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平成17年第2回江別市議会会議録(第3号)平成17年6月17日 7ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

 6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(岡村繁美君)

 坂下議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川公人君)

 坂下議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 少子化対策についてのご質問でありますが、我が国の少子化は急速に進行しておりまして、平成元年の1.57ショック以降、エンゼルプラン、新エンゼルプランといった施策を講じてきたところでありますが、合計特殊出生率は一貫して低下し続け、平成15年には1.29という過去最低の水準に至っているものであります。このため、少子化の主たる要因であります晩婚化・未婚化に加え、夫婦の出生力そのもの、ちょっとこの出生力という表現、なかなか理解しにくい、生み育てようという考えを持たないというような意味かな、こう思っておりますが、出生力そのものの低下という新たな現象と、急速な少子化の進行を踏まえ、少子化の流れを変え、次代の社会を担う子供が心身共に健やかに育つ社会の実現に向けた取り組みが必要とのことから、次世代育成支援対策推進法が制定され、各地方自治体、常時雇用する労働者数が300人を超える事業主及び特定事業主に行動計画の策定が義務付けられ、江別市におきましても次世代育成支援行動計画を策定したところであります。ここで最も重要なことは、次代を担うすべての子供が健やかに生まれ、かつ育ちやすい環境の整備を行うことによって初めて少子化の流れも食い止められることができ得るという基本的な姿勢が必要であると考えております。
 このため、地域が子育てに重要な役割を担い、地域での子育て力の強化を図っていくという地域からの視点、家庭・地域・行政・企業が連携してそれぞれの役割を担い、社会全体で支援するという視点に立ち、総合的な施策を推進していこうとするものであります。
 そこで、より専門的に将来を見据えた少子化対策を行う担当課の創設の必要性についてのご質問でありますが、市では行動計画の推進を図るため、次代の親となる子供の育成や学校教育の充実など教育環境の整備や子供の安全の確保、子育ての役割分担など男親の子育てへの参加や、仕事と子育てを両立支援のため、事業主や職場環境の意識改革や就労環境の整備など、医療・福祉に限らず教育・雇用など、それぞれの担当部局で子育て支援の推進を図っているところであります。
 一方、平成16年度から第5次総合計画を推進するために、施策マネジャーを配置し、子育て支援施策の総合調整を進めているところであり、これに沿った組織づくりも必要であると認識しているところでありまして、引き続き検討してまいりたいと考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 次に、保護者の時間帯に応じた受入れ保育についてのご質問でありますが、近年家庭の経済的事情等から女性の就労意欲の高まり、女性の就労機会の増加によりまして保育園等の利用が増加しております。また、女性のパート労働の増加など就労形態の多様化等によりまして、保育に対するニーズも多様化しております。このため、市では一時保育事業の実施などにより対応をしているところでありますが、今後、ますます多様な働き方が増えていくことが見込まれる中で、柔軟な保育対応を図っていくことも必要であると認識しているところであります。こうしたことから、親の就労形態の多様化に伴う断続的な保育に対応する特定保育事業等、どのような子育て支援サービスが可能か、検討課題としてまいりたいと考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 次に、延長保育、夜間保育についてでありますが、江別市では、現在、認可保育園では午後6時15分までの通常保育のほか、午後7時15分までの1時間の延長保育を、公立・民間全保育園で実施しており、認可外保育園においては3施設が認可保育園の延長保育時間を超えて延長保育を実施している状況にあります。次世代育成支援行動計画策定時に実施いたしました市民アンケートの中で、保育サービスの希望時間帯の調査も実施しておりますが、おおむね午後7時くらいまでに集中していて、長時間の延長保育や夜間保育に関する要望につきましては、現時点では比較的少ないと判断いたしているところであります。むしろ、日曜日や祝日における保育サービスであります休日保育の要望が多いとの認識に立っております。
 こうしたことから、施設の改築に合わせて、民間保育園による休日保育事業実施を計画しているところであります。いずれにいたしましても、保護者の多様な保育ニーズを十分把握する中で保育サービスの充実を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、民間保育園への支援についてのご質問でありますが、江別市の保育は公立保育園がけん引役となり、公立保育園の保育の質を向上させることによって、市の保育の質全体の底上げを行ってきたところであります。このため市では、民間の認可保育園の運営の安定と保育サービスの維持向上を目的に、独自の運営費補助を行っているところであります。その内容といたしましては、乳児保育実施園における栄養士等の調理人雇用費補助、1歳児の処遇改善のため、国の職員配置基準を上回る職員配置に伴う保育士雇用補助、障がい児保育補助や入所児童への牛乳購入補助等でありまして、入所児童の処遇改善を図ることにより、公立保育園と同様な保育サービスの充実を図っているところであります。
 また、働く親を支援し、事実上認可保育園の機能を補完している認可外保育園に対しましても運営費補助を実施し、一定の保育の質の維持を図っているところであります。
 一方、民間の認可保育園自体におきましても、保育サービスについて自己評価や第三者評価などの手法により評価し、利用者・市民に公表することにより、保育内容等の見直しを行うなど保育サービスの改善を図り、良質かつ適切な保育サービスを提供していくことが求められておりますことから、市といたしましても情報の提供等を行う中で連携を図ってまいりたいと存じます。今後におきましても、保育サービスの充実を図り、江別市全体の保育の質を確保するための支援を行ってまいりたいと考えておりますのでご理解を賜りたいと存じます。
 このほかについては、消防長からお答えを申し上げます。

