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平成17年第1回江別市議会会議録(第3号)平成17年3月10日 11ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

副議長(宮野 一雄 君)

 山本議員の一般質問に対する答弁を求めます。

教育長(高橋 侃 君)

 私から、教育行政につきましてご答弁申し上げます。
 初めに、図書室の活用についてでございますが、ただいま議員の沖縄での学校図書室のお話を伺いまして、読書が教育の中でいかに重要な位置を占めているかということを改めて認識したところでございます。図書室を拠点にして子供たちが良好な読書活動ができるような環境づくりを、PTAや地域ボランティアが学校と一体となって取り組んでいる様子が目に浮かんでまいります。そして、その中で子供たちが本を読むことの楽しさを見付けたり、心に残る無形の財産を蓄えている姿を思い起こすときに、そこには不可解な事件が多発して殺伐とした感じのする今の時代であればこそ、読書が子供たちに与える価値は非常に大きいものと感じております。
 そこで、市内の学校図書室の状況でございますが、図書室に関する学校のアンケート調査では、小中学校共にまず蔵書が少ないことが学習や朝読書で一番困っているとの意見がございます。そのことをまずはしんしに受け止めて、蔵書の確保に最大限努めていこうとしているところであります。
 江別市では、平成13年度から平成17年度までの5か年で学校図書の蔵書率をおおむね60%に引き上げることを最重点に計画してきております。平成15年度末現在では、寄贈なども含めまして平成13年度からの3か年で約2万4,000冊を整備しております。また、その間、蔵書率も48.8%から53.6%で、4.8ポイントに引き上げることを行っております。また、小学校13校では始業前に朝読書の時間を設けるなどをして、子供たちに豊かな感性とか情操、思いやりの心をはぐくむための読書活動も実施しております。その際、PTAや地域等のボランティアグループによるご協力をいただきながら、読み聞かせが行われ、7校においては図書の修理や整理などで図書ボランティアの方が活躍されている状況もございます。
 いずれにいたしましても、学校の図書室は子供の心や人間性をはぐくむ言わば知的空間でありまして、例えば総合学習などでは調べ学習の中で様々な資料を集めたり、子供自ら課題を解決する活動を通して、子供自ら学ぶことの意義を知る上で重要な役割を担っていると思っております。
 議員ご提言の、図書室での地域ボランティアの活動や図書室の環境整備などの内容につきましては、各学校間での実態にばらつきがありますことから、少し時間をいただきながら可能な限り議員からご示唆いただいたことをがっちり受け止めて、江別の子供たちが一人でも本を好きになるような、読書を巡る環境がより前進するように努めてまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、不登校児童に対する対応についてでございますが、市内の不登校児童生徒は平成14年度では103名、平成15年度では105名と横ばい傾向にあるものの、平成17年1月末では75名でありまして、依然として憂慮すべき状況にございます。このため、教育委員会では文部科学省初等中等教育局長通知の不登校への対応の在り方についてを基本としながら、臨床心理士による教育相談の実施、教職経験を有する専任指導員の配置による相談、スクールカウンセラーの配置を進めるとともに、教科学習を主体としたプログラムの提供を行うスポットケア事業の実施や、体験活動を主としたケア事業の実施などの取り組みの充実を図ってきております。
 今後におきましても、こうした事業を継続、拡充する中で、児童生徒一人ひとりに応じたきめ細かな取り組みをしながら、不登校の児童生徒の状況に応じた適切な支援をしてまいりたいと思っております。この中でご提案ございました教職員等の経験をお持ちの方のボランティア支援策などの仕組みづくりについても取り組んでまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、子供の心の問題への対応につきましては、多様な学習、体験の機会を提供することが大事だと思いますし、公的機関のみではなくて民間施設やNPO等との協力や連携に努めるとともに、医師やカウンセラーなどの専門的な活動の支援も受けるなど、多角的な対応をしていくことが効果的であろうと思っております。また、子供たちが健やかに成長できる環境づくりに向けて、私ども教育委員会と児童福祉など関係部局とも今後連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、安心のできる学校を目指すことについてでございますが、学校の安全対策については昨日の齊藤議員にご答弁申し上げたところでございますが、これまでも防犯設備、器具の整備や全校での防犯マニュアルの作成、さらには不審者対策訓練などを行ってまいりましたが、いまだに子供の安全を守る取り組みに課題を残している状況にあります。
 ご質問の、高齢者の方への巡回ボランティアでございますが、既に一部の地域の学校では日ごろから保護者やPTAなどが連携して、学校や公園などの巡回を行うなど、防犯対策を行っているところもございます。このように、学校の安全対策につきましては、今のところ特定の地域や学校が連携して学校単位での防犯等の組織づくりの取り組みが見られますことから、これを市内どこでも地域の中での学校を拠点にして、地域の子供は地域で守る取り組みのそういう輪を広げていきたいと考えております。
 今後、教育委員会といたしましても、議員ご提言の趣旨を踏まえて現在の言わば点の状況から、近いうちに面の状況になるように、全市的な安全対策の指導、支援等の取り組みを行ってまいりたいと考えておりまして、PTAや地域、あるいは警察との協議も行いながら進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

山本 由美子 君

 教育長からの温かいご答弁をいただきましたと本人は受け止めましたので。
 一つ目の図書室の活用につきましては、基準の60%に限らず増書を続けていただきたいということと、環境整備を1年でも早く終わらせて、実際に活動のできることを要望させていただきたいと思います。
 それと、二つ目の引きこもり児童につきましては、継続した取り組みにおいて、共に生きるための生きる力と社会に順応できる方法などを、たった一人の子供のためにもご尽力をいただきたいと思いますので、それも併せて要望いたします。
 三つ目の安心できる学校につきましては、一日も早い体制を整えて実行できることを期待いたしますので、併せて要望とさせていただきます。併せて、小川市長にも教育長にお力添えをお願いしたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。
 終わります。

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