平成16年第4回江別市議会会議録(第3号)平成16年12月14日 9ページ
6 議事次第の続き
一般質問の続き
副議長(宮野 一雄 君)
以上をもって、小玉議員の一般質問を終結いたします。
一般質問を続行いたします。
高橋議員の高齢者の健康づくりについてほか1件についての質問を許します。通告時間20分。
高橋 典子 君
では通告に従い、順次質問してまいりますので、ご答弁よろしくお願いしたいと思います。
初めに、高齢者の健康づくりに関してお伺いいたします。
介護保険が導入され、また、高齢者の医療費自己負担が増やされるなどする中、お金がなければ安心して高齢期の生活が送れない、お金が掛からないよう健康でいなければという切実な声も聞こえてきます。そこで、市は高齢者の健康づくりについてどのような視点で取り組まれているのか、主に2点についてお伺いいたします。
まず、高齢者筋力トレーニング事業にかかわりお伺いいたします。
この事業は、当市においては今年度から市内の社会福祉法人への委託により実施され、専門スタッフの指導の下で、高齢者向けの専用の機器を使用するパワーリハビリテーションが行われているものです。対象者は市内に居住する方で、要介護認定において要支援、要介護1及び要介護2に判定された方となっています。トレーニングは週2回、3か月間とされ、日常生活動作をスムーズに行えるよう、立つ、座る、歩くなどの動作にかかわる筋力を向上させ、筋力、バランス、柔軟性、敏しょう性など体力の諸要素の全般的な機能向上等を図り、より自立した暮らしが持続することを目的にしているとのことです。
大きな効果が期待されるとも伺ってきたところですし、高齢者にとっても喜ばしいことですので、この間取り組まれてきた中で、要介護化予防、自立性の向上についてどのような成果が見られたのか、お伺いいたします。
また、このトレーニングの期間は3か月とのことですが、期間終了後もせっかく付けた筋力を落とさないために、その後のフォローが必要かと思います。そのための体制がとれるのかということについても併せてお伺いいたします。
さらに、大きな効果が期待されているこの事業は、現在のところ1施設で行われているのみです。しかも、1コース15人であります。市内全体から見るとごく一部の方しか取り組めないことになります。パワーリハビリテーションのことを知ればやってみたいと思う方は多く出てくるのではないかと思われますが、今後他地域にも広げていくお考えはないのか、お伺いいたします。
また、対象者の問題ですが、国のモデル事業では要介護認定で要支援、要介護1及び2と判定された方となっております。そのような状態まで至っていないお元気な方でも、高齢化に伴って立ったり、座ったりするのがおっくうになってきた、冬は外に出たくないなど徐々に体力が落ちてきていることを気に掛けている方もいらっしゃいます。こうした方たちも、パワーリハビリテーションを行うことによって、自立の状態を維持していくことは市としても大切なことではないでしょうか。より多くの方が気軽に参加できるよう更に条件を整えていくことが必要かと思われますが、どのようにお考えかお聞かせください。
次に、高齢者の健康づくりにかかわり市民の主体的な活動に関する支援について、特にパークゴルフを例としてお伺いしたいと思います。
平成15年度、西暦2003年度スタートの当市の健康づくりプラン21による行動計画には、運動習慣を持つ高齢者の割合を増やすと示されており、パークゴルフ場の充実ということも書かれております。確かに充実という点では少しずつではありますが、充実されてきております。しかし、重要なのは実際にプレーする方が増えるのかどうかではないでしょうか。
今年10月から市内公共施設の65歳以上の方への無料制度が廃止され、これまであけぼのパークゴルフ場を利用されていた方から行きづらくなったとの声を聞きました。実際に込み具合が違ってきているとも聞くところですが、利用者数が減っているのではないか、その実態についてお伺いしたいと思います。また、今回65歳以上を有料化したことが大きく影響しているのではないかと思いますが、どのようにとらえていらっしゃるのか、お伺いいたします。
次に、市民が自発的に、主体的に活動しようとすることに対して、市はどのように支援していこうとお考えなのかということについてお伺いしたいと思います。
えべつ市民健康づくりプラン21では、日ごろから体を動かす習慣が身に付くようにする、サークル活動へ積極的に参加するよう勧めているものと読み取ることができます。ところが、その下で社会教育施設や体育施設の65歳以上への無料制度を廃止したのですから、それ自体大いに疑問ではありますが、それならそれで他の方法で補い、活動を支援していくことを考えなければなりません。あけぼのパークゴルフ場について言えば、高齢者団体に対する9割減免の制度の適用を受け、サークル活動として行っていくことが考えられます。個々人でプレーを楽しむのも気軽でいいのですが、サークルを作ることで人との交流も図れ、精神面での健康にもつながるかと思います。
