平成17年第1回江別市議会会議録(第3号)平成17年3月10日 5ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
伊藤 豪 君
再質問を行わせていただきます。
まず、江別駅前の問題でありますけれども、間接的には聞いているけれどもというふうなご答弁でございましたが、江別駅前地域に構想が示されたようなシルバー・マンション的なものを構想するというか、容積率の問題とか金額的な問題とかありましょうけれども、そういうことを公表するというその考え方はいいプランと思うのか、いやそういうものは到底認められないという否定的なお考えなのか、そこをちょっとお示しをいただきたいと思います。
それから、2番目の問題として、昨日の星議員に対するご答弁の中にもありましたけれども、用途地域の変更を考えているということでしたが、容積率のことだと思うんですけれども、この江別市土地開発公社の土地の用途地域の変更に取り組むというのはいつごろその結果が出るのか、そのことについてお聞きしたいと思います。
次に、行政改革問題ですが、当然のことながら春日議員ともども私ども全員でこの視察に行ってまいりました。14日は、春日議員もこの本会場で一般質問を行うということで行政改革問題に取り組みたいと、私もやりたいんだと言いましたら、伊藤議員と調整をして、分担をして、連携をしてやろうとこういうお話だったんですけれども、残念ながら細かい中身についてまで伺うことができずに終わっております。そんなことですので、今回私は春日議員の分もと思って力を入れてこの問題に取り組ませていただいた次第でございます。
公募委員の増員については、それぞれ専門的な状況等々もありましょうけれども、例えば公募委員を入れてもいいように委員会全体を増員して公募委員の枠を広げるというふうな方法もあるのではないかなと思いますので、今後ご検討をいただきたいと思います。
次に、行政や事業の外部評価の問題ですけれども、先ほど来、仲間うちの評価ではないかとちょっと厳しい言葉を使わせていただきましたけれども、それでも皆さん方の評価をやってみて、約3億5,000万円近いものが節約できているんですね。これは、外部評価でもう少しきちっと厳しく評価をしたら、10億円くらい節約できるのではないかと思うんですけれども、外部評価も考えているということでしたけれども、その外部評価を今後もっと積極的に取り入れていくそういう気があるのかどうか、そこのところを確かめたいと思いますので、お答えをお願い申し上げます。
それから、情報の積極的提供についてということについては、前に私も情報公開条例の審議のときにも参加しておりましたけれども、どうもやはりあのときの情報公開条例というのは初めてのことでもあり、何となく役所の情報を外部に漏らさないようにという、何か防衛的な感じがしたものですから、今回随分積極的に情報を提供していこうという姿勢が見受けられまして大変うれしく考えておりますが、情報公開条例をもっと使いやすいようにするにはどうするか、これは行政側でも検討していただきたいと思いますし、私自身も議員側としてもう一度考えてみたいと思いますので、要望にしておきたいと思います。
それから、4番目のまちづくりと地域担当職員制度、一般職員の参加が進まないのは何か内部に抵抗勢力でもあるのではないかというふうな思いもしておりましたけれども、そういうことはないんだと、今後積極的に進めるということで一つ安心をいたしました。
ただ、まちづくりというのは狭義の意味と広義の意味と二つあると思うんですよ。狭義の意味では、先ほど私が質問いたしました江別駅前再開発事業のようなこと、あるいは野幌の顔づくり事業に伴う鉄道高架とか8丁目の改修、そういうふうな狭義のまちづくりというのもありますけれども、総合計画でも言っているまちづくりというのはそういう狭い意味ではなくて、もっと大きな広い意味で江別全体をどう構築していくかという意味だと思うんですけれども、そこのところがどうもまだ小川市長のビジョンとしてはっきりと打ち出されていないような気がするわけです。小川市長は、このまちづくりという言葉をどのようにイメージをして、どのように思い描いているのか、市長のまちづくりという言葉に込めた意味を一つ是非熱く語ってもらいたいと思います。
次にタウンミーティング問題ですが、今後とも継続をしたいということですけれども、箇所等についてはお話がありませんでした。これも、19か所程度は何としても実行するという決意、たとえそこが参加する人数が少なくとも、市長の思いを語っていくんだと、そういうことが私は市政執行の先頭に立つ方としては大事なことではないか。
実は、会派の中でこの議論をいたしましたら、それは市長の選挙対策になるのではないかという話もありましたけれども、私はそういう思いでこのタウンミーティングを実行して、それで市長が再選されるならそれでも十分ではなかろうかと思うんです。そういう意味で、これについても小川市長の決意の表明をお願いしたいと思います。
