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平成16年第2回江別市議会会議録(第3号)平成16年6月11日 7ページ

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年1月30日更新

6 議事次第の続き

一般質問の続き

議長(宮澤 義明 君) 

 以上をもって、吉本議員の一般質問を終結いたします。
 一般質問を続行いたします。
 伊藤議員の江別駅前地域の再開発についてほか2件についての質問を許します。通告時間30分。

伊藤 豪 君

 7人の自由市民政策会議に1人のメンバーとして加えていただきまして、大変毎日このように若々しい情熱的な政策論議にリフレッシュされております伊藤でございます。会派の議員に後れを取らないように、老骨にむち打って市民のために働いてまいりたいと決意を新たにしておりますので、よろしくお願い申し上げます。
第1の質問は、江別駅前地域の再開発についてであります。
 本年は、小川市政が発足して10年目に入ります。十年一昔とよく言われますが、近年は時間の流れも早くなっておりますし、ドッグイヤーなどという言葉も使われています。しかし、江別駅前地域に関しては、時の流れは止まったまま、いや、逆行しているかのようであります。
 江別駅前地域、つまり条丁目地区と緑町地区は、空き地と廃屋が増え、過疎化の一途をたどっています。ふだんは人影もまばらな状況です。
1 0年前、小川市長は、市長選挙の立候補に当たり、江別駅前地域についてどのように考えておられたのか、改めて当時の気持ちを思い出していただき、そのお考えの実現度合いと達成方について率直に語っていただくことを要請して、質問の第1点とします。
 私は、江別駅前地域に長く住む一人として、この地域に多くの先輩同様に骨をうずめたいと考えているものでありますけれども、このような現状では死んでも死に切れない思いであります。市長の就任10年目に当たる今、その決意を聞かせていただきたいと思います。
 2点目として、江別駅前地区の振興については、市は商店街の再開発を眼目として進めるとして、担当部局を経済部とし、そこにおいて様々な方策、計画を幾度となく巡らさせ、また多大な資金を費やしてきていますが、この施策の方向性、着眼点そのものが、とうの昔に間違っていたのではなかったのかと思うのであります。
 過日、平成16年度の本町通り商店街振興組合の総会に出席する機会を得ましたが、議案等の議決に必要な人数は委任状により満たしていたとはいえ、実際に出席したのは役員を含めて15人に満たない人数でした。その中には、会員である銀行数社と商工会議所も含まれております。つまり、市が再開発し、振興するという商店街そのものが既にやっと成立している状況であり、極端な表現を使えば、倒壊寸前であると言っても過言ではない状態であります。
 江別市内の消費者の購買力の約60%が札幌方面に流れ、市内には大小合わせて24の大規模小売店が存在する中にあって、江別駅前地区は空き地と閉店した商店ばかりで、人影のまばらな過疎地と化しているのであります。
 5月31日、セイコーマートではありますが、長い歴史を持つ丸光林商店も、とうとう閉店してしまいました。このようなまちの姿の中では、商店街の再開発を課題とする施策そのものが、誠に的を射ない、とんちんかんな施策となっている現状をしっかりと認識していただきたいと思います。
もとより、本町通りをはじめ、江別駅前地区の商店の皆さんの今後の繁栄に向けての熱意を疑うものではありませんし、その点に向けての施策や対策を妨げるものではありません。しかし、人通りのないまちで、消費者不在のまちで商業活動をしているという現実をしっかりと見据えて、江別市は江別駅前地区の未来、将来はどうあるべきかという課題と立ち向かうべきであり、仕事を行うべきと考えるのですが、いかがでしょうか。
 すなわち、江別駅前地区については、利便性の高い住居地区としての発展開発、そして人口増加策こそ、江別市行政の向かう施策の方向とするべきと思います。市長の見解を求めます。
 3点目として、旧国鉄清算事業団用地であった江別市土地開発公社の所有地についてであります。
 岡市長時代の課題として残され、小川市政の冒頭において購入されたと記憶しておりますが、この用地は、数度にわたる開発計画のとんざにより、いまだに空き地のままで、宝の持ち腐れ同様となっております。しかも、この地続きに住居のある方々は、市の計画の変更のたびごとに生活設計の変更を余儀なくされ、困惑しているところであります。この地域について、早急な、そして確たる計画をまず打ち立てることが市の責務ではないかと考えますが、どうでしょうか。
 幸いにして、政治力のある有力者を仲介にして、本州企業のデベロッパーからマンション建設の打診を受けた等の情報も伝え聞いているところであります。公社用地を中心に、この地区の利用計画を公開の形で募集するなど、数社のデベロッパーに呼び掛け、場合によっては公開入札をするなどの方法で駅前住居地区としての発展を図るべきと考えますが、いかがか伺います。
