平成17年第1回江別市議会会議録(第4号)平成17年3月28日 4ページ
6 議事次第の続き
議案第8号ないし議案第11号及び議案第20号ないし議案第27号の続き
議長(宮澤 義明 君)
これより予算特別委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑ありませんか。
(「なし」の声あり)
質疑なしと認めます。
以上で予算特別委員長報告を終結いたします。
これより議案第8号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
森好 勇 君
議案第8号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論に参加いたします。
改正内容は、寒冷地手当を国家公務員に準じたこと、支給方法は一括支給から、11月から3月までの5回に分けて支給する内容です。大幅な引下げとなるため、段階的な引下げを行うため、3か年の経過措置がありますが、3人以上扶養している方は、現行25万4,600円が改正後は11万6,800円、13万7,800円の引下げで、現行支給の半分以下の手当額になる大幅ダウンとなります。
来年度からは所得税法等が改正され、所得税については来年1月の源泉徴収分から、住民税については来年6月徴収分から定率減税が半分になります。市職員にとっては、寒冷地手当の大幅減収と所得税・住民税の増税とダブル・パンチで家計に大きな打撃を与えることになります。
この数年、人事院勧告は、各種手当、賃金までもマイナス勧告で、公務員は連続して収入が減り続けている上に、今回の大幅引下げを認めるわけにはいきません。人事院は本来公正な第三者機関という内容ですが、この間の勧告を見ていて、政府の賃金抑制政策と一体化し、さらには人事、給与について、能力・実績主義の確立を前面に押し出し、公務員制度の民間化の流れに大きく傾きつつあり、このような方向では、本来の存在意義に疑念を持たざるを得ません。
人事院のマイナス勧告が続けば、国、地方公務員だけでなく民間にも波及し、悪循環を引き起こし、労働者全体の賃下げにもつながります。それは個人消費を冷え込ませ、一層景気を悪化させることになると思います。
江別市職員は、他都市から見ても少ない正規職員で福祉の増進、住民サービス向上のため頑張っています。その対価としての生活給の一部になっている手当削減に反対し、討論といたします。
以上です。
議長(宮澤 義明 君)
ほかに討論ありませんか。
坂本 和雄 君
議案第8号 江別市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について、委員長報告に賛成の立場で討論に参加いたします。
今回の改正は、平成16年の人事院勧告に基づき、寒冷地手当の支給にかかわる大幅な改正であり、地方公務員の給与については、国、他の地方公共団体及び民間企業等の均衡を図ることを基本としているところであり、平成16年の人事院勧告は、月例給や期末勤勉手当、いわゆるボーナスについては、官民較差がほとんどなかったことにより据え置かれたのでありますが、寒冷地手当については、民間事業所における当市の手当の支給状況を調査し、民間準拠を基本として、その結果を踏まえて、制度全般にわたり抜本的な見直しの勧告がなされたものです。
江別市にあっても、国、他の自治体の改正状況など勘案しながら今回の提案が出されたものであり、内容としては、国に準拠して支給額の大幅な減額をすること、支給方法にあっても一括支給から毎月、11月から翌年3月までの冬期間における月割りによる支給とすること、また、支給方法の変更により追給や返納などの調整が必要なくなること、さらには、国と同様な経過措置を講ずることとしております。
首都圏では経済状況も底を脱し、好転の兆しが見えてきているようですが、北海道にあってはいまだ厳しい経済状況が続いており、また、市内に目を移しましても、民間企業における経営状況や雇用状況などは、まだまだ厳しい状態が続いている実情であり、市の財政状況を踏まえ、市職員の給与の在り方については、市民の強い関心が寄せられていることを十分に認識し、市民の理解を得ることが最も重要なことであります。今後においても、行政執行に当たって市民の負託にこたえられることを大いに期待し、賛成の討論といたします。
議長(宮澤 義明 君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第8号を起立により採決いたします。
議案第8号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第9号 江別市農業委員会委員の定数条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
討論ありませんか。
吉本 和子 君
議案第9号 江別市農業委員会委員の定数条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論いたします。
予算特別委員会資料によりますと、農業委員会では、昨年3月より定数検討特別委員会を設置し、5回の委員会を開催し、農家戸数をはじめ、この間の農業状況を分析した結果、構成委員18名を15名に減ずるとの内容です。