それから、民間委託等々の問題ですけれども、特にPFIへの取り組みがどうも私は不十分なように思います。江別市の財政的な将来を考えるときに、財源等々を考えるときに、絶対と言っていいほどこのPFIは取り組まざるを得ない課題になってくるのではないか。例えば市営住宅、高齢者の入居先がないというふうな問題を私、前に取り上げたことがありますけれども、これから市営住宅を造っていけるのか、やっぱりそういうPFI的な要素があるのではないか。
それから、5年先、10年先、20年先になるか分かりませんけれども、市役所庁舎、用地はありますけれどもこれは今財源をためているようですけれども、いつになったらたまるのか全然見通しがないような状況です。とすれば、これなんかもある意味でPFI等々の手法を活用せざるを得ないのではないかとも思うんです。
こんなことを考えるときに、先ほど申し上げた江別駅前再開発、これもPFIの対象と成り得るんではなかろうかと思うので、こういうPFIの今後の取り組みのプログラムを一つ早急に検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。これも助役で結構ですからご答弁をお願いします。
それから病院の問題、市長の答弁は重大な決意というふうな言葉もありましたので、私は様々な今後の例えば民営化、独立行政法人化あるいは地方公営企業法の全部適用等々、そういうものを視野に入れて市長として責任を持って検討を進めていくんだと、こういうふうに受け止めておきたいと思います。
それから教育問題ですが、骨太のご答弁をとお願いしましたところ、大変しっかりしたご答弁をいただきました。これは、私は江別市の教育委員会がしっかりしているからだというふうに理解をいたしますけれども、何か承るところによりますと、経済か教育か、そういうふうな岐路に教育委員長におかれては立たされているようにも聞いておりますが、米100俵という例えもあります。未来のために子弟の教育に全力を挙げると、これは非常に大事なことではないかと思いますので、その辺のところをしっかりと踏まえて教育委員長のご決断と言うか将来に対するお考えを選択していただきたい、これも要望にとどめておきます。
以上でございます。
市長(小川 公人 君)
伊藤議員の2回目のご質問にご答弁を申し上げます。
まず、江別駅前公社用地について、シルバー・マンション等の建設について市はどう考えるかと、こういう趣旨のご質問でありましたけれども、この用地は基本的にできる限り複合的な用途での施設建設ということを一つ目指しております。したがいまして、それが即シルバー・マンションが適さないとは必ずしも言えないのではないかと思いますが、そうは考えてはおりませんが、この施設の機能的な組合せ、これらを十分考えながら慎重に対応したいと、こういうことでお答えを申し上げたいと思います。
それから、二つ目の用途地域等の検討、取り組みについての年次でありますけれども、おおむね来年度いっぱいと言いますか、そういったことを目指しておりますのでご理解をいただければと思います。
それから、まちづくりについて少し漠然としているというお話でありましたけれども、あるいは広義、狭義というお話でしたけれども、議員の皆様もちろんご承知のとおり、第5次総合計画を決定いただきました。この計画では、人が輝く共生のまち、こういう都市像を設定しておりますが、そういうことで総合計画を構築しておりますけれども、この都市像というのは若干説明を加えれば、自主自立のそういう気概を持って創造的で安心と優しさを感じることができる、いわゆる人中心の地域社会をつくり上げたい、そんな部分がこの中に気持ちとしては込められているわけでありますが、そういったことでまちづくりということは、こうしたことを実現しようとする市民、NPO、あるいは企業、こういった行政も含めて地域社会を構成する様々な主体の行動も含めある意味では総称している概念というか、そんなふうにちょっととらえています。熱く答えているかどうか分かりません。あえて聞かれればそういうことかなと。
それから、市民協働ということを再三言わせていただいておりますけれども、この中での市民協働は、市民の持つアイデア、行動力、そういったものを生かして市民自らのまちづくりに取り組んでいけるような行政情報の提供、こういったことも充実させ、市民の皆さんとともに議論をし、知恵も出し、力を合わせてパートナーシップということで進めていこうと、こういうことも含めてそういうスタンスということでこのまちづくりを目指すということでとらえております。
地域まちづくり会議ということも申し上げておりますけれども、これは地域の幅広い市民によって構成され、地域の課題やまちの将来展望などを協議し、また市への意見、提言やアイデア等の発信のほか、市からの広報広聴活動を行う場として地域の協働のまちづくりに向けた幅広い意見交換、それから協議ができる場として機能させるものと、そういった意味で市民会議ということでいろいろ設定し、お願いしているわけであります。