ところが、減免を受けられる団体の要件を見て驚きました。65歳以上の方が半数以上であり、江別市民及び江別市内に勤務する方が8割以上で構成される40人以上の団体であることとされているのです。しかも、活動するときは20人以上で、65歳以上の方が半数以上の活動であることとされております。これでは、相当の力のある団体でなければ減免の対象とはなりません。これだけの人数でしたら、組織運営について一定のノウハウを持っていなければ団体を運営していくことも大変なことと思います。地域でサークルを作って活動しようと思っても、このような基準では最初からあきらめてしまうのではないでしょうか。健康づくりプラン21の趣旨を踏まえれば、要件を緩和し、市民が活動しやすくすることが必要ではないでしょうか。市が事業を行い、市民の参加を募って健康増進策を進めていくことも大切ですが、一方で市民が自らサークル活動を行い、健康づくりに対する理解を深めていくことは大きな効果が期待できるのではないでしょうか。市民の主体的な活動を支援し、促進していくことが今求められていると考えますが、いかがお考えかお聞かせください。
次に、10月1日から実施された家庭ごみの有料化に伴う問題について、私たち日本共産党議員団が行ったえべつ民報のアンケートに寄せられた回答や懇談会の中で出された意見などのうち、早急に取り組んでいただきたい課題についてお伺いいたします。アンケートへの回答がこれまでになく短期間のうちに100通を超える回答が寄せられたことを見ても、怒りも含め市民が相当強い関心を持っていると言えますので、誠実な対応をお願いしたいと思います。
まず、市内事業者に協力の要請をしていただきたい課題についてお伺いいたします。
一つ目には、指定ごみ袋のばら売りの対応についてです。市の広報等を見ると10枚セットの金額と1枚の金額が示されております。値の張るものですので、当面必要な枚数だけ買いたいのは当然ですが、店頭には10枚セットのものしか置いていない状態が見られます。試しにあるスーパーのサービスカウンターでばら売りをお願いしましたら、それには対応できないとのことでした。中途半端に残ったごみを小さな袋で出したい。あるいは普段は小さな袋で出しているけれども、大きなごみが出るときだけは大きな袋を使いたいなどそれぞれのニーズがあるはずです。また、車を運転しない方、ご高齢の方などは家の近くのいつも買物をするところで買えなければ困ります。早急に市内すべての小売店にばら売りの対応をするよう要請すべきと考えますが、いかがでしょうか。さらに言えば、商品陳列棚に10枚セットだけでなく、ばら売りの指定ごみ袋を並べていただければ、買物客にも分かりやすく買いやすいと思いますが、この点についても対応していただけるでしょうか、お聞かせください。
二つ目には、黒い色や木目調などの色つきトレイの問題についてです。今一般の小売店で肉や魚を買おうとすれば、対面販売やばら売りはごく少数であり、多くの場合発泡トレイに乗せているものを買わなければなりません。それも白色トレイであれば市の資源物収集に出すことができます。ところが、国産や北海道産の肉などはほとんど色つきのトレイを使用しています。御存じのとおり、色つきトレイは有料の燃やせないごみとして処理しなければなりません。消費者の好むと好まざるとにかかわりなく、お金の掛かるごみを買わされることになるのです。環境の問題を総合的に考えれば、本来発泡トレイを使用すること自体問題ですが、今当面のこととして資源をより有効に活用するためにも、市民の負担軽減のためにも、市内小売店に白色トレイを使用するよう働き掛けていただきたいと考えますがいかがでしょうか、お聞かせください。
また、以前は市内の何店かでトレイの回収が行われておりました。しかも、色つきの物も白色の物も回収していた店舗もあったと記憶していますが、市がトレイの回収を始めたころから回収をやめるところが出てきたように思います。色つきトレイをなくするまでの間、せめて店頭でのトレイの回収を行っていただくよう要請することはできないのでしょうか。
次に、生ごみのたい肥化について以前にも質問しました件ですが、生ごみたい肥の受入先確保について、その後の検討はどのようになされているのかお伺いいたします。
改めて以前の議会答弁を読み直してみたのですが、自治会での活用といっても、花壇や街路樹での利用といってもそれほどの面積は確保できないのではないかと思われます。学校での受入れということも述べられていたかと思いますが、その点についての検討はその後進められているのでしょうか、あるいはそのほかの方法も含めどのように対応されてこられたか、伺わせていただきたいと思います。
