平成17年第1回江別市議会会議録(第2号)平成17年3月9日 9ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
副議長(宮野 一雄 君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続行いたします。
星議員の中学生の不祥事件についてほか5件についての質問を許します。通告時間25分。
星 秀雄 君
ただいま議長よりお許しを得ましたので、順次ご質問申し上げますので、お答えの方をよろしくお願い申し上げます。
平成17年度予算案及び市政方針の取り組みに、会派としての考えも一部含め申し上げたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
前者の2人の方々の質問とも重複するかと思いますけれども、ご丁寧にお願いいたします。
冒頭、このたび春日基議員においては、交通事故に遭遇して、復帰を見ずふ報という知らせを受けました。私と平成11年に当選以来、良き友として友情を保ちながら、議会ではよく相談をしたものでありました。同じ総務文教常任委員としてご一緒し、淡々とした彼の質問、厳しさの中にも愛情のある言葉を選ばれた彼でございました。
会派の会長や様々な各種団体の重責をこなし、素晴らしい人物を失ったことは、市民にとっては大きな損失と思います。
交通事故はごく身近に潜み、ところやときを選ばず、だれでもその失跡事故から自ら事故の恐ろしさを示してくれたものと思います。彼の教訓を生かし、交通事故のないまちづくりに努力しようとお誓い申し上げるところであります。
昇天された春日さん、市民の幸せと残された家族のご加護を願うとともに、ただただあなたのごめい福をお祈り申し上げます。
さて、昨年は、各台風において風水害とまた中越の大地震、本道においても留萌周辺や道東海岸沖の地震が頻繁化している中で、9月8日の台風18号は当市においても甚大な被害をもたらしました。一番ダメージを受けたのは、収穫を目前にしたビニールハウスをはじめ農業被害や、一世紀以上も育った木々、原始林の森や市の名木等々多くの貴重な環境が破壊されたことも残念でなりません。
昭和29年の洞爺丸台風以来とはいえ、風の悪さでも未然の防止策はあるような気がしてならない。これらについては後ほど議論をしたいと思います。
いずれにせよ、自然の仕業にせよ、一日も早く被災関係者の原状回復を願うものであります。
また、先月、国民に大きな衝撃的な事件がありました。一番安心で安全な、地域住民に開放されている学校で、大阪府の寝屋川市の小学校に卒業生が侵入し、先生を殺傷した事件は余りにもショックで、文部科学省はもとより道教委でもこれらのセキュリティを含めての指示があったと思いますが、いずれにせよ犠牲になられた方々に対しても謹んでごめい福を祈るばかりであります。
さて、この1月末に起きたのか、また起こしたのか、市内中学生の強盗致傷事件であります。さきの先生殺傷事件の覚めやらないうちでの事件です。市民にとっては、怒りと不安が交錯しているものと思います。所管委員会ですので、大綱にとどめますが、市長は多分やるせない気持ちでしょうが、行政の責任者として未然防止対策は考えていると思いますが、未来ある子供たちへと市民に語り掛けの言葉があればお願いしたいのであります。
さらには、現場を預かる教育長の今後の取り組み姿勢についてもお伺いしたいのであります。
私たちの世代を含め、戦後教育で復興に涙し汗して、世界に追い越せ、世界に追い付けの気持ちで努力して、今日の日本に幸せな時代を築いたものと自負したいものであります。そんな繁栄の中で、大量消費、大量廃棄に現れた産物かもしれません。今後十分、教育の基本的な部分を含め、見直しを強く感じるものであります。私たち議会人としても、今後これらについて十分議論をしていきたいものであります。
提言ですが、私たち会派は、市内29校の全校が一致協力して、自分たちの決まりは自分たちで決める市内の子供たちのサミットを提唱しております。これらを実現して、恥じない子供たちの生活をつくり、これらに支援してまいりたいと、併せて大いに期待し、撲滅の一助としたいと感じておりますことも申し添えます。
次に、命を守る観点から、肝炎症状の早期発見と薬物の乱用についてお尋ねします。
私の友人が肝炎症にかかり、一昨年死亡しました。日焼けして真っ黒に元気で働いておりました彼が、まさかと耳を疑いましたが、彼と家族の話でしたが、若いころに輸血を必要とした病気があったようです。この種の病気は、不幸にして切り傷でも起こると聞いております。
今、一番問題化しているのは、報道の知識しかありませんが、血液製剤(フィブリノゲン)使用による肝炎ウイルスは、自覚症状がないまま進む病気と聞いております。10年以上前の投与で、病気によってはカルテがなく、実態が不明で確認できず、不安を抱いているのが現状です。
