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平成16年第3回江別市議会会議録(第2号)平成16年9月15日 4ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(宮澤 義明 君) 

以上をもって、宮川議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 矢澤議員の江別特産品の普及についてほか2件についての質問を許します。通告時間20分。

矢澤 睦子 君 

 議長のお許しをいただきましたので、順次質問させていただきます。
 その前に一言添えさせてください。
 今年の夏はアテネオリンピックの選手団の活躍と駒沢大学附属苫小牧高校の甲子園優勝を家族や子供たちとともに歓喜と余韻に酔いしれることができ、また市制施行50周年記念講演では、先人の努力の足跡をかいま見て、努力とチームワークに計り知れないものを感じた次第です。
 その余韻さめやらぬ9月8日の議会開会初日未明から午前中にかけて本道を直撃した台風18号は、全道を暴風域に巻き込み、死者、行方不明者、負傷者も、昨年の台風10号に匹敵する惨事との報道です。当市は幸いにして人命にかかわる被害はなかったものの、農作物、家屋、農業施設はもとより、学校、道路、公園、救急車などの公共施設や市民生活に大きな被害をもたらし、そのつめあとは深いとの報告であります。
 り災されました市民の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。同時に、迅速な災害予防と応急対策をされました市理事者はじめ、関係者の皆様の決断とチームワークに感謝申し上げますとともに、一刻も早い復旧措置を願うものであります。
 それでは質問をさせていただきます。
 江別特産品の普及について。
 今年の夏、原料となる小麦の栽培から加工、製造まですべて江別で完結した江別包の広告を目にしました。江別特産品として市民の皆さんにPRしているようです。この小麦めんは市内のレストランや市役所の食堂で食べることができ、家庭ではスーパーなどで2食入りの商品が売られています。
 広報えべつの9月号には、特集えべつ小麦ものがたりとして、大々的に宣伝をしていますが、これを読みますと、多くの時間といろいろな方々とのかかわりと苦労を感じさせられました。私もこの江別包を本州に住む姉や友人に江別を知っていただこうと、そして、その手ごたえを知りたくて送りました。思ったとおり大層評判が良く、私の周囲の方々も話題にしており、うれしく思っております。この小麦めんをはじめ、江別の様々な物産品を市民や観光客が土産に、1か所で求めることができる場所が必要ではないでしょうか。
 例を挙げますと、南幌の中央バス待合室では、南幌の農家の方が作ったキムチを販売していますし、新篠津では温泉の売店にやはり農家の方が作ったみそ、玉ねぎなどを、長沼では道の駅にそれぞれ農家の方が出店して、その通りをにぎわわせています。江別の農家の方々も手塩にかけて栽培した農産品をこのような場所で売ると、さらににぎわってくると思います。
 インターネットで取り寄せるのではなく江別に来なければ手に入らない、その品を売る場所としてセラミックアートセンターや旧ヒダれんがのアンテナショップ、あるいは江別河川防災ステーションなどで販売してはいかがでしょう。特定の販売所ができ、そこに大勢の市民や観光客が訪れ、買っていただければ、生産や販路も安定し、農業者、加工生産者も潤い、江別市の名も知れ渡ります。江別の特産品の普及のために、特産品を一堂に集めた販売所、例えば江別物産館などの整備についてお伺いいたします。
 次に、古い建物の維持と活用について。
 小川市長がまだ市議のとき、今あるガラス工芸館、当時の旧石田邸を残すべきと主張され、移転に多額の費用がかかったと聞いており、批判する市民もいたやに聞いておりますが、今になりますと、歴史を感じさせるあの建物が、散策路の中にあって本当に素晴らしいと思っています。子供たちの野外写生会や写真を撮ったり、スケッチをしている人たちも散見されます。本当に残されて良かったと思います。