この件については、具体的に進めていっていただかないと、生ごみたい肥を利用できる家庭とそうでない家庭とでごみの排出量も大きく違ってくるため、不公平が生じることにもなりますので、早急に対応すべきと考えますが、いかがでしょうか。
次に、少容量の指定ごみ袋についてですが、ごみ減量を徹底しているご家庭や一人暮らしの方などは10リットル袋でも大き過ぎます。5リットル袋など更に小さい袋が必要ですが、早急に対応していただけないでしょうか、お伺いいたします。
次に、公共ごみ袋の取扱いについて、その周知と公共施設での取扱いについてお伺いいたします。
地域の方の中には、カラスや風などで散らかったごみを自宅のごみ袋に入れるとお金が掛かるので拾えないと言う方がいらっしゃいます。一方、町内の方が道路の落ち葉を自宅の燃やせるごみの袋で出していたので、公共ごみ袋の使用をお勧めしましたが、自宅の庭木の落ち葉も混ざっているからと遠慮していました。公共ごみ袋を預かっている区長さんの中には、袋を渡す際名前を記録するのは町内の人を監視しているようでやりづらいと言っている方もいらっしゃいます。だれもが気軽にまちの美化に取り組めるよう公共ごみ袋の趣旨の徹底が必要と考えますがいかがでしょうか。また、お互い余計な気兼ねをすることなく、まちの中をきれいにできるよう市役所・出張所・公民館等の窓口でお渡しすることはできないでしょうか、お伺いいたします。
次に、不適正排出への対応についてお伺いいたします。
学生の多い地域に限らず、アパートやその周辺で不適正排出への苦情が私たちの元にも寄せられています。集合住宅の多い地域では、入・退居など移動が多く、地元の人間という意識が育ちにくい、近所との関係が薄いために周囲の目を気にしない、正しい分別の仕方を理解し切れない。そのうち移動してしまい、また新しい方が入居するということが繰り返されていると言えるのではないでしょうか。なぜ不適正排出をするのか、分析をして対応しなければいつまでも改善しないのではないかと思われますが、市としてどのような取り組みを考え、対応されているのかお聞かせください。
次に、費用負担の軽減にかかわってお伺いいたします。
まず、紙おむつの問題に関して懇談会やアンケートの中で、紙おむつを無料のごみとしていただけないかという声がありましたので、お伺いしたいと思います。
今介護や子育てにおいて紙おむつを使用されている方が多くいらっしゃいます。できるなら布おむつの方が繰り返し使えごみにもならなくて良いのですが、核家族化の進む中、紙おむつに頼らざるを得ないというのが実情です。介護に掛かる経費の負担や若く収入の少ない中でのやりくりは大変なものです。在宅介護や子育て支援のため紙おむつを無料収集にしていただけないかと考えますがいかがでしょうか。可燃ごみの日に指定袋でない半透明の袋で出していただくだけで対応できると思いますが、お考えをお聞かせください。
二つ目として、低所得者に対する負担軽減についてお伺いいたします。
家庭ごみの有料化に際して、排出量に応じて費用負担額が増減することになるので、公平な費用負担になると説明されておりました。でも、実際には扶養家族の人数や年齢構成、所得等置かれている条件は様々です。しかもごみは買物をするたびに一緒に買わされているものでもあり、簡易包装の物を選びたくてもそのような商品自体がほとんどありません。排出量だけに着目するやり方では、所得の少ない方により重く負担が伸し掛かってしまいます。有料収集が始まってみて、初めて負担の重さに苦しんでいる方がいらっしゃいます。早急に基準作りをし、減免の方策を講じるべきだと考えますが、いかがお考えか伺いたいと思います。
最後に、手数料の金額自体についてお伺いいたします。
有料化され負担を実感した市民の率直な声は、料金が高いということです。そのため市への苦情も多いのではないかと思います。市職員から高くしないとごみが減らないと言われ、市民を信頼していないと感じたと怒っている方もいらっしゃいます。せめてこの半額だったらというのが家計のやりくりに苦労されている市民の声です。できたばかりの制度を簡単には変えられないだろうと思いつつも、市民に代わりあえて聞かせていただきたいと思いますが、せめて現行料金の半額にという市民の声にどうお答えになるのか、お聞かせいただきたいと思います。
以上、述べてまいりました。少々細かい項目での質問となりましたが、家庭ごみ有料化以来、私たち議員団の元に寄せられた切実な声を反映させるため、取り急ぎ対応していただきたい課題について取り上げさせていただきましたので、ご答弁よろしくお願いいたします。
以上です。