この感染者は150万人以上とも言われておりますが、早期に発見すれば進行を止め、改善できるとありますが、当市においても、現状を把握して、市民をどのように喚起し指導しようとしているのかお伺いいたします。
特に平成17年度以降での基本健診事業で、この種の検査も実施すべきと思いますが、この件についても併せてお伺い申し上げます。
次に、薬物乱用問題についてお伺いします。
2002年の世界の自動車の販売額が35兆円で、戦後のモータリゼーションの販路拡大に伴い繁栄を醸し出したのであります。
一方、この陰には、麻薬、薬物で中南米、東南アジアで製造されたやみルートで取引されたその金額は、驚くなかれ130兆円と公表されております。日本も、暴力団の資金源はもとより、今や老若男女を問わず浸透し、取り締まる公安当局と売人とのせめぎ合いが激化しております。この対象は年々若年化し、未成年者へとまんえん、さらに危機感に拍車を掛けている。
昨年は、後志管内のあの有名校が連続して大麻所持でニュース化されましたが、やはり手を出せばやめられないのが薬物です。
平成15年度で、道内では覚せい剤事犯で検挙数719人、江別市内でも7人の検挙者を出しております。平成16年度、横ばいではありますが、氷山の一角であります。
薬物乱用とは、医療目的から逸脱して使用したり、目的を誤り医療以外の薬物を不正に使用する行為で、乱用する薬物には、シンナー、覚せい剤、コカイン、大麻、マリファナ、向精神薬つまりMDMAの使用で、人に誘われて1回くらいならと思って使い、繰り返すことでやがては薬のコントロールが効かず、いわゆる依存症まで発展する、すべての薬物乱用に共通した恐ろしい現象となっております。
国連薬物乱用根絶宣言に、北海道はもとより薬物乱用防止対策関係団体が「ダメ。ゼッタイ。」のキャンペーンの下、普及運動を展開しておりますが、市としてもどのようにこれらに対応しようとしているのかお伺いいたします。
市内のアイデンティティ団体、ライオンズクラブ2団体は、撲滅のための専門知識習得とプロジェクト編成をして活動に乗り出しました。これらの活動にも行政は関心を払い、他に活動関連団体との連携を持ち、関与していただくことを特に要望しておきます。
次に、生活環境行政に関して2点ほどお伺いします。
その一つは、ここ数年の間に鳥インフルエンザ、SARS、コイヘルペスウイルス、BSE、ノロウイルス等々、人体はもとより、ウイルスにより媒体や性質は違っているものの、世界的な感染病は驚くものであります。
私たちの承知しているものとしては、エキノコックスだとか破傷風菌、ネコウイルス、狂犬病などのうち、今日はその狂犬病、これについてお尋ねしたいと思います。
近年、少子高齢化に伴い、家庭の愛がん用として畜犬の飼育が急増しております。1,000万頭とも2,000万頭とも言える産業であります。
最近では、引き運動もマナーが良くなっておりますが、私が心配しているのは、外遊びしてからの家での衛生面と狂犬病の予防策です。
日本では、この種の病気は発生していないようですが、でも外来種の輸入や海外で犬に、かまれる事故があるようです。現にフィリピンや中国等で狂犬病による死亡事故まで報告されております。
ここで、国の法律と検疫体制はどのようになっているのかと、当市の現状もお伺いいたします。
予防注射をしたものとしないものとが制度的に変わらないのはいかがなものでしょうか。また、登録の実態と未登録の関係を法に照らし合わせた対応もお願いいたします。
次に、冒頭触れました台風18号で失った緑の回復と今後の対応についてであります。
地球温暖化防止策で、二酸化炭素など温室効果ガスの削減を義務化して、世界中が様々な地球環境を保全し、その目標達成に努力を重ねなければならない。私たちは、ごく身近では、緑の保全と緑を増やすことに努力しなければならない矢先、昨年の台風被害は余りにも残念でならないのであります。10年、100年掛けて、原生林を育てなければならないのに緑が簡単に一夜にして失われるのです。自然災害で仕方がない災害とは言い切れない感じがします。
育てる側にも多少かしがあるものと思います。例えば、道路境界林では、床土が貧弱な場合、伸びるだけ伸ばした林は木のアンバランスで倒壊する。あるいは過密植林、せん定不足などがあります。
一例としてでありますが、昨年の災害の後、江別第一中学校の校庭のしらかば林は、木陰が多く、地表温度確保のために行った枝の除去により被害を免れております。既存の木を守る観点から、どのような措置を講じるのか、あるいはどのようなことがベターなのかお伺いしたいのであります。
次に、市内の緑の緑被率や公園面積保有などは、全国平均より高位置にありますが、水辺と緑の調和した私たちのまちをもっとアピールする必要を感じたのであります。
NHK朝の連続テレビ小説わかばでは、あの神戸を緑と共生する調和のとれた家づくり、まちづくりをしたいとしておりますが、私たちの市街地の宅地販売も鈍化している中で、もっとこのような工夫が必要と思いますが、お考えをお聞かせ願いたいのであります。