消防長(小島満君)

 このたびの消防職員の不祥事におきましては、市議会をはじめ市民の皆様、消防団など関係機関の皆様に多大なご迷惑をお掛けし、また、信頼を著しく損なう事態を招いたことに対し、改めて深くおわびを申し上げます。
 ご質問の不祥事発生の起因についてでございますが、私といたしましても、社会生活を営む上での基本的なマナーの欠如、さらには、公務員倫理の欠如と考えているところであります。
 また、不祥事が相次いで発生した背景には、職場内における日常的な融和やコミュニケーション不足など、十分風通しの良い職場環境になっていなかったものと深く反省しているところでもございます。消防職場は、災害発生時において、指揮命令によりチームとして災害活動をいたしておりますので、他の職場にも増して、日ごろから協調性とお互いの信頼関係が強く求められています。このことから、職員の資質や知識・技術の向上、また、緊張感を求められる職場のため、職場環境づくりの対応として、公務員倫理研修、惨事ストレスを含むストレス・うつ病対策の研修、さらには、交通ルールとマナーの研修など、外部講師を招いて毎年計画的に開催してまいりました。
 今後の職員研修の在り方につきましては、管理職による個人面談や階級別面談、各課単位によるテーマ別コミュニケーションの実施、さらには、市職員としての資質の向上を図るため、全職員を対象とした公務員倫理や道徳研修などを従前にも増して推進し、不祥事の防止に努めてまいりたいと考えております。
 次に、職員採用の在り方についてでございますが、これまでも公務員としての資質と適性を基本に、専門分野に求められる能力を有しているかどうかを重点に実施しております。
 今後も、高度化、多様化する消防業務を担う有能な人材を広く求める視点に立って、基本的な能力の実証に加え、いわゆる人物評価を十分配慮した職員の採用を進めてまいりたいと考えておりますのでご理解願いたいと存じます。
 以上でございます。

議長(岡村繁美君)

 消防長に申し上げます。
 ただいまの坂下議員の質問の中で、消防職員定数が少ないことに起因している新聞記事に関して発言があったかと思います。このことについて、消防長からお考えをお聞かせくださいという質問かと思いますのでご答弁をお願いいたします。

消防長(小島満君)

 先ほどもご答弁申し上げましたように、私といたしましては、社会生活を営む上での基本的なマナーの欠如や公務員倫理の欠如と考えておりますので、職員の不足によることが原因とは考えておりません。
 以上です。

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