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平成16年第2回江別市議会会議録(第4号)平成16年6月16日 5ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

議案第36号ないし議案第40号、請願第1号及び陳情第6号ないし陳情第8号

高橋 典子 君 

 議案第38号 江別市老人医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論いたします。
 提案された内容は、北海道の単独医療費助成事業として行ってきた老人医療給付特別対策事業の対象年齢を見直し、毎年1歳ずつ段階的に引き上げ、平成20年3月末で制度を廃止することとしたことから、当市の条例で規定している道老に関する条項の整備を行うものです。
 高齢者の医療費負担については、昭和58年の老人保健法の制定により、それまで無料だった老人医療費が有料化され、その後の度重なる改悪の後、平成14年10月、サラリーマンの被保険者本人医療費3割負担への改悪とともに、70歳以上の高齢者の定額負担制を廃止し、1割の自己負担が導入されております。また、老人保健についても、対象年齢が段階的に引き上げられ、70歳から75歳への改悪が行われております。この間の市や道における助成制度の後退は、こうした国の動向とも連動しており、自治体としての独自性を発揮するのではなく、国の高齢者福祉後退の政策に追随するものと言わざるを得ません。
今、高齢者の置かれている状況は、介護保険制度の導入による保険料や利用料の負担、年金支給額の減少など、ますます厳しさを増しています。こうした中にあって、今回、道が道老を段階的に廃止しようとすることは到底認められるものではありませんし、市においては道の後退分をいかに補えるか検討されるべきであります。また同時に、市独自の施策である市老の堅持が求められるものですが、今回の提案はそのような立場に立たれたものではありません。
以上のことから本議案について反対であることを申し上げ、討論といたします。

議長(宮澤 義明 君)

 ほかに討論ありませんか。

立石 静夫 君

 議案第38号 江別市老人医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、討論に参加します。
今回、道の制度見直しにかかわって、議案、請願、陳情、合わせて8件について集中的に審議されていたところでありますが、江別市は道が見直しするから当市も見直しをしなければならないとする説明以外に、市民が十分に理解できる説明は特になかったのではないかと思います。また、行政が財政難であることを訴えたとしても、その実態については一定の市民に多少認識されていると思いますが、その自覚や責任を市民や住民に押し付けられるものではなく、財政難は見直しの言い訳や理由にはならないと考えられます。
 今日まで、江別市は政令都市に隣接する生活都市の環境から、福祉のまちと標ぼうしてきたようでありますが、その信念や住民福祉に対する当行政の今後の基本的な考え方や形を明確にする大事な6月の議会ではなかったかなと思います。この点については残念に思っておりますが、今議会の一般質問初日で、質問者から提案ないし意見といった形ではなかったかなと思いますが、福祉などの助成にかかわっては年齢で区分し、合理的に処理しているのではないかとした内容の発言があったと思います。勝手な受け止めかもしれませんが、そうであれば私も勝手ながら傍観するところであります。基本的に年齢等で区分して、住民福祉をしていることなどは、今の時代を全く理解していないもので、国としての福祉政策の遅れを実感させられるものであります。小さな子供を持つ保護者の方、また65歳、70歳以上の高齢者の方の中にも資産を形成され、まちづくりに参画されている市民の方も大勢おられます。また30歳から40歳代の方であっても、資産や職もなく、将来的な生活に不安を抱えたまま、無気力な状況で置かれている住民もいるのではないでしょうか。
ここまで申し上げてしまうと、変わり映えのない縦割り行政の中での狭い福祉行政の在り方を問うことになるわけですが、国が、道がといった説明だけではなく、自治体にも自主的な裁量権があるわけですから、本当の弱者に光が当たるような、時代に合致する総合的な福祉政策に対し、一層の推進をしていただくことを要望しておきたいと思います。従前から見て、サービス低下、拡大につながると思われる条例改正は、現状の住民感覚においては、厳しい改正と受け止められると思いますが、江別市の福祉行政の今後に大きく期待し、賛成するところであります。
以上です。

議長(宮澤 義明 君)

 ほかに討論ありませんか。

矢澤 睦子 君

 議案第38号 江別市老人医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場で討論します。
このたびの改正は、前段申し上げましたとおり、道の財政事情によるものが大きく認識するもので、道の提案の趣旨によれば、平成14年10月老人保健法の改正により老人医療の対象年齢が70歳以上から75歳以上に段階的に引き上げられ、1割負担となり、事業を巡る状況に変化があったとのことです。このため、道老は対象年齢を見直し、毎年1歳ずつ段階的に引き上げ、平成20年3月をもって補助要綱の廃止をすることから、市もこ れに準じ、8月1日から施行しようとするもので、条例改正は道の制度改正に合わせるもので、平成17年度 1,700万円の縮減となるが、やむを得ないものです。また、市も制度改正に合わせて、市老の廃止手続を進めるとのことであり、その方向性を理解するものです。道老の制度は、65歳から69歳までの一人暮らしのお年寄 りなどを対象に、本人や別居している子の所得制限などを適用し、3割負担のところを原則1割の自己負担  を求め、2割を助成してきたものです。特に道老は対象人員と医療費ともに、3年間で倍に伸び、1月現在 1,553人で、医療費も1億円を超え、この2分の1を市が助成してきましたが、介護保険の給付費の増加や健康づくり事業の推進など、必要な事業へシフトされてきたと理解するものです。現行65歳から74歳の前期高齢者のうち、70歳から74歳までは1割負担で、それぞれ保険者が負担し、75歳以上の後期高齢者は老健で1割負担とされていることから、平成20年までには新たな保険制度も検討されており、これらも視野に入れるべきと考えます。特に市老の制度改正時に対象外は道老でカバーできるとしてきましたが、所得制限や扶養者の算定など異なる点でカバーできたのであり、道老の存在が市老廃止の前提条件とされてこなかったことも付け加え、条例改正に賛成の討論といたします。

議長(宮澤 義明 君)

 ほかに討論ありませんか。
 (「なし」の声あり)
 これをもって討論を終結いたします。
 これより議案第38号を起立により採決いたします。
 議案第38号は、委員長報告のとおり、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 (賛成者起立)
 起立多数であります。
 よって、原案のとおり決しました。
 次に、陳情第6号 道の「老人医療給付特別対策事業」(通称「道老」)の廃止にかかわることについて申し上げます。
 ただいま陳情に関連する議案が原案のとおり決しました。
 よって、陳情第6号は不採択とされたものとみなします。
 次に、議案第39号 江別市母子家庭等医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてに対する討論に入ります。
 討論ありませんか。

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