 この江別駅前地区は、JRの駅と、JRバス、中央バス、夕鉄バスのターミナルがあり、居住利便性は最高の条件にありながら、十分に活用されていないのでありますが、欠けているのは、この条件を生かして再生を図り、住居地区として発展させるのだという行政のリーダーシップであり、その意思を示すシグナルであります。
 個人的な話になりますが、地域内のある土地所有者の方から、江別市の駅前地域の現状と考え方について問い合わせがありました。市が駅周辺を何らかの形で開発、活用に着手するなら、ご自分も土地の高度利用を考えたい。つまり、市の事業展開が、ご自身の事業の将来性についての保証になるとの考えであります。江別市にやる気がないのであれば、この方も土地の活用をためらうでしょう。小川市長は、今、そのリーダーシップを10年目にして発揮するべきときと思いますが、いかがでしょうか。この用地の活用について、市長の決断を伺います。
 第2の質問は、江別市職員の給与についてであります。
 昨年9月の第3回定例会で、私は高水準の江別市職員給与について質問しました。大まかな内容は、男子・大学卒・40歳の市職員給与は、札幌市の民間平均給与より年収にして約50万円ほど高く、江別市内の民間平均年収より約70万円ほど高いことを指摘したものでした。助役答弁は、市職員の給与は、法律、条例、規則に従い、議会の審議を経て正しく支払われているということでした。
 江別市財政が高額の人件費を支払い続けていることは間違いのないところであります。先ほど質問の答弁の中で、財政破たんの原因を作った市長だとだけは言われたくないと市長はおっしゃいましたが、果たしていかがでございましょうか。
第1点の質問は、このたび総務省から、地方公務員が定年で退職する際、多くの自治体で行われていた号俸を特別に引き上げて退職手当をかさ上げする制度を改めるようにとの通達が人事院規則の改正とともにあり、現在、この制度の廃止が該当の自治体で進行中であります。江別市においても正規の状態に戻すことにしたとの報道がなされております。
 この問題について、ある新聞は開いた口がふさがらないと題を付けて論評しておりましたが、この表現が民間側の極めて率直な感想であります。長年このあしき慣習を正当な手段として行ってきた理事者のこの制度の廃止に当たっての考え方を、市長から伺いたいと思います。
 同時に、昨年の退職者の退職時の1号俸引上げによって、引き上げない場合とどのくらい差額があるのか。また、北海道市町村職員退職手当組合への納付額は、同様な計算をした場合どれだけになるのかを伺います。本年度の退職者はまだ確定していないと思いますが、推定として同様のそれぞれの額についても伺います。この数字等についての答弁は、助役以下で結構でございます。
 第2点の質問ですが、昨年、特別職の報酬が5%ないし3%、特別職報酬等審議会の勧告によって引き下げられました。私は、この措置は、理事者が職員給与の見直しを行うに当たり、その前に痛みを自ら感ずるものにしたものと受け止めていたのですが、その後、今日まで一向にその気配がありません。どうやら私の独り合点だったようであります。
 そこで質問ですが、職員給与の内容について、前段で申し上げた退職時の1号俸引上げ措置のような是正しなければならない点が、まだまだあるのではないかと思われます。例えば、燃料手当の特別加算措置や、住宅手当の新築後7年間経過後の継続措置など聞き及ぶところですが、市民に向かってあからさまに誇れないような状況の是正、開いた口がふさがらないという、そういうような状況の是正は、理事者自らが、外部からの指摘を待つのではなく、自ら考えて積極的に改善に向かうべきと思いますが、いかがでしょうか。
 もちろん、職員組合の了解を取り付ける課題もありましょうが、小川市長は、その点の専門家と伺っておりますし、理事者自らが正しい方向を選択するのであれば、江別市民の広範な支援が得られ、職員にも十分に理解され得るものと考えます。前問と同様、今後の是正への考え方については市長に、内容等に触れるところがあれば、他の方にご答弁をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
 次に、給与の問題についての第3点の質問に入るわけですが、この点につき、おわびをしなければなりません。給与の適正化のために、人口が12万人台ではあるが、人事委員会を設けてはどうかと質問をするはずでしたが、人事委員会についての私の思い違い、誤解により、質問が成り立たないことが判明しました。質問通告後分かりましたので、この質問はおわびをして取り下げさせていただきます。
 しかし、せっかくですので、質問の趣旨を申し上げて、要望といたします。
現在、市の財政は悪化の一途をたどり、理事者が実行したいと考えている諸施策の実施も思うに任せない状況にあることは、その原因は別としても、私どもも理解しているところであります。その窮状を打開すべく、広範な諸手数料の引上げ、各種補助金等の削減に向かって小川市政がまっしぐらに走っていることは、今回、北海道の助成制度の改定に便乗するかのような、高齢者、重度心身障がい者、母子家庭、乳幼児などの医療費助成制度の見直しと内容的に大幅な後退を提案されたことを見ても明らかであります。