 まちの中に歴史を感じさせる建物から温かいものが伝わってきます。市長になってから、次々と歴史的な建物を保存し、活用していくことに尽力してきました。後世に特筆される実績として語られると信じております。 ところで、江別駅周辺の活性化についても古い建物を利用したり、何とか人の流れを呼び寄せようと努力している面がうかがわれます。駅横の駐車場もJR駅のない新篠津や南幌の方々が札幌へ出向きやすくなるように利用していただき、駅前商店街で買物をして帰られるようになればうれしい限りです。
 さきに市が取得して整備した姉妹都市グレシャムとの交流の場としているアンテナショップですが、いつも閑散としています。もっと市民が集まる、集まれる魅力ある空間にすべきです。せっかくの税金を投入して造ったアンテナショップですから、姉妹都市グレシャムにこだわらず、友好都市土佐市の資料もそろえ、これまでの交流の歴史を一目で分かるように展示を工夫してはどうでしょう。そして、グレシャムや土佐の物産を展示即売し、さらに江別の物産品も販売するのです。食堂ではボイドコーヒーとアロニア(黒い実のナナカマド)ケーキ、昼食はひんやり小麦めんなどと、他に余り例のない特色を出すのです。そうすると、そこを使おうとする人が、友人との歓談の場に、商談の場に、学校の父母会の集まりにと、そこを使おうとする人がリピーターとしても増えてくるでしょう。古い建物をただ残すだけでは意味がありません。市民が客を案内したくなる魅力ある歴史的建物にすべきと考えます。アンテナショップを多機能に使うお考えはありませんか、お伺いいたします。
 次に、高齢者が住みやすいまちづくりについて質問いたします。
 だれもが住みやすいまちで生き生きと安心して暮らしていける地域づくりの実現に向けて、今、介護保険制度や高齢者福祉施策の見直しが行われていると伺いました。平成12年にスタートした介護保険制度において、私ごとで申し訳ありませんが、義母が大変お世話になり、同居していた者にとって大変助かりました。特に家を留守にしなければいけない家庭に、子供を預かっていただいていると同様に感謝の気持ちでおりました。
 介護保険制度も高齢化が進み、このままでは維持するのは無理のようで、若い方への負担が、北欧のように消費税で補うのか、厳しい選択となっておりますが、お金を出すなら声も手も出すようになり、社会全般で高齢者のことを考える機会になるでしょう。
 江別市の高齢者世帯の状況を見ますと、市全体では27.3%に対し、大麻地区では33.6%となっており、市の中で大麻地区が総世帯数に占める高齢者世帯の割合が一番高くなっています。そのためか道の北海道型・高齢者が住みやすいまちづくり構想のモデル地区として指定を受けたのでしょう。
 大麻、文京台には大学が3校もあり、大学生が空き店舗を借りて地域の方々と交流を深めています。この夏祭りにもいろいろな協力をして祭りを盛り上げてくれたと、地域の方から伺っております。このように、地域で若い方と高齢者の方々との新しい交流を通して、高齢者の住みやすいまちづくりが着々と進んでいることは本当に喜ばしいことです。
 さて、本題に入ります。最近、一人暮らしが大変不安な時代になっています。外部からの侵入、オレオレ詐欺、室内で倒れて、早期発見であれば助かるところを腐乱状態で発見されるなど、一人暮らしの方は不安一杯です。
 このような中で、最近、高齢者の下宿屋というのを伺いました。札幌では民間で何軒かあるようですが、今後は保険料にも跳ね返るので、入所施設の新設は難しいと思います。大きな立派な施設に入るのではなく、日中はそれぞれの個性に合わせて活動し、夕方に顔を合わせて、一日の疲れや体調を語り合える小ぢんまりとした下宿屋といったものが必要ではないでしょうか。是非、江別に高齢者下宿といった施策の展開を推進していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
 また、道の北海道型・高齢者が住みやすいまちづくり構想を受けて、モデル地区として大麻地区が指定され、地域の関係者による検討委員会の設置、またシンポジウムの開催などを経て、いろいろな観点から検討を加えられて、北海道型・高齢者が住みやすいまちづくり構想・江別市(大麻地区)モデル構想が策定されました。現在、高齢者が住みやすいまちづくり推進会議の下に、地域で積極的に活動している団体などを軸にして、3つのプロジェクト運営チームが設置され、構想の推進方策が論議されていると伺っています。この中に高齢者下宿といった内容を盛り込んでいくかどうか、お考えをお聞かせください。
 これで1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。