農業委員会制度は1951年に発足し、この法律を詳しく解説した農林法規解説全集では、農民の真の声を政治、経済、社会の各方面に反映させ、農業の立場に立って主張し、これを伸張させることが単に農業及び農民のためだけではなく、広く我が国発展のために極めて重要である。さらに、農業委員会はこの使命達成のため設けられたと強調しています。つまり農業全般にわたる問題を総合的に解決していく民主的な機関として位置付けられ、農地の保全や有効利用に責任を持つ、さらには地方自治体などに農業振興策を提案、建議し、その実現に力を尽くすという重要な役割を担っています。
今、地域農業の衰退にどう歯止めを掛け、農業や農地をどう守るのか、全国的な課題になっています。国の農業政策は、米価支持政策を廃し、さらに農産物の一層の自由化、関税撤廃を受け入れる姿勢を示し、食料・農業・農村基本法を見直すとして、価格対策をすべて廃止し、大多数の家族経営を切り捨てる農政改革に乗り出し、このままでは農業の崩壊が一挙に広がるのではないかときぐする切実な声がたくさん聞かれます。
江別市ではこの10年間、農家戸数は114戸、農家就業者数は390人と減少しています。また、農地を守り、農業を続けている農家にとっても、この農政改革の下で農業経営に将来展望が見いだせず、岐路に立たされていると言われています。
その一方、政府の世論調査では、消費者の84%が食料自給率の抜本的向上を求めているとのこと。さらに、安全、安心の地場農産物を求める住民や消費者の願いがかつてなく切実であり、国内、地元の農業に対する期待が高まりを見せております。それだけに農業委員会の役割はますます重大なものであり、実際、江別市の農業委員会の活動は、この間、積極的に行われてきたと見ることができ、今後更に期待するところです。
家族経営を守り、地産地消を進め、農業所得の向上を目指し、明日への展望を切り開く江別の農業推進策を積極的に構築するためにも、この重要な時期にあって、選挙による農業委員の定数を減らすことは反対であることを申し上げ、討論といたします。
以上です。
議長(宮澤 義明 君)
ほかに討論ありませんか。
宮川 正子 君
議案第9号 江別市農業委員会委員の定数条例の一部を改正する条例の制定について、討論に参加いたします。
農業は、自然環境や国土を保全し、美しい景観を作り出すなどの機能があります。こうした農業の多面的機能は年々大きな関心を集めるようになっております。一方、食料の安全性への関心が高まる中、消費者に最も近い食料生産地として都市農業の役割がますます大きくなっております。
しかし、当市における農業就業者の推移を見てみますと、平成7年度から平成16年度までで114世帯の農業世帯減少となっており、担い手の問題、さらに、国の農業政策の変更に適切に対応することなど、農業や農業従事者に関するすべての事項にわたり広範なかかわりを持っている農業委員は、更に重要な役割を担っていかなければなりません。
しかしながら、近年の農業情勢の変化に伴い、行政改革の一環として農業委員の活動形態や農村地域での実働を考慮し、農業委員による地区担当制の強化を図り、農地の集積、農地の有効活用、農村地域での活性化等の地域課題の克服に向けて農業委員の定数改正を行うとのことであり、致し方ないと理解するものです。
当市は水稲を主とした農家経営が多く、その中でも、野菜、花き等を取り入れた複合経営への転換など、農業情勢が著しく様変わりする中で、農地利用権の制定など、農地流動化に関する業務が増加傾向にあり、効率的に業務を行う体制づくりとして農業地域を7ブロックに編成し、各地域の地域性を勘案しながら、担当委員数の調整を行ったとのことであり、評価するところであります。
命の糧をはぐくむ農業こそ社会の根本としていかなければならないと思います。農業を守り、支える人こそが尊い命を養い、はぐくむ大切な仕事をされていると思います。ですから、課題も多くあると思いますが、今後も農村地域の活性化に尽力していただくことをご期待し、議案第9号 江別市農業委員会委員の定数条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論といたします。
議長(宮澤 義明 君)
ほかに討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
これをもって討論を終結いたします。
これより議案第9号を起立により採決いたします。
議案第9号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
起立多数であります。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第10号 江別市普通河川管理条例の一部を改正する条例の制定について及び議案第11号 江別市準用河川流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例の制定についてに対する一括討論に入ります。
討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
引き続き、議案第10号及び議案第11号を一括採決いたします。
議案第10号及び議案第11号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
ご異議なしと認めます。
よって、原案のとおり決しました。
次に、議案第20号 平成17年度江別市一般会計予算に対する討論に入ります。
討論ありませんか。