 弱者への負担増は非常に心痛む課題であり、特に少子化の中で将来の日本の国や市民社会を考えるとき、幼い子供たちの元気な成長を願う立場から、江別市民全員の思いとして援助の手を差し伸べるべきではと思うのは、私ばかりではないと思います。
 また、働くことがままならない方が多数おられると思われる重度心身障がい者の方が、今まで無料であった医療費を10月から4万円ないし2万円払うことが可能なのかどうか、この提案に判断を下さなければならない市会議員として誠に苦しむものであります。
 このような状況では、私たちが、市職員の高水準の給与の是正措置は、市財政の悪化を少しでも防ぐための一方策足り得るのではないかとの思いを強くするのは不思議ではないと思います。
 小川市長は、近年、市民とともに働く協働の社会の実現を強く訴えておられます。それならば、なおのこと、市民生活の視点に並び立つ職員の給与水準を考慮すべきではないかと思います。
職員定数は厳しく削減しているとの発言をたびたび聞き及びますが、給与の高水準を維持するための定数削減ではないのかと邪推もしたくなるのであります。
 しかし、他方、市職員の声なき声に耳を澄ますと、民間の給与水準が悪化して、市職員給与の高水準が目立つときには、給与が高過ぎる、下げろと言われるが、民間の景気が回復して、何々景気と言われるようなときには、地方公務員の給与は置いてけぼりにされるといった不公平を生じかねないのが過去の実態ではなかったかとも聞こえてきます。
これらの課題を踏まえて、私の申し上げたいことは、市職員給与と江別市民間給与水準の絶え間ない連動こそ、目指すべき方向ではないかということであります。第三者的立場から職員給与を客観的に評価できる機能を持つ組織あるいは機関を設置し、市職員の給与の実態について絶えず調査、監視を行い、市と民間とのかい離を防ぐ努力を行うべきと思います。例えば、現在の特別職報酬等審議会に、一般職についても、より深く、詳しく調査できるようにし、その結果を職員給与に反映する仕組みを考えてはどうかと思います。この点については要望といたします。
第3の質問は、民間資金主導の公共的事業についてであります。
 この事業は、その英語の頭文字をとってPFIと呼ばれ、また国には民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律が1999年に成立しているところであります。このPFI及びPFI的手法の活用について伺います。
江別市の投資的経費の大幅な削減は、市内の市民生活に大きなマイナスの影響を与えています。例えば、中小零細ではあるが、長年、2代、3代にわたって市内で経営してこられた建設関係の会社、企業が続々と姿を消しています。誠に見るに忍びない状況であります。
 江別市の投資的経費の削減が、その要因と言えます。それを公共事業に頼ってきた経営体質が悪いのだと言えば、それまでですが、この激変を少しでも支える行政の努力が必要ではないかと考えるのであります。その意味から、この手法の活用は、公共的部門への民間資金を活用した投資を活発化することによって、市民の行政的需要を満たしながら、経済の活性化にもつなぐことができるわけであります。
 例えば、私の所属する建設常任委員会で議論したことですが、昨日も宮川議員の高齢者住宅に対する質問等がありましたけれども、市営住宅への入居希望は5月の公募時点で188世帯に達しましたが、入居できたのは4世帯であります。しかも、今後5年間は市営住宅の建設の見通しはないとのことであります。
 近年、高齢の単身者の空き室探しがあり、需要が多々見られるにもかかわらず、民間貸室経営側では単身高齢者の入居を渋る傾向にあると言われております。これらの需要と供給の間をつなぎながら、準市営住宅的PFIによって解決する手法も考えられるのではないかとも思うのであります。
 全国の自治体のPFI的事業をインターネットで見てみるならば、その事業の実施内容は実に多岐にわたり、規模も大小様々であります。お隣の札幌市では、第2斎場をPFIで実施しているのはご承知のとおりであります。
 この手法は、民間の資金を活用するのですから、財政不如意の江別市には誠に有り難い方法と思うのでありますが、どうして今日まで取り組もうとしないのか不思議であります。私は、しかし、本当は内々でひそかに江別市ではこの手法の研究を、優秀な職員が多数いるのですから、しっかりと進めているに違いないと考えているのであります。そろそろ、その研究の成果を発表してもいいのではないかと考えます。
 そこで質問でありますが、この民間資金主導型の公共的事業について、江別市はどのように受け止め考えているか、またどのように研究しているのか、どのような方策で取り組む意向か、伺います。
 以上でございます。

議長(宮澤 義明 君)

 一般質問の途中でありますが、昼食のため暫時休憩いたします。

午後0時08分 休憩
午後1時15分 再開

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