議長(宮澤 義明 君)

 矢澤議員の一般質問に対する答弁を求めます。

市長(小川 公人 君)

 矢澤議員の一般質問にご答弁を申し上げます。
 まず、江別特産品の普及についてのご質問でありますが、特産品につきましては、東京での常設展示やリンケージ・アップフェスティバル等の物産フェアでの展示販売などにより、販路拡大や販売促進を進めるとともに、ホームページや観光パンフレット遊歩大全、あるいは江別ブランド事典などによって特産品や販売店の紹介を行っているところであります。
 また、市内での常設展示につきましては、現在、江別観光協会が市庁舎1階ロビーと、江別河川防災ステーションにおいて、江別市の特産品を一堂に展示して、市民の皆さんにご紹介しているところであります。
 矢澤議員のご指摘の、展示だけでなく特産品を一堂に集めての販売ということでありますが、確かに展示品をその場で購入できることは、特産品の販売促進はもちろんのこと、施設利用者などの利便にも大いに役立つものと考えております。
 現在、河川防災ステーション内で特産品を展示している各企業を中心に、江別観光協会による河川防災ステーション内での販売を検討しておりますので、市といたしましても江別観光協会との連携の中で、必要の範囲で支援してまいりたいと考えております。
 次に、古い建物の維持、活用についての、アンテナショップでの特産品の販売についてでありますが、ご承知のように、江別グレシャム・アンテナショップは、姉妹都市等の情報交換や物産等の紹介、販売を含めた交流の場とすることをその設置目的としており、多くの市民が施設の利用により、姉妹都市等を身近に感じ、また経済交流をはじめとする都市間交流の活発化につながることを期待するものであります。
 アンテナショップの利用状況といたしましては、平成14年4月以来、現在までの本施設への来場者は増加傾向にありますが、特にグレシャム市との情報交換においては、本施設に設置しておりますグレシャム市の情報を日本語に翻訳する自動翻訳機へのアクセス件数が多いことなどから、多くの市民がグレシャム市の情報に接触しているものと考えております。
 また江別経済ネットワークなどの経済関係団体が、定期的にアンテナショップを利用していることなどから、都市交流、経済交流の一応の目的は果たしているものと考えておりますが、さらにグレシャム市や経済にこだわってアンテナショップとしての内容の充実を図る必要があると考えております。
 現在、江別特産品を含めての展示品や紹介内容、あるいは利用方法などについてNPOや観光協会と連携をしながら検討を進めておりますが、いずれにいたしましても、江別グレシャム・アンテナショップにつきましては、当面、基本的には都市間交流と経済交流にこだわりながら、多くの市民の利用を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、高齢者下宿についてのご質問でありますが、高齢者下宿は虚弱高齢者の共同生活の場と、このように申し上げることができるかと思いますが、5人から9人程度の少人数で調理や掃除、食事などを共同化・合理化してともに住まうというもので、昔の長屋の付き合いと住まい方と、こういうイメージに近い形態と言えるかとも思います。
 ご承知のとおり、国は介護保険制度の抜本的見直し作業に入っており、今年の12月ころには素案が出されるものと思われますが、大幅な改正が予想されているところであります。その情報の中で給付費が年々増大しておりますことから、要支援や要介護1といった軽度の方々の介護保険制度での処遇をどうするかということが議論されており、介護予防、在宅の推進といった観点から住み慣れた地域で生活を継続することが可能な、小規模・多機能型サービスが検討されております。
 このサービスは、身近な生活圏域で居住、通い、泊まり、訪問などの機能を組み合わせて、継続的・包括的にサービスを提供するもので、議員ご指摘の高齢者下宿につきましても、他の機能を付加することにより、有効なサービスとなるものと考えているところであります。
 現在、大麻地区におきましては、北海道が策定した北海道型・高齢者が住みやすいまちづくり構想のモデル地区指定を受けまして、地域の関係団体が主体となって、情報と交流拡大プロジェクト、安心住まいの確保プロジェクト、食のたまり場づくりプロジェクト、こういう3つのプロジェクトチームを設置し、第5次江別市総合計画の市民協働によるまちづくりの理念の下に、中長期的な観点から、その推進方策の検討に入っているところでもあります。
 市といたしましても、国の動向を見据えるとともに、この高齢者が住みやすいまちづくり構想との関連を踏まえつつ、一つの課題として研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 以上であります。

矢澤 睦子 君

 ご答弁ありがとうございました。
 特産品の普及は江別観光協会と検討していただけるということでご答弁をいただきましたので、よろしくお願いいたします。
 2つ目のアンテナショップのことでございますが、要望として、グレシャムにこだわらず、もっと多面的に使っていただきたいと要望いたします。
 それと、高齢者の下宿についてですが、在宅の推進という掛け声はいいのですが、実際に在宅で介護している家族の方は大変苦労されているのが現実で、サービスの量もそうですが、費用面でも施設と比較したら大きな矛盾があります。介護保険を使わないで少しでも在宅で頑張っている人たちのためにも、在宅サービスの充実が不可欠で、高齢者下宿といったような身近な施策の展開が必要です。
 それと、介護保険制度に関して、障がい者の方々の支援費制度ですが、昨年スタートしたばかりなのに、もう問題が山積みされていると伺っておりますので、今回の見直しの中で、介護保険制度と支援費制度の統合も議論されているようですが、障がい者の方々にも配慮した高齢者下宿について検討されるように要望といたします。
 よろしくお願いいたします。

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