提案であったと選定委員会が適切に判断したものと思います。
 今回の選定委員会の所感として述べられていますが、次年度以降の公募と選定に当たっては、施設管理にも市長の姿勢を反映することにもなる市民や地域との協働の下に、市民団体やNPOなどが積極的に参加できる下地を作り、さらに地域の民間企業の育成に手を差し伸べ、江別市の経済の活性化と多くの雇用に結び付く施策になるよう期待すると結んでおります。
 選定委員会のこの提言を尊重し、私たち議員としても、市民に分かりやすい行政を提供するためにも、あえて次の意見を付する次第であります。
 一つには、指定管理者の導入は、直営以上に、より良い市民サービスを担保するものでなければならない。二つ目、今後の選定については、市民の良き理解を得るように透明性を確保すること。三つに、地元企業の育成と雇用の確保を図るほか、保守メンテナンスや資材についても可能な限り地元調達を行うことにより地域経済界に寄与すること。四つ目に、選定委員会は、江別市の農業・工業・商業等の産業に熟知し、第5次総合計画に十分な理解を持ち、自由かったつに議論できる人数と言われる7人から10人程度で構成するのが妥当ではないかと思うものであります。
 以上、平成18年度以降の指定管理者選定の在り方について意見を付し、議案第92号についての賛成の討論といたします。

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