それからタウンミーティングでありますけれども、先ほどもお答えしましたけれども、一応これまでのタウンミーティングはそれぞれテーマを設定して皆さん方にお願いをしておりますけれども、したがって今ここで数多くというお話ですが、いずれにしても地区何回と具体的にはここで明言できませんけれども、できるだけ私といたしましては可能な限りいろんな市民の皆さんとの対話ということが大事だとこういうふうに考えておりますので、積極的にそういったことを設定し、可能な限り参加しやすいと言うか、そういうことで対応していきたいとこういうふうに思っております。
助役(中川 正志 君)
私から2点お答えいたします。
行政評価システムにつきましては、平成13年度から導入、施行を開始いたしまして今日に至っておりまして、平成15年度には622件の評価を行い、そのうち43件を公表いたしました。今年度は960件の評価を行いまして、そのうち602件を公表することとしております。
いずれにいたしましても、行政評価につきましては国におきましてもその制度が立法化されましたのが平成13年でして、4年しか経過していないという状況にございます。行政評価の仕組みそのものがいまだに進化し続けている、いわゆる発展途上にあると言われておりますことから、江別市におきましてもその評価制度につきましてその熟度がすべて十分なものになっているとは考えておりません。成果指標などに再検討すべきものですとか未熟なもの、そういった部分があると思いますが、まず評価を行い、これを公表するということが重要と考えておりますので、試行錯誤を続けながらでありますけれども、制度の向上に努めていきたいとこう考えております。
それから、2点目にPFIのことでございますけれども、ご案内のとおりPFIにつきましては公共施設の建設から管理運営まですべて民間にゆだねることによって民間の能力を活用しようとするものでございますけれども、国の基本方針では大きく三つが明らかにされておりまして、一つには御存じかと思いますが市民ニーズの高い公共性のある事業を対象とすること、二つ目には民間の資金、経営能力、技術的能力を活用する、三つ目には民間事業者の自主性と創意工夫を尊重し、効率的かつ効果的に実施すること、こういうことが明らかにされております。
しかし、PFIでありましても行政の財政負担が伴うことは当然でございまして、先ほどもご答弁申し上げましたが、真に必要な案件を厳選して事業を行うことが重要であると、こういうふうに認識をしておりますので、そういった事業の必要性を十分精査するとともに、民間事業者による発案を受けて検討する仕組みも必要かとこう思っておりますので、そのように一つご理解いただきたいと思います。
以上であります。
伊藤 豪 君
市長の熱意は、もう少し頑張っていただけたらという思いでございます。
助役から答弁をいただいた2点なんですけれども、何か答弁が後退しているように思うんですよね。特に外部評価、先ほどは確か行政評価のうち外部評価の在り方について何か研究していくとか検討していきたいとかいうのが最初の答弁ではあったように思うんですが、2回目は法律を持ち出してご答弁されてその辺が消えてしまって、最初のあれはリップ・サービスだったのかなという思いなんで、最初の答弁にあった外部評価を、市民の参加等を検討していくというそこはどうなったのか、そこのところをもう一度お答えをいただきたい。
それから、二つ目のPFIなんですけれども、これも国の方ではこうだこうだというお話だったんですが、今回行政改革を質問した根底にあるのは、2000年の4月1日の自治法の改正、地方分権一括法等々の改正で、地方自治体が国等と同等の資格に、立場に立った。言って見れば小さな地方政府と言うか、そういう立場に立ったということを踏まえて私は質問させていただいたつもりなんです。
江別としてこの財政厳しい中にPFI等にどう積極的に取り組んでいくのかというその姿勢を聞いたつもりなんですが、国の方の法律ではこうこうだと言うのでは、まだ江別は独立の地方自治体、地方政府に成り得ていないんだなという感をちょっと強くせざるを得ないんですけれども、その辺のことはお分かりになりますか。そういうことで、このPFIはもっと積極的に研究してもらいたいと、これは注文を付けておきます。最初の外部評価、市民の参加、ここのところについてもう一度ご答弁をお願いします。
企画政策部長(藤田 政典 君)
外部評価の関係についてご質問がございましたので、私の方からご答弁させていただきます。
一つは、外部評価の現在の全国的な実態といたしましては、ある程度財政的に裕福な自治体、こういったところで先行的に実施されている、そういった実態がございます。そこで、江別市の方に適用できるかどうかという問題なんですけれども、それぞれそういった自治体の運営の在り方等について研究してまいりたいと思います。
ただ、長期的な中で見れば、その外部評価的な側面というのは当然入れなきゃならないそういった状況で考えておりますので、もう少し江別の現在の行政評価の熟度、あるいはまた既に先行されている外部評価の運営の在り方、そういったものを含めて江別の今後の在り方というものを考えていきたい、そういうふうに考えております。
